はじめに

山陽線からマリンライナーを乗り継ぎ、高松駅へと帰宿した筆者。

そこで、筆者自身の行動パターンを咎め、ある指示を出す存在がありました。

脳内ゴリラルーム。その、もう一つの役割です。

ゴリラルームのもう一つの役割

以前の記事でも触れた、プロレスにおけるゴリラポジション。

試合を組み立てるだけでなく、アクシデントへの対応も重要な役割です。

いくら精鋭揃いのスーパースターとはいえ、事故や怪我はつきものです。当然、人命が最優先されるものの、彼らの「時間を売る商売」にとっては、何をおいても守らなければならないものがあります。

  • 試合時間
  • それに伴うCMの入れ方
  • CMを挟んでも途切れさせない番組の進行とインターバル

もっと有り体に言えば、『The Show Must Go On』を地で行く商売です。

予期せぬ事態が起きても、興行を成立させる。そのために、状況を見極め、必要な指示を出す。

そして、この考え方は旅行にも応用できるのではないか。

今回、ゴリラルームには、もう一つの役割を担ってもらうことになりました。

旅行者本人が疲労に負けてサボろうとしたとき、必要な行動を強制すること。

何が言いたいかというと

絶対に、宿に直行するとサボる。

高松駅から宿までは歩いてすぐです。雨の中を移動し、千光寺公園までの垂直移動もこなした身としては、もう十分に働いたという気持ちもあります。

「いいや、今日は、真下のコンビニでも行こう」

そう考えることは容易に想像できました。

もちろん、それはそれで旅の思い出にはなるでしょう。しかし、こういうところで手を抜いた後悔は、ずっと引きずるのが筆者の性分です。

そもそも、今回のピボット旅行は、2024年の消化不良だった旅行へのリベンジも兼ねています。

せっかくの旅行で、疲れたからという理由だけで必要な行動を省略し、後になって「あのとき、やっておけばよかった」となる。それだけは避けたい。

そこで、脳内ゴリラルームから指示が出ました。

「宿に帰ってゆっくりしたい。だから外食はしたくない。その気持ちは分かる。だが、最低限の夕飯の買い物は済ませろ」

……はい。

反論の余地はありませんでした。

結果的に、これが正解

前述したとおり、この日はかなりの買い物をしています。しかも雨の中、千光寺公園までの垂直移動までこなしています。

体力の消耗は相当なものでした。

しかし、買い物をして正解でした。

またしてもスーパーマルナカへと向かい、(そして、やっぱりスルーしてしまったレクサスショールームを横目に)手慣れた手つきと足取りで、2日目の夕飯を確保します。

ここまで来れば、あとは宿に戻って食べるだけ。

さらに、食べ終わったら宿の大浴場で汗を流します。

これも、放っておけばサボるという自信しかありませんでした。

疲れているから、今日はいいや。

その「今日はいいや」が積み重なると、せっかくの旅行が少しずつ消化不良になっていく。だからこそ、疲れた自分に判断を委ねず、元気なうちに決めた方針を実行させる必要があったわけです。

この日の買い物

今回、スーパーマルナカで確保したのは以下の品々。

  • バラちらし
  • 貝のにぎり
  • 鶏皮ポン酢和え
  • ノンアル2種
  • カップ味噌汁

正直なところ、高松に戻ってきても胃の容量は相当なものです。

あの餅入りの尾道焼きが、まだ胃袋の記憶に控えている。それでも、これくらい食べないと体力的にキツいという実感はありました。

旅先での食事は、単なる楽しみであると同時に、翌日以降の行動を支えるための補給でもあります。

そして、買い物を済ませ、食事を取り、大浴場で汗を流す。

これでようやく、2日目の行動を締めくくることができました。

脳内に臨時指揮権を与えるという行為

本当に、この試みは最高でした。

先に述べた脳内シャアが、お気楽なレビューをしている。その一方で、こちらの言葉や行動の行間を読み取り、必要な指示を出してくれる存在がいる。

  • プロに見えて、割とアドリブで生きる赤い人
  • エンターテインメントをプロとして成立させる達人

このタッグが、思いのほかうまく機能しているのです。

自分一人で考えていると、疲労を理由に判断を先送りしたり、その場の楽さを優先したりする。しかし、別の視点から「それは本当に必要な省略なのか」と指摘されることで、後悔しないための行動を選べるようになる。

もちろん、何もかもを厳格に管理する必要はありません。旅にはアドリブも必要です。

ただし、アドリブで済ませていいことと、後回しにすると後悔することは違う。

その線引きをしてくれる存在が、脳内にいる。

そして、旅行は残すところ、あと一泊。

脳内シャアがレビューを続ける傍ら、ゴリラルームは必要な指示を出す。

どうやら、この旅行の指揮系統は、思っていた以上に優秀なようです。