地味に、今回の大型旅行は国内初の「旅行代理店を一切介さない」旅でした。そもそも、フェリー東九を使う以上、ノーマルな旅行代理店の取り扱いはありません。
だからこそ、先述した母の「先に宿を取る」が最後まで響いたわけです。
そこで発生した「2つの大きすぎる軌道修正」が今回のテーマとなります。
-1ヶ月目:帰りの船がない
フェリー東九は1ヶ月前から予約可能と言うことで、時は8/24。出発日の9/24に行きの船を
- 東京→徳島
- 個室付き
の乗船予約を取ることに成功。後は帰りの9/28のフェリーを取るため8/27に予約をする…… 復路は割引がきくから更にOKと思っていた矢先
「この日付は選択できません」
の非情なメッセージ。待って、定期便のはず…… ということで改めてスケジュールを確認したのですが「この日付は徳島寄港せず」の×印があります。
これも確かに道理です。いくら4隻のローテーションとは言え、メンテナンスや「物理的にそこに寄港しないスケジュール」は存在します。
これは、飛行機や鉄道での旅行に慣れきっていたため「船便が毎日来るとは限らない」という当たり前の事実に気づきました。
とはいえ、この事態が行きの便でなくて本当に助かりました。
-1ヶ月目の解決策:新幹線を使う
極めて単純な手です。高松→岡山は1時間足らずで瀬戸大橋を渡って到着します。即座にスマートExで予約を行い、自転車が運べる最後列の指定席も確保。もしもの時に備えて変更可能なプランを選択。
これで、
- 行きのルート(東京→徳島→高松)
- 宿(高松3泊)
- 帰りのルート(高松→岡山→東京)
が決まったわけです。
準備は上々
これが整ったことで
- 自分と一緒に運ぶ荷物(輪行一式)
- 先んじて別便で送るもの(衣服)
のジャンル分けが完了し、おぼろげながら主な旅程を考えていました。
最初のプラン
- 0日目:フェリー泊。新木場なり有明なりで自走してブロンプトンを輪行する。
- 1日目:徳島港から徳島駅まで自走して、そこから輪行して高松。
- 2日目:高松駅を朝一で出発して特急で今治まで輪行し、しまなみ海道を走りつつ尾道。
- 3日目:鷲羽山ハイランドで「世界一怖い」とも言われるスカイサイクルにチャレンジ。
- 4日目:岡山まで輪行してさっと岡山駅周辺を見て東京に帰る
当時の私は「抜け漏れがない」良いプランだと思っていました。実際は
「全日程が好天である限り通用する」プランです。
これに関しては全く心配していませんでした。「ほぼ絶対レベルで私の天候運に揺るぎはない。この2024年の尾道旅行でも同じ、秋空が出迎えてくれる。これは事実である」というレベルで晴れ男ぶりを確信していました。
もっと言うと、「That's not a prediction, that's a SPOILER!!」の心境でした。
-2日目:大きく崩れたバイアス
9/22。高松の宿に向け別便で荷物を発送。これで輪行の準備をするだけであるというタイミングで天気予報を確認し、強烈な天気図を確認。
「秋雨前線の大停滞」
です。「これは何かのミスでは?」が最初の一声です。いくら2026年9月は雨が多かったとは言え、旅行中には逸れるはずだと
- Yahoo! 天気予報
- Appleの天気アプリ
- 気象庁
などを確認しても「9/26~9/28は雨である」は回避不能。ピンポイントで晴れると言うこともまずないだろうということを天気図で確認。

思いっきり、秋雨前線が四国の南辺りに固定されています。「自分の運が、こんな時に、崩れる?」という、重力が逆さになったような常識が崩れました。
-2日目の決断:輪行を諦める
今回の最大のピボットです。全日程で雨。であれば、ブロンプトンは「自分の行動範囲を広げてくれる相棒」から「ほぼ全ての状況で余計な手間を増やす11キロの物体」に成り下がります。
デメリットを敢えて言いますが
- 水濡れはもちろん、錆の心配。
- それに伴う体の冷え。
- 視界不良やスリップの心配。
- 雨の中での輪行の難易度の高さ。
これらがのしかかります。そして、雨の時は使わない手も採れるとは最初に思っていましたが「その間、宿で留守番させるのか?」がつきまといます。であれば、
自転車は未練がましく諦め、雨で楽しめるプランにする
にしたほうが賢明です。本当に幸いなことに
- 雨に煙る尾道は今回、初めて撮影することになる。良い機会だ
- 高松駅至近の宿。その地の利を活かす。
と思い直して、大方の荷物をブロンプトンのロールバッグからキャリーケースへと詰め替えます。
「雨なら雨の楽しみがあるはず」というマインドセットがあったとは言え、これは正直耐えがたい決断。
また、2024年の旅行の通り、

「この子は晴天でこそ似合う」に思い直し、留守番させます。
しかし、この決断がなければ確実に、この旅は失敗でした。
そんなこんなで、次からはいよいよ実際の写真を伴いながらの旅行記となります。