はじめに

この旅そのものの成否を分ける「フェリーの18時間超の航海」は、結論から言えば大成功でした。

船の全貌

国際展示場駅から相当歩くだけのことはあります。船そのものが大きく、ターミナルからも、あの独特の桟橋での入船です。

東京湾に浮かぶ大きな船。私の旅はまさにこれから始まるのかというワクワク感でいっぱいでした。

案内された船室

個室を使うのは譲れなかったため、割高と分かっていてもスパッと室料を支払って正解でした。で、案内された船室に入って

「ええい、このフェリーの船室は化物か?」

がいきなり出ました。広いです。それもすっごく。横になるのが精一杯だったサンライズ瀬戸と比べるまでも無く

  • 立って歩ける
  • 大の字になれる
  • 航行中に食事やPCを広げる座卓
  • 冷蔵庫

「なんだこの浮かぶ旅館は」という感覚です。「18時間超も海の上か」ではなく「こんな場所に18時間もいていいのか」です。普通の宿が11時にチェックアウトするのが通例なのに、こっちは13時。

快適な施設の数々

豪華客船というには憚られますが、快適でした。

大浴場

これが最高でした。「なぜお風呂があるのか」が疑問でしたが、フェリー(船舶)はエンジン冷却/発電機/造水機/冷房の熱交換などで「巨大な熱源」を内包しています。

そのため、その廃熱を利用して船客に還元することが可能です。これは、「移動時/到着前の疲れを取りたいし汗も流したい」パターンにおいてとても役立ちます。

いい気分転換になる歩行スペース

夜間は閉められていますが、展望デッキから

  • 東京湾の夜景
  • レインボーブリッジ

までは見ることができます。朝も潮岬や紀伊水道、瀬戸内海の入口の潮風を感じることができます。

というか、「移動中の乗り物内を自由に歩ける」というのは飛行機はおろか電車でもお目にかかれない体験です。

冷食オペレーションという合理性の極み

特に気に入りました。船内食堂が「カップ麺と給湯器」「冷食の自動販売機」です。それを取り出し、ずらっと並ぶ業務用レンジで温める。「旅の情緒」とか「豪華な食事」という点では一歩劣りますが:

「深夜の海を眺めながらのたこ焼きや焼き鳥」

という、背徳的&愉悦を味わえる。素晴らしかったです。(これは後編で改めて述べます)

もちろん、船ならではの欠点はありました

天候に完全依拠

こればかりは天候ガチャに頼る。神に祈るレベルではあります。割と深い眠りができたのも、台風の合間の出航という、ピンポイントでの天候運があったおかげです。

これが時化気味だった場合は船内浴場が利用禁止になり「船内トイレに設置されている特有のブツ」に頼る事もあり得ます。

携帯電話の電波問題

相模湾や駿河湾、紀伊半島の東側では4Gも届かず。サパッと寝るか船内Wi-Fiサービスに頼るのが正解です。

次への宿題

は後編で述べます。