はじめに

今回のピボット旅行2026において、筆者を悩ませ続けたもの。それは、雨です。

もともとはブロンプトンを携行し、しまなみ海道を走ることを主目的としていた今回の旅行。しかし、天候という外的要因によって計画は大きく変更されました。

「自転車が使えないなら、自転車では行きにくい場所に行けばいいじゃない」

またもやアントワネットが言ってない言葉をささやきます。

そうして訪問先に選んだのが、金刀比羅宮。いわゆる「こんぴらさん」です。

琴電琴平に降りた瞬間

高松から琴電に揺られ、琴電琴平駅へと到着した筆者。

雨が止みました。

何しろ、今回の旅行は筆者の旅行歴の中でも異例の雨続き。天気予報を見ながら行程を組み替えた結果、金刀比羅宮の参詣。

自転車での移動を前提にしていれば、石段を延々と上る目的地は無理です。私には『週末ツーリング』のような二輪車のテクはありません。

雨で自転車を置いてきたからこそ、自転車で行く方が難しい場所へ向かう。

アクシデントをそのまま次の行動の理由に変える、ピボット旅行らしい展開です。

↑建前↑

↓本音↓

「やっと仕事をしやがったか天候の神!」

ええ、筆者がそこに旅行する以上、良い天気なのは当然だを自負する筆者です。

「空気を吸って吐くことのように! HBの鉛筆をベキッ!とへし折る事と同じように」

筆者の旅といい天気は当然と思っている筆者にとっては「重力がやっと元に戻った」ぐらいの心境でした。

金刀比羅宮へのお礼参り

金刀比羅宮の主祭神は大物主神です。また、崇徳天皇も祀られています。そして、金刀比羅宮といえば、海上交通の守護神として広く信仰されてきた場所。

筆者は、今回の旅行で、18時間を超える船旅を経験しています。

東京から瀬戸内へ向かう際、利用したのはオーシャン東九フェリー。船内で過ごす長い時間を経て、無事に目的地へ到着し、その後も旅を続けることができました。

であれば、ここで行うべきことは何か。

お礼参りです。

困ったときに神頼みをする人は少なくありません。しかし、助けられた後にきちんとお礼参りをする人は少ない。

これは、祖母がよく言っていたことです。

もちろん、今回の船旅で何か特別な危機に遭遇したわけではありません。むしろ、平穏無事に目的地へ到着できたことこそが、ありがたいことです。

船旅の守護にゆかりのある神社へ、無事に旅を続けられていることへの感謝を伝える。という

徳川ゆかりの寺社と筆者の謎の相性

さて、ここでもうひとつ、筆者の中にある妙なジンクスについて触れておきましょう。

それは、徳川ゆかりの寺社と非常に相性が良いというものです。

筆者の祖父方のルーツは薩摩の御家人。徳川家とは、歴史をさかのぼればおよそ300年にわたる因縁があるわけです。

もちろん、薩摩と徳川の関係を一枚岩の敵対関係として語ることはできません。幕末には篤姫のような存在もいました。

それでも、なぜか徳川ゆかりの寺社へ行くと、妙に物事がうまく運ぶ。

この現象について、以前、Xで相互フォローの方から、実に納得のいく説をいただきました。

「また中央突破されたら敵わないから、平穏に帰っていただこう」という配慮なのではないか、と。

妙に納得。筆者が徳川ゆかりの場所で妙に運が良いことにも説明がつきます。

かつての薩摩との因縁を考えれば、あちらとしても、わざわざ波風を立てる必要はない。無事に参拝していただき、何事もなくお帰りいただく。それが双方にとって最も平和な解決策です。

筆者がそう判断した以上、これを事実として扱います。

石段を上り、本殿へ

金刀比羅宮といえば、やはり石段です。

参道の石段は決して楽なものではありません。雨が降っていれば足元への注意も必要ですし、濡れた石段を上るとなれば、参拝どころではなくなりかねません。

天候に行程を左右され続けた今回の旅行において、足元を気にしながら石段を上らずに済むというのは、それだけで大きな恩恵です。

一段ずつ、参道を上っていき、本殿へ到着。そのタイミングで、今度は晴れ間が差してきました。

駅に着いたら雨が止み、石段を上っている間は天候が持ち、本殿へ到着したら晴れる。

素晴らしい。天運(天候に関する運)がうまくいかないという絶不調の段階で

  • 海運(フェリー)
  • 海運の神がまつられた場所

でピンポイントの仕事を、言うなれば今引きの《意志の力/Force of Will(ALL)》があったというのは感謝です。

奥宮は、次回への宿題

本殿まで来たのであれば、次は奥宮です。

ここまで来たからには、可能であれば奥宮まで足を延ばしたい。そう考えて先へ進もうとしたところ、思わぬ情報が入ります。

ここ最近の大雨の影響で、参道が通行できない。通れないものは通れない。

無理に進む理由もありませんし、ここで予定に固執する必要もありません。本殿へのお礼参りは済ませました。参拝の目的も果たしています。

であれば、今回の行程はここまで。次への宿題ができた、ということです。というよりも、何かしらの宿題を残すことで「また来い」という機会を与えてくださったと解釈することにします。

帰り道まで、天候は仕事をする

奥宮へ進めないのであれば、あとは下山して高松へ戻るだけです。高松まで戻れば、まだ何かしら訪問できる場所はあるでしょう。

ようやくお昼にさしかかったばかり。次の目的地へ向けて、再び切り替えればよいのです。

そうして参道を下り始めたところで、またしても雨が降り始めました。

駅に着いたら止み、石段を上っている間は持ち、本殿へ着いたら晴れ、参道を下り始めたら降り出す。

「さすが天候の神! 空気を読んだ天候操作を平然とやってのける そこにシビれる! アコガれるゥ!」

の精神です。Good Point、むしろGod Pointというべき。まぁ、神の本領が発揮できる場所でなければ筆者の天候運は仕事ができなかった程度の異変が起こったと思います。

筆者がそう判断した以上、これを事実として扱います。(大事二度言

買い物は、もう済んでいる

金刀比羅宮の参道で買い物をする、という選択肢はあまりありませんでした。

尾道ですでに買い物を済ませています。言っては何ですが、「清水寺両脇とか仲店の石段版か……」程度の考えではありました。

そして、高松へ戻ります。