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ピボット旅行2026-02『動かなかった軸』

初めに

前回の記事で、「今回の旅行はピボットの連続だった」と書いてきましたしかし、最初から最後まで変わらなかったものがあります。

それは、瀬戸内海へ行くこと。特に、尾道に行くこと。

ここだけは、最後まで残りました。ですが、そのための手段は大きく変わりました。

最初に考えていたのは、サンライズ瀬戸です。東京から夜行列車に乗り、朝に四国へ入り、そこから自転車で瀬戸内を走る。

2024年でも実施したことです。ですが、この2024年の経験を思い返すと、どうしても引っかかるものがありました。

瀬戸内海方面の個室の夜行=サンライズというバイアス

サンライズは確かに便利です。東京から四国まで寝ている間に運んでくれます。

しかし、実際に乗ってみると、車内での身動きはそれほど自由ではありません。そして何より、前回は空調と乾燥の影響もあって喉を痛め、その後の旅行にまで響きました。

旅行のスタート地点に立つ前に、すでにコンディションを崩してしまうという本末転倒がありました。

そこで、最初の大きなピボットが発生しました。

「サンライズで行く」を捨てて、「船で行く」に変える。

ただし、ここでも目的は変わっていません。

瀬戸内海を拠点として、尾道に行きたい。そのために、移動手段を変えただけです。

そこで候補になったのが、オーシャン東九フェリーでした。これも「船旅がしたかったから」というほどロマンチックな選択ではありません。

むしろ、かなり現実的な消去法です。

  • 個室がある。(これは絶対の条件だったので、夜行バスという選択肢はそもそも外れます)
  • 東京から出る。
  • そして四国に着く。

この条件を並べていくと、かなり自然に候補が絞られていきました。何より、「移動で体力を削らずに、四国へ入る」という当初の目的を維持できます。

時間はもちろん、フェリーの方が遅くなります。

移動手段発車/出港到着所要時間
サンライズ瀬戸21:26(東京)翌07:27(高松)10時間01分
オーシャン東九フェリー19:00(有明)翌13:20(徳島)18時間20分

この差は8時間。ほぼ一日違いますが、フェリーは非常に魅力的なオプションでした。

サンライズ瀬戸の憂慮点

  • 昨今、大人気のサンライズ瀬戸。いくら宿を取ったところで一ヶ月前の10時打ち争奪戦には巻き込まれたくありません。
  • 食事や飲み物事情。寝台に特化しているため、車内販売や自販機がありません。
  • 空調。これは筆者の体調の問題です。2024年の時に喉を痛めたということで、ここは避けたい。

フェリーの憂慮点

  • 何せ初めて。勝手が分からない。再現性は不明。
  • 海の上で快適に眠ることはできるのか?
  • 空調がここでも再現したらどうしよう

とはいえ、以下の魅力がありました。

フェリーで良さそうだと思った点

  • 2人部屋/4人部屋でも1人で乗れる。
    • 温泉宿のようにお一人様お断りが無かった。
  • 横になるだけでも体力の回復は全然違う。
    • この8時間の差をむしろアドバンテージと考えました。
  • 食事販売がある。
    • 船内レストランの代わりに冷凍食品の自販機と業務用電子レンジという割り切ったオペレーションは大好きです。
  • 船内大浴場がある。
    • 最後の決め手になりました。シャワー兼転売とかいう人道に悖る行為が普通にあるのと比べ、フェリーはその性質上、「大量の熱湯が確実に発生する」乗り物です。それを船客に還元するというアイディア。そして、出港時や就寝前、そして朝にお風呂というのは心躍ります。
    • 更に、お風呂という強烈な湯気と湿気で喉を保護できるのもアドバンテージです。

こうして、サンライズからフェリーへと交通手段が変わりました。

宿(拠点)の問題

そして、交通手段は勘案できました。フェリーで四国へ入るなら、どこを拠点にするのか。

当初のイメージだけなら、尾道でもOK。むしろ、しまなみ海道を走るのであれば、尾道は非常に分かりやすい目的地です。ところが、帰りのことまで考え始めると、話が変わってきます。

フェリーは徳島から東京へ戻ります。だったら、行きだけを見て尾道を拠点にするより、四国側に拠点を置いたほうが全体として動きやすいと判断して、拠点として出てきたのが、高松でした。

高松なら、徳島へ戻るのも比較的動きやすいです。(というよりも瀬戸内海の玄関口です)。朝早く動けるなら、今治まで移動して、そこからしまなみ海道をアタックすることもできます。

つまり、 「しまなみへ行くための宿」ではなく、「瀬戸内のどこへでも振れるための拠点」

として高松に白羽の矢を立てました。

ここでも、旅行の軸そのものは変わっていません。変わったのは、軸を中心にした配置です。

そして、もう一つ。最初から三泊四日で行こうと決めていたわけでもありませんでした。当初は二泊三日でもいいのではないかと考えていました。

  • フェリーでの移動時間を考える。
  • しまなみへ行く可能性を考える。
  • (これはほぼ考慮していなかったのですが……)天候によって予定が変わる可能性を考える。
    • 自分の天候運には絶対の自信を持っていました。

何よりも2024年は、

  • 0日目:東京→高松
  • 1日目:高松→今治→自転車と高速線で尾道→宿泊
  • 2日目:尾道での自由行動
  • 3日目:尾道から東京に戻る

そう、お気づきの通り、「まるまる一日使える日が2日目しか存在しない」のです。ここで自転車で走った体力をリカバリーしつつ尾道で過ごすのはかなり無理があります。事実、2024年は旅の間喉の痛みに悩まされ、帰宅翌日に内科のお世話になったほどです。

そう考えて、予算増はやむなしとして三泊四日にしました。これも後から考えれば、今回の「ピボット旅行」を成立させるための重要な判断だったと思います。

そんな計画を母に告げたところ

「まず宿を取りなさい。移動は新幹線に変えられる。でも宿はそうはいかない」

その通りでした。交通機関や観光地のことばかり考えていると、どうしても「何をするか」から決めたくなります。しかし、旅行には寝る場所が必要です。

だったら、まず拠点を確保。そこから先を考えればいい。特に、先に言ったとおり高松は

  • 四国全県
  • 岡山
  • 小豆島

などの交通アクセスが極めて良好な都市です。なので勧められるまま高松の宿を取りました。

結果として、この「まず宿から」という判断が、今回の旅行の自由度をかなり高くしてくれましたし、この一言が今回の旅の成功の要素でした。

  • 宿が決まっている。
  • 荷物を置く場所がある。
  • 帰ってくる場所がある。

だったら、その日の天候や体力、気分に合わせて、行き先を変えられます。尾道も日帰りで帰ることができます。

予定を一つ捨てても、旅行そのものは壊れません。ここまで来て、今回の旅行の「軸」がようやく見えてきました。

  • 瀬戸内海を見る。
  • 尾道を歩く。
  • なんなら天候や気分、体力に合わせて他のオプションを自由に決められる。

変わったのは、旅行の方法でした。変わらなかったのは、旅行の目的でした。

今回の旅行で何度も予定を変えることになったのは、最初から何も考えていなかったからではありません。

高松という絶対的なハブがあったからこそ柔軟に旅程を変えられた(ピボットが成立した)

今回の「ピボット旅行」は、実際にはこの2026年6月下旬から始まっていたのです。

ピボット旅行2026年01-定義説明-

ピボット(pivot)という言葉があります。

もともとは「軸」「旋回軸」といった意味ですが、ビジネスやプロジェクトの文脈では、それまで進めていた方針を、状況に合わせて大きく転換することを指します。

当初の計画を全部捨てるわけではありません。「このままでは上手くいかない」と判断したところで、目的そのものや現在地を見直し、別の方向へ舵を切る。

今回、この言葉を妙に気に入ってしまいました。

なぜなら、今回の旅行そのものが、まさにピボットの連続だったからです。

さっくりとした旅行の概要

2026年9月24日から28日まで、高松を拠点とした瀬戸内旅行に行きました。 ……と書けば、いかにも予定通りの旅行だったように見えます。

実際には、予定通りとは決して行かない旅行でした。

  • 出発前から予定を変更
  • 移動中にも変更
  • 現地でも変更
  • 天候によって変更
  • 腹が減ったので変更
  • 目の前に面白そうなものがあったので変更

など、予定通りだったのは行きと帰りの予約していた交通機関、そして宿のみ。それでも旅行そのものは、最後までちゃんと成立しました。

むしろ振り返ってみると、予定を変更したからこそ、成立した旅行だったというのが一番近い表現かもしれません。

そこで、この旅行を私は「ピボット旅行」と呼ぶことにしました。

なぜ「ピボット」なのか

この言葉を使うきっかけになったのは、WWEの絶対的エースだったジョン・シナのラストイヤーでした。2025年から始まったジョン・シナの引退ロードは、最後の最後まで大きな物語を作りました。

その中でも象徴的だったのが、ヒールターンです。

長年WWEの顔として君臨してきたシナが、ついにヒールへ転じる。演出そのものは見事でした。ところが、実際にファンが示した反応は、作り手が想定していた以上に大きな失望と困惑だった。

そこで物語は、さらに軌道修正されました。ヒールターンそのものを無かったことにするのではない。そこで生まれた感情も、そこで起きた出来事も拾い上げた上で、最終的にはフェイスターンへ向かっていく。

つまり、

「予定していた筋書きを最後まで押し通す」のではなく、実際に起きたことを見て、そこから物語を組み直す。

これが今回、私が「ピボット」という言葉を使いたくなった理由です。そして、今回の旅行もまったく同じでした。

今回の「ピボット」ぶり

最初に立てた旅行計画があります。

そこには「こう移動する」「ここへ行く」「これを持っていく」という予定がありました。

しかし、現実には

  • 天候があります。
  • 時間があります。
  • 交通機関があります。
  • 現地に着いてから初めて分かることがあります。

そして何より、

そのときの自分が何をしたくなるかなんて、出発前には完全には分かりません。

だから、計画通りに進まなくなったところで、「予定が崩れた。どうしよう」ではなく、「では、ここから何に切り替えるか」 と考える。

今回の旅行では、それを何度も繰り返しました。そして面白いことに、そのたびに旅行が悪くなるわけではありませんでした。

むしろ、 「ああ、こっちへ行けばいいのか」 という具合に、次の道が見えてくる。

最終的には、出発前には想像していなかったものが大量に残りました。

  • 写真の撮り方
  • 食べ物への認識
  • 衝動買いした数々
  • 移動手段や町そのものの認識
  • 自分の旅行について

今回の記事では、最初から旅程を全部並べるつもりはありません。

「9月24日はこれをして、25日はこれをして……」という旅行記にすると、今回の旅での印象的な部分が見えなくなってしまうからです。

  • なぜその場で予定を変えたのか。
  • 何を見て、何を諦め、何を拾ったのか。
  • そのピボットによって、当初の予定にはなかった何が生まれたのか。

そこを中心に書いていきます。2026年9月24日から9月28日まで。高松を拠点に、瀬戸内を巡った5日間。

予定通りとは決して行かなかった旅行でした。だからこそ、今回は 「ピボット旅行」 として記録しておこうと思います。

巡礼記念。(2024年9月の旅行記録-3-)

尾道に到着した翌日、浄土寺にて発見。

尾道三山とアニメ『ぽんのみち』コラボ。

これはと思いながら社務所に入ると

しっかり、パネルがお出迎えです。

西国寺

千光寺でも同様に見つけて、それぞれ御朱印を授かりました。

予想できたことではありましたが、古刹がコラボするのは正直意外でした。

これにて、尾道を舞台とするアニメに関する記念品が増えた形です。

麺とてっぱん。(2024年9月の旅行記録-2-)

今回の旅行は6年前と違って2泊。そこで、お気に入りの、当地でこそ食べて美味しい名物に絞りました。

尾道ラーメン

尾道と言えばこの料理的なもの。

  • 濃いめの醤油
  • 豚の背脂が浮き実

は、疲れていてもスーッと胃に通りました。

尾道焼き

お好み焼き:尾道版は砂ずり(砂肝)がたっぷり入っているのが特徴的。この盛りが

ここまで圧縮。

コリコリとした砂肝の食感がより強調されます。また、ある程度食べてからコショウで風味を加えるのもポイントです。

いずれも、しっかりと「ここに来た」と実感できるものでした。

サンライズとしまなみ。(2024年9月の旅行記録-1-)

6年ぶりに瀬戸内・尾道への旅行ができたので、その記録です。

尾道までの移動手段-1-サンライズ瀬戸

2024年9月26日夜、東京駅。

サンライズ瀬戸は東京駅に定刻通り到着。

  • 自転車
  • フロントバッグ
  • リュック

その他を寝台列車に詰め込み、滑り出すようにスタートしました。

翌朝、瀬戸大橋を渡る手前で準備を整え、

  • 東京→坂出
  • 坂出→今治

まで到着。

今治駅で自転車を展開して、旅がスタートです。

残暑がまだまだ続く中、青空の下でしまなみ海道を北上。

生口島の瀬戸田港からは船を使って

無事に、尾道まで到着しました。

体力その他を一気に使い果たしましたが、大満足でした。

旅のデブリーフィング。

片品村に次いで、得るものがあった旅行でした。

準備期間:

上記のフィードバックのお陰で

  • 必要なものは何か
  • どのぐらいで準備できるのか
  • いつまでに間に合えばいいのか

を定量化できました。なので、前回より遙かに短い時間で、かつ、効率的にパッキングをすることができました。

宿で行うこと

観光ではなく「温泉宿でゆっくりする」がテーマだったので、行うテーマをある程度決めていたのは良かったです。

今回は時期的にアニメ『ライザのアトリエ』放映/動画配信サイト解禁ということもあり、

と、視聴しながら状況の整理をすることができました。

また、「以前宿泊したところ」のアドバンテージを活かして、撮影前から構図を考えられたのも個人的な利点です。

次は

  • もう少し効率的な移動手段の開拓
  • パッキングの効率化
  • いい宿を探す

等々。興味は尽きません。

川、宿、食事。(再びの湯檜曽温泉)

この一人旅ですっかり味をしめ、

一人旅に行ってきました。

今回の目的地は湯檜曽温泉。

昨年、家族とともに訪れたこの宿がとても印象に残っていて「是が非でも訪れたい」と思っていた矢先に、スポッとスケジュールと予約状況が一致したという次第です。

鮮烈な水流をたたえる湯桧曽川を横にして

川を望む部屋に到着。

昨秋も味わった

  • 鯉の洗い
  • 鮎の塩焼き
  • 牛肉陶板焼

などがお出迎えです。

今回は一人で、自分のペースで味わうことができたので良かったです。

そして、渓流のせせらぎを耳にしながらの温泉も最高でした。

タイムタグ、ライフログ。

Twitterの話題が元で:

英国に滞在していたときの記憶が蘇りました。なので、AWSにて管理しているPiwigoの写真を更新です。

ロンドン

https://hideout.reisalin.com/index.php?/category/7

こちらはテムズ川のクルーズに絞ったもの。

当時は晴れた日ばかりを選んで撮影したはずですが、こうしてみるとくすんだ空の色です。

コーンウォール

https://hideout.reisalin.com/index.php?/category/1

願わくば、6~7月にもう一度行きたい場所。自分にとって初めて目にする大西洋にも感動しました。

カンタベリー

https://hideout.reisalin.com/index.php?/category/12

ここも暮らしていた場所なので、感慨深いです。

改めて:写真というのは自分の思い出をタグ付けするものであり、明確な記録(ログ)であると思いました。

Redmineによる旅の準備とフィードバック。

Redmineコメントのテンプレート

個人的に用いているRedmine。一つのチケットにコメントを連ねていくことで、準備や事前情報などを系統立てて表示させることができます。

そこで「携行品はある程度傾向があるから、テンプレートプラグインで管理できそうだ」

と、こういう風にコメントテンプレートで管理。

しかし、ここに落とし穴がありました。

想定の漏れ

これは家族に言われて気づいたことです。

  • 東京都心と山間は気温がまるで違うこと
  • 温泉の湯冷め

などを全く考慮していませんでした。思い直してリパッキング。

この状況もチケットに書き足していきます。

そうして、旅の途上での出来事も次々に書いていき、

デブリーフィング

もチケット自体に記載。

こうして、旅自体を振り返りながら

  • 何をミスっていたか
  • 次はどうすれば良いか
  • 印象に残っていたことは

なども気軽に書けるので、そこは、Redmineを運用して良かったと思ったわけで。

3年ぶりの一人旅。(尾瀬:片品村)

行動制限が解除されたこともあり、3年ぶりの一人旅です。

宿

情緒漂う温泉旅館。

この手の宿にしては珍しくお一人様プランも合ったのがありがたかったです。

夕飯

とりわけ凄かったのが食事です。

  • ニジマス燻製
  • イワナたたき
  • もち豚陶板焼き

を筆頭に山菜天ぷら、ざる豆腐、湯葉など趣向を凝らしておりこの量を完食。

朝食

朝ご飯もまた圧巻でした。特に甘露煮と湯豆腐は朝の活力という感じ。

お風呂に関しても、ここのところ悩まされていた脚の痛み(フットスイッチの操作で酷使したため)が解消されたので助かりました。

またここに再訪したいと思った宿です。

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