カテゴリー: 文具 Page 1 of 17

ピボット旅行2026-断章『自分へのマウント』

はじめに

この旅行の0日目、つまりフェリーに乗った日に、トラベラーズノートを購入しました。

そして、「あるのがいけない!」でお茶を買っても、高松商店街の探索は続きます。

ルピシアからそう遠くないところにロフトがある。せっかくだから行ってみよう。そうして立ち寄った店内で、筆者はほぼ日手帳を見つけました。翌年分のアベック版です。

そこで、ふと思ったわけです。

「これ、旅先で買うの?」

いや、旅先だから買うのです。トラベラーズノートに続いて、ほぼ日手帳まで旅先で購入する。今回は、そんなお話です。

未来の自分にマウントを取る

筆者は2021年1月から、ほぼ日手帳の全日付を埋め続けています。

毎日欠かさず書いているわけではありません。ある程度たまったところでまとめて消化する、いわば積み残しの一括処理方式です。それでも、日付に空白を残さず続けていることには変わりありません。

そんな性分ですから、毎年の手帳購入は、いつしか楽しみではなくなっていました。

翌年版の発売に合わせて購入する。毎年決まった時期に発生する、避けては通れない定例作業です。たとえるなら、サブスクリプションの更新でしょうか。必要なのはわかっている。やらなければ困る。しかし、いざその時期が来ると、なんとなく面倒くさい。

筆者にとって、ほぼ日手帳の購入はそんな作業の筆頭になっていました。しかし、高松のロフトで商品を眺めているうちに、考えが変わりました。

これ、未来の自分にどや顔を決められるのでは?毎年、翌年のほぼ日手帳が発売されるたびに、筆者はこう考えることができます。

  • 「2026年の俺は、旅先で新しいものを買ったぞ?」
  • 「お前はどうなんだ?」
  • 「その時の自分に負けていいのか?」

……これは強い。毎年の手帳購入という、どうしても発生するイベント。そのたびに、過去の自分から挑戦状を突きつけられるわけです。

しかも、相手は自分自身。勝ち負けを決める審判も自分自身です。いくらでも言い訳はできますが、いくらでも言い返されます。

これほど面倒で、これほど長続きしそうな仕掛けもありません。

ほぼ日以外の選択肢

とはいえ、今回の買い物は、ほぼ日手帳から別の手帳へ乗り換えようという話ではありません。

筆者が当初考えていたのは、ほぼ日以外にも、ある程度規格化されていて、商品としての姿が明確で、さらに自分好みにカスタマイズできる手帳を持つことでした。

もうひとつ、忘れてはいけない条件があります。母が作ってくれた、特製の手帳ポーチです。これがある以上、手帳だけを別のものに替えれば済むというわけにはいきません。今さら、このポーチを使わない選択肢は端っからありません。

今回は、翌年分のほぼ日手帳アベック版を購入しました。ついでに、カスタマイズ用のパーツも。

いつもの手帳を、いつもとは違う場所で買う。

たったそれだけのことですが、筆者にとっては毎年の定例作業に、新しい意味を与える買い物になりました。

記憶にフックを仕込む

ここで重要なのは、単に翌年分の手帳を早めに手に入れたことではありません。

その手帳を、どこで、どんな経緯で買ったのか。

この記憶こそが、今回の買い物の本体です。心理学には、エピソード記憶という概念があります。自分が経験した出来事を、そのときの状況や場所、感情などと結びつけて覚える記憶です。

今回の手帳には、高松の商店街を歩き、ルピシアの近くにあるロフトへ立ち寄り、そこで「旅先だから買う」という結論に至った一連の出来事が付随しています。

毎年、決まった時期に購入する手帳とは違います。

2026年の手帳には、2026年の旅先で買ったという固有のエピソードがあるのです。そして、この記憶は、手帳を使い続ける限り、何度も思い出す機会があります。

  • 翌年分の手帳を購入するとき。
  • 分冊になっているアベック版を切り替える、半年ごとのタイミング。
  • 何より、文章を書いていて筆が止まってしまったとき。

今回の買い物は、そんな場面で記憶を呼び起こすフックになるはずです。

手帳を開けば、高松で買ったことを思い出す。高松で買ったことを思い出せば、あのときの自分が、未来の自分に向けて仕掛けを施したことも思い出す。そして、あの言葉が蘇ります。

「2026年の俺は、旅先で新しいものを買ったぞ?」

毎年の手帳購入を、単なる義務的な更新作業で終わらせない。過去の自分が、未来の自分を動かすための仕組みを作っておく。手帳という、日常的に使う道具だからこそ、この仕掛けには意味があります。

おわりに

筆者は今回、翌年分のほぼ日手帳を買いました。ただ、それだけではありません。

未来の自分に向けて、挑戦状を残しました。来年、手帳を更新するとき。半年後、新しい冊子を開くとき。あるいは、何も書けずに机の前で固まっているとき。

そこには、高松で手帳を買った自分がいます。

「2026年の俺は、旅先で新しいものを買ったぞ?」

さて、未来の筆者は、この問いにどう答えるのでしょうか。

ピボット旅行2026-21『自動書記の利用』

はじめに

2026年9月27日。

ようやく、ピボット旅行の3日目が始まりました。この日の天気も雨。尾道に行くというメインイベントは終わりました。では、この日をいかに充実させて過ごすか?

その前に、必須ルーチンが待っていました。

日記です。

ただし、単に日記を書くだけではありません。今回の旅行で筆者が利用したのは、脳内のゴリラルームが持つ、ある種の「自動書記」状態でした。

脳内の自動書記とは

まず、自動書記とは何か。ここで言う自動書記は、何か神秘的な力に導かれて文字を書くという話ではありません。

起き抜けのルーチン。顔を洗い、歯を磨き、ベッド周りを整える。いちいち「さて、次は歯を磨こう」と考えなくても、身体が勝手に動く、あの状態です。

筆者は、これを日記を書くところまで拡張しています。

頭が完全に覚醒する前に、いつもの手順の延長として筆記を始める。そうすると、書くか書かないかを判断する前に、既に手が動いているわけです。

何しろ、人間というものは、やる理由を見つけるのは大変ですが、やらない理由を見つけるのは非常に簡単です。ならば、そもそも「今日は書こうか、どうしようか」という判断を挟まなければいい。

これが、今回利用した自動書記の正体です。

なぜ日記を書くのか

これはもう、筆者の意地みたいなものです。かれこれ、ほぼ日手帳は2020年から再開し(再開、と言うのがポイントです)、2021年1月からは、全ての日付のページを埋めています。

「朝起きて着替えることを習慣とは言わない」

というレベルでやっています。

なぜ日記を書くのか? 生存報告みたいなものです。そのとき何を感じたか、どこへ動いたか、何が起きたか。そのまま記録する。

その時点での自分が何を考え、どう動いたのか。それを残しておけば、後からいくらでも振り返ることができます。そして、一度記録してしまえば、後はどうとでもなる。

旅行記を書くにしても、ブログの記事にするにしても、まずは材料があることが重要です。記憶だけを頼りにして、数日後に「あれ、あのとき何を考えていたんだっけ」となるのは避けたいところ。

だからこそ、「とにかく書いた」という事実が重要なのです。

サボるときはサボるが、書くときは書く

ところが、筆者の日記の書き方は、少々特殊です。

「4日~5日ほどすっ飛ばす」ときがあります。

理由は簡単。

「筆が乗らないから」。

ええ、言い訳としては百点満点ですね。しかし、筆者は「今日は一行書いたから日記にはしよう」とはなりません。なぜなら、「このページは書いていない」という事実を知っている人が確実にいるからです。

ほかならない、筆者自身です。

書いていないものを、書いたことにはできない。そのため、「4日ほどサボったら、5日分書き上げる」ということを半ば習慣にしています。

サボること自体は否定しません。筆が進まないときは進まないのですから、そこは仕方がない。ただし、サボった分は後で回収する。

このあたり、妙に律儀なのか、それとも単に面倒な性格なのか。おそらく両方でしょう。

そこで役立つ自動書記状態

さて、そんな筆者にとって、数日分の日記をまとめて書く作業は、なかなかの難敵です。人間、「やる理由」を見つけるのは大変ですが、「やらない理由」を見つけるのは非常に簡単です。

そして、筆者のサボり癖は、筆者自身が一番よく理解しています。

筆が進まないときは、書く必要がないように思えてしまう。明日でいい、後でいい、今は別のことをしよう。

そうしているうちに、未記入のページが増えていく。しかし、ここまで続けてきた記録の連続(ストリーク)を無駄にするのは、何かに負けるような気がして嫌すぎる。

そこで利用するのが、起き抜けの時間帯です。

頭が完全に覚醒する前なら、余計な判断を挟まずに作業へ入れます。「今日は日記を書くべきか」という議論を脳内で始める前に、既に筆記を始めてしまう。

意志の力で自分を奮い立たせるのではなく、意志の力を使わなくても作業が始まる状態に持ち込むわけです。

脳内のゴリラルームによる、なかなか合理的な時間管理と言えるでしょう。

筆記器具を持ち込んだ理由

もちろん、ただ起き抜けに手帳を開けば、すらすら書けるというものでもありません。

今回の旅行では、筆者が愛用している万年筆を、別便を利用したこともあって一切合切持ち込んでいました。

これにも理由があります。気分によって使いたい色が違う。それに伴って、筆記時の滑り心地も違う。

筆者の脳が「これならすらすら書けるな」と判断する組み合わせがあるのです。

日記を書くという作業そのものを習慣化していても、実際に手を動かすまでの抵抗がゼロになるわけではありません。

だからこそ、道具の力も借りる。

書き始めるまでの障壁を下げ、書き始めた後は勢いに任せる。自動書記状態を利用するのであれば、筆記環境も整えておくに越したことはありません。

こういうところだけは、妙に抜かりがないのです。

動き始めた筆

そして、実際にどうなったのか。9月27日の朝、日記は9月25日で止まっていました。つまり、旅行中の記録が2日目の途中までしか埋まっていなかったわけです。

そこで、脳が完全に動き出す前に書き始める状態へ持ち込みました。結果、1ページあたり約6分のペースで、9月30日分まで書き上げました。

繰り返しますが、これを成し遂げたのは9月27日です。まだ9月27日の朝だというのに、9月30日分まで書いている。

日記の日付を、現実の時間より先回りしてしまったのです。もちろん、未来に起きることを予言して書いたわけではありません。

書いたのは、今回のピボット旅行についてです。何を思ったか。何が起きたか。そこに至るまで、どのような意思決定をしたか。

今回の旅行は、当初の計画からさまざまなピボットを重ねています。そうした判断の経緯まで記録していくと、1日1ページでは到底収まりません。

そこで、ほぼ日手帳の日付の下のスペースに「9/25」などと実際の日付を書き込み、記録を続けていました。

手帳に印刷された日付と、記録している出来事の日付が一致しなくても構わない。

重要なのは、出来事を忘れないうちに記録しておくことです。後でブログにまとめる際にも、このときの記録があれば、旅行中の判断を含めて再構成できます。

何より、数日分をまとめて書くという作業を、旅行中に片付けられたのです。

時間経過

起きたのは、4時50分ごろ。

そこから歯を磨いたり、顔を洗ったり。着替える前に日記を書き終え、着替えや、この時点での荷物チェックまで済ませたのが6時50分でした。

約2時間で、身支度の一部と日記の追いつき、さらに荷物の確認まで完了。我ながら、脳内のゴリラルームのタイムコントロールはいい仕事をしています。

……というよりも、今回は「この時間帯でなければ朝ご飯に間に合わない」という事情がありました。

せっかく高松まで来たのです。うどんの都の名物を、朝からいただきたい。

しかも、目指すのは朝早くから営業しているうどん店です。のんびりと寝坊している余裕はありません。

日記を書くべきか、書かざるべきか。そんな脳内会議を開いている時間もありません。

だからこそ、起き抜けの自動書記を利用し、必要な作業を先に片付けた。

こうして、午前6時50分。筆者は手帳を閉じ、朝の高松へ出発する準備を整えたのでした。

ピボット旅行2026-05『そうだリフィル、買おう。(My “Favourite” Things)』

「お土産」は旅の途中や最後に買うというのが通例ではありますが、私の場合は「0日目」に始まっていました。

はじめに

道具論のお話ではあるのですが、これもまた旅行記なのでそのカテゴリーに入れます。

拙稿にあるように

筆者はアナログの筆記具「も」信頼しています。

なぜなら、

  • iPhone
  • iPad mini
  • Thinkpad

といったデジタル筆記具と

  • ほぼ日手帳
  • トラベラーズノート

を併用。というのも、『MASTERキートン』に曰く

「やめておけ」
「…………」
「拳銃の方が、ナイフよりも速いと思っているんだろう。
 だが、拳銃はデリケートな道具だ。
 弾が出ないかもしれないし、
思い通り的に当たるとは限らん。
おまけに拳銃は、
抜き、構え、引き金を引くまでに三動作(スリーアクション)……
 その点ナイフは、一動作(ワンアクション)で終わる。
この距離なら、絶対に俺が勝つ!!
どうする? それでもやってみるかね?」

の通り、それぞれ「記録する手段」は同じなのですが「得意とする射程距離」と「初速」が違うため、どうしても併用する。

(↑建前↑)
(↓本音↓)
「カッコいいから」

です。

また、昨年の谷川岳・湯檜曽温泉にて筆者は「トラベラーズノート」という極めてシンプルな作りなのにカスタマイズ性と利便性を兼ね備えた手帳を手に入れています。

このトラベラーズノートを使って分かったこと

シンプルなのに強い

これが一番の印象です。最初は縦長すぎないかと思ったあの独特のサイズ感。『ほぼ日手帳』になれている筆者としては、公式リフィルの厚い紙は慣れるのかどうかと不安だったのにスラスラ書けます。特に万年筆のインクの吸い付きが再考です。

割と雑に使える

旅に携行するだけあって

  • 重い荷物の隙間
  • 少々の水分

は耐えられます。使えば使うほど味が出てくる革の風合いも、その割と雑に使っていいんだという安心感をもたらしてくれます。

豊富なカスタマイズ

手帳本体が止め紐をつけた革。なのに、

  • 追加のリフィル
    • 無地
    • 罫線
    • スタンプ
    • スケジュール……
  • クリアファイル
  • リフィル自体を増やすアタッチメントバンド

等、用途に合わせて成長します。

ここまで旅行記に書く理由

「この旅行記群を書くにあたって活躍したから」に他なりません。「トラベラーズ」の名は伊達では無いです。

  • 旅先のメモ帳
  • ちょっとした気づき
  • 使ったお金

何よりも「レシートの台紙」として。

旅行0日目での「そうだリフィル、買おう。」

今回は東京からのスタートが19時と、サンライズ瀬戸よりも2時間ほど早い出立となります。なので、自宅からの出発も早く済みます。

最初の予定では

  1. 夢の島熱帯植物館で時間を潰す
  2. 閉館と出航の間をコメダで時間つぶし
  3. 同時に早めの夕食
  4. 船内の朝食をそこで包んでもらい
  5. フェリーターミナルに着く

予定でしたが「時は9/24」が立ちはだかります。今年の大連休がある意味災いし、「夢の島熱帯植物館、休館日」と、いきなり0日目の時間を潰すプランが無くなりました。

そうなると、「出航までどこで時間を潰すか?」の問いが生まれたときの結論が「そうだリフィル、買おう。」という、脳内に『My "Favourite" Things(英国英語で)』のあの歌い出しが聞こえてきた次第です。

この時いる場所は新木場駅。東京駅まで10数分です。そこで、こういう回答がありました。

以前購入しているこの、トラベラーズファクトリー、東京駅。ここなら夕飯・翌朝の朝食を買うことも可能です。オマケに、このタイミングで気づいた点として、「買ったばかりのノートに備え付けのスタンプを押してもらえる」おあつらえ向きのカスタマイズです。

そうして出航

乗船手続き前、その戦利品がこちら。この、表紙に押印された

  • 香川
  • 広島
  • 岡山

が旅で出回ったところ、という辺りが「ええぃ、ままよ!」のアドリブで行動しつつ「天候という変数」のピボットが成立できたわけで。

携行文具一式(2026年7月版)

若干のアップデートがありました。

「とりあえず、これとスマートフォンがあれば大概の場所でも作業ができる」厳選道具群です。

下段左から

ほぼ日手帳

こちらは日記帳。2021年の1月に途切れましたが、そこからは日々欠かさず、全ての日付で書いています。

カバーは『SPY×FAMILY』コラボ。

ThinkPad

出先での母艦です。一時期、やたらと画面がオフになり、どうすんだこれ状態に陥りかけましたが、のぞき見防止フィルターが触れた面でそうなっているだけと判明。その位置を調整して事なきを得ています。

iPad mini

混雑した電車の中で用いるメインウエポン。様々なタブレットを触った中で

  • iPhoneとの連携
  • Apple pencilによる最高の入力体験
  • 大容量

と、忙しいときでもブログが書け、電子書籍リーダーとしても八面六臂の活躍。少しバッテリーが怪しいので次世代をどうするかが懸案中です。

PC周辺機器ポーチ

スリザリン×アフターヌーンティーコラボ。

  • ACアダプター
  • マウス
  • 充電ケーブル
  • PC用イヤホン
  • メモリカードリーダー
  • USBメモリ

などのジャストサイズ。

ペンケース

母手製の大容量ペンケース。LAMYぎっしり。課題は万年筆がおざなりなってしまうこと。メンテンアンス頻度を上げていく工夫が求められます。

トラベラーズノート

こちらは利用頻度が上がってきました。メモ帳だけでなく、L判縦の写真がそのまま貼り付けられるサイズ感も気に入っています。

と、それなりに量はありますが、これがないと私の一日は始まらないレベルの必須品です。

発掘、電子ノート。

部屋の掃除をしている中で、思わぬものを見ました。

シャープの電子ノートです。ご丁寧にほぼ日のカバーに入れていたことからも保存状況は良好でした。

画像では見切れていますが、スタイラスもカスタマイズしていたので、買った当初はそれなりに気合いを入れていたことがうかがえます。

これを使ってこなかったのは

  • 万年筆を多用するようになった
  • それに合わせてあの書き味が違う

で使わなくなったことは予想されますが、新たな使い道が見つかりそうです。それは

「ボードゲームの記録」。

以前の大鎌戦役のように、計算式が複数あるゲームは多々あります。そんな中で

  • インク切れが起きず
  • インクがコンポーネントにつかず
  • 相手の服やカードにつかない

構造は非常に大事。これは少し使っていこうと思った次第です。

2025年に買った中で印象的なガジェット。

2025年、いろいろと購入したガジェットがいくつもありました。その中で特に印象的だったもの。

ホグワーツ4寮の限定AL-Star

「今年は万年筆を買わなくていいな」というもくろみが大きく崩れ去り「このままでは余計な出費をしなくて済む」まで打ち砕いた逸品。

  • No Time
  • No Choise
  • Without Thinking

の衝動買いの見本のようなもの。改めて「万年筆で書く楽しさ」に気づかせてくれたものです。

Garmin Instinct E

こちらも、バッテリーの持ちが悪いというストレスを元から絶った形。より軽く、心持ち薄く、完全にフィットしてQoEが上がりました。

iPhone AIR

6年ぶりの機種変。これによって得られたものは

  • 長持ちしたバッテリー
  • 軽さ
  • 速さ。

世間ではいろいろ言われているようですが、自分に刺さったのがこの機種でした。

Thinkpad X13 2020年モデル

これは本当に大きいもの。

  • 打ちやすいキーボード
  • 長持ちしたバッテリー
  • 何よりもLinuxサーバに気軽にアクセスできるWindows環境

など、私の生活リズムそのものを変えたという形。

なお、このThinkPadは少し変化があるかもしれませんが

  • アナログによる記録
  • スマートウォッチという体調管理
  • スマートフォン、ノートPCという「デジタルの杖」

の三段構えは2026年も続けていくでしょう。

補充と試し書き。

1ヶ月以上溜めていた万年筆のインク補充が完了。

手持ちの万年筆、全て補充したあと、いよいよ、

『ハリー・ポッター ホグワーツ限定モデル』全てにインクを入れました。

新たに4本ともなれば、大容量のペンケースもギチギチです。

この特別な万年筆は更に特別な場所で行う必要があると理解。

オフィスビルの休憩スペースという、ある意味相応しいところで実施。

  • グリフィンドール / 金 / 橙路
  • スリザリン / 銀 / 冬将軍
  • ハッフルパフ / 黒 / 竹炭
  • レイブンクロー / 銅 / 春暁

の「サブカラーで表現する」色彩戦略は合っていました。

色と差し色。

カメラの試し撮りを行った帰り、iPadを広げた途端に強烈な情報が目に入りました。

それは

  • No Time
  • No Choise
  • Without Thinking

と言えるものであり、その場で手続きを済ませ、翌日に到着。

ハリー・ポッターシリーズ、

  • スリザリン
  • レイブンクロー
  • ハッフルパフ
  • グリフィンドール

それぞれのLAMY AL-Star。そもそもLAMY万年筆は愛用品。しかも、それぞれの寮の色。ペン先も使いやすいEF。

それぞれ、プレミア価格ではなく在庫ありという幸運にも助けられ、届きました。

さて、ここまでの逸品。量産品を愛用する身ではありますが「それはそれ」です。これを最大限に活かすため、まずはインクを決めるところからです。

それぞれの寮に合わせ

  • 緑
  • 青
  • 黄
  • 赤

はワンパターンです。かといって別の色というのも何か合いません。そこで、新たなインクを買い求めました。

そこで決めたのは、「寮のサブカラー」です。

  • スリザリン:銀
    • 冬将軍。この冷徹な野心を「冬」に込めました。
  • ハッフルパフ:黒
    • 竹炭。最も多用する色は、彼等の調和、連帯力に一致。
  • グリフィンドール:金
    • 橙路。色合いが金に近かったためこちらに。「路は自分で切り開く」グリフィンドールの精神にも合います。
  • レイブンクロー:銅
    • 春暁。同じく銅の鈍さと明るさ。彼等の寮ならそれこそ暁まで研究や議論に明け暮れいるでしょう。

さらに、インクに寮のマステを貼り、更に迷いをなくします。

書き味などを確かめるのはこのあとで。

「あなたにとっての“ナイフ”」とは?-3- (「私が量産品を選ぶ理由」)

前回、「万年筆」を

  • 格好良いから

という理由で使い始めました。その書き味や機能性に惹かれて言った結果、なぜLAMY Safari(AL-Star)を選択したかという部分について解説します。

自分の感覚という「Book」

『メリー・ポピンズ・リターンズ』の『本は表紙じゃ分からない/Cover is not the Book』に曰く

Cover is not the book / 心が目に見えないように本も
So open it up and take a look / 表紙の美しさに騙されちゃダメ
'Cause under the covers one discovers / 中身読んだらやさしい王様
That the king may be a crook / 詐欺師だとわかるかも

とあります。この、「きちんと中身を読んだ」結果として、今の自分はLAMY Safari(AL-Star)になったという形です。

LAMYを使って良かった点:重心

これが一番、自分が良かったと思うポイントです。LAMY万年筆最大の特徴と言えるクリップ付きのキャップ。筆記時、これを後ろにつけることで重心が後ろ寄りになります。これにより、必然的に重心は親指と人差し指の付け根にフィット。
軽く支えるだけでさらさらとした書き味を保証してくれます。

より重いアルミを用いたAL-Starはそれを更に補強。ひんやりとした金属の素材感と相まって「よりしっかりした書き味」を楽しめます。

LAMYを使って良かった点:フィット感

持ちやすさ、と言い換えてもいいでしょう。持ち手の上が自然にカット(三角形のカーブ)があることで、手になじむような形にフィット。

何よりも、この持ち手が明示されていることで万年筆にありがちな「どこがペン先の上か?」を一切気にする必要がありません。

LAMYを使って良かった点:速度

この場合の速度は

  1. 書こうとする
  2. ペンを取り出す
  3. キャップを取り外す
  4. 書き始める

のスタートです。多くの高級万年筆は(キャップレスでない場合は)ネジ式のキャップであるため「キャップを取り外す」がハードルになります。

ですが、LAMY万年筆はシンプルなキャップ式を採用。「取り外す」手間が秒単位で速くなります。

LAMYを使って良かった点:カラーバリエーション

『忍風戦隊ハリケンジャー』のカラーで揃えられるなどバリエーションは豊富

通常色、限定色、チャーム付きなど、多彩なカラーバリエーションがあります。

単に物欲を充たしてくれるのはもちろんのこと、ボディに沿った色のインクを詰めることで、インク補充時に「このライトグリーンには『翠玉』のインクを。黄色には『夕焼け』を選ぶ」と、直感に従ったインク補充が可能になります。

量産品であるという美徳

おおよそ道具というものは使ってなんぼ、壊れてなんぼという考えです。なので、「書く」という「思考を伝達する道具」の替えが効かないというのは、それ自体が単一障害点(SPOF: Single Point of Failure):その部分に障害が発生すると、システム全体が停止してしまうような、代替手段のない単一の要素になります。

しかし、LAMY Safariであれば

  • Amazon等のネットショップで2500円程度から買える(2025年11月現在)。
  • 大都市圏の文具店、量販店でも扱っている。

という、「替えが効く」理由としては十分です。紛失、破損などがあっても「ペンそのものを用意できる」という安心感は非常に有用です。

量産品のユーザーの多さ

これに落ち着く前、中華万年筆を使っていました。「安いに越したことはない」と。しかし、

  • インクの乾きが速く、キャップをしてもすぐにペン先が詰まる
  • ひどいのになるとインクがすべて飛び跳ねてしまった

という「安物買いの銭失い」を地で行く結果となりました。この「授業料」の結果、ある程度は出費を覚悟しても(それでも高級万年筆よりは安価です)それなりのものとして白羽の矢が立ったのがLAMY万年筆でした。

最初は「樹脂製のデザイン」等がハードルとなっていましたが

  • 古くからのデザインという普遍性は、それだけ使われる理由があるということ。
  • 工学的に優れたデザインのため飽きが来ないということ。
  • ファンが多いため世界各国のユーザーからの知見が山ほどあること。

という、量産品の強みが前面に打ち出されたのです。

まとめに代えて

以上、「格好良さ」から始めた万年筆は、

  • 合理的な機能
  • 量産品の強み

という筆者のプラグマティズムにより、これを求めたという結論。コレクションを手放すことになったとか、壊れたという話でない限り、他のブランドに手を出すのはまだまだ先となりそうです。何せ、前の記事でお話ししたとおり5年前のSafariが未だに現役なのですから。

ここで、「量産品の強み」を最も的確に表した『ガールズ&パンツァー』、サンダース大付属のアリサがM4シャーマン戦車を

「丈夫で壊れにくいし、おまけに居住性も高い!
  バカでも乗れるくらい操縦が簡単で、
 バカにも扱えるマニュアル付きよ!」

と評した言葉を以て、本稿を締めくくります。

「あなたにとっての“ナイフ”」とは?-2- (万年筆を選んだ理由)

基本的に筆者はプラグマティズムを以て道具を選びますが「それ以上の理由」。即ち

  • 伊達
  • 酔狂

の2つで使い始めた結果として、この万年筆というスタイルが確立されたという話です。

メインの万年筆一覧

まずこちらを。

LAMY Safari / AL-Starを中心に、一部は

  • Pilot ライティブ
  • カスタム ヘリテイジ

が一部混じっています。筆者が帰る範囲で諸々を試し、これに落ち着きました。これらは筆者のアナログの言葉通りの意味で屋台骨として支える道具。2025年現在、一番長く使って13年。短くても2年は愛用しています。

万年筆のデメリット

結論から言います。万年筆はデメリットが多い道具です。

値段の問題。

他の筆記具とベースの価格が違います。(全ての道具は天井知らずなので一般的に買えるものに絞ります)

これら3つは100均でも見かけるものでしょう。

  • シャープペンシル
    • 100円商品として1本は買える。替え芯を合わせても200円ほど。(+消費税)
  • 鉛筆:
    • 100円で4本程度。鉛筆削りを足しても200円。(+消費税)
  • ボールペン
    • これはもっと安く、100円で10本ほどセットで買えるでしょう。

ですが、万年筆は、入門用に限った上でも

おおよそ「500円台〜6,000円台」まで。(Copilot調べ)

価格帯特徴・用途例主なモデル例(参考)
〜500円超低価格帯。プラスチック製で軽量。試し書きや学生の練習用に最適。プラチナ プレピー、ダイソー製品など
1,000〜2,000円初心者向けの定番。カートリッジ式が多い。PILOT カクノ、セーラー ふでDEまんねん
2,000〜4,000円書き心地やデザイン性が向上。プラチナ プレジール PILOT ライティブ
4,000〜6,000円金属製や透明軸など、質感やインクの楽しみが広がる。長く使える1本に。ラミー サファリ、セーラー プロフィットJr.、パイロット コクーン
6,000円以上本格派の入門機。耐久性・筆記性能ともに高く、長期使用を前提とした設計。パイロット カスタム74(入門上級)

と、桁が違います。

消耗品の問題。

ここに「インク」が加わります。日本のボールペンの筆頭ブランドである『Jet Stream』シリーズとカートリッジ式、これら、一つでどこまで書けるのかを見てみます。

筆記具インク容量の目安書ける文字数(概算)原稿用紙(400字詰)換算備考
ジェットストリーム(0.5mm)約0.4〜0.5ml約20,000〜25,000字約50〜60枚油性・低粘度インクで長持ち
パイロット 万年筆カートリッジ約0.9ml約4,000〜5,000字約10〜12枚字幅や筆圧により変動
セーラー 万年筆カートリッジ約1.0ml約5,000〜6,000字約12〜15枚染料インクでやや多め
  • ジェットストリームのボールペンは約20,000〜25,000文字
  • パイロットやセーラーの万年筆カートリッジは約4,000〜6,000文字

この時点で、ボールペンのコストパフォーマンスは圧勝。

もっとわかりやすく言うと原稿用紙換算では

  • ボールペン:約50〜60枚
  • 万年筆:約10〜15枚分

というより、ボールペンのインク切れを体験するという方はかなり少ないのではないでしょうか。(書き味が怪しくなったら新しいボールペンを買うというのが基本的な運用だと思います)

また、カートリッジもインクも高額です。(インク沼という言葉を聞いたことがあるかと思います)

手間の問題。

万年筆のカートリッジ交換はボールペンとほぼ同じぐらいとは言え手間です。

インク補充式ともなると

  • インクがこぼれないように(倒れでもしたら大惨事です)
  • インクを間違えないように(複数本、色が違うものを用いている場合)
  • 吸入した後、確実に書けるかの確認

と、別次元の手間が加わります。

確実性の問題。

万年筆は、上記のシャープペンシルや鉛筆、ボールペンなどに比べて「誰でも使える」筆記具ではありません。断じて。

再掲しますが:

漫画『MASTERキートン』に以下のやりとりがあります。

「やめておけ」
「…………」
「拳銃の方が、ナイフよりも速いと思っているんだろう。
 だが、拳銃はデリケートな道具だ。
 弾が出ないかもしれないし、
思い通り的に当たるとは限らん。
おまけに拳銃は、
抜き、構え、引き金を引くまでに三動作(スリーアクション)……
その点ナイフは、一動作(ワンアクション)で終わる。
この距離なら、絶対に俺が勝つ!!
どうする? それでもやってみるかね?」

万年筆は

  • デリケートさ
  • 使うまでのアクション
  • 書き始めるまでの動作

全てが劣ります。特に、品質が悪いものともなると、使った瞬間にインクが漏れて服に付着するなんてこともあります。

この、一般的な筆記具ではなく万年筆を筆者が使い続ける理由を述べます。

使い始めた理由

「格好良いから」

これに尽きます。ハッキリ言って、これ以外の理由は全て『後付け』に過ぎません。

  • インクを補充する
  • あのペン先の格好良さ
  • ボールペンとも違う高級感

全てが「他の人と違う特別感」が、使い始めたきっかけでした。

インク補充の格好良さ

上記、述べたインク補充は、サーバのメンテナンスのごとき、手間をかけることで「自分のものである」という愛着を持つことができます。

自分で組み立てたものなど、自分の手で労力をかけたものに対して、本来の価値以上の価値を見出す心理的な傾向

いわゆる「イケア効果」の発露の表れです。

「書き味が違う」

これもまた別格でした。筆圧が強い方だったので、力を入れずにさらさらと書ける、滑るような書き心地は、一度慣れてしまうと他に戻れなくなった次第です。

それなりのものを使えば長持ちする。

上述した通り、手入れされた万年筆は圧倒的な強度を誇ります。

  • 未だに使えているヘリテイジ カスタムは2012年から愛用。
  • 限定版、丸の内Oazo10周年記念で買ったヘリテイジは2015年から愛用。
  • Lamy Safariも5年は使っているものがある。

「万年」の名は伊達ではありません。

まとめに代えて「合理性を超えるもの」

最終的に

  • この書き味があるならもっと試してみよう
  • これは自分のものだというもの
  • TCGプレイヤー特有のコレクション欲

が加わり、ちょっとした万年筆のコレクション群を持ち歩き、日々使い続けているという話でした。では、なぜLAMY Safariに落ち着いたかというのはまた次に機会を設けて記事を記します。

映画『Back to the Future』の

「If you're gonna build a time machine into a car, why not do it with some style?」
「タイムマシンを車にするなら、カッコよく作らなきゃだろ?」

という言葉を以て、本記事はひとまず区切りとします。

Page 1 of 17

次

Powered by WordPress & Theme by Anders Norén