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『ナショナルエコノミー』完全版感想。

筆者がボードゲームの世界に深く傾倒するきっかけとなった『ナショナルエコノミー』。その三部作

  • 『Progress』
  • 『Mecenat』
  • 『Glory』

を一つにまとめた完全版です。

ゲーム概要

本作のジャンルは「ワーカープレースメント」です。プレイヤーは19世紀から20世紀の経営者となり、労働者の雇用、業務の割り当て、賃金の支払いを通じて、企業と社会の発展を目指します。

本作の魅力

単純でシンプルなコンポーネント

リソースが「手札・お金・ワーカー」の3点のみというシンプルさです。

一般的なボードゲームにありがちな「特定の建物を建てるために特殊な素材が必要」といった細かな縛りがないため、見通しが非常にクリアです。

実にシビアな賃金支払い

一方で、賃金支払いのルールは極めてシビアに設計されています。ラウンドが進むごとに上昇する賃金が支払えない場合、不足1金につきマイナス3点という強烈なペナルティが課されます。この容赦ないインフレに直面すると、「経営者が労働者を安く使いたくなる理由」を身をもって体感することになり、思わず独白したくなるような没入感があります。

マクロ経済学の教科書的な家計管理

また、「家計」という概念の存在も秀逸です。手元の資金を回すには市場から現金を回収する必要があり、そのためには自分が建てた建物を売却しなければなりません。「誰かの支出は誰かの所得である」というマクロ経済の仕組みを、ゲームシステムとして見事に体現しています。

ある程度の運要素

これは特筆すべきものです。カードの引き運のために、出遅れたプレイヤーが挽回するチャンスが出てきます。完全実力主義やドラフトのテクニックなどが少ないのも魅力です。

リメイク版の改善点

豪華なコンポーネント

今回のリメイクで最も素晴らしいのは、コンポーネントの豪華さです。オリジナル版ではカードのみだったお金やワーカーが、チップや視認性の高い木駒へと変更されました。特に資金チップの箱をそのまま家計の管理に利用できる点は、プレイスペースの節約にも繋がり、非常に実用的です。

また、三部作がすべて同梱されているため、基本の「プログレス」から段階を踏んで発展系へと進める構成も、プレイヤーへの配慮が感じられます。

気になる点

改善された点がある一方で、いくつか気になった部分もあります。

フレーバーテキストのオミット

一つは、オリジナル版にあった毒のあるフレーバーテキストが省かれたことです。世界観を彩るスパイスが減り、背景が少し希薄になった印象を受けます。

ソロプレイの厳しさ

二つ目は、ソロプレイの難易度が緩和されていない点です。初期手札に恵まれないと身動きが取れなくなることがあり、特に『Glory』は資金繰りに役立つ建物が少ないため、運の要素を「現実の経営もままならないもの」と割り切る必要があります。

「完全にコンパクト」ではないこと

最後に、コンポーネントの豪華さと引き換えに、オリジナル版の利点であった「鞄の隙間に入るコンパクトさ」は失われました。

とはいえ、海外産の一般的なワーカープレースメント作品に比べれば、依然として持ち運びやすいサイズに収まっています。

まとめ

  • 国産ワーカープレースメントの金字塔
  • 「厳しめのワカプレ」の入門作

として、本作は極めて完成度の高いパッケージです。マクロ経済学をシビアに体験できる核となる部分はそのままに、洗練されたイラストと豪華な仕様、そして入手しやすい価格で提供されたことは圧巻の一言に尽きます。市場にあるうちに、ぜひ手に取っていただきたい一作です。

余談

私が初めて「ワーカープレースメント」というメカニズムに出会ったのが、この『ナショナルエコノミー』でした。

一人旅の温泉宿で何気なく遊び始めたのですが、「ワーカーを置くことでリソースが増え、さらにそのリソースで拡大再生産を行う」という面白さに魅了され、チェックアウト直前まで没頭してしまったことを覚えています。

その後、この仕組みに惹かれるまま、次に遊ぶべきステップを飛び越えていきなり『アルルの丘』を購入し、周囲の愛好家から「刻むだろっ! 普通もっと‥‥! 段階をっ‥!」と驚かれたのも、今では良い思い出です。

ルール、再確認。(ボードゲーム『大鎌戦役』ソロプレイ)

ボードゲーム『大鎌戦役』ソロプレイ時のルールを再確認しました。

勘違いしていたルール

セクション2に切り替わった瞬間、オートマは星章を得る。

オートマカードの『Ⅱ』の背後の斉唱を見落としていました。

オートマのワーカーの挙動。

基本的にオートマのワーカーは「近傍」を利用してワープしますが、そのワープ先は

  • 既にワーカーがいない
  • 周囲に敵(つまりプレイヤー)のユニットから離れたところに

「勢力拡大する」

形です。その結果、「あり得ない速度で勢力を拡大する」パターンが多いです。

オートマのやりにくさ

「意図が読めない」に尽きます。

渡河能力、移動力を無視して領土を拡大する上、次に何をするかが読みにくい。

そのため、敵を利用するとか、敵が攻めてこないところで内政を行うなどができません。

そんな中での勝敗結果

こちらはクリミアを使い、オートマはロスヴィエトを担当。

結果は64-55での勝利。

勝てた理由

「負けを覚悟した戦闘で全力を出したら勝った」

です。オートマの数値の下振れとこちらの戦闘カードの上振れが左右。

この、自分の宝、ペイントされたミニチュアを動かすというのはそれだけでテンションが上がります。

年明けボードゲーム『大鎌戦役』ソロプレイ。

年明けのボードゲームとして選んだのは、物理の『大鎌戦役』

こちらが選んだのは『ザクセン帝国』。使ったマットはエンジニアリング。

「オートマ」の奥深さにやられました。

カードのオートマという気まぐれな意志決定機関に振り回され、私の思考回路が追いつかず、イージーでも辛勝した事実。

71-53で勝ってはいますが、オートマの星章獲得の速さで、終盤、なりふり構わず領土拡大にシフトしたため勝てた次第です。

そこで改めて思ったのが

Warhammerを嗜む友人の手によるキャラクターとメックの詳細なペイント」

の時点で神棚ではなく戦場の第一線で使うべきものです。

  • 海外から取り寄せたオーガナイザーによりセットアップと収納を劇的に楽にして
  • リアリスティックリソースとメタルコインという没入感

何よりも「物理的なコンポーネントを手にする満足感」。これは、面倒なアナログのセットアップを帳消しにするほどの楽しさです。

今年こそもう少し回したいと思った次第です。

オーバースリーブ問題解決。(統率者メモ:2025/09/13)

ここ数年、キャラクタースリーブ保護のためのオーバースリーブが

  • 原料高騰による高価格化
  • または終売

が目立つようになりました。また、ある商品は品質が落ち、

  • カード
    • インナー
    • キャラクタースリーブ
    • オーバースリーブ

という多重構造に耐えきれず、シャッフルした瞬間(または入れた瞬間)に割れてしまうという状況が続きました。

そんな中、ダイソーで見つけたのがこちら。

ダイソーのトレカスリーブ(R-15)。30枚と一般的なスリーブに比べれば少ない枚数ではありますが、統率者に必要な100枚分(4セット)買っても440円。このぐらいなら懐も痛まないだろうと買って試してみました。

予想は完全にいい意味で裏切られました。

  • サイズ感
  • フィット感
  • シャッフルのしやすさ

がすべてそろっています。数枚ほど、数回横入れシャッフルをすると割れてしまうのがありましたが、それでも「この値段であれば問題ない」という状況です。

これなら、ずっと続いていたオーバースリーブ問題がようやく解決。

これだけ買いました。

強化と拡張。

アナログゲームを色々買い足しました。

統率者用パーツ

2月最初にサワギバデッキを試したところ、

  • 年末に鮮やかな勝利を決めたことからヘイトが上がっている
  • 統率者故に確実に除去される

などの弱点を補う形です。

ボードゲーム『アイドルアライブ』一式

  • カジュアルプレイ(1箱を2人で構築)は明らかに愛称の差があり
  • 拡張版を合わせてのカジュアルでようやく勝負ができた

ことから、本ゲームは「エキスパート構築」でないとカードの愛称を覆そうにないと判断。

  • 本体×2
  • 拡張×2

に加えて

  • 専用プレイマット
  • アップグレードトークンを兼ねたアクリルスタンド9体分
  • 1stシングル(プロモカード付き)

を一気に揃えました。

これで、かなり戦略に差が生まれるので、本格的なゲームの評価ができそうです。

ボードゲーム『ヌースフィヨルド Big Box』感想。

2019年から遊び続けているお気に入りのワーカープレースメントゲームが、全拡張入りのBig Boxとして登場しました。

舞台はノルウェーの漁村。プレイヤーは水産会社のオーナーとなり、森を管理し、漁獲量を増やし、建物を建設したり長老の力を借りて村の発展に寄与します。

ゲームの概要とルール

『ヌースフィヨルド』は、3人のワーカーを使い、7ラウンド・計21手番で固定されたプレイ時間が特徴的です。得られる資源は「魚」「木」「金」の3種類のみ。しかも、これらの資源はタイミング次第で簡単に手に入らないため、パズルのような管理が求められます。

魅力的なポイント

  1. 建物カードによる戦略の多様性 特にソロプレイでは、効率よくアクションを進めるための計画性が問われます。最終得点の源泉を見極めながらの読み合いは非常に楽しいです。
  2. 緩やかな支払いルール 支払いに必要なのは魚だけで、失点要素も未開拓地や建物効果に限られるため、気軽にプレイできます。
  3. リプレイ性の高さ デッキやカードによって異なる戦略を楽しめ、中盤以降の建物カードとの組み合わせがゲームの醍醐味をさらに引き立てます。セットアップが簡単で、適度なプレイ時間も再プレイのしやすさに拍車をかけています。
  4. 簡単な進行管理 ターン終了時の煩雑な処理がなく、ソロプレイでも直感的に進行できます。

少し残念なポイント

  • 言語依存の高さ カードテキストに慣れるまで時間がかかり、初心者やライトゲーマーに勧めづらいです。
  • コンポーネントの視覚的魅力の欠如 特に建物カードは効果をイメージしづらく、見栄えを期待する人には物足りない印象があります。(建物が総じて茶色いです)
  • プレイ感の穏やかさ 運要素が少なく、堅実なプレイが勝敗に直結するため、競争感や緊張感は薄めです。

Big Boxで追加された要素

  1. 新たなデッキ 「カレイ」「鮭」「マス」「ベセーケンデ(来訪者)」が登場。特に「ベセーケンデ」デッキではゲストトークンという新資源が加わり、これをどう活用するかという新たな楽しみが生まれました。
  2. 新たな長老 ソロプレイで固定だった長老に新しい選択肢が追加され、戦略の幅が広がりました。
  3. 細かな改良 日本語版で欠落していたソロプレイ用の株券トークンが修正されるなど、細かい点にも手が加えられています。
  4. 収納の課題 コンポーネントが増えたことで収納が難しくなり、専用オーガナイザーの使用が推奨されます。実際、購入後すぐに開封せず、オーガナイザーが届くのを待ったため、開封及びプレイが遅れた次第です。

総評

『ヌースフィヨルド Big Box』は、いい意味で屋上屋を架す「全マシ」セットといえます。

純粋な思考訓練を楽しめる設計で、効率的な動きやシナジーを考える過程が醍醐味です。特にソロプレイを重視する人や、資源管理が好きな人にはおすすめの一作。

ただし、2025年1月現在では市場からの入手が難しくなっているため、見つけたらぜひ手に取ってみてください。

ボードゲーム『ヌースフィヨルド Big Box』オーガナイザーの組み立てと開封及び収納。

手に入れてはいたものの、収納問題がつきまとっていたボードゲーム『ヌースフィヨルドBig Box』。

専用オーガナイザーが到着したので、組み立てです。

キッチリとレーザーカットされていて、精度も高く

何を入れるかのガイドまでついている親切設計。

1時間ほどで組み立ては完了しました。

オーガナイザー組み立て時に利用したボンドの乾燥を待っている間、コンポーネントの整理です。

  • 分厚く種類も数も多いタイル群
  • 「デッキ」と呼ぶに相応しいカード群
  • 今まで見なかった木駒

など、コンポーネントに圧倒。最初にオーガナイザーを組み付けておいてよかったです。

300枚を超えるミニユーロのスリーブ入れはすごく苦労しました。

そして、タイル抜きも終わり、コンポーネントが収まります。

全て、隙間無く、収まりました。

お気に入りの作品が一新された形です。

ボードゲーム『カスカディア』開封と収納。

再販されたタイミングに合わせ、

  • 『カスカディア』本体
  • 『カスカディア』ランドマーク拡張

を入手。「これは面白そう」とレビューなどで感じたので、気合いを入れて開封と整理です。

開封

内容物は割と単純。

  • 地形が描かれたタイル
  • 動物が描かれたディスク
  • カード(タロットサイズ)
  • 布袋
  • スコアパッド

のみとなっています。

特典参照表となっているカード群はいずれも写実的。

ランドマーク拡張はほぼ同じですが、

  • 5種の木駒
  • カード(ミニユーロ)

が追加されています。

オーガナイザーによる収納

今回もウクライナのサプライメーカー『Tower Rex』を用いました。

拡張込みでキチッと収まっている姿はとても壮観です。

自然トークン(マツボックリ)も同メーカーのオプションを使用しました。

ソロプレイにも対応しているので、感想は改めて。

ボードゲーム『キャンバス フィニッシングタッチ』開封、及びシリーズ完成。

  • 抜群の見映え
  • わかりやすいルール
  • 豪華なコンポーネント

で手元に置いているボードゲーム『キャンバス』。その拡張最終盤を入手です。

開封した結果はこちら。

追加のカード/ルール説明に、大きな額装がひときわ目を引きます。

トークンがないのでその分、収納は簡単。(同梱のジップバッグで事足りました)

このシリーズの特徴、裏に穴が空いているのでそのまま壁に掛けられるのも抑えていますし、

  • 基本セット
  • 拡張『リフレクション』
  • 拡張『フィニッシングタッチ』

を並べると、一続きの一枚の絵になるというフィーチャーもお気に入り。

遊んだ感じにどうなるかは改めてレビューです。

専用オーガナイザーによるボードゲーム『キャリコ』収納。

ここから2年半。宿題完遂です。

Dicetroyer製オーガナイザー

デザインと剛性が気に入っているDicetroyer製。勝手知ったるという感じで、組み立てはサクサク進みました。

組み立て完了後。左のスペースは猫トークン用のため、取り出しやすいシャッタードアになっています。

収納

タイルが全て、分類されました。前回は猫トークンを全てひとまとめにしていたので、かなり視認性が高まっています。

ボード含めてジャストサイズ。

家にいるキャリコもこんな感じでフィット。

数回回したことしかなかったので、これを機に回していこうと思います。

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