月: 2013年3月

馴染みの居酒屋で頂いたもの。

金曜日の夜、時間ができたので馴染みの居酒屋に行ってきました。1月末以来となります。

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お通しは三品。もずく酢とおひたし、そして中央のものは手作りの山芋豆腐。下戸ではなかったならこれだけでお酒が進みそうです。

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プリプリとした食感と滑らかな舌触りの生牡蠣。磯の香りとほんのりとした甘みは将にこの季節ならではです。

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メインその1、お刺身盛り合わせ。「滅多に出ない珍しいもの」として生のミンククジラ。癖のないしっとりとした味わいにうっとりです。

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メインその2、アナゴの卵とじ。一匹分はまるごと入っているのではないかと思うばかりのたっぷりのアナゴにシメジと椎茸。それを濃厚な出し汁で煮込み、卵でとじた素敵に美味しい品。

たっぷりと味わい、花粉症が治まるぐらいの満足感でした。

スイス旅行記4日目-5:トリュンメルバッハの滝(2009年6月25日)

先の日記では「地図を豪快に読み違えたために遭難一歩手前」に陥ったお話をしました。今度こそ気を取り直して本来の目的地である「トリュンメルバッハの滝」に向かい、ラウターブルンネンへと戻っていきます。

その移動の最中、にわか雨が相当量降っていて「決断が15分でも遅れていたら、もっと危なかった」と思い知らされます。

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滝へと向かうバスを発見したときは心の底からほっとしたと共に、自分の見識と装備の至らなさを恥じ入りました。このバスは周遊パスの対象外って事で、小銭を用意しました。

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これでもかと言わんばかりの案内図。そうですよね。普通、名勝ならばこんな風にハッキリとした看板がありますよね。どうしてあのときは「この道を下っていけば目的地に着く」と思っていたのでしょうか……。

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さて、この「トリュンメルバッハの滝」は何と言っても「洞窟内を落ちる滝」というのが最大の特徴。氷河が終端にやってきた際に、崖の手前の「軟らかい層」を段々と削っていったため、外から見ることはできなくなったそうです。その洞窟は上から順に見所があると言うことで、向かった先は……

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リフトです。流石は欧州最高峰への鉄道を通した国。洞窟内にこんなのを通すのは朝飯前なのでしょうね。

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奥が見えない長く急な斜面を結構な速度で登っていきます。

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そして、目の前にあったものは想像を遙かに超えるもの凄い光景と「轟音」って言葉がチャチに思えるほどの水の響く音でした。「狭い洞窟に滝がある」話だけ聞けば単純です。しかし、普段、僕たちが目にする滝は屋外であっても瀑布の音が50メートル先にあっても余裕で聞こえるのです。それが屋内にあったら? 答は言うまでもありません。自分の声すらかき消されるような、強烈な音です。

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下る途中、ぽっかりと穴の空いたような場所から外界を見ると、ラウターブルンネンの滝が。背後の瀑布の音と相まって、臨場感タップリです。

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僅かな光が差し込む場所は、とても幻想的。何でも、「2秒でオリンピックプールが一杯になる」凄まじい水量。ドラクエにもこんなダンジョンがありましたが、こんな水量と落差では滝の中を行くなんてのは自殺行為です。

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滝の出口。「まぶしい」と思うよりも先に「随分と耳が落ち着いた」のが正直なところ。いやはや、平衡感覚が大きく狂いました。

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帰りのバスを待っているときに見た光景。3日目、グリンデルワルドに向かうときに見た川の流れの源流みたいなもの。こんな風に水が落ちるのであれば、あれだけの急流は納得がいきます。

流石にこれだけ巡れば一日も終わり。洞窟内で細かな水しぶきがカメラに入り、オートフォーカスが一時的に使えなくなるというトラブルがあったものの、宿に着いて簡単な食事を取った途端にベッドに直行しました。

(続きます)

スイス旅行記4日目-4:ベルナー・オーバーラント地方のどこか(2009年6月25日)

今だからこそ懺悔します。このときの僕はハイキングや山を嘗めきってました。「適当に歩けば目的地まで簡単にたどり着ける」。そう安易に考えていました。

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最初の過ちは「案内板も何も無い」脇道を「正しい道だ」と根拠もなく考えていたこと。

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第二の過ちは明らかに人の手が入ってないうらぶれた山小屋を写真に収めたのに「ここがどういう場所か」を考えなかったこと。

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第三の――最大の過ちは「間違えたとしても、下っていけば人里に着くだろう」と考えていたこと。これら三つは初心者が特に犯しやすい、遭難直行の基本的な考えだと、僕が知るのはスイスの地を離れた後でした。

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40分も歩いた頃、流石に焦りが出てきます。分け入っても分け入っても緑。おまけに人の足跡が数えるばかり(しかも数日経ってる)なのです。

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水飲み場が見えましたが、「このまま考えなしに歩いていたらかなり危険なことになる」と危険信号が脳裏をよぎりました。この選択肢が不幸中の幸いとなります。リュックを下ろし、パンや林檎で一息ついて脳に栄養が行き渡り、開けた地で周囲を見渡せる事も死地からの帰還につながりました。

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ユングフラウの山頂に薄い雲が「傘のように」かかっています。あれ? 「傘富士」って雨の予兆? 雨具を持っているとは言え、これは危険です。今までの甘い考えを捨て「元の位置に戻ろう」と、ようやく直感に従う心持ちになってきました。

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そこから無我夢中で山道を登っていき、人の気配が見えたときは声を上げてしまいそうでした。さて、ここで種明かし。「何故、道を間違えてしまったのか」

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地図の右から2番目の写真が目的地。僕が彷徨っていたのは左から二番目の緑の四角のあたり。で、よくみると滝の写真には矢印が付いているんですね。即ち「全く見当違いの場所を歩いていた」ことに。

「自然を絶対に嘗めてはいけない」
「素人考えは厳に慎むべき」

といったことを、この「遭難一歩手前の出来事」は教えてくれました。

スイス旅行記4日目-3:ミューレン(2009年6月25日)

天候にも恵まれ、穏やかなハイキングを楽しんだ6月25日の朝。更に「他の日本人ツアーが行ったことがなさそうな場所にでも行ってみよう」と調子に乗っていたかのような僕をあざ笑うかのような出来事がこの数時間後に発生するのでした。

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ユングフラウ登山列車を尻目に、再びラウターブルンネンに戻ります。

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車窓からの壮大なパノラマ。山荘が建ち並ぶ奥には断崖絶壁と滝。これぞスイスという心持ち。

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ラウターブルンネンからケーブルカーでグリュッチアルプに行きます。ここは『007』にも縁がある人気の観光地で、結構混雑していました。

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ケーブルカーと鉄道は連動していて、難なくミューレン行きの列車に乗ります。この山沿いを走る単線はそれこそ『世界の車窓から』の世界に相応しいものがあります。

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ここの登山列車はクリーム色とえんじ色のツートンカラー。一つの地方なのにいろんな電車を見られるためテンションはマックスです。

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爽やかな空に映える白い壁。こんな所で泊まるのも素敵、重いながらどんどんと歩いて行きます。

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到着したのはミューレン。右の人の列でもお分かりのように、ここから『007』のロケ地に向かうという案配。しかし、僕は「トリュンメルバッハの滝」という氷河をくり抜いてできた滝に向かう事に夢中でした。

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先ほどの登山列車は折り返しで進んでいます。このときの僕は「ハイキングを2回も成功に終わったんだし、次の目的地にもそう遠くなくたどり着ける」そう思っていました。

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しかし、それはとてつもなく甘い考えだったのです。もくもくとわき起こる積乱雲は、その予兆に過ぎませんでした。

(続きます)

スイス旅行記4日目-2:メンリッヒェン~クライネ・シャイディック(2009年6月25日)

「メンリッヒェン」から稜線を歩くハイキング。本当に様々な絶景と巡り会う時間でした。

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水飲み場。木をそのままくり抜いた桶が特徴的です。脇には誰かが添えたのか花がワンポイントになっていました。

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山の陰は雪が残っており、ユンボが道を作っていました。ちなみに、このエリアは迂回路が用意されていましたので、そこを使ったという次第。空を歩いているような感覚で写真撮影しながら歩き、視界が開けた先には……

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遙か向こうに24日に訪れたフェニックス展望台が見えました。こんな所に人が居るのも驚きですが、人力で昇った人もいるのも凄いです。

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三角屋根が特徴的なユングフラウ三山の一つ。

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6月下旬~7月中のスイスは様々な花が咲き乱れる行楽日和。天気に恵まれていることを本当に感謝した物です。

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巨岩がその偉容をたたえていました。この場所までザイルを使って昇った人も、当然のように居るんでしょうねぇ……。

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いきなり出会えたこの日のベストショット群。特に水面は鏡のように静かでした。楽しいハイキングは終わりに近づき、見覚えのあるクライネ・シャイディック駅へとやってきました。

(続きます)

スイス旅行記4日目-1:インターラーケン~ラウターブルンネン~メンリッヒェン(2009年6月25日)

気がつけばスイス旅行記も折り返し。テーマは「ハイキング」です。

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ホテルからインターラーケン駅への散歩道。昔はこの水くみ場が言葉通りの意味でライフラインだったのでしょうね。

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24日は西回りの電車でクライネ・シャイディック方面に向かいましたが、今日は東回り。「ラウターブルンネン駅」に乗り換えます。日本人が大勢いたグリンデルワルドと異なり、こちらは大陸系の人々が多かったです。

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街の象徴はなんといっても、このむき出しの滝。街の名前もこの滝から来ています。乗り換え駅からはわずか一駅で乗り継ぐための「移動手段」駅に移動しました。

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フィルストへはリフト形式のゴンドラを使いましたが、ここでの乗り物はケーブルカーのような大きなロープウェイ。山頂まで一息で向かうのです。

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今、改めて思いましたが…… 鉄道、ゴンドラ、ロープウェイと「窓のガラスがとてもクリア」です。高高度や気圧変化に耐えられるのに、こんなに視界が良好です。

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「斜め上」から見下ろすラウターブルンネンの滝は、日本の滝とはちょっと異なった雰囲気です。この断崖絶壁に沿うような細い流れは異国情緒満載です。

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ロープウェイのゴンドラは急斜面を「浮かぶように」昇っていきます。雲の形とその印影までハッキリしている辺り、この地方の高度がうかがえるという物です。

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そうして、メンリッヒェン発着所に到着。ここからクライネ・シャイディックまでは1時間半ほど。

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「初心者にもオススメ、しかもなだらかな下り道」ってことで多くの人で賑わっていました。この「手を伸ばせば届きそうな雲」はうっとりしそうです。

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と、なだらかな稜線のアルプスを歩きます。24日のハイキングでも思いましたが「どこをどう撮っても絵はがきになる」インチキじみた光景を歩く幸福を味わいます。

(続きます)

スイス旅行記3日目-7:フィルスト(2009年6月24日)

スイス旅行記の3日目はこのエントリーで終わり。色々と凄い日程を組んでいたんだなと改めて思います。

ロープウェイでフィルストにやってきた僕を待ち受けていたのは、「雲と同じ位置のハイキングコース」でした。

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数時間前は確かにその頂上にいたユングフラウを背後に、フィルストの湖に向かって歩いて行きます。

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整備されているとは言え、山際とほぼ同じ位置にある道を、黄色い高山植物が彩っていました。

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良く見ると、崖の所にベンチがあります。ここで休憩しても心臓が縮み上がりそうでちょっと怖い、そう思いました。

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道を遮るように雪解け水が鮮烈な勢いで流れていきます。しかし、氷河が山肌を削り取っているのか、少し濁っていました。

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小さな女の子もハイキングをしています。

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そんな中で背後のユングフラウを振り返ると、雲が多くなってきました。午前中は快晴に近かったのに、流石は山の天気の変わりやすさ。この「変わりやすい天気」で相当な機器を味わったのですが、それはまた別のお話です。

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1時間20分ほど歩いた頃でしょうか。目玉の湖に到着しました。少し風邪が出ていて、「山を写す水鏡」にならなかったのはとても残念。次に訪れるときは完全な反射で撮ってみたいと思ったわけで。

それから帰り道。日が長くても、お店が閉まる時間は早く、長居したらスーパーマーケットでの買い物時間をふいにしてしまいます。

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帰りのロープウェイから、往路のロープウェイを捉えます。こんな細いワイヤーで観光客を支えていたのですね。

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『アルプスの少女ハイジ』でお馴染みの山羊。酪農でも名を馳せている国は伊達じゃありません。

そして、グリンデルワルドのスーパーで夕飯になりそうなパンやハム、インスタントスープなどを購入すると聞き覚えのある話し声がしてきました。

振り返ると、ハーダークルム展望台でお世話になったご夫婦。「素晴らしいハイキングルートを歩いてきた」と教わってきました。

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これがその地図。「メンリッヒェン」というところから「クライネ・シャイディック」までなだらかな下り坂が続き、絶好のパノラマが楽しめるという触れ込み。これは明日の予定が決まりました。

歩き回り、着替えを洗濯したらコンコンとこの日は眠りに落ちました。

(続きます)

スイス旅行記3日目-6:クライネ・シャイディック~グリンデルワルド~フィルスト(2009年6月24日)

ユングフラウヨッホからクライネ・シャイディックへと降り立ちましたが、まだまだ時間も体力も十分残っています。と言うわけで、ガイドブックのおすすめハイキングコースへと足を伸ばしました。

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クライネ・シャイディック駅からグリンデルワルド駅へと向かう登山列車に乗り込みました。乗った当時は気付かなかったのですが、ホームがとても低いのですね。

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車窓からはハイキングをする人たちが見えました。この陽光と季節は確かに歩くのに凄くちょうどいいです。

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そんなこんなで「日本人に一番人気」というグリンデルワルドに到着しました。狭い街並みにホテルはもちろん、様々なコテージが建ち並びます。ハーダークルム展望台でお世話になったご夫婦もこの近くの山小屋を借りているとのことでした。

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グリンデルワルド駅から歩いて10分程度。やってきたのは「ロープウェイ駅」です。鉄道王国スイスといえども、レールを敷設できない場所は「空中にルートを作る」ことで観光客の足を確保しています。ちなみに、これも先の「周遊パス」の対象。行って帰って50スイスフランが優に取られるのですから、このパスの存在を知っておいて良かったこと。

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ロープウェイと言いつつ実際は「ゴンドラになっているリフト」です。高所恐怖症の人には存在自体が許されないような乗り物ですね。さておき、乗り込んで小一時間の空中散歩です。

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ゴンドラからは想像を遙かに超える絶景が広がっていました。

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山小屋が点在するエリアを抜け……

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ため池の回りの「様々な色の緑」に感動し……

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途中のチェックポイント。乗り換え駅と言った方がいいのでしょうか。この眺めを身ながらの食事も素晴らしそうですね。

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山肌を流れる滝に感心しつつ、フィルストロープウェイ駅へと向かいます。

(続きます)

スイス旅行記3日目-5:クライネ・シャイデック(2009年6月24日)

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アイガー・クレッチャー駅からクライネ・シャイデックまでハイキングと洒落込むことにしたわけで。駅舎には山小屋が併設されていて、観光客のベースキャンプにもなっているみたいです。

それにしても、眩しいぐらいのいい天気で「この日が到着した時みたいな曇り空じゃなくて本当に助かった」と思うことしきり。

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登山列車のレールはむき出し。踏切もフェンスもあったものじゃありません。人通りの少なさがなせるのか、はたまた景観の邪魔だからなのでしょうか。風もほとんどないため、格好のハイキング日和の中、ゆっくりと下っていきます。

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眼下にはクライネ・シャイデック駅がミニチュアのように見えています。穏やかでのどかな光景。しかも、この天気の中のこの地方は「どこをどう撮影しても絵葉書になる」詐欺のようなロケーションです。

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そんな中で、この旅行中の――否、2009年でもベスト5には確実に入るベストショットを撮影しました。手前の花、奥のユングフラウ、その間の草原や線路など構図も全て決まりました。この写真を撮るためにここまで来たといっても過言ではありません。事実、これをデジカメのプレビューで見た時にガッツポーズが出たほどです。

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その後も絵葉書ショットは続きます。見てお分かりのように、この写真は線路を「横切りながら」撮ったもの。

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この中をサイクリングしている人たちも発見しました。当時は「あ〜、こんなところでも乗れるんだ」みたいに思っていましたが、今なら「羨ましい」と思ういます。

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先ほどまで乗っていたユングフラウヨッホへと向かう電車を目の当たりにしました。ということは、駅はもうすぐですか。

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果たせるかな、歩きはじめは遥か遠くに見えていた駅がカフェの様子を見ることができるほど近づいてきました。この写真を見ると、当時の空気を思い出すかのような錯覚に陥ります。

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そんなこんなでクライネ・シャイデック駅に到着。まだまだ時間はあります。次なるハイキング先へと向かうことにしました。

(続きます)

スイス旅行記3日目-4:ユングフラウヨッホ-2(2009年6月24日)

昨日から引き続き、ユングフラウヨッホの光景をご紹介です。

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展望台には「氷の宮殿」なるアトラクションがありました。日本人が多く訪れるということもあり、しっかりと入り口には日本語で表記されています。万年雪に覆われた場所ならではの「展示物」ですね。

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「宮殿」というよりも「洞窟」です。というよりも『ドラゴンクエストV』にこんなダンジョンがありましたねぇ。滑らないようにおっかなびっくりの足取りで進んでいきます。

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内部には様々な氷の彫刻が飾られていました。ベルナー・オーバーラント地方の州旗にも描かれている熊ですね。

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そして、氷系のお約束であるペンギン。そうして、展示物を見て回るとさすがの寒さで凍えそうです。「背に腹は変えられない」といった心持ちでレストランで食事を取ることにしました。

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物理的な意味でヨーロッパで一番高いレストランです。「山の上価格」は承知していましたが、意外にも1500円程度で頂くことができました。実はこのラザニアがこの旅行で唯一「レストランで取った食事(朝食を除く)」だったりします。良い感じにお腹も温まり、家族や友人に手紙を書き、赤ポストから投函。

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展望台周辺の天気情報が表示されていました。この日の気温は「1.3℃」で「比較的温かい方に入る」そうで。まぁ、確かに我慢できない寒さではありませんでした。

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帰り際に高地の写真を収め、「外界」へと下っていきます。再び、登山列車に乗車して

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僕が降りたのはクライネ・シャイデック駅ではなく、その一駅手前であるアイガー・クレッチャー駅。クライネ・シャイデック駅までのハイキングと洒落込むことにしました。

(続きます)

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