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スイス旅行記7日目:チューリッヒ(2009年6月28日)

「オールナイトのライブと被ってしまったため、大音量で眠れない」状況から一夜明け――

チューリッヒからロンドン・ヒースローに帰る日がやってきました。

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スイス最大の鉄道駅、チューリッヒ中央駅。「国際駅」と銘打たれており、パリやフランクフルト行きの電車があったのは驚き。というか、島国で完結している日本やイギリスでは見られない光景です。

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チューリッヒ中心街を走る路面電車はスタイリッシュな車体で、それがまた街並みにマッチしていました。

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Apple Storeを発見しましたが、日曜日のために閉店。というよりも、商店街で営業している店がほとんどありません。ドイツ語圏・フランス語圏のようなキリスト教文化が色濃い都市は「休日は店も休む」と相場が決まっています。この辺りも日本と異なる姿を垣間見ることができます。

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何とはなしに公園に立ち寄ったらマイケル・ジャクソンの死を悼む写真や花束が。そう、ベルナー・オーバーラント地方にいた時はインターネット接続ができない状態でしたので、このニュースを知ったのがチューリッヒの宿だったのです。正直、浦島太郎状態でした。

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そんなこんなで空港に到着。ここは「グローバル・スタンダード」に合わせて営業している店が多数ありました。尤も、手持ちのスイスフランがほとんど無かった上にこれ以上両替をするつもりもなかったので中を冷やかすだけでしたが。

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出国審査も滞りなく終わり、少々の遅れはあったものの無事にヒースロー空港に到着。そうして、まるまる一週間を使った僕の初めての「海外を拠点とした海外一人旅」が終わったわけで。

(まとめを書く予定です)

スイス旅行記6日目-3:インターラーケン~チューリッヒ(2009年6月27日)

コインロッカーに預けていた荷物を全部取り出し、チューリッヒに向かいました。

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スイスの都市間高速鉄道に何日かぶりの乗車です!

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往路で要領は分かっていたので、個室をチョイス。

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その時に飲んでいたのはスーパーで購入した炭酸入り林檎ジュース。思えば、このスーパーマーケットは言葉通りの意味でライフラインでしたねぇ。

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ベルンでチューリッヒ方面の列車に乗り換えます。「既に体験した道」なので、帰り道はとてもスムースでした。また、宿も初日と同じなので行き先も十分に判別可能です。

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空港で購入した『アルプスの少女ハイジ』のラベルが貼られている牛乳を飲んで一息…… できませんでした。 というのも、その宿で併設しているバーで「オールナイトのライブ」があり、音楽が大音量で流れていた物ですから、とても寝られたものではありません。初日に続いてここでも眠れないのか…… と今までの幸運を一気に吹き飛ばすような出来事があったわけで……。

(続きます)

スイス旅行記(番外編):自分へのお土産。

スイスはあらゆる物の物価が高いとは既に述べたとおりですが、そんな中で購入した数少ないお土産は、このお店で買いました。

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一見すると山小屋風。ここは「アーミーナイフ専門店」です。

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お目当ての品は「Cyber」という製品。大きな特徴は何と言ってもドライバー類。余談になりますが、これらは僕が自転車と出会った時に、補助ツールとして大きく役立った物です。そして、ナイフの切れ味も素晴らしく、食材を切るのにも重宝しました。

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名入れもサービスしてくれました。2009年当時からも、このハンドルネームを使っていたのかと思うと感慨深いものがあります。

スイス旅行記6日目-2:インターラーケン・ハーダークルム(2009年6月27日)

いよいよベルナー・オーバーラント地方に別れを告げる時が迫ります。

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登山列車で何度も見かけた川の流れ。「せせらぎ」というよりも「激流」。この圧倒的な水量は精密機械を作るときに大いに役立っているのでしょうね。

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時間はあったので、日本庭園があった教会の中を訪れることにしました。

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見た目に反して中は結構近代的。しかし、音響が素晴らしいものがありました。何せ、シャッター音が堂内に響く徹底ぶりです。

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ハーダークルム展望台へのケーブルカー駅近くには野生動物園があり、山岳で見られる山羊などが生息していました。

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インターラーケン市街から離れたところにある住宅地。土の関係でしょうか、紫陽花の色がちょっと日本と違っていたのが特徴的でした。

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また、この界隈にはオートキャンプ場があり、キャンピングカーがたくさん並んでいました。欧州ではこういう車が一般的なのでしょうね。(余談ですが、TopGearでは蛇蝎の如き嫌われようでしたが)

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そして、最後の時間を利用してもう一度ハーダークルム展望台まで足を伸ばします。写真に見える蓋は「操縦桿のコンソール」です。

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しかし、その上は初日以上の雲に覆われていました。結局、ここでは時間つぶしにもならず。ぼちぼちと電車駅に向かうことにしました。

(続きます)

スイス旅行記6日目-1:続・グリンデルワルド 〜 フィルスト(2009年6月27日)

厳島神社のエントリーで間が空きましたが、スイス旅行記の完成まで後少しなので、最後まで書いていこうと思います。

今までの拠点だったインターラーケンの宿を引き払い、チューリッヒに戻る日。天気が芳しくないので「撮り残しはないか」と近場を見ることにしました。ひとまず、登山列車でグリンデルワルドに向かいます。

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移動中、雨が降っていたものの、グリンデルワルドに着いた頃にはやんでくれました。

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今まで見慣れていた「手を伸ばせば届きそうな雲」も今日でお別れです。

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フィルスト行きのゴンドラに再び乗り、空中散歩と洒落込みます。ベルナー・オーバーラント地方の周遊パスのお陰で、いろいろな場所への移動をコストを気にすることなく行けるのは本当に素晴らしいこと。あのハーダークルム展望台での情報は感謝です。

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6日目に必死で登った氷河を目の当たりにします。

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高度が上がるにつれ、雲の濃さが増して来ます。最初のシーニゲ・プラッテ植物園の比ではありません。

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山肌をかするような雲! ここで生活を営む人たちにとっては見慣れた光景かもしれませんが、この高度ならではの風景は、驚かされることしきりです。

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そんなこんなでフィルストに着いたものの、50m先を見渡すことすら怪しい濃霧。これでは、ここでのハイキングは諦めたほうが無難でしょう。

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それでも、ツアーの関係上、この日にハイキングをする人たちもいるわけで。自分の天候運に感謝したものです。

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しかし、この天候だからこそ撮影できる写真もあります。背後の雲が手前の黄色い花を引き立てています。

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これもまた「霧だからこそ」撮影できたベストショット。水墨画の様な風景に感嘆しつつ、次の目的地に向かいました。

(続きます)

スイス旅行記5日目-6:インターラーケン(2009年6月26日)

気がつけば、この翌日にはインターラーケンを発つことになったわけです。この日記では、滞在中にお世話になったインターラーケン駅前のスーパーマーケットとその周辺の風景の話です。

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最初の方でも言いましたが、スイスは極めて物価が高く、インターラーケンにおいても例外ではありませんでした。スープ一杯千円。真っ当に食べようとするなら5~6千円は覚悟しなければなりません。となると、「自炊」が現実的な選択になります。

そういう意味においては、このお店は僕のライフラインでした。

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店頭にあるのは生ハム…… もしくはビーフジャーキーでしょうか。

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生野菜がたっぷりと。近隣のイタリアやフランス、ドイツなどから仕入れている模様です。

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パンは一斤で200円前後と極めて安かったのが助かりました。

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スイスの特産品、チーズコーナー。ちょっと苦手だったので買わなかったのが悔しいところ。(今は比較的食べられるようになったので)

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舞台は変わってインターラーケン駅近くの教会。この、日本庭園は姉妹都市を結んだ大津市寄贈によるものだそうです。この風景を見る限りでは、すっかり市民の生活の一部として認識されているようですね。

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街を巡回している機関車を模した観光バス。観光都市ならではの乗り物という感じです。

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ちなみに、この日の夕飯は

・ミートパイ
・カニカマボコ(Surimiという名前で売られています)
・ヨーグルト

でした。夕飯を食べた後はチューリヒに戻る準備をして眠りにつきました。

(続きます)

スイス旅行記5日目-5:続・シーニゲ・プラッテ植物園(2009年6月26日)

再びのシーニゲ・プラッテ植物園。このときは「雲の中の植物園」でしたが……

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今回は視界がこんなにクリア。「チャンスが複数ある」のは一つの拠点を巡る旅の最大の利点です。

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日本では見られない高山植物の数々。

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谷間を這うように咲き乱れる花々。何と言う名前なのか、図鑑でもあれば良かったのですが……

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ネームプレートは書いてありますが、ドイツ語なので読めません。自分の語学力のなさに悲しくなりました。

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3日目にも見えていた岩肌に活けてある植物。雲の中の風景も良かったものの、植物単体として見ると天気がいい方が素晴らしいですね。

と、この日のスケジュールは終わり。再びインターラーケンに戻りました。

(続きます)

スイス旅行記5日目-4:インターラーケン~シーニゲ・プラッテ植物園(2009年6月26日)

探索の拠点であるインターラーケンに戻って「さて、何をしようか」と思った僕が決めたのは「2日目に行った植物園をもう一度」というプランでした。その日は眠気で朦朧としていた上に、天気も良くありませんでしたから、ちょうどいい機会です。

天気も落ち着き、とても素晴らしい車窓が楽しめました。

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インターラーケンを象徴する湖。気になったのは「何故か軌道内にあるベンチ」。ハイキングでうっかり迷い込んだ人が使うのでしょうか。

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列車のすれ違い時、線路の点検をしていた車掌さん。きかんしゃトーマスの世界です。

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レールはハイキングルートと平行しているようで、ちょっとした見晴台がありました。スイスの国旗が湖と森に映えています。

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車内からの風景。最初に訪れていたときは殆ど寝ていたので気付かなかったのですが、こんなに壮大なパノラマが広がっていたのですね。

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そんなこんなで登山列車は順調に登っていきました。

(続きます)

スイス旅行記5日目-3:オーバラー・グリンデルワルト氷河-2(2009年6月26日)

オーバラー・グリンデルワルト氷河に続く890段の階段を登り切った僕を待っていたのは、更にぞっとする光景でした。

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この吊り橋を渡る。先の階段で心臓が落ち着いた頃だというのに、別の意味で心臓がドキドキです。長さ50メートル、頑丈な作りをしていそうですが「何かあったら」と考えずにはいられません。

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しかし、「カメラを構えた者の悲しいサガ」と言うべきでしょうか。身の毛のよだつ風景を前にしても、「それを撮影せずにはいられない」と、ファインダー越しに「真下の奈落」をしっかりと捉えます。

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そして、見えました! 溶けかかっているものの、間違いなく氷河です! これがあの川の流れや滝を生み出すのか…… 何万年をかけてここまでたどり着いたのでしょうか? 悠久な時の流れを想像するコトしきりです。

大満足な光景です。昼食を撮るには絶好のロケーションです。しかし、このときの僕は「何か嫌な予感がして」早々と降りることに決めました。

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先の日記で念仏のように「890段を登る」と言いましたが…… 逆を返せば、帰り道はそれを下ることに他なりません。即ち、往路以上の恐怖を伴います。登っているときは岸壁しか見えませんが、下っているときは嫌でも下界の風景が目に付くわけで…… 正直、生きた心地がしませんでした。

“下界”へとやってきて、言葉通りの意味で腰が抜けました。心底ほっとした野も束の間、結構な強さのにわか雨。……自分自身の悪運に惚れ惚れです。もし、あの氷河を前にして昼食を取っていたら、間違いなく下りの階段で雨に遭ったわけで。

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しばし雨宿りをしてインターラーケンに戻ろうと元の道を歩き始めます。ここはまだ「綺麗な」水の流れでした。

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良く見ると、山肌に直結するような建物があります。観測所なのか、登山客用に用意された山小屋なのか…… いずれにせよ、こんな場所に建築した彼らの胆力は凄まじいものがあります。

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犬の散歩道にもなっていた橋。おとぎ話のような風景です。

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かと思えば大量の薪が積まれていたり…… 恐怖感を吹き飛ばすかのように様々なものをシャッターに収めていました。

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そして、バスに乗って再びグリンデルワルド。雨で濡れていますが、インターラーケーンに降りた頃には、また日が照っていました。変わりやすい天候の中、それほど悪天候に見舞われなかったのは僥倖と言うべきでした。

(続きます)

スイス旅行記5日目-2:オーバラー・グリンデルワルト氷河-1(2009年6月26日)

登山列車、ゴンドラ、ロープウェイ、ケーブルカー、バスと様々な移動手段を用いて到着した氷河の終端。そこでの移動手段は人力によるものでした。

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木漏れ日が差す林道を抜け、オーバラー・グリンデルワルト氷河へ歩いて行きます。その林道を抜けて、目を疑いました。

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岸壁……いや、断崖絶壁の階段です。なんと890段! 東京タワーの大展望台までの高さを階段で上るわけです。

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それも、鉄骨なんていう無粋なものではありません。木製です。段差も均一ではないあたりが恐怖を倍増させています。「諦める」って考えはその時ありませんでした。心を無にして一段一段を踏みしめていきます。

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ですが、途中の光景は嫌でも見えてきます。「ぞっとしない、ゾッとする風景」という奴です。

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どこまで上れば、その先にたどり着けるのか…… 精神力の戦いです。

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高度は更に増していきます。グリンデルワルドの山小屋が建ち並んでいるのがハッキリと見えます。

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ようやく、階段を登り切りました。こんな所にも山小屋があるのは「流石」と言うべきでしょうか。(物資の運搬は人力ではなく、ワイヤーを用いた物だそうです)

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890段を登ったものの、氷河の終端を拝むにはこの岩山を歩く必要があるようで……。

(続きます)

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