昨日の日記で何となく載せた「季節外れの大雪が降った京都」。その日の写真をある程度整理したので、ここで放出です。
三千院に向かう途上の紫蘇畑。山際が見えないほどの雪に包まれていました。
飾りの水車も雪の勢いで回転しそうでした。
宝泉院で頂いた抹茶と和菓子。凍えるような寒さだけに、抹茶の暖かさに救われました。
しかし、昼前には雪がやみ……
京都市内の中心部に戻ると梅が満開。更に早咲きの桜までありました。一日で「雪・梅・桜」が同時に味わえる大変贅沢な一日は、向こう当分現れないでしょう。
土曜日は疲れがたたり、散髪と自転車のメンテナンス以外は特に何もできませんでした。
なので、金曜日の夕飯のお話です。この日は帰宅しようと言うときに電車が止まりました。「振り替え使ってバスで帰れば途中で馴染みの居酒屋があるな」と思い立ち、二週連続で立ち寄ったら、僕の恩師的な人が「ここ5年以上姿を見せなかった子供の頃お世話になった人」と再会。朝に続いて晩も嬉しい再会でした。
それはさておき、金曜に頂いたものは……
お刺身盛り合わせ。冬の魚は身が締まって脂がのっているので、歯ごたえや味わい共に最高です。
「今日は刺身で食べられるぐらい鮮度のいい物が入っている」言われたヤリイカのゲソアゲ。中身はほんのり生で、サクサクなのに軟らかい素敵な唐揚げが楽しめました。
締めの逸品はおにぎりとあら汁。
そんなこんなで、食べ終わった頃には電車も復旧。不運も行動次第で幸運に帰られるなと改めて思った次第です。
昨日、出勤時の出来事。いつものように駅で電車を待っていると見覚えのある声で話しかけられました。
振り返ると、高校時代からの旧友。僕が英国遊学の時に連絡が途絶え、どうしたものかと気になっていた友人でした。聞けば、本来ならその日は休みだけれど、始業前に出社する必要があるので、この時間(6時前)の電車に乗ったとのこと。
偶然とはいえ、切れかけた縁がしっかりと繋がったことに感動を禁じえませんでした。
そういえば、僕はそんな感じの偶然から思わぬ幸運に巡り会う能力に長けている気がします。ネット上やサークル、はたまたセミナーで出会った人たちに救われたり、様々なことを教わったり…… 言うなれば「セレンディピティ」ですね。
その出会いをどう活かしていくか、が大事なことではありますが得たチャンスは逃さないように育てていきたいものです。
※今日の一枚※
ロンドンに住んでいた頃の一枚。フラット近くの公園の風景です。この日は深い霧が立ち込めていて、湿気も相当。ですから、足跡が芝生に残っていました。
「水辺」シリーズは取り敢えずこれで終わり。今日、紹介するのは英国屈指の観光地、コッツォルズ。「バートン・オン・ザ・ウォーター」という小さな村です。
蜂蜜色のレンガが特徴的なこの地方。特にこの村は「コッツォルズのヴェニス」と呼ばれるだけあり、小さな水路が村に張り巡らせてあります。
緑、石造りの橋など、「The British Country Side」を地で行く素敵な風景。しばし我を忘れて川辺に佇んでいました。
「川」と言っても、犬が遊べるぐらいの浅さ。それでも村の人にとっては貴重なライフラインなのですね。
村には自動車博物館があり、英国を代表する車「ミニ」が飾られていました。吹きさらしのあたり、田舎のおおらかさを感じるというかなんというか……
意図する予定は全くなかったのですが、「英国滞在時の写真の紹介」のテーマは「水辺」が連続。どうせなら、このまま続けてしまおうと、今回は
「今まで走った中でも最高峰のサイクリングコース」
だったランカスターの風景です。そもそも、この時の旅行のメインは「湖水地方」でした。その旨を旅行代理店に伝えたら「かなり遠い場所になるけどいい?」言われ、提示されたのはランカスター駅から28キロというもの。
道のりは多少大変でしたけれども、その間の道のりからの景色が絶景だったというのは、以前の日記でも言及した気がします。
前置きはそんなところで、以下、写真です。
川辺にそびえる古城。まるで合唱『モルダウ』の世界です。
その川辺の浅いところでは、地元の人が犬を泳がせていました。
宿からランカスター駅に向かう途中に架かっていた石造りの橋。人が通れるぐらいの狭い橋。いつ頃、誰が命じて作らせたのかが気になるところです。
ひどい雨の後、クリアになってきた空から見えた貯水池。完全に凪いでいて、鏡のようでした。
旅行の最終日。自転車と一緒に撮影。惜しむらくは、余りにも疲れ果てていたので、背景に見えるランカスター城を観光できなかったことです。
「いまの電子機器と撮影技術で旅行したら、どうなるだろうか?」とはいつも思います。
僕は1999年〜2000年にも英国のカンタベリーに滞在していました。
そんな縁があって、父が09年7月に遊びに来た時に「行ってみたい」との希望があったので案内したのです。
カンタベリー中心有名な建物"Old Weaver's House"。その名が示す通り、中世に建てられた機織り職人の家です。その脇にある堀でボート巡りがあるということで早速参加です。
水草まで見えるクリアな水。白鳥が我感せずとばかりに漂っています。
ヴェネツィアとまではいきませんが、家屋のすぐ脇を縫うようにボートは進んでいます。英国で一番美しいと言われる6〜7月の季節をゆったりとした速度で味わいます。
途中、低い橋をくぐりぬけるので、船頭が実に見事な上体逸らしを披露してくれました。
船から降りた後も水辺を散歩。水と森のコントラスト。この写真を見るだけでも当時の空気感を思い出してしまいます。
昨日に引き続き、「英国に滞在時に得た写真」を断片的に紹介していきます。
ロンドン中心街からほど近いカムデン・タウン。様々なマーケットが立ち並ぶ若者向けの街。そこには運河が張り巡らせており、サイクリングに最適。
そうやって冬のロンドンを走っていると…
運河の堰が開いていきます。何だろうと思って見ていると、
屈強な軍人が堰を操作しています。そうして、堰が開いてき…… 現れたのは…
紛うことなきスワンボート。なぜ? 軍人とスワンボート? と疑問に思う暇もなく
そこに乗り込んでいく軍人さんたち。あまりの出来事にしばし呆然としていると、運河沿いの道から別の軍人が笑いながらやって来ました。曰く
「もうすぐクリスマスなので、傷痍軍人や退役軍人のためにこうやって人の注目を集め、寄付を募っているんだ」
納得です。このインパクトなら嫌でも目を引きますし、ある種の訓練になります。もちろん、その笑顔の背後に隠された「何かしら寄付しろよ?」という眼力にやられ、1ポンドほど寄付。
世の中、面白いことが一杯あるなぁ、と改めて思いました。
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