Nextcloudのインストール後の対応:config.php修正とredis-server組み込み

本記事はNextcloudに関する記事を再構成して2023年8月現在の安定版27.0.2に合わせた設定となっています。

メール設定後、Nextcloudのセキュリティ&セットアップ警告をまとめて対応します。

  • データベースは取引ファイルを見ることに使われています。パフォーマンスをあげるには、可能であればメモリーのキャッシュを設定してください。
  • ご使用のシステムには、デフォルトの電話地域が設定されていません。
    メモリーキャッシュが構成されていません。

動作を確認した環境

  • Ubuntu 20.04
  • Apache 2.4系
  • PHP8.1
  • Nextcloud 27.0.2

さっくりとした手順

  1. 追加パッケージ(redis-server)をインストールします。
  2. config.phpを追記・修正します。
  3. Apacheを再起動します。

追加パッケージのインストール

※Nextcloud 27系からキャッシュサーバの組み込みは推奨となりました。

  • redisインストール
sudo aptitude install redis-server php8.1-redis
# 必要に応じてaptを用いてください。
# 自分のPHPバージョンを付与することを忘れないようにしてください。(でないと、最新のPHPもインストールされます)
  • redisインストール確認
systemctl status redis-server.service
# active (running)を確認します
  • hosts確認
cat /etc/hosts

を実行し、

127.0.1.1       localhost

と表示されていれば、

127.0.0.1       localhost

に修正します。Ubuntu20.04系はなぜかlocalhostを127.0.1.1と設定されるケースがありました。

コンフィグ追記

  • ディレクトリ移動
cd /var/www/html/nextcloud/config && pwd
# 移動先は自身の環境に合わせます。
# そのディレクトリにいることを確認します。
  • バックアップ
sudo cp -pi config.php /path/to/backup/config.php.$(date +%Y%m%d)
# バックアップ先は任意のディレクトリを指定してください。
  • バックアップ取得確認
sudo diff -u config.php /path/to/backup/config.php.$(date +%Y%m%d)
# エラーなく実行され、差分が表示されなければバックアップはできています。
  • ファイル追記

教義、信仰に合わせたエディタで以下を追記して保存します。

注意点:最下行の);直上に追記します。

  'default_phone_region' => 'JP',
  'memcache.local' => '\OC\Memcache\APCu',
  'filelocking.enabled' => true,
  'memcache.locking' => '\\OC\\Memcache\\Redis',
  'redis' => 
   array (
     'host' => 'localhost',
     'port' => 6379,
     'timeout' => 3,
   ),
  • ファイル差分確認
sudo diff -u /path/to/backup/config.php.$(date +%Y%m%d) config.php 
# 先程保存したバックアップを指定します。
  • 差分内容
+  'default_phone_region' => 'JP',
+  'memcache.local' => '\OC\Memcache\APCu',
+  'filelocking.enabled' => true,
+  'memcache.locking' => '\\OC\\Memcache\\Redis',
+  'redis' => 
+   array (
+     'host' => 'localhost',
+     'port' => 6379,
+     'timeout' => 3,
+   ),
 );

Webサービス再起動

  • サービス再起動
sudo systemctl restart apache2.service
  • 再起動確認
systemctl status apache2.service
# active (running)を確認します。

設定反映確認

  1. Nextcloudに管理者権限でログインします。
  2. 管理>概要で以下の画面が表示されれば、設定は反映されています。

Nextcloudのインストール後の対応:メールサーバ(Gmail連携)

Nextcloudインストール後に出てくるこの警告画面を潰していきます。

メールサーバーの設定が未設定または未確認です。基本設定で設定を行ってください。その後、フォームの下にある「メールを送信」ボタンで設定を確認してください。

基本的に、Redmineと同じ方法でNextcloudはメールサーバの設定が可能になります。

前提

  • Gmailのアプリパスワードを取得していること
  • Nextcloudの個人設定でメールアドレスを登録していること

https://atelier.reisalin.com/projects/zettel/knowledgebase/articles/22

のみです。

管理>基本設定に進みます。

設定の前に

メールサーバーの設定を行います。

  • 送信モード
    • SMTP
  • 暗号化
    • NONE/STRTLS
  • 送信元アドレス
    • Gmailアドレス
  • サーバーアドレス
    • smtp.gmail.com
  • ポート
    • 587

認証情報を入力します。

上記の設定後、「認証を必要とする」にチェックを入れます。

資格情報を入力する欄が出てきます。

  • Username
    • Gmailアドレス
  • パスワード
    • 発行したアプリパスワード

を入力後、保存をクリックします。

送信チェックをします。

「メールを送信」をクリックして、Nextcloudからのメールが送信されれば成功です。

続・Ubuntu 20.04にNextclodを新規インストール。

この記事を作り直したという形です。新たにインストールしたUbuntu20.04系サーバに、一からNextcloudを入れる必要がありました。

上記の記事で不完全なところがありましたので、改めて作成いたします。

前提

以下が稼働済みです。

  • Ubuntu 20.04
  • MySQL 8.0.33
  • Apache 2.4

また、設定するドメインに即したサーバ証明書があることを前提に本記事を作成しています。

さっくりとした手順

※SSHログインし、ターミナルでの操作を行います。

  1. PHPのレポジトリを追加して、Ubuntu20.04でもPHP8.xが使えるようにします。
  2. PHPの設定を行います。
  3. Nextcloud用のDBを作成します。
  4. Nextcloudのプログラムを適切な位置に配置します。
  5. Nextcloudを動かすためのApache設定ファイルを設定します。
  6. Webブラウザで設定を行います。

PHPレポジトリを追加して必要パッケージをインストールします。

  • レポジトリ追加
sudo add-apt-repository ppa:ondrej/php
# Ubuntu20.04系ではこれを行わないとPHP7.4系しかインストールされません。
sudo aptitude update
# 追加後、パッケージのアップデート
  • PHPインストール
sudo aptitude install php8.1

sudo aptitude install php8.1-{opcache,pdo,bcmath,calendar,ctype,fileinfo,ftp,gd,intl,json,ldap,mbstring,mysql,posix,readline,sockets,bz2,tokenizer,zip,curl,iconv,phar,xml,dev}

sudo aptitude install php8.1-{imagick,gmp}

sudo systemctl restart apache2.service
# PHPモジュールをWebサーバと連携させるため反映させます
  • PHPインストール確認
php -v
PHP 8.1.21 (cli) (built: Jul  8 2023 07:09:57) (NTS)

PHPの設定を行います。

  • memcacheとAPCuの有効化
cd /etc/php/8.1/cli/conf.d
cat <<- __EOF__ | sudo tee -a /etc/php/8.1/cli/conf.d/10-opcache.ini
opcache.enable=1
opcache.enable_cli=1
opcache.interned_strings_buffer=16
opcache.max_accelerated_files=10000
opcache.memory_consumption=128
opcache.save_comments=1
opcache.revalidate_freq=1
__EOF__
cat <<- __EOF__ | sudo tee -a /etc/php/8.1/cli/conf.d/20-apcu.ini
[apcu]
apc.enabled=1
apc.shm_size=32M
apc.ttl=7200
apc.enable_cli=1
apc.serializer=php
__EOF__

  • php.ini修正
sudo cp -pi /etc/php/8.1/apache2/php.ini /path/to/backup/php.ini.$(date +%Y%m%d)
# /path/to/backupは任意のバックアップを設定してください。

diff -u /etc/php/8.1/apache2/php.ini /path/to/backup/php.ini.$(date +%Y%m%d)2
# 差分が存在しないことにより、バックアップが取れていることを確認します。

sudo sed -i 's/memory_limit = 128M/memory_limit = 512M/g' /etc/php/8.1/apache2/php.ini
# memory_limitを推奨値の512Mに置き換えます。
  • 差分確認
diff -u  /path/to/backup/php.ini.$(date +%Y%m%d) /etc/php/8.1/apache2/php.ini
# 取得したバックアップと置き換えたファイルの差分を確認します
  • 差分
-memory_limit = 128M
+memory_limit = 512M
  • apache 再起動
sudo systemctl restart apache2.service

NextcloudのDBを作成します。

  • MySQLにroot権限でログイン
mysql -u root -p
  • MySQLユーザ追加
CREATE USER 'nextcloud'@'localhost' IDENTIFIED BY 'password';
# パスワードはポリシーに合わせて適切なものを指定してください。

CREATE DATABASE IF NOT EXISTS nextcloud CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_general_ci;

GRANT ALL PRIVILEGES ON nextcloud.* TO 'nextcloud'@'localhost';
FLUSH PRIVILEGES;

EXIT;
  • 追加したNextcloud用ユーザでログイン
mysql -u nextcloud -p
# 設定したパスワードでログインできることを確認します
  • DB作成確認
SHOW DATABASES;
# 作成したデータベースnextcloudがあることを確認します

EXIT;

Nextcoludのプログラムを配置します。

cd /hoge && pwd
# 任意の作業用ディレクトリを指定します。

wget https://download.nextcloud.com/server/releases/latest.zip

unzip latest

sudo mv nextcloud /home/www-data/
# ファイルサーバとして運用するので、/home領域に設置します。

sudo chown -R www-data:www-data /home/www-data/nextcloud

Apacheの設定ファイルを作成します。

  • ログディレクトリの作成
sudo mkdir /var/log/nextcloud
sudo chown www-data:www-data /var/log/nextcloud
  • nextcloud用の設定ファイル作成
cat <<- __EOF__ | sudo tee -a /etc/apache2/sites-available/nextcloud.conf
<VirtualHost *:80>
    servername 【hoge.example.com】
    # ドメイン名を指定します
    RewriteEngine On
        RewriteCond %{HTTPS} off
        RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
# HTTPアクセスを強制的にHTTPSにリダイレクトします
</VirtualHost>

<VirtualHost *:443>
    ServerName 【hoge.example.com】
    # ドメイン名を指定します
    CustomLog /var/log/nextcloud/nextcloud_access.log combined
    ErrorLog /var/log/nextcloud/nextcloud_error.log
    DocumentRoot 【/home/www-data/nextcloud】
    # 自身の環境に合わせます
    <Directory 【/home/www-data/nextcloud】>
    # 自身の環境に合わせます
        Options -MultiViews
        AllowOverride All
        Require all granted
    </Directory>

#SSL設定
  SSLEngine on
    Protocols h2 http/1.1
  # SSLを有効化します

SSLCertificateFile 【/etc/certs/hoge.example.com.crt】
# SSL証明書を指定します
SSLCertificateKeyFile 【/etc/private/hoge.example.com.key】
# 秘密鍵を指定します

# SSLCACertificateFile 【/etc/certs/hoge.example.com.CA.crt】
# 中間証明書が発行元から別ファイルで提供されている場合は、この直上をコメントアウトして中間証明書を指定します

#セキュリティヘッダー付与

    Header always set Strict-Transport-Security "max-age=63072000"
    Header set X-Content-Type-Options "nosniff"
    Header always append X-Frame-Options "SAMEORIGIN"
    Header set X-XSS-Protection "1; mode=block"

</VirtualHost>

SSLProtocol             all -SSLv3 -TLSv1 -TLSv1.1 -TLSv1.2
SSLCipherSuite          ECDHE-ECDSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-ECDSA-AES256-GCM-SHA384:EC6-GCM-SHA384
SSLHonorCipherOrder     off
SSLSessionTickets       off

SSLUseStapling On
SSLStaplingCache "shmcb:logs/ssl_stapling(32768)"
# これらのセクションはSSL暗号化強度を高めるための記述です
# </VirtualHost>の外側に書くことにご注意ください
__EOF__
  • Apache設定ファイル反映
sudo a2ensite nextcloud.conf

sudo apache2ctl configtest
# Syntax OKを確認します

sudo systemctl restart apache2.service

ブラウザ上でNextcloudのセットアップを行います。

  • ブラウザでアクセス

ブラウザで、

http://設定したドメイン

にアクセスし、以下を確認してください。

  • 以下のセットアップ画面が出ること。
  • httpがhttpsとなっていること。

以下を入力して「インストール」をクリックします。

  • ユーザ名:
    • 管理者のユーザ名
  • パスワード:
    • 管理者パスワード
  • データベースのユーザー名
    • 作成したユーザー名(nextcloud)
  • データベースのパスワード
    • 設定したデータベースのパスワード
  • データベース名
    • 作成したデータベース(nextcloud)
  • データベースのホスト名
    • localhost:3306
      • (MySQLのポート番号)

推奨アプリのインストールに関しては、好みでスキップかインストールを行ってください。

インストールが完了したら、以下のような画面が出ます。

その後の細かい設定に関しては改めて。

連休のソロゲー。

まとまった時間ができたので、ボードゲームのソロプレイです。

ヌースフィヨルド

ここ柴原回していなかったので、基本のタラデッキ。

2R目に劇場を建てられたというアドバンテージがそのまま得点に直結。34点を出すことができました。

クランズ・オブ・カレドニア

療養生活以来のクランズオブカレドニア。ホップが含まれる契約を履行すれば、麦1つ支払うごとに£9を得られるビール種族です。

おかげで序盤に£27の追加収入があり、順調に勢力を伸ばすことができたものの、

142点と平均的でした。

このゲームは(他の重いゲームに比べて)コンパクトで済み、ストイックにスコアを追い求められるのが好きです。

Nextcloud、redisサーバー組み込み後の処理。(Ubuntu20.04)

こちらの続き。Ubuntu 20.04で立ち上げたNextcloudサーバの状況を調べると、以下を確認しました。

redis-server.service: Can't open PID file /run/redis/redis-server.pid (yet?) after start

この問題の対処を行います。

参考:

https://github.com/redis/redis/issues/7361

  • ログ確認
cat /var/log/redis/redis-server.log
  • ログ抜粋

WARNING overcommit_memory is set to 0! Background save may fail under low memory condition. To fix this issue add 'vm.overcommit_memory = 1' to /etc/sysctl.conf and then reboot or run the command 'sysctl vm.overcommit_memory=1' for this to take effect.

  • バックアップ
sudo cp -pi /lib/systemd/system/redis-server.service /path/to/backup/redis-server.service.$(date +%Y%m%d)
# /path/to/backup は任意のバックアップディレクトリを指定します。
diff -u /lib/systemd/system/redis-server.service /path/to/backup/redis-server.service.$(date +%Y%m%d)
# 差分が無いことでバックアップを確認します。
  • 書き換え

以下のファイルを差分の通りに、教義・進行に沿ったエディタで編集します。

/lib/systemd/system/redis-server.service 

※ここでは、PIDFileを参照させない(コメントアウトする)一番簡単な方法を採りました。

 [Service]
 Type=forking
 ExecStart=/usr/bin/redis-server /etc/redis/redis.conf
-PIDFile=/run/redis/redis-server.pid
+#PIDFile=/run/redis/redis-server.pid
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl enable redis-server
sudo systemctl restart redis.service
  • 対処後確認
systemctl status redis-server.service

で、上記の

redis-server.service: Can't open PID file /run/redis/redis-server.pid (yet?) after start

が出ないことを確認です。

ボードゲーム『カム・セイル・アウェイ!』ソロゲーム感想

ソロゲームでの感想です。『コーヒーロースター』や『旅のあと』でデザイナーの大ファンとなったので、本作はパッケージ買いをして遊びました。

イメージしやすいルールにマンカラ的なタイルへのミープル配置、それら配置のコンボによって連鎖的にアクションが決まっていく爽快感がとても楽しいボードゲームでした。

ゲーム概要

客船クルーズが各地で流行する20世紀初頭。プレイヤーは出港間際の客室乗務員(クルー)となり、船客(ミープル)を希望する場所へと導いていきます。

うまく船客を案内することができれば追加の客室を増築したり、別の船客を迎え入れることができるでしょう。

ただし、出航時間が近づいていくと案内できる船客は限られたものとなり、不満客が多数出てしまいます。

うまく船客を案内し、優秀なクルーの栄誉を勝ち取ることができるでしょうか?

このゲームの良かったところ

コンポーネントに比して軽いプレイ感覚

箱の大きさやコンポーネントの量が相当なのに、「プレイ時間:25分」はちょっと驚きでしたが、本当にその時間で終わりました。

それもひとえに、カードに描かれたミープル(船客)をマンカラの要領で一筆書きに落として(配置して)いくというシンプルなシステムあってのこと。

狭まる選択肢がもたらす戦略性/ジレンマ

既に案内した船客を別の場所に移動させたり、満室となった部屋に新たな船客を迎え入れることはできません。

ミープルは一区切りで一区画ごとに配置する必要があるので、ゲームが進むごとに選択肢が狭まることになります。

条件が合わなければ「不満客」として失点の要素になってしまいます。

それを回避するため

  • 部屋を増設する
  • 一時的に退避させている船客や不満を持った客を別の所に配置する

手段を執ることになります。これらを可能にするため、トランクを持つ船客を対応する色の部屋に移動させ、部屋の増設を計画的に進めていくことが肝要になります。

これら、効率よく船客を配置するためのカードの選択や、いつ、増設などのアクションを発動させていくかのトリガー管理が悩ましい楽しさでした。

トランク客/満室効果によるアクション連鎖

  1. トランクを持つミープルを客室に配置したとき
  2. 客室が満室になったとき

で、トランクゲージが一つずつ進みます。部屋の増設の他に、追加の船客も配置できるため、中盤以降はアクションが次々に連鎖。

ですが、その準備のためにはある程度アクションを抑える必要もあり。このStay と Goの判断基準もまた本作の面白いところでした。

ほどほどのプレイ時間とリプレイ性

先に述べたように、基本的に「カードに描かれたミープルを順序通りに配置していくだけ」のルールのためサクサクと終わります。

客室や施設の位置をシャッフルしたり、別施設に入れ替えることで何度でも楽しめるのも本作のアドバンテージです。

本ゲームの残念なところ

「独自サイズのスリーブ問題」に尽きます。かなり特殊なスリーブでないと収まりません。(筆者は諦めました)

何度でも遊べるゲームだけに、カードのサイズが一般的でないのはとても残念でした。

まとめ

  • コンポーネントに比して軽いプレイ感覚
  • 分かりやすいルールと戦略性の高いゲーム
  • 極めて高いリプレイ性
  • ソロでも十分楽しめるルール

等々、冒頭で述べたように「デザイナー買い」をした自分の選択は正しかったです。

特に、タイルを入れ替えて配置していくことで客船ができたそのスタイルに感動しました。

「コンポーネントの量とプレイ時間が合わない」は逆に合わない方もいるでしょうけれども、筆者としては、少なめの空き時間でもマンカラチックなパズルを楽しめるというのは大きなアドバンテージです。

薄めのインタラクションや低い言語依存、運の要素もあって初心者から楽しめるのも好感が持てました。

統率者メモ15:ダイス/トークン入れ。

こちらであぶれたものを再利用する形となりました。

コンテナ型のケースがまるまる空いたので、一つをダイス入れ。

もう一つは食物トークン入れにします。

宝物などは手がかりと一緒に。

これで、よく使うダイスやマーカー類の区別はつけやすくなりました。

ただ、おびただしい種類のトークン(特にタップ/アンタップの位相を必要とするもの)をどうやって作っていくかが今後の課題です。

Nextcloudサーバにredisサーバを組み込み。

Nextcloudを27.0.1にアップデート後――管理画面で

・データベースは取引ファイルを見ることに使われています。パフォーマンスをあげるには、可能であればメモリーのキャッシュを設定してください。

が表示されたので、それに対して対応します。

前提環境

  • Ubuntu 20.04
  • Nextcloud27.0.1
  • Apache 2.4
  • PHP 8.1

さっくりとした手順

SSHでログインし、ターミナルでの操作を行います。

  1. redis関係をインストールします。
  2. Nextcloudのコンフィグを追記します。
  3. Webサービスを再起動します。

手順

追加パッケージのインストール

  • redisインストール
sudo aptitude install redis-server php8.1-redis
# 必要に応じてaptを用いてください。
# 自分のPHPバージョンを付与することを忘れないようにしてください。(でないと、最新のPHPもインストールされます)
  • redisインストール確認
systemctl status redis-server.service
# active (running)を確認します
  • hosts確認
cat /etc/hosts

を実行し、

127.0.1.1       localhost

と表示されていれば、

127.0.0.1       localhost

に修正します。Ubuntu20.04系はなぜかlocalhostを127.0.1.1と設定されるケースがありました。

コンフィグ追記

  • ディレクトリ移動
cd /var/www/html/nextcloud/config && pwd
# 移動先は自身の環境に合わせます。
# そのディレクトリにいることを確認します。
  • バックアップ
sudo cp -pi config.php /path/to/backup/config.php.$(date +%Y%m%d)
# バックアップ先は任意のディレクトリを指定してください。
  • バックアップ取得確認
sudo diff -u config.php /path/to/backup/config.php.$(date +%Y%m%d)
# エラーなく実行され、差分が表示されなければバックアップはできています。
  • ファイル追記

教義、信仰に合わせたエディタで以下を追記して保存します。

注意点:最下行の);直上に追記します。

  'filelocking.enabled' => true,
  'memcache.locking' => '\\OC\\Memcache\\Redis',
  'redis' => 
   array (
     'host' => 'localhost',
     'port' => 6379,
     'timeout' => 3,
   ),
  • ファイル差分確認
sudo diff -u /path/to/backup/config.php.$(date +%Y%m%d) config.php 
# 先程保存したバックアップを指定します。
  • 差分内容
+  'filelocking.enabled' => true,
+  'memcache.locking' => '\\OC\\Memcache\\Redis',
+  'redis' => 
+  array (
+    'host' => 'localhost',
+    'port' => 6379,
+    'timeout' => 3,
+  ),
 );

Webサービス再起動

  • サービス再起動
sudo systemctl restart apache2.service
  • 再起動確認
systemctl status apache2.service
# active (running)を確認します。

設定反映確認

  1. Nextcloudに管理者権限でログインします。
  2. 管理>概要で以下の画面が表示されれば、設定は反映されています。

Nextcloudサーバでcronが止まったときの対処。(自動アップデートされたPHPの復旧)

環境

Ubuntu20.04/Apache 2.4でNextcloudを27にアップデート後、以下のメッセージがありました。

・最後のバックグラウンドジョブの実行は17時間前を実行しました。何かがおかしいようです。バックグラウンドジョブの設定を確認してください。

この問題を解決していきます。

状況確認

  • cronジョブを確認
sudo -u www-data php /var/www/html/nextcloud/cron.php 
# Nextcloudがインストールされているディレクトリ配下にあります
  • 実行結果
Doctrine\DBAL\Exception: Failed to connect to the database: An exception occurred in the driver: could not find driver in /var/www/html/nextcloud/lib/private/DB/Connection.php:140
Stack trace:
#0 /var/www/html/nextcloud/3rdparty/doctrine/dbal/src/Connection.php(1531): OC\DB\Connection->connect()
#1 /var/www/html/nextcloud/3rdparty/doctrine/dbal/src/Connection.php(1029): Doctrine\DBAL\Connection->getWrappedConnection()
#2 /var/www/html/nextcloud/lib/private/DB/Connection.php(262): Doctrine\DBAL\Connection->executeQuery()
#3 /var/www/html/nextcloud/3rdparty/doctrine/dbal/src/Query/QueryBuilder.php(345): OC\DB\Connection->executeQuery()
#4 /var/www/html/nextcloud/lib/private/DB/QueryBuilder/QueryBuilder.php(280): Doctrine\DBAL\Query\QueryBuilder->execute()
(後略)

この症状をWebで見てみたら、同じような症状を発見。

もしやと思ってphpinfoで調べたら、やっぱりlaravelをインストした時はphp8で、
アプデの時に8.1がインストされたようです。

php -v
PHP 8.2.8 (cli) (built: Jul  8 2023 07:09:59) (NTS)
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.2.8, Copyright (c) Zend Technologies

サーバの設定変更時にPHPのバージョンアップが走り、新たなPHPにPHPドライバーが走っていなかったようです。

まずはこの問題をただすため、上記URLを参考に以前使っていたバージョンに戻します。

PHPバージョンダウン

sudo update-alternatives --config php
alternative php (/usr/bin/php を提供) には 2 個の選択肢があります。

  選択肢    パス           優先度  状態
------------------------------------------------------------
* 0            /usr/bin/php8.2   82        自動モード
  1            /usr/bin/php8.1   81        手動モード
  2            /usr/bin/php8.2   82        手動モード


現在の選択 [*] を保持するには <Enter>、さもなければ選択肢の番号のキーを押してください: 1
update-alternatives: /usr/bin/php (php) を提供するためにマニュアルモードで /usr/bin/php8.1 を使います

sudo update-alternatives --config phpを実行して、選択肢「1」を実行。

  • Webサービス再起動
sudo systemctl restart apache2.service
  • バージョンダウン確認
php -v
PHP 8.1.21 (cli) (built: Jul  8 2023 07:09:57) (NTS)

これで元に戻っていることを確認。

  • cron再実行
sudo -u www-data php /var/www/html/nextcloud/cron.php 
# Nextcloudがインストールされているディレクトリ配下にあります

エラーなくcron.phpが実行されることを確認しました。

復旧確認

Nextcloudに管理者権限でログインし、管理>概要へと進みます。

エラーはなくなりました。もう一つの警告画面はまた改めて対処します。

旅人の“水筒”。

この収納アイテムを探しているときについでに購入。

シリコン製の折りたたみ水筒です。

パッケージサイズや中身はこの通りの大きさであり、500mlのペットボトル飲料を入れても余裕があります。

そして、折りたたむとこのサイズ。実際の使用感を試してみました。

良かったところ

軽さとたためる携帯性に尽きます。

プラボトルより軽く、使用した後は鞄にぶら下げることができます。水分の消費が激しいから追加の水筒が欲しい夏の時期にはぴったりです。

ちょっとダメだったところ

飲み物の匂いも残ること。水だけなら問題ありませんが、お茶、コーヒーなどはダイレクトに残りますので洗うときは注意が必要です。

そして、保冷/保温機能は持ち合わせていないので冷たい飲み物を入れたまま鞄に入れてしまうと大変です。

今後の運用方法

多少の問題はあれど、うまく運用できれば今後の旅でかなり使える代物になります。特に、水筒ごとそのまま凍らせて、これ自体を保冷剤として用いる(または首筋を冷やす)使い方が想定できます。

  1. まずは臭いが残る問題に折り合いをつける
  2. 更に使い勝手を向上させる

の2ステップで進めていくかたちになります。

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