ボードゲーム『コーヒーロースター』感想。

確率計算、カウンティング、チキンレースなどの要素をギュッと詰めた思考と至高の一人用ゲームです。

ゲームの名前が示すとおり、プレイヤーはコーヒーの焙煎士。

  • 焦げすぎないように火力をコントロールし
  • 余計な水分を飛ばし
  • 質の悪い豆や煙を取り除き
  • コクや香りを付与しつつ
  • 味見をしてコーヒーの味を引き出す

一連の流れを担当します。

こちらが準備。右上の葉書がローストしていくコーヒー豆。その上のトークン類が袋に入れる「材料」となります。

あとは先に示したように温度を上げながら豆を焙煎。フレーバー効果を持つチップの効果を用いながら不純物を取り除いたり甘みを加えたり。

温度によっては味を阻害する煙が添加されてしまったり、焙煎の度合いが急加速してしまうので、この「いつ止めるか」のタイミングがシビアです。

焙煎を止めたらいよいよカップテスト。

袋から焙煎された豆やフレーバーを載せていきます。このとき、焙煎しすぎても足りなくても得点にならず、不純物が混ざっていたらその分マイナスと、焙煎以上にシビアな展開が待ち受けています。

逆に、それらを乗り越えて高得点となった時の喜びは実に得がたいです。

  • 焙煎の度合いは適切か?
  • 狙ったとおりの豆を引けるか?
  • 特殊効果のトークンは、指定されたフレーバーを使う価値はあるか?
  • 不純物は取り除いたか?

など、悩みどころも考えどころもありすぎて、それこそ上質のコーヒーを味わったかのような濃密な時間を過ごせます。

「特殊効果を覚えるまでは何度もルールブックを見返さなくてはならないのに、テキストが難解」

「一人用ゲームにしては箱が大きいし値段もちょっと考える」

という弱点はありますが、それを差し置いても一人静かに考えながらゲームをしたいという方にうってつけのボードゲームです。

個人的には:

トークンを最初から仕分けることができるよう仕切りになっている内箱の新設設計に感動しました。

収納、分類、ラベリング。(2020年12月27日のZENタイル)

ボードゲームの収納(や関連行動)を行った日でした。

【収納】
ボードゲーム『アイル・オブ・キャッツ』をオーガナイザー付きで整理したのは先に投稿したとおり。

また、古着を整理してカラーボックスを一段開け、なんとか収納スペースをひねり出しました。

【分類】
ソロ専用ゲーム『コーヒーロースター』を開封。ゲームで用いるトークンを種類ごとに収納できるという素晴らしい機能に感動。

このゲーム、ルールの理解こそ何がありますが、それを乗り越えたあとの楽しさは想像を超えていましたので、別途、改めて投稿する予定です。

【ラベリング】
しれっとラベルライターを新調したので、今年の推しゲーの一つとなった『ぬくみ温泉繁盛記』のコンポーネントを一つ一つラベリングしていきました。

これによって、ゲーム中に発生しがちの資源の取り違えを防ぐとともに、「どこに何を収納すればいいか」をより明確化し、収納のダウンタイムを削減しています。

なお、

この日のZENタイルはこの形。『アイル・オブ・キャッツ』の猫の収納スペースに猫が入って癒やされたり、新しいボードゲームに熱中したり。これで、まだ仕事が終わってなければよかったのですが。

ボードゲーム『アイル・オブ・キャッツ』開封と専用オーガナイザー導入。

今月、満を持して日本語版が発売されたボードゲーム『アイル・オブ・キャッツ』をオーガナイザーとともに入手しました。

今回のオーガナイザーはMeeple Ralty製。

コンポーネントが多段式になっていたり、家/船の形をしていたりと遊び心と機能性を両立させています。

そうして、膨大なカードやタイルがスッキリと箱の中に収まりました。この爽快感がたまらなくてオーガナイザーを利用しているまで見えます。

ちなみに、このゲームは名前が示すとおり猫を前面に押し出しています。ですので、蓋は「ゲーム中に猫を入れよう」と書かれています。

このために我が家の猫を……

呼ぶまでも無く来ました。さすが、銀河(ガイアプロジェクト)を崩壊させただけはあります。

後はルールを読み込んだり並べてみたり。これは正月休みの楽しみです。

ボードゲーム『ぬくみ温泉繁盛記』二度目の対戦。

超王道のワーカープレースメントながらタイル配置や助っ人の活躍が楽しい『ぬくみ温泉繁盛記』。機会に恵まれ、再びの対戦。

前回、いけす&菜園コンボでしたが、今度は正統派の客室と庭園、岩風呂で攻めました。

最終版で卵のセットコレクションも決まり、

5点差で勝利。なんと、助っ人を一切出さない中での勝利となりました。

改めておもったことは

  • タイルの素点が強い。
  • 助っ人は配置せずとも仕入れや出目の調整で強い。
  • 支払いがとても緩いので、当初のイメージ通りの戦略が取れる

こと。この手のゲームにしては比較的短期間で遊べますし、リプレイ製も高いと、実に素晴らしいゲームだとお改めて思いました。

2020年私的ボードゲームまとめ。

1年の総決算期。今年買ったボードゲームで良かった作品をノミネートしていきます。

1.エバーデール(ワーカープレースメント/セットコレクション)
とにかく中央に置かれるボードが派手派手。全体的なラウンドは4なのに、次々にコンボが連鎖して場が整っていく様は小気味が良かったです。

2.真打(セットコレクション/ドラフト)
「落語」のイメージを全面に出し、システムもルールも実によく寝られていました。これをプレイしたあとに実際に寄席に訪れたほどです。

3.大鎌戦役(アクションセレクト/エンジンビルド)
様々な意味で重いゲーム。if世界の東欧を舞台に「メック」と呼ばれる機会が闊歩するテイストはもちろん、生産拠点の確立やエリアマジョリティの展開など、どれもが「これぞ」というのにふさわしいものでした。

4.アンダーウォーターシティーズ(ワーカープレースメント/セットコレクション)
海中都市の構築ゲーム。箱庭も、カードのコンボも、拡大再生産とモデルとなったシステムが透けて見えながらもオリジナリティあふれるゲームは得難い感覚です。

5.コールドウォーター・クラウン(ワーカープレースメント/セットコレクション)
この手のゲームにしてはライトに、そして運が絶妙に絡む釣りゲーム。折しも自宅待機の時期でしたから、このゲームでアウトドア気分を味わえたのは行幸でした。

6.ガイアプロジェクト(アクションセレクト/エンジンビルド)
ゲームの重さという点では先の『大鎌戦役』に勝るとも劣りません。運の要素がまったくなく、完全に実力が問われる戦略ゲーム。「どうすれば得点を稼げるか」で一日中遊んでいられました。ソロプレイのシステムも素晴らしかったです。

7.フレッシュウォーター・フライ(ダイスドラフト/セットコレクション)
『コールドウォーター・クラウン』と同じデザイナーの渓流釣りに特化した釣りゲーム。運が絡むのは同じですが、ハッチに合わせて毛鉤を変えたり上流から流して本命を釣り上げようとしたり。

8.ユーコン・エアウェイズ(ダイスドラフト/ピック&デリバリー)
カナダのユーコン準州を舞台に水上機をあちこち飛ばしていきます。飛行機のコクピットを模した個人ボードは各種機能をアンロックしたり得られるボーナスを増加させるメカニズム。作者の実体験をもとにしただけあり、とても良く寝られたゲームでした。

9.ぬくみ温泉繁盛記(ワーカープレースメント/タイルプレースメント)
超王道のワーカープレースメント。飯の支払いがとてもゆるいためとっつきやすく、ダイス運が絡むので経験者絶対有利が程よく緩和されています。施設タイルによる拡大再生産もあり、八面六臂に活躍する「助っ人」に助けられたりと楽しさ満点です。

10.ハーベイシャス(セットコレクション/チキンレース)
ひたすらに簡単なルールに比してジレンマに満ち溢れ、熾烈な読み合いが激しいプランター栽培ゲーム。「得点の機会」と「ゲームが終わるタイミング」の2点のバランスがとても悩ましいものでした。

以上10作品。個人的な大賞その他は大晦日あたりに。

ボードゲーム『千本鳥居』感想。

戦略とジレンマが満載のインタラクティブなソロモードを備えるタイル配置ゲームです。

とはいえ、ゲームの主眼はどちらかと言うとネットワークコネクションとセットコレクション。タイルを配置し、マークとマークをつなぐ最短距離の道を構築。構築後、その途上にある「鳥居」をくぐることでトークンを入手。

このトークンは消費することでキャラクターの能力を発動したり5個/10個集めることで勝利点としていきます。(交換は強制かつ負荷逆)

キャラクターの能力は

  •  行商人(タイルの交換)
  •  侍(タイルを置けなくする)
  •  歌人(途中のマークを隠し、最短距離を伸ばす)


などどれも強力でトークンを消費する価値は十二分にあります。しかも、発動するごとに勝利点が得られるオマケつき。

道は全プレイヤーが使うことができる上に上記のキャラクターの強力さが相まってトークンはゲーム進行と共に増えていきます。そのため、収束はあっという間。

山札のタイルが尽きたらゲーム終了のトリガー。

  • トークン交換による勝利点タイル
  • キャラクターの力を借りたことによる勝利点
  • 勝利点タイルを全て集めたことによるセットコレクション

で得点計算を行い、一番勝利点を稼いだ人が勝者となります。

ソロプレイは最近のトレンドである専用ボード。ベテランのお遍路「おナツ」と競います。

こちらが(キャラクターの能力を使わない限り)1枚しかタイルを置けないのに、おナツは2枚。

しかも、トークンを得ることなく勝利点タイルを稼ぎます。その上、標準ルールではおナツのボードに鳥居つきのタイルが配置されたら

 ・赤:キャラクターの勝利点タイルを得る
 ・青:プレイヤーのトークンを捨てさせる
 ・赤&青:追加のタイルを配置する(!!)

とやりたい放題です。

そのため、自分の勝利点を催促で稼ぐだけではなくおナツが有利となる行動をさせない立ち回りが必要です。

総じて、わび・さび漂うアートワークとは裏腹にタイルプレースメント(ネットワークコネクション)特有の計算力が必要な良作品でした。

ボードゲーム『千本鳥居』開封と収納。

過日のボードゲーム納め(暫定)後、いくつかボードゲームが増えまして。

そのうちの一本、タイルプレースメント&セットコレクションである『千本鳥居』の開封を行いました。

例によって、作業中に猫に邪魔されながらも

ギッシリ詰まったタイル抜きが完成。予想以上に細かいトークン類を用います。

手持ちの百均のケースで収納は形にすることができました。

ソロプレイ可能と言うことで、後はルールを読み込んでいきます。

(恐らく)今年の対人ボードゲーム納め。(2020年12月17日のZENタイル)

昨日のお休みを利用してボードゲームをやりました。

お相手、気に入ってもらえるだろうと『ぬくみ温泉繁盛記』を対人で。

ソロの性質が強いゲームではありますが、やはり、ワーカープレースメントのインタラクションは脳がしびれます。

なお、129-143で負け。いけすと鶏コンボが決まりましたが、客室の素点とそれが叩き出す金には敵わず。

他にも

  • クァルト
  • パッチワーク
  • ペントアップ

といったアブストラクトに、今年の小箱系ベストに入るハーベイシャス。

結果はほぼ負けでしたが、この、話をしながらコンポーネントを触ってゲームを楽しむ時間は得難いものでした。

この日のタイル配置はこの形。デジカメのフィルターの美しさに息を飲み、ボトゲで楽しい時間。そして、とんでもないプレイミスの恥です。

見つかった機能、強調された色。

休暇を取った結果の思わぬ発見です。

先週から引き続き、カメラを携え歩きました。

社寺の朱色は青空に映えると思いながら本体に備えられている機能をトライ&エラーで試していた矢先に、それは見つかりました。

「パートカラー」なるアドバンスト・フィルター。それを使ってみたら

その色がクッキリと浮かび上がりました。これは、かなりの驚愕。

他の色を抑えることで浮かび上がる「朱」。

銀杏もこの通り。

機能自体は前からあるとの指摘をいただきましたが、実際に目の当たりにすると効果が強烈。

模型の差し色、メインカラーが強調されるのも見過ごせません。

いやはや、日々、新たな発見です。

百均グッズによる『ぬくみ温泉繁盛記』収納

昨日言及したボードゲーム『ぬくみ温泉繁盛記』。難点を解消するために以下の工夫を施しました。

難点1:資源が同じ形のため判別しにくい。
 → 頻繁にやり取りする資源、食物、鶏&卵が丸形で、やり取りする際に取り違えが発生したことが数回ありました。

難点1の解決:


→ お定まりの百均グッズによる分類。特に部屋タイルは『アグリコラ』の部屋/畑と同じサイズでしたから、ダイソーのビーズケース(6分割)がジャストフィット。
また、資源入れに関しては別のボードゲームでも愛用しているCASE&CASE4分割。

これによって、プレイアビリティと収納の歯やすさを両立させました。

難点2:箱に収めるのが困難。
→ スリーブに入れたりタイルを分けるなどで個別にケースに入れると、オリジナルの箱に入れることができません。

難点2の解決:


「ケースそのものを大きくしてしまえ」という方法で、オリジナルの箱から百均のファイルケースに差し替えました。サイズアップしたものの、逆に取り回しはよくなっています。

この、専用オーガナイザーを導入する前に用いていた方法により、リプレイ性を向上です。

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