カテゴリー: 英国 Page 3 of 6

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月22日-6 セント・マイケルズ・マウント

ペンザンスからランズ・エンド、少し迷ってミナックシアターを観光し、帰宿することにしました。ですが、まだ日が高いためにセント・マイケルズ・マウントをちょっと見物です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ミナックシアターからの帰り道。どこまでも続く大草原。

IMG_1700

ペンザンス ~ マラザイオンは車で5分ほどの距離。歩行者と自転車用に、海岸沿いの道がありまして、この景色がまた素晴らしいのです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

潮はやや満ちていて、島へと続く道がうっすらと見えています。手前のイルカの噴水は酒場宿が建てたものです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

マラザイオンの街の店では、何故か鯉のぼりが入り口に掲げられていました。ある意味、斬新な使い方です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

潮風を受けて、海鳥が飛び立とうとしていました。

そうして、この日は早々と宿に到着し、持ち込んだ食料を全て頂いて泥のように眠りました。

次のエントリーでは、コーンウォール半島の北側にある観光名所「セント・アイヴズ」へと向かいます。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月22日-5 ミナックシアター

Webサイトや写真で「ミナックシアターの特異性」は予習してきたつもりでしたが、やはり、見ると聞くでは大違い。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

本気で、切り立った崖に作られた屋外劇場でした。曰く、「この風景にはシェイクスピアの『テンペスト』が似合うに違いない」と、ロウェナ・ケイド女史が50年かけて、言葉通りの意味で「手作業で」作り上げたその光景は、ただただ尊いものがあります。

この青空と海がバックグラウンドでは、生半可な演技はかき消されてしまうでしょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

折しも、地元の少年団による劇が上演されていました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

大自然が風景なのですから、文字通り「溶けこんで」いるようでした。上演中でなければ舞台や楽屋などを見られたのですが、そこはまた次の機会といったところ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そうして、劇場を後にして隣接されている海水浴場を眺めます。英国というと「どんよりとした雲に、薄寒い空気」がイメージされますが、コーンウォールは例外の一つ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ゴムボートの影が映るようなクリアな海でした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「面白いな」と思ったのは、パラソルを使うのではなく、テントを持ち込んでいたこと。そこで日本の海水浴場との違和感に思い当たりました。ここには「海の家」がありません。

そうして、ペンザンスに戻ることにしました。

次のエントリーでは、午後のセント・マイケルズ・マウントの風景をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月22日-4 ランズ・エンド〜ミナックシアター

ランズ・エンドを後にして、次の目的地は「是が非でも訪れてみたかった場所」です。その場所は「ミナックシアター(The Minac Theatre)」。その名が示す通り劇場なのですが、「コーンウォールの崖地に、たった一人の女性が50年かけて手動で作り上げた」世界でも類を見ないオープンエアの劇場です。

地図を確認し、観光案内板などを頼りに自転車を漕いでいったのですが……

IMG_1687

思いっきり場所を間違えました。前にスイスでも同じような経験をしたことがあります

IMG_1685

トンネルをくぐり抜けると、ゴムボート。どう考えてもプライベートビーチですね……。

気を取り直して目的地を再設定。駐車場に「Minac Theatre」と書いてあるので今度こそまちがいなしです!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ところが、件の劇場に向かうまでの道が思いっきり獣道なので、若干不安になりましたが……。 しっかり到着。

IMG_1691

劇場にはカフェテリアが併設されており、劇場隣の海水浴場を眺めながらのティータイムを楽しめます。

IMG_1690

頂いたのは「コーニッシュティー」。いわゆる「紅茶とスコーンのセット」ですが、地方によって「デボン・ティー」や「クリーム・ティー」などの呼び方があったり。ここはコーンウォールなので、当然「コーニッシュ」と呼ばれている次第。

IMG_1694

濃厚なベリージャムとクロテッドクリームは、それだけで疲れが吹っ飛ぶ甘さでした。

次のエントリーでは、いよいよ「一人の女性が独力で作り上げた」劇場をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月22日-3 ランズ・エンド(2)

初夏のコーンウォール旅行記、1日目の最初の山場であるランズ・エンド岬の風景です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

岬のレストランやアトラクションのコンプレックスでは、バイオリンのソロコンサートが開催されていました。今考えると、録音できる装置があっただけに、そうしなかったのが残念でなりません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

前回は訪れなかった岬周辺も散歩しました。これはポップアートフィルターを用いて撮影しています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

フィルターを取り除くとこんな色合い。アトリエがあったり、農場があったりと、思ったよりも拓けていました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そこで、毛並みのいい三毛猫に出会いました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この一帯を所有していると思しき貴族の館(かホテルか)をズームで撮影。

そんなこんなで、潮風を浴びながら持ってきたお弁当をいただき、丁度いい時間になったので、この場所を後にしました。

次のエントリーでは、風変わりな劇場をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月22日-2 ランズ・エンド(1)

荷物をあらかた置いて軽装になり、グレートブリテン島の最西端であるランズ・エンドに向かいます。ここは以前も訪れましたが、やはり、ここに向かうまでの間にある最高のサイクリングロードが忘れられませんでした。

IMG_1676

一面に見える地平線。鮮やかな翠に穏やかな風…… サイクリングの醍醐味です。

IMG_1682

小高い丘も牧草地になっていて、これぞ「英国のカントリーサイド」。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

自転車は順調に進み、ランズ・エンド岬に到着。観光シーズンということもあり、2009年秋と比べて多くの人で賑わっています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

心なしか、海も前回よりも蒼く見えました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

海鳥も悠々と翼を広げています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そして、お約束の記念碑をバックに記念撮影。この日に頂いたアイスはストロベリー。これまた、濃厚なクリームの味にピッタリでした。

次のエントリーでは、更にランズ・エンドの光景をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月22日-1 ペンザンス、セント・マイケルズ・マウント

寝台列車の中でとても贅沢な時を過ごし――

朝6時頃に軽快なノックの音が聞こえました。ドアを開けると「朝食だ」と乗務員のおばさまが持ってきてくれたのです。おばさまは入ってくるなり

「とても素晴らしい天気なのに、どうして窓を開けないの? あ、開け方がわからないのね。ちょっと待ってなさい」

と窓を開けてくれ……

IMG_1671

おばさまの言うとおり「素敵な陽光の下」で朝食を頂きました。こうやって食事が出てくる辺り、さすがは英国という感じです。

IMG_1672

そうして、寝台列車の旅は終わり。これからは自転車が「足」として活躍することになります。

まず、「一目惚れした」英国版のモン=サン・ミッシェル「セント・マイケルズ・マウント」に向かいます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

引き潮になり始めた頃、馬に乗っている人たちを発見。城と馬が絵になるのは欧州の面目躍如です。

IMG_1673

セント・マイケルズ・マウントをバックに愛車を撮影。2009年10月から自転車は様々な進化を遂げました。

  • 泥除けとキャリアの再取り付け
  • ボトルケージとミラーの設置
  • フレーム備え付けの鍵
  • パニアバッグ
  • タイヤの新調
  • ディレイラーの再調整
  • ホイールのブレ取り

等々、改修をしてくれたリストア屋さんには感謝をしてもしきれません。

さておいて、軽い散歩の開始です。

IMG_1674

驚くほど真っ青な空の下、干潮で現れた「巡礼の道」を通ります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

島に上陸はしましたが、ここの観光は最終日と決め、早々と対岸に戻り宿に向かうことにしました。

実は宿の予約をした際に「寝台列車で朝にペンザンスに到着するから、朝のうちにチェックインしても構わないか」と電話をして了解を得ていたのです。

IMG_1675

地図を頼りに宿(B&B:Bed and Breakfast, 寝室と朝食だけを提供する英国式の民宿)に到着すると「もう、あなたの部屋は準備してあるからチェックアウトまで好きに使っていいわ」言われて少し困惑。

とはいえ、荷物を置いてランズ・エンドに向かうのは嬉しい限り。シャワーを浴びて軽く着替えて、本格的なサイクリングが始まります。

次のエントリーでは、二度目のランズ・エンドの光景をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月21日-2 ナイト・リビエラ・スリーパー

かつては鉄道大国として名を馳せた英国ではありますが、モータリゼーションや航空網の発達といった時流には逆らえず、現存する寝台列車は数少ないものになりました。

その、数少ないうちの一つが「ナイト・リビエラ・スリーパー」と呼ばれるロンドン・パディントン駅〜ペンザンス駅を一晩かけて走る列車です。

駅のチェックインカウンターで乗る列車と車両を確認し、自転車を詰め込み(英国は地下鉄以外は自転車を解体することなく載せることができます)、いよいよ「寝台」へ乗り込みます。

IMG_1661

寝台車の廊下は極めて狭く、人一人通るのがやっとという感じ。

IMG_1664

その分、内部はとても広々としていました。寝台車なのに、完全個室という「移動するビジネスホテル」です。テレビまで備え付けられているのは驚きの一言。

IMG_1665

窓からドア方面を見るとこの形、枕脇に各種アメニティを入れられる網棚がありました。

IMG_1666

アメニティは非常に充実。ビジネスホテルでもらえる物が全て揃っていて「これなら、洗面用具を持ってくる必要がなかった」と思ったほどです。

IMG_1669

ベッドサイドテーブルまであり、「移動しながら、こんな贅沢な空間にいていいのか」と疑問に思ったものです。

IMG_1668

デスクも広々。

IMG_1670

最大の驚きが、テーブルを開けると出てくる洗面台! 真面目に「トイレとシャワー以外は全て個室に揃っている」充実ぶり。

そんなこんなで社内改札も終わり、寝台列車は西へ、西へとひた走りました。

次回のエントリーは、再びのセント・マイケルズ・マウントを中心にご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月21日-1 ロンドン〜パディントン駅

時間軸は、2010年6月初頭にさかのぼります。

英国遊学の終了まで一ヶ月を切り、「最後にどこに行こうか」と言う時に、たまたま聴いていた音楽。

夏影-Cornwall Summer mix
http://www.youtube.com/watch?v=bAhejPXWwTc

この、透明感ある歌声のタイトルに飛び込む「Cornwall」の文字。

2009年の秋に訪れた時には「寝台車の予約を間違えた」り、「庭園に行けなかった」など、悔いが残る旅行になったことを思い出し「ならば、もう一度、自転車でここに行くしかない!」と、前回の反省を活かして英国の鉄道会社「First Great Western」社の「Night Riviera Sleeper」のサイトから「寝台付き」をしっかりと予約。別のインターネットサイトからペンザンスの宿も取りました。

そして、やってきたのが2010年6月21日、「出発日当日」となります。出発時刻が23:45のために、準備の時間がタップリとありました。この時に思い立ったのは「サイクリング主体になるから、ある程度日持ちするお弁当を持って行こう」というもの。

IMG_1655

弁当として選んだのは「押し寿司」でした。この頃は英国で購入した/持ち込んだ和食の材料が大量に残っていたため、すし酢などを一気に消費する必要があったのです。これは牛肉をタレに漬け込み、よく焼いた後にきゅうり、錦糸卵と合わせたもの。

IMG_1656

こちらは冷凍サーモンを解答してわさび、味醂を効かせたヅケにした押し寿司。湿度が少ない英国だからこそ、このお弁当はできたと言えるでしょう。

IMG_1658

その日の「夜食」に先のヅケにしたサーモンにエビ・ホタテを入れたチラシ寿司。

これらを直前まで冷蔵庫に入れて保冷バッグに入れ――

IMG_1659

着替え・洗顔用具・自転車修理キットなどと共にパニアバッグとリュックサックに詰め込みます。

自転車が整備されていることを確認してフラットを出たのが21時頃。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そうして、英国では2度目の寝台列車の旅が始まりました。

次のエントリーでは、「ナイト・リビエラ・スリーパー」の車内の様子をご紹介です。

ホームステイ時にお世話になった猫。

我が家で猫を飼うのは初めての経験ではありますが、猫と一緒の生活を「体験」した時期がありました。

それは、僕が英国で遊学していた時の2009年5月〜7月までの間。そこのホームステイしていた家に猫がいたわけで……。

Exif_JPEG_PICTURE

茶トラの男の子。異邦人である僕に対しても警戒感がほとんど無く、間借りしていた部屋でも熟睡するほど慣れていました。

Exif_JPEG_PICTURE

こうやって見ると、我が家にいる子と比べて(当然ですが)大きさが全く違います。7kgはある立派な猫でした。

Exif_JPEG_PICTURE

遊びともなると、非常に男の子らしい表情を見せていました。

今、この子は元気なのでしょうか……。 大人の猫でしたが、今、猫のお世話ができているのは間違いなくこの猫のおかげです。

コーンウォール旅行記:インデックス(2009年10月)

一週間にわたってお届けした、コーンウォール旅行記のインデックスです。

最初のエントリーが2年前だったこともあり、ようやく肩の荷が下りた感じです。

この調子でスイス旅行のインデックスも作らないといけませんねぇ……。

Page 3 of 6

Powered by WordPress & Theme by Anders Norén