カテゴリー: 英国 Page 2 of 6

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月24日-4 セント・マイケルズ・マウント(4)

セント・マイケルズ・マウントの城内を堪能し、麓へと降りていきます。

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ほんのちょっとだけ雲が見えてきましたが、むしろ歩くには丁度いい気温になりました。そしてお昼ごはん。前回訪れていた時のレストランが絶品だったので、再びそこで頂くことにします。

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前回と異なり、ほぼ満員。注文するものは決まっていました。

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ここで獲れたカニを使ったサンドイッチ。"A true taste of the sea" と自信たっぷりな宣伝文句を信用しました。

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果たして――提供されたサンドウィッチは、それはそれは素敵な味でした。噛めば噛むほどカニの味わいが口の中全体に行き渡り、野菜やパンとの相性抜群。更に、付け合わせのサラダにはカニの肉汁がタップリと入っていて、言葉通りの意味でカニづくし。英国とは思えない料理に舌鼓を打ちました。

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食後は、前回訪れることができなかった庭園に向かいます。その途中では、島の人たちが植えた花が咲き誇り、ブリティッシュガーデンの心意気を見せています。

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庭園への道。英国にしては珍しい気温帯に位置しているため、ロンドンとは全く違う植生を見せています。

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一面の芝生、生い茂る様々な植物。庭園好きにとっては極上の世界が繰り広げられます。

次回のエントリーでは、そんな「極上の庭」をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月24日-3 セント・マイケルズ・マウント(3)

先日の日記に引き続き、セント・マイケルズ・マウントの館内を巡って行きます。

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館内を進んでいくと屋上に出ました。ここは礼拝堂になっています。

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屋上には日時計が今でも時を刻んでいます。

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礼拝堂の中。ステンドグラスの重みは紋章は一朝一夕で出来上がったものではありません。歴史の風格はそれを守る人々の心意気で作られていくんですね。

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小さな教会ではありますが、それが「城の中に作られている」事を考えると驚愕の一言。

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その礼拝堂の向かい側にはゲストルームが設えられていました。この、ヴィクトリア朝やエドワード朝を思わせる絢爛な家具はそれだけでも一級品の美術品です。

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ここからは18世紀以降に建てられたスペースを向かっていきます。この廊下はそれこそ、ヴィクトリア朝のドラマに出てきそうです。

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武器庫には、中世〜近代の刀剣や銃、鎧などが所狭しと保管されておりました。

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そんな中でひときわ目立っていた日本の鎧兜。おそらく、江戸期の工芸品だと思いますが…… 別スペースで飾っている辺り、領主様のお気に入りなのでしょうね。

次のエントリーでは、セント・マイケルズ・マウントでの昼食や庭園をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月24日-2 セント・マイケルズ・マウント(2)

イギリス版モン・サン=ミッシェルと言えるセント・マイケルズ・マウント。過去は修道院として使われていましたが、今は貴族の館で、実際に生活スペースが存在します。

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しかし、観光客のために展示スペースが設けられている次第。僕が以前訪れた時、館内撮影はできなかったのですが、この時は撮影が出来るようになっていて、思わず小躍りするほどでした。

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城の入口近くには、清教徒革命時に使われていたと思しき大砲台が残されていました。

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中は資料館としての側面も持ちあわせており、この山を題材とした絵画も掲げられています。

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書斎。これだけの蔵書量があることからも、この館の資産家ぶりが伺えます。

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館内の大食堂。鏡のように磨きこまれた木のテーブルは、風格たっぷり。将に「貴族が住むに相応しい」光景です。

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昔使われていた鎧も飾られていました。夜中、この中には入りたくないですねぇ……。

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執務室の机。対面式の机が印象的でした。

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執務室内の暖炉。風格と歴史が鈍い輝きを放っています。これの維持だけでも膨大な金額がかかるでしょうね。

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出窓というよりもサンルームのようなスペースは、ゆっくり休むのにも丁度いい場所です。

次回のエントリーでも、城内の光景をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月24日-1 セント・マイケルズ・マウント(1)

コーンウォール旅行記は最終日。部屋を片付けてチェックアウトをし、電車の時間まで荷物を預かってもらうことに。

この日はじっくりとセント・マイケルズ・マウントを訪れることにしました。

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この日もよく晴れていました。砂浜に残る水がセント・マイケルズ・マウントを鏡のように写していた程です。

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砂浜の溝は、潮が浅い時でも船が行き来できるように設けられた「航路」になっています。

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クリアな空と海は、ここが英国とは思えません。今、改めて見ても、この旅行は天候に恵まれていました。

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写真を撮影しながらマラザイオンの浜辺からセント・マイケルズ・マウントに上陸していきます。干潮時に現れる「巡礼の道」の脇には海藻が堆積していました。

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島に上陸。港は完璧に干上がっていて、海底があらわになっていました。これが、船がないと行き来できないようになるのですから、潮汐の力は凄いです。

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港から島を眺めると、山城の麓に家が建ち並んでいるのがわかります。それらは島の従業員の家や漁に使う道具の保管庫、そして観光者用の施設となっています。

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入り口で入場料を支払い、山頂に位置する「城」の入り口へと登っていきます。道端では紫陽花が褪せること無く咲いていました。

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風化しつつありますが、しっかり残っている石垣。過去、ここは清教徒革命時の要塞としても使われた歴史の証人です。

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そして、ようやく、眼前に城の詳細が現れてきました。

次のエントリーでは、セント・マイケルズ・マウントの「城内」の光景をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月23日-6 セント・マイケルズ・マウント

アザラシウォッチングも無事に終了し、いい時間になってきたので帰宿することにしました。

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自転車のホイール越しにセント・アイヴズに別れを告げます。再び半島を縦断し…… セント・マイケルズ・マウントでいったん休憩をしました。

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着いた頃は干潮。手前の岩は満潮時の船着き場にもなります。

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干潮の海岸からマラザイオンの街を眺めます。右奥の草原と手前の家々が織りなす幾何学的な模様が印象的でした。

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英国は日本と異なり海水浴場でお馴染みの「海の家」がありません。ですから、海岸でゆっくり休みたい人は左手前のようにテントを張る必要があるわけで。 それにしても、こんな場所を臨みながら泳ぐのは最高でしょうね。

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「夕刻」というにはまだまだ日が高い時期ですが、夕陽に照らされた砂浜の紋様が素敵でした。

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宿の窓から裏庭を見ると、猫が香箱を作っていました。チェアーを占有している姿は貫禄たっぷりでした。

こうして、二日目は終了。次回からのエントリーは最終日。「セント・マイケルズ・マウント」の内部をじっくりとご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月23日-5 セント・アイヴズ(5)

セント・アイヴズでお昼ご飯を食べ終わった頃――

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船上の人となっていました。実は、お昼ご飯を食べ終わった頃に波止場で「この近くにアザラシの生息地があるから、見に行かないか?」と誘われ、二つ返事で前金を支払っていたのです。

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船は心地よい揺れの中、内海と外海の中間を走って行きます。

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緑のそそりたつ崖は、英国ならではの光景。

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30分ほどして――件の「アザラシ」が姿を見せました。

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もの凄く人慣れしています。コーンウォール固有のアザラシが絶滅寸前だったところを、海域の人たちが「半飼育」しているというのが実際の所らしいです。

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その証拠に、別の街からもアザラシウォッチングの船が出ていました。10分ほど観察した後、船はセント・アイヴズに戻りました。

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なんと、アザラシは乗っていた船を追いかけて街まで来ていました。(その後、元の海域へと戻っていきましたが)

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すっかり満潮となった湾内は地元の子供達が飛び込みをしていました。

また、街はすっかりお祭り騒ぎ。それもそのはず、この日は2010年ワールド杯で、イングランドが予選を通過した日だったのです。

次回のエントリーでは、マラザイオン~ペンザンスなどの光景をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月23日-4 セント・アイヴズ(4)

セント・アイヴズを中心的に巡ることとなったこの日――

お昼ごはんはどうしようかという事で、英国のファストフードであるフィッシュ&チップス屋で

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シュリンプ&チップスを頂きました。魚のフライではなくエビのフリッターが入っているもの。それにしても、果てしないボリュームに驚きです。

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そんな僕の食事をカモメが虎視眈々と機会を伺っておりました。

ロンドンよりは腕がいいのか、思ったよりもすんなりと胃に入ったものの、油っこさが残る感じ。そんな舌や胃を洗い流してくれたのが――

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アイスクリーム屋。白壁の建物が涼やかな印象です。そこでカップ入りのアイスを買い求めて――

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ビーチサイドで頂きました。トルコアイスの流れを汲んでおり、粘りのある舌触りが特徴的。味も申し分ありません。それをこんな絶景のもとで頂くのですから、その美味しさは筆舌に尽くしがたいものがありました。

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そのすぐ脇では、地元の楽団が素敵な音楽を提供してくれました。

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目抜き通りのブティックでは、この日の天候情報が記されていて、なかなか面白い趣向だと思った次第。

次のエントリーでも、まだまだセント・アイヴズの光景をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月23日-3 セント・アイヴズ(3)

前日はサイクリングをした分、この日は街をゆっくり歩くことに決め、地中海のような陽光が降り注ぐ中、ゆったりとした時の流れをセント・アイヴズの素敵な街並みで過ごしました。

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リゾート都市のような光景…… と、ここでようやく「カメラのレンズがおかしい」ことに気づき、慌ててメンテナンスを行いました。

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倉庫を利用した街の博物館。行かなかったことが少しだけ悔やまれました。

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セント・アイヴズは小さな岬に展開される街で、岬の先は小高い丘になっており……

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岬の端は気象台でした。漁や航海の安全も見守っているのでしょうね。

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街の目抜き通り。観光シーズンなので、平日でも沢山の人で賑わいます。これは、前日にも頂いたコーニッシュ・パイの専門店。

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ビーチ沿いにあるパブ。お酒が飲めたら、最高の眺めと一緒に飲むことができましたのに……。

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そして、午後に近づこうかという時、潮が段々と満ちて行きました。

次回のエントリーでも、セント・アイヴズの風景をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月23日-2 セント・アイヴズ(2)

セント・アイヴズに到着し、まずは砂浜から街並みを散策することにしました。

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こうやって白黒で撮影すると、自分が19世紀にタイムスリップしたような錯覚に陥ります。

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ふと、上を見やると凧。地元の老人が揚げていました。確かに、この青空なら海からの順風がありますねぇ。

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砂遊びをしている子供たち。この日は確かに汗ばむような陽気。ここが本当に英国なのかと滞在中はずっとギモンに想っていました。

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浜辺の反対側から撮影しました。前日のセント・マイケルズ・マウントでも思いましたが、このあたりの干満の差は激しいですね。

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とはいえ、潮が満ちている場所では観光ボートが出港しようとしていました。

次のエントリーでは、セント・アイヴズの街並みの光景をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月23日-1 ペンザンス 〜 セント・アイヴズ

コーンウォール旅行記は2日目。1日目は早々と寝たおかげで爽やかな目覚めを迎えることができました。身支度を整えて、朝食をいただきます。

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この、シンプルながらもボリュームのあるイングリッシュ・ブレックファスト。栄養も補給して状況を開始します。

この日の目的地はコーンウォール半島北部のセント・アイヴズ。マザーグースの歌に

As I was going to St. Ives – Mother Goose

As I was going to St. Ives
I met a man with seven wives,
Each wife had seven sacks,
each sack had seven cats,
Each cat had seven kits:
kits, cats, sacks and wives,
How many were going to St. Ives?

セント・アイヴズに行く途中 (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

セント・アイヴズに行く途中
7人の妻を連れた男と出会った
妻の一人ひとりは7つの袋を持ち
袋の一つ一つには7匹の猫がいて
ネコの一匹一匹は7匹の子猫を連れていた
子猫とネコと袋と妻たちと
全部でいくつになるでしょう

とありますが、この歌の「セント・アイヴズ」がかの地である証明は取れていません。さておいて、ガイドブックによると、この街は芸術家のアトリエを数多く抱える観光都市という事で期待は嫌が上でも高まります。

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ペンザンスからセント・アイヴズまでの自転車のルートは上記の地図の通り。若干のアップダウンがあったものの、自転車は実に軽快な走りで目的地へと向かっていきます。

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半島を縦断し、再び海が見えてきました。坂をしばらく下って行くと――

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あっと驚く光景が眼科に広がりました。岬を覆うように白壁の家が建ち並んでいます。これこそセント・アイヴズに相違ありません。

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適度な場所に自転車を駐めて、探索を開始します。引き潮の海岸から見る街並みは、まるでジブリの映画を見ているかのよう。

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観光用のオート三輪が波止場に駐められていました。この日は、ほぼまる一日をこの街で過ごすことに決めました。

というわけで、次のエントリーでもセント・アイヴズの光景をご紹介です。

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