カテゴリー: 英国 Page 4 of 6

コーンウォール旅行記(2009年10月11日-2)セント・マイケルズ・マウント

 

2009年10月に訪れたコーンウォール旅行記はこれで終了。英国版モン・サン=ミッシェルであるセント・マイケルズ・マウントに上陸です。

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このときは潮が完全に満ちていたので、ボートで向かう事になりました。灰色の、やや荒れた内海を小型船はゆっくりと進んでいきます。

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島に上陸して驚いたのは、10月なのに紫陽花が咲いていると言うこと。英国の気候が成せる技なのでしょうか。

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修道院として建てられたセント・マイケルズ・マウントは要塞などを経て、今はナショナル・トラスト管理下の貴族の館となっています。建物内部の撮影はこの時は禁じられていたので、この時の内部の写真は残っていません。また、庭園もオフシーズンなので閉まっていたという次第。

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館の屋上から、うっすらと対岸へと向かう道が見えていました。スケール、知名度共にモン・サン=ミッシェルに負けますが、こういう仕組みや建物は本家と同じようなことに驚きです。

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売店で売られていた「モノポリー:ナショナル・トラスト版」。ストーンヘンジや湖水地方など、英国の保護団体が有するものを使ったモノポリー。何と言うか、独占資本のゲームの趣旨とちょっと異なる気がしますが……。

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レストランのスペシャル料理、ムール貝です。英国料理の例外みたいに美味しい一品でした。生臭みが殆どないムール貝に白ワイン、バター、エシャレットにタマネギの味付けが貝の旨さを引き立てています。

そうして一息ついてからペンザンスで軽く土産を買い、自転車を電車に詰め込んでロンドンへと戻っていきました。

因みに、コーンウォールは2010年の6月にももう一度訪れています。この時の日記は、またいずれ書きたいと思います。

コーンウォール旅行記(2009年10月11日-1)ペンザンス

コーンウォール旅行記の最終日。夜行列車ではなく、普通に5~6時間ほど掛けて電車で帰ることになります。10日に「敢えて上陸しなかった」セント・マイケルズ・マウントを観光してから帰ろうという心づもりですが、その前に英国ならではの「ブリティッシュ・ガーデン」。公共の公園を見ることにしました。

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コーンウォール地方はグレートブリテン島で最も温暖な地域に所属しているため、植生がロンドンと異なります。

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こういった花壇の作り込みは、流石はガーデニングの本場です。

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石垣にも色とりどりの花が植えられていて、日本の庭園とは全く違った趣です。

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そんな庭園を我が物顔で黒猫が闊歩していました。というよりも、猫の優雅なひとときをこちらが邪魔したような感じです。

そうして、この旅行の大本命であるセント・マイケルズ・マウントに向かう事にしました。

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その行き先を示すかのように、海鳥が欄干に止まっていました。

(続きます)

コーンウォール旅行記(2009年10月10日-5)セント・マイケルズ・マウント

早めの夕食を頂いた後、夕暮れに染まるセント・マイケルズ・マウントを見にいくことにしました。本当に、この島の風景そのものに一目惚れしてしまった以上、じっくり眺めようとした次第。

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夕暮れに染まりゆく街は、その景色ごとずっと飾っておきたいものでした。

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再び潮が満ちていきます。このシルエットは何と素敵なのでしょうか……。

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僕の数少ないセルフショットの一枚。小高い岩に座り、飽きる事なく刻々と姿が変わりゆく「島」を心ゆくまで眺めていました。

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沖には船が明かりを灯しています。運搬船でしょうか。

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夕陽。まるで映画のワンシーンを見ているようでした。

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そして、宿に戻るときに撮影した海沿いの道。夜行列車で満足に眠る事ができなかったため、この日は昏々と眠りにつきました。

(続きます)

 

コーンウォール旅行記(2009年10月10日-4)ペンザンス

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セント・マイケルズ・マウントを背景に、当時使っていたヴィンテージもののランドナー。様々なパーツが外れ、貧相なロードバイクのような装備ではありましたが……。 時間はB&Bのチェックインの時間になりました。ひとまず荷物を置きに行きます。

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英国ではB&B(Bed and Breakfast)と呼ばれる寝床と朝食だけを提供する民宿が結構メジャーな宿泊手段として存在。この日泊まる事になった宿もそのご多分に漏れず民家をそのまま改装したようなアットホームな宿でした。

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宿に自転車を駐車し、一息ついたところでペンザンスの街を歩いていきます。坂のある港町というのは、道の隙間から海が見えるので大好きです。

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ランズ・エンドに向かう途中に360度の大パノラマを見た分、逆に人々の生活が息づく街の風景が新鮮な光景に見えました。

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アンティークショップの飾りにもヒトデやカモメを配置しており、港町のセンスを感じさせます。

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ベーカリーで見かけた、この地方名物の食べ物コーニッシュパイ。中には鳥とコーンをクリームソースで煮込んだものが入っており、この大きさ。おやつどころか夕食に間に合うものでした。

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別の角度から見るセント・マイケルズ・マウント。島というか、要塞みたいな形で、清教徒革命の内乱の頃には実際に要塞として使われていたようです。

(続きます)

コーンウォール旅行記(2009年10月10日-3)ランズ・エンド~マラザイオン

ランズ・エンドを後にして、自転車でペンザンスの先にあるマラザイオンに向かいます。先の日記で挙げたセント・マイケルズ・マウント擁する街です。

そこに向かう途中……

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RPGにそのまま出てきそうな教会や……

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ストーンヘンジのミニチュア版みたいなモニュメントがあったりと、見る目を飽きさせません。

またも360度の大パノラマを通り越して、海岸沿いの街、マラザイオンに到着しました。

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英国式の建物なのに、植物が少しロンドンと違う、「異国情緒」と言うべき風景が広がっています。

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朝、ペンザンスに到着していたときの潮は満ちていましたが、午後になると干潮気味。となると、あの光景を見る事ができるのです。

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セント・マイケルズ・マウントへと続く道が見えてきました。石造りの道が巡礼者を誘っているようです。

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島の住人のものとおぼしき車が通っていました。大自然を利用した巨大な踏切なのですね。

(続きます)

コーンウォール旅行記(2009年10月10日-2)ランズ・エンド

寝台列車でロンドンから8時間。そこから自転車で3時間余り。グレートブリテン島の最西端である「ランズ・エンド岬」に到着しました。ここは、英国遊学を決めたときから一度行ってみたいと常々思っていた場所だけに、夢が叶った感じです。

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岬周辺は土産物屋、レストラン、アトラクション等が建ち並ぶ一種のテーマパークになっていました。東尋坊に近いというと語弊があるかもしれませんが、有名な岬というのはやはり観光客を目当てとした店が並ぶのですね。

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この標識がある場所がランズ・エンド。有料の記念撮影では自分の住んでいる街まで何マイル離れているか、名前などを記す事ができる模様です。ちなみに、John O'Groats(ジョン・オグローツ)というのはグレートブリテン島の最北端です。

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青い空に紺碧の海、そして切り立った断崖が織りなす風景は将に「地の果て」と言うのに相応しいもの。これを見ただけで、今までの疲れが吹っ飛びました。何よりも、「僕は今、初めて大西洋を見ているんだ」という感動に包まれました。

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土産物屋に並んでいるのはマグネット。色々と哲学的な事が書かれています。

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外に出ると轟音が鳴り響き、何だろうと思って行くと、英海軍の救助隊が訓練中。サービス精神旺盛で、観光客に気さくに手を振っていました。

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そして、アイスクリームを頂きます。とっても濃厚な牛乳に、香ばしいトッフィーを詰め込んだアイスの甘さは疲れを癒やしてくれました。

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最後に自分の影を写して、この場を後にしました。

コーンウォール旅行記(2009年10月10日-1)セント・マイケルズ・マウント~ペンザンス~ランズ・エンド

今まで書きたいと思っていたコーンウォール旅行記をついに書きます。その走りを書いたのは何と2011年の6月20日。2年も経過していました。

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ペンザンス駅に到着し、最初に向かったのはセント・マイケルズ・マウント(St.Michael's Mount)。英国版のモン・サン=ミッシェルと言うべき代物で、潮の満ち引きで島への入り口が現れるところまで本家と同じ。(そもそも、名前自体もモン・サン=ミッシェルの英語読みです) ここはじっくりと訪れる事に決め、まずは目標である「西の果て」を目指します。

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ペンザンス港。段々と雲が晴れていきます。

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こちらはペンザンスの目抜き通り。港町だけあって、坂が多かったのが印象的でした。ここから目指すランズ・エンドまでは16マイル程度。自転車の足取り軽く進んでで行きます。

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とにかく信じられない光景でした。360度、見渡す限りの地平線。大パノラマが広がっているのです。

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結構なアップダウンがあったものの、道以外は草原と青空のみ。このサイクリングコースは、自転車の理の天国です。そうして、2~3時間も走り……

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グレートブリテン島の最西端であるランズ・エンド(Land's End:地の果て)に到着しました。

ロンドン、雨の公園。(2010年6月1日)

この間の日記に引き続き、アーカイブから雨の日の光景。僕が住んでいたロンドンでの出来事です。

基本的に初夏の英国は穏やかな天気が続きますが「一日に四季がある」と呼ばれるだけあって、不安定なときは不安定。この日は一日中雨が降っていたので「じゃあ、英国滞在も残り少ないから、こういう時の写真も撮ろう」とフラットから歩いてすぐの公園に行ってみました。

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何かと取り回しのいいキヤノンのコンデジを持って傘を差してのお出かけです。こんな雨の日は誰もいないだろうと思っていたら……

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サッカークラブとおぼしき集団が練習です。こういうフィジカルさはタフですねぇ。

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柵の合間に張り巡らされた蜘蛛の巣も雨露に濡れていました。その主はどこに行ったのでしょうか?

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葉の陰にさりげなくてんとう虫がいて、天気を凌いでいるようです。

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天気を凌いでいるのは鳩も同じ。羽毛が垂れて、別の鳥を見ているようでした。

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道ばたに咲く花も雫で化粧をしているかのようでした。

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このとき、公園には移動式遊園地が設営されていたのですが、流石にここには人がおらず。

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「この通りの雨だから、明日の14:00に再開する」と、適当に書き殴った広告。「こんな天気で遊ぶなんていないだろうけど、一応書いてやるか」的な英国人気質が表れているようです。

ロンドンの雨は結構な頻度で経験しましたが、その雨の中撮影したのは少なかったなぁと思った次第。

湖水地方・雨の風景。(2010年5月26日)

去年の今ぐらいの日記に湖水地方の出来事を書きましたが……。

ここのところ関東では雨が続いていたので、「そう言えば、湖水地方の雨の風景を撮影していたはずだ」と写真のアーカイブを引っ張りました。

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雨が本格的になり始めたのは、ワーズワースが暮らしていた「ダブ・コテージ」周辺。よりによって、駅から一番離れた場所で何で雨が降るのかと思いました。

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ただ、雨はこんな風にしっとりとした草花が撮影できるので、また味があります。

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ツツジに似た花も雨に映えていました。

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雫が綺麗にボケた一枚。この時のカメラはオリンパスE-620に汎用性ズームレンズ。レンズを交換する必要がなかったので助かっていた覚えがあります。

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よく見ると地面では鳥が羽を休めていました。これはヨーロッパコマドリですね。

ここから帰るときは本当に大変な思いをしましたけれども、今となってはいい思い出です。もう、3年も経過するのですねぇ。

ある晴れた日のロンドン。(2010年5月23日)

digiKamを導入して以来、Linux上でも気軽に写真の管理が出来るようになって大助かりです。なにせ、アーカイブの閲覧がしやすいのですから。

今日はそんな『写真倉庫』の中からご紹介。「霧の都」と呼ばれるロンドンではありますが、初夏は雨の心配がそれほどありません。(時折、通り雨がありますけれども)

ある晴れた午後―― ロンドン北部の丘へと足を伸ばしました。

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ここ、ハムステッド・ヒースはロンドン屈指の高級住宅街を擁しております。以前の日記で、大雪の時に訪れたところでもあります。

季節が変わると、こんな感じで緑が青々としています。

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はるか向こうにはロンドンの再開発地区の高層ビル群。左端にはO2ドームも見えます。この写真を見てお分かりのように、以外にロンドンは「高低差がある街」だったりします。

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「こんな晴れの日は家にいるのがもったいない」と考えるのが英国人気質。以前、イギリス旅行で添乗員が「ロンドンの芝生は、日本人にとって砂浜と同じ扱い」という言葉がすごく納得しました。

今、円安傾向で海外には行きづらいものの、何とかしてもう一度英国に行きたいものです。

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