カテゴリー: ボードゲーム Page 50 of 57

室内での屋外体験。

GWの境目がほとんどなかったとはいえ、Stay homeを体現するかのような黄金週間最終日でした。

明け方にリモート作業があったので午前中は静養を取り、午後に『大鎌戦役』。アプリ版で処理を体に覚え込ませたため、物理的なコンポーネントでもスムーズにうまく展開できました。

何より、明るい部屋で「屋外で用いる想定で作られた」テーブルや椅子をセットしてのゲームは少しでもアウトドア体験です。

夕飯は“新兵器”ホットサンドメーカーを携えての焼き鳥。火の通りも早いし蒸し焼きになり、そのまま皿として利用できると、ここまで便利な道具とは思いませんでした。

ですが、日常が戻るのはいつの日のことやら。

検証『大鎌戦役』禁止の組み合わせ。(ロスヴィエト&産業主義)

物理的にも時間的にも重いボードゲーム『大鎌戦役』。各国の能力と個人ボードの組み合わせによってリプレイ性が高いのも魅力的なのですが、余りにも強力なために禁止されている組み合わせが公式から出ています

  • ロスヴィエト連邦 and 産業主義(アプリ版だと工業)
  • クリミア・ハン国 and 愛国主義(アプリ版だと愛国心)

曰く、とてつもない速度で星章を稼げるとのことで「再現性のある手順」まで紹介されていました。物は試しに、その手順の和訳がてらに実際に試してみました。

1~3ターン目

  • 1上[生産]→ワーカー1、鉄1
  • 2上[生産]→ワーカー2、鉄1(計ワーカー4、鉄2)
  • 3上[生産]→戦力-1:ワーカー3、鉄1(計ワーカー8、鉄3)
  • 3下[展開]→鉄-3:メックを7人のワーカーがいる村に配備、能力は「スピード(高速移動)。2金入手。

ワーカー8体の星章、目的《帝国の土台》の星章入手と、この時点で「何かがおかしい」速度です。

4ターン目

  • 4上[移動1]メックと村にいるワーカーを全て山に移動
  • 4上[移動1]3体を山に残し、メックと5体のワーカーをツンドラに移動
  • 4上[移動2]キャラクターをツンドラに移動させ、遭遇イベントを解決。支持1が上がる一番上を選択する。

この、「支持1」が後々のポイントです。

5ターン目

  • 5上[生産]→支持、戦力、コインそれぞれ-1:オイル5、鉄3
  • 5下[展開]→鉄-3:2体目のメック配備(どちらでも可、能力も特に指定なし)、2金入手

戦力も支持も心許なくなりましたが、それを補って余りあるコインを入手しています。

6ターン目

  • 6上[増強]金-1:戦力+2
  • 6下[改良]オイル-3:戦力+のキューブをそのすぐ下のオイルに置く。3金入手

この段で生産エンジンが出来上がります。

7ターン目

  • 7上[生産]→支持、戦力、コインそれぞれ-1:オイル5、鉄3
  • 7下[展開]→鉄3:3体目のメックを配置、2金入手。

かなり広く作られたヘックスが足りないという事態が発生します。

8ターン目

  • 8上[増強]金-1:戦力+2
  • 6下[改良]オイル-3:上段にあるいずれかのキューブを下段のどれかに置く。3金入手。

ここで、お金を逆両替する羽目になりました。

9ターン目

  • 9上[生産]→支持、戦力、コインそれぞれ-1:オイル5、鉄3
  • 9下[展開]→鉄3:4体目のメックを配置、2金入手。

メック4機展開による星章も入手。支持が0になりましたが、他の勢力もそれほど支持を得ていないでしょう。

10~12ターン目

ここまで来ればターンごとに

  • 上[増強]金-1:戦力+2
  • 下[改良]オイル-3:上段にあるいずれかのキューブを下段のどれかに置く。3金入手。

のサイクルを繰り返し、戦力16による星章と改良6回の星章(そして驚きの金額)が入っています。

後は素直に

戦闘による星章でゲーム終了。自分は最初の方で目的を稼いでいましたが、戦闘やらなんやらで速攻で勝負を決めましょう。

まとめ

「再現性のある手順」と聞いていましたが、ここまで凶悪とは思わず我と我が目を疑いました。流石に、この展開は「やりすぎ」という感が否めません。禁止も当然です。

クリミア・ハン国と愛国主義の組み合わせはやや手順が複雑になるでしょうが、こんな風に尋常ではない速度になるというのが目に見えています。

アプリの実績(15ターン以内のクリア)解除やオートマベリーハードnなどの、対CPU/botなら手ではありますが、故意でも誰かがこれらの組み合わせをしてきたら全力で断るのが賢明だなと言うほかありません。

百均グッズによるボドゲ収納『ヌースフィヨルド』の整理。

以前にご紹介した「百均グッズによる『ヌースフィヨルド』の収納」を少しだけアップデートさせた結果、ようやく及第点を出せるものに仕上がりました。

ワーカー/ストック

仕切りつきケースをワーカー/スタートプレイヤーマーカー入れにしました。また、ワーカーは元々のディスクからミープルに差し替えています。

そして、個人ストックのトレイがただのパンチボードだったので、メタルトレイに変えています。

タイル/カード

この、色々と持て余していたのが「サイズの異なる船タイル」でした。なので、人数ごとに使う船ごとにまとめてセットアップの手間を軽減。

デッキはミニユーロサイズに調和する大きさのプラケースに収納しています。

資源

魚、コイン、木材のみの潔い資源は容量やスペースに合わせて違うケースにしています。

最後にまとめて

コンポーネント一式。『アグリコラ』より ボードの数が多かったので、収納泣かせではありました。

と、コインを入れるケースがちょっと合わないので蓋に隙間ができましたが、概ね問題なし。

一段落ついたという感じです。

ZENタイルの新たな「背景」

今年手に入れて良かったものの一つに、「前日の自分の心境をタイムライン上に配置する」ZENタイルがあります。

前日の振り返りはもちろん、

手ぬぐいのコレクションを整理するきっかけになったり、

ボードゲーム盤を背景にしたりと変化をつけてきたのですが、やはり「一日の記録」ということで、感情以外のれっきとした記録を写り込むようにしたいと考え、うってつけの物があったのを思い出しました。

いわゆる電子メモ帳。物の試しに買ってみたものの、ずっとお蔵入りになっていたのですが

  • 大画面で見やすい
  • どうせ消すから保存機能がなくても問題なし
  • かなり自由に書ける

と、こういう局面にドンピシャでした。

特に「この日に何を食べたか」は忘れがちになっているので、これも一緒に記録できるのは願ったり叶ったり。

こういう、細かな記録の積み重ねは大事です。

部屋の冗長化とボードゲーム『みんなでソロキャン!』感想。

此度のStay homeに先立ち、リモートワークやらなんやらの部屋として空き室をちょっとだけ整理しました。

ボードゲームを並べるためのテーブルとサブテーブル、そしてキャンピングチェアは元々使っているので問題なし。

ノートPCやサブディスプレイも置けます。

とはいえ、GW期間中であるため、まずは、軽めのボードゲーム『みんなでソロキャン!』を並べてみたわけです。

気軽にドラフトの魅力を味わえるし、フレーバーも大好きな一作。紹介は既にボドゲーマに寄稿しているので、ここに改めて転載します。


「準備パートでドラフトしたキャンプ道具を適切な時間帯に出していきパラメーターを上げていく」が基本的な流れとなっているハンドマネージメント系ゲームではありますが、

「ドラフトとは何か」をボドゲ初心者に伝えるには最適だと思いました。

  • プレイヤーが担当するキャンパーが使える道具/使えない道具がハッキリしているためバッティングが起こりにくい
  • 必ずピックするカードはテントと寝袋各1枚に食事2食分と分かりやすい
  • 各時間帯で設置できる道具に限りがあるため見通しが立てやすい
  • 道具の役割や前提となる道具は「実際に使う道具」のためイメージさせやすい
  • 言語情報少なめのため、複雑なテキストで進行が止まりにくい

など、キャンプに慣れていたりキャンプ系の漫画/アニメを見ている方をドラフトに引き込める良作です。(この「引き込むことができる」はキャンプ場カードなどのウラ面に書かれているルール補足が顕著だと思います。

アクシデントにしてもえげつないものがありますが、「こういうアクシデントがある」と事前に説明しておけばどれも対処できるもの。

道具の中にもキャンパーの能力を底上げしたりコンボとなるものが多いのも魅力的。

  • もし、自分がソロキャンプをしたらどういう流れになるか
  • 手持ちの道具をどう効率的に使っていくか
  • 等々

考えることはあるものの、初心者にインストしながらでも1時間で終わりますし、経験者なら30分程度で終わります。

箱の小ささやピックしたら「順番にカードを出して満足度を上げる」のみのお手軽さも高ポイントです。

新たな収納場所の確保。

Stay homeなGW初日。ひとまず、はちきれんばかりのボードゲームを少しだけ収納しました。

比較的箱が小さいボードゲームを中心的に選び、暫定的な物置だったカラーボックスの箱を開けました。

途中、予定調和的に猫が入ってきて作業中断を余儀なくされたものの、

なんとかきれいに収まりました。

とはいえ、対処療法的なものですし、モノが増えるとなると新しい棚を差し替える必要が出てきます。

ボードゲーム『ニュートン』拡張『偉大な発見』感想。

追加されたコンポーネントはそのサブタイトル通り「偉大な発見」が待っていました。

多重/特殊アクションカード

「強さ2」で実行できる多重シンボルカードはわかりやすくて強力。これにより、もう1歩先の目的地へコマを置きたいときに2金を払わずに済みます。

また、特殊アクションカードは手札からプレイした場合は通常通り扱いますが、ラウンド終了時に個人ボードの下に差し込んだ後、同じ列にアクションカードをプレイしたとき効果を発揮します。

  • その手番中、1金を支払うことで薬品トークンを得たりもう一度ボーナスの効果を発動できる
  • 左側のアクションを実行した時、右側のアクションを追加で実行する

など、いずれも「あと一手、後一アイテム」に泣くこのゲームのジレンマを解消する強力なものです。

「偉大な発見」タイル

こちらはクイックアクションに「偉大な発見」タイルを購入できるというもの。購入された場合、上の永続効果(本やラウンド終了時の定期収入)をもたらすとともに、好きなタイミングで裏返すことで下半分の効果(条件に即した勝利点)を得ることができます。

どちらの追加要素もこのゲームの特徴である「どう行動して高い勝利点へと導いていくか」を更に深堀するものとなっていました。

実際に試したところ、特殊アクションカードとのコンボが早速決まる形となりました。

黙々と邪魔されず思考を組み立てていくソロゲー感が強い作品なだけに、こういう「後少しで点が伸びる」要素は大歓迎です。

ボードゲームという『箱庭』。

なんとなく見ていたテレビ番組に、「なぜ自分がここまでボードゲームに惹かれるのか」の一つの答えがありました。

旅番組で自分が大好きな街、尾道が紹介されていて、

「箱庭の町」という表現が実に腑に落ちました。そこで、ふと思い当たったのです。自分の好きな概念が「箱庭」で、それを見たり構築するために「箱庭系」のボードゲーム」を集めているのではないかと。

自分が好みのものはワーカープレースメントやら拡大再生産やら。とりわけ、ボードにコマやタイルを配置していって「自分の空間」を作るのが大好きです。

盤上の「箱庭」を作り、見ることで心身を整理しているのだと思いました。

部屋の片付けの余波。(ボードゲームの整理)

家族が一斉に部屋を整理したところ、思わぬ収穫がありました。

ひょんなことから色別のミニコンテナが大量に手に入り、「これはボードゲームのコンポーネントの整理にぴったりだ」と試したところ、高さも面積も申し分なし。

特に、コンテナの蓋も色別なので、収納や展開で迷うことはありません。もちろん、ラベリング時には以前にご紹介したマスキングテープライターが役立ったのは言うまでもなく。

また、並行して中箱以上のボードゲーム全てに「買った年/月と場所」を追記。これはゲームの箱の下側面に貼ることで上下の区別をつけやすくする目印も兼ねています。

気が滅入る状況の中、こういう作業は気分の沈静化にも重要だと思いました。

ボードゲーム『コールドウォーター・クラウン拡張』感想。

独特のシステムと分かりやすいシステムが相まってここのところのお気に入りの『コールドウォーター・クラウン』。その拡張が既に出ているということで抑えました。

追加コンポーネント

新たに追加されたのは

  • 釣りエリア「海」の追加
  • 船コマ
  • 海で釣れる4種20枚の魚カード
  • 6枚の釣り名人向けカード[Squid]
  • 釣り道具[Anchor]

と、「海」を強く意識したものとなっています。

追加ルール

港の1アクションに新たに船コマを海エリアに置く「沖合に出る」が追加されました。プレイヤーが沖合にいると

  • 海エリアの魚を釣ることができる。
  • 通常の釣りエリア(湖、海岸、川)の魚を釣り上げることはできない。
  • 釣り人コマを各エリアに置く/取り除くことで通常通り個人ボードの餌を取り除くことができ、ボード上のゾーンが空になったときに、海エリアにある各ゾーンの魚を釣り上げることができる。(海エリアの魚は餌を問わない)
  • 沖合にいるとき、[Squid]以外の釣り名人向けカードカードに餌をキャストすることはできない。
  • プレイヤーが沖合に出る場合は港アクションが必要だが、陸上に戻る場合は手番の前か後で船コマを手元に戻すだけでよい。

と、かなり勝手が違うものの、海にいるというのが比較的イメージしやすくなっていました。

そして、[Small species challenge]と排他的オプションとして[Mean species challenge]と[Trout species challenge]が追加。セットコレクションに幅が加わり、リプレイ性が増しました。

新しい釣り道具[anchor]は手番中、港アクションの1つが取れるお役立ちアイテム。

追加ルール感想

単純に種類が増えたことにより、終了のトリガー「12種類を釣り上げる」がやりやすくなり、「8種先取」の競争も激化。

海用のコンテストは「釣り上げた海の魚の重さの合計の絶対数」となり、勝利点も最大で8点と大盤振る舞いのために無視することはできません。

なにより、動きが増えたことにより中盤以降のマンネリ化を防ぐとことができるので、良い拡張と結論付けられます。

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