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続・Redmineのファイルサーバ化。(2023年2月現在に合わせた対応方法)-脆弱性についての追記あり-

概要

こちらの記事より月日が経過。バージョンアップとWindows11のセキュリティポリシー厳格化により、WebDAVサービスが使えなくなってしまいました。

そのため、2023年2月現在に合わせ:

  1. Redmine 4.2でも動く環境でのインストール手順
  2. Redmine本体の設定を修正する手順
  3. Windows 11でのWebDAVを有効にする手順

をそれぞれ追加しました。

注意事項

※注意事項※

2024/05/29現在、 Redmine 4.2に対応しているバージョンのDMSFプラグインはパストラバーサルの脆弱性があります。

https://jvn.jp/jp/JVN22182715/index.html

当該プラグインを有効にしている場合、Redmineにログインしているユーザーによって、Redmineの実行権限で可能な範囲で、サーバー上の任意のファイルを取得されたり削除されたりする可能性があります。

  • 複数ユーザーの利用を想定している場合は、Redmine全体のバージョンアップや当該プラグインの廃止を視野に入れてください。

備考

  • この作業、下手すればRedmine全体が使えなくなる作業です。(実際にRedmineが使えなくなりました)
  • そのため、DBのバックアップとリストアによる切り戻し手順も込みです。
  • そもそも:WebDAVを有効化するかどうかは組織のセキュリティポリシーに関わる問題です。有効化すべきか否かは事前に了承を取ってください。

プラグイン名

動作を確認した環境

  • Redmine 4.2
  • mysql Ver 8.0.31
  • Windows 11 (WebDav設定)

WebDAV接続の前提

  • Redmineがhttps化されていること。
  • 証明書をWindowsにインポートしていること。

導入時

  • 追加パッケージのインストール:要
  • 設定ファイルの修正:要
  • Gem追加:要
  • DBマイグレーション:要
  • Windows設定:要 (WebDAV接続をする場合のみ)

実施した手順

さっくりとならなかった手順

  1. 念のためDBバックアップ
  2. SSHログイン後、追加パッケージをインストール
  3. 設定ファイルの書き換え
  4. Redmineプラグインに移動
  5. gitでレポジトリをダウンロード
  6. 新規ジェムをインストール
  7. DBマイグレーション
  8. Webサービス再起動
  9. Redmine設定変更
  10. WebDAVサービス有効化(Windows作業)
  11. 切り戻し手順(それでも失敗した場合)

バックアップ取得

mysqldumpによるバックアップ

cd /hoge
# 任意のバックアップディレクトリに移動します

mysqldump -h localhost -u redmine -p --no-tablespaces --single-transaction redmine > redmine_backup.$(date +%Y%m%d).sql
# それぞれ -h ホスト名 -u redmine -p ユーザ オプション db名です。
# パスワードはredmineインストール時に設定したDBユーザのものです

環境が許すなら、AWSのようにシステム全体のバックアップを取った方が後腐れがありません。

動作に必要な追加パッケージのインストールと設定

追加パッケージをインストールします。

sudo aptitude install xapian-omega ruby-xapian libxapian-dev poppler-utils antiword  unzip catdoc libwpd-tools libwps-tools gzip unrtf catdvi djview djview3 uuid uuid-dev xz-utils libemail-outlook-message-perl

Redmineコンフィグファイルの修正

ディレクトリに移動します。

cd /home/www-data/redmine/config/
# 自分の環境に合わせます。

additional_environment.rbの作成(この作業をしていないなら必要です)

cp -pi additional_environment.rb.example additional_environment.rb

addtional_environment.rbの追記

  • 配置ディレクトリは自分の環境に合わせます。
cat <<- __EOF__ | sudo tee -a /home/www-data/redmine/config/additional_environment.rb
# Redmine DMSF's WebDAV
require File.dirname(__FILE__) + '/plugins/redmine_dmsf/lib/redmine_dmsf/webdav/custom_middleware'
config.middleware.insert_before ActionDispatch::Cookies, RedmineDmsf::Webdav::CustomMiddleware
__EOF__

プラグインのインストール

プラグインを配置します。

  • リリースノートによれば、Redmine 4.2に対応しているバージョンはv3.0.5です。
cd /hoge && owd
# 任意の作業ディレクトリに移動し、そのディレクトリにいることを確認します。

wget https://github.com/danmunn/redmine_dmsf/archive/refs/tags/v3.0.5.zip

unzip v3.0.5.zip

sudo chown -R www-data:www-data redmine_dmsf-3.0.5

sudo mv redmine_dmsf-3.0.5/ /home/www-data/redmine/plugins/redmine_dmsf
# 移動先のディレクトリは自分の環境のプラグインは一ディレクトリです。
# ディレクトリ名から-3.0.5を取り除くのを忘れないでください。

ls -ld /home/www-data/redmine/plugins/redmine_dmsf
# このディレクトリがあることを確認します

Gemをインストールします。

cd /home/www-data/redmine/ && pwd
# 自分の環境に合わせます。

sudo -u www-data bundle install

DBのマイグレーションを行います。

cd /home/www-data/redmine/ && pwd
# 自分の環境に合わせます。

sudo -u www-data bundle exec rake redmine:plugins:migrate RAILS_ENV=production

Webサービスを再起動します。

sudo systemctl restart apache2

Redmine設定変更

WebDAV有効化

  1. Redmineに管理者アカウントでログインします。
  2. 管理>プラグイン>DMSFの「設定」をクリックします。
  3. 以下のように修正します。
  4. WebDAV:有効 (デフォルト)
  5. WebDavアクセス制御:読み書き可能
  6. 任意のプロジェクトに移動します。
  7. 「設定」をクリックし、「文書管理」にチェックを入れます。
  8. また、Redmine管理画面の「ロールと権限設定」で、ユーザのアクセス権を忘れないようにしてください。(「文書管理」のセクションです)

Windows : WebDAVサービス有効化

  1. Windows 11のスタート画面からwindows featuresと入力。Windowsの機能の有効化または無効化を起動します。
  2. SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート全てにチェックを入れます。
  3. OKをクリックして再起動します。

多分必要な作業 - 証明書のインポート

Redmineの証明書をWindowsにインポートしておきます。

接続確認

  1. エクスプローラーを開きます。
  2. PCに移動し、右クリックから「ネットワークの場所を追加する」をクリックします。
  3. 次へ > カスタムネットワークの場所を選択 >次へと進みます。
  4. 「インターネットまたはネットワークのアドレスは以下のように指定します。
  5. https://[ドメイン名]/dmsf/webdav/[プロジェクト識別子]
  6. 「次へ」をクリック後、資格情報を確認されるので、Redmineのアカウントを入力します。
  7. エクスプローラーウィンドウが表示され、ファイルの読み書きができれば設定完了です。

おまけ:切り戻し手順

この作業、バージョン変更や設定ミスで軽くRedmine全体が機能不全に陥ります。そのため、切り戻し手順を記しておきます。

通常の切り戻し

ディレクトリ移動

cd /home/www-data/redmine/plugins && pwd
# 自分の環境に合わせます。

プラグインアンインストール

sudo -u rake redmine:plugins:migrate NAME=redmine_dmsf VERSION=0 RAILS_ENV=production

ディレクトリ削除

sudo rm plugins/redmine_dmsf -Rf

Webサービス再起動

sudo systemctl restart apache2.service

それでもダメだった時の切り戻し(DBリストア)

cd /hoge
# mysqldumpを行ったディレクトリ

mysql -h localhost -u redmine -p redmine < redmine_backup.$(date +%Y%m%d).sql
# パスワードはredmineインストール時に設定したDBユーザのものです

sudo systemctl restart apache2.service

お守り、更新。(亀戸香取神社)

このときのお守りを更新しました。

昨年、ひょんなことから参詣することになった亀戸香取神社。

こちらの「勝運お守り」を“更新”です。

境内にある白い石を自分で拾って手水場で清め、拝受したお守りの中に入れるというシステムはちょっと珍しく、これからもこれを1年毎に身に着けていきたいと思った次第。

また、神社の名前にちなんで

こちらとも併せました。

続・広角の試し撮り。

改めて、このレンズは「屋外で真価を発揮する」と思い知らされました。

広角側で撮影したもの。視界が広がると言うよりは自分の視点が後ろにずらされる感覚です。

ズーム側でも日常使いとして撮影可能。

素晴らしいと思ったのは境内などの開けている場所と建物が合わさったとき。

それでいてこのコンパクトさ。

手放せないレンズとなりました。

AWS LightsailにSwap領域を確保。(Ubuntuでの設定)

概要

筆者が用いているAWS Lightsail。自動起動サービスやWebサービスの追加のためメモリが心許なくなりました。

インスタンスの底上げを図る前にいったんSwap領域を確保して、メモリの枯渇に備えます。

環境

  • Ubuntu 20.04
  • 2GBメモリ/60GBディスクのインスタンスを利用

実施した手順

さっくりとした手順

  1. 現在のメモリとディスク容量を確認します。
  2. Swap領域を確保します。
  3. 確保したSwap領域を有効化します。
  4. Swap領域が増えたことを確認します。
  5. fstabを修正します。
  6. fstab修正後にシステムを再起動し、Swap領域有効化を確認します。

作業の前に

ディスク起動時のオプションなど、特に重要なシステム領域の設定ファイルを修正する作業です。
失敗時に復旧できるようシステム全体のバックアップを取ることを強く推奨します。

現在のメモリ情報を確認

free -h
# -hオプションは(human readableの略だそうです)
  • ○実行結果
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:          1.9Gi       1.6Gi       114Mi        58Mi       209Mi       109Mi
Swap:            0B          0B          0B

Swapが全く作成されていません。

現在のディスク容量の確認

df -h
  • ○実行結果
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/root        59G  7.6G   51G  13% /
(後略)

まだ容量的に問題なさそうなので、2GBのディスク領域をSwapとして割り当てます。

Swap領域の確保

sudo fallocate -l 2G /swap

ls -ldh /swap
# 指定ディレクトリに2GBのファイルがあることを確認します

Swapの有効化

  • ★/swapのパーミッション変更
sudo chmod 600 /swap

ls -ldh /swap
# rootのみが読み書き可能なことを確認します
  • ★/swapの設定
sudo mkswap /swap
  • ○実行結果
スワップ空間バージョン 1 を設定します。サイズ = 2 GiB (2147479552 バイト)
ラベルはありません, UUID=f6d01f7d-6a48-45e9-a483-5757ec47cd8e
  • ★/swapの有効化
sudo swapon /swap

Swap有効化確認

free -h
  • ○実行結果
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:          1.9Gi       1.2Gi       430Mi        58Mi       283Mi       499Mi
Swap:         2.0Gi          0B       2.0Gi

2GBのSwap領域が確保されました。まずは一安心です。

fstab設定

  • ★/etc/fstabのバックアップ
sudo cp -pi /etc/fstab /path/to/backup/directory/fstab.$(date +%Y%m%d)

diff -u /etc/fstab /path/to/backup/directory/fstab.$(date +%Y%m%d)
# 差分が無いことでバックアップが取れていることを確認します。
  • ★/etc/fstab追記
cat <<- __EOF__ | sudo tee -a /etc/fstab
/swap none swap sw 0 0
__EOF__
  • ○差分確認
diff -u /path/to/backup/directory/fstab.$(date +%Y%m%d) /etc/fstab
  • ●差分
+/swap none swap sw 0 0

再起動後の修正確認

  • ★システム再起動
sudo reboot
  • ★再起動後の確認

以下が確認できれば作業完了です。

  1. サーバにログインできること
  2. Webサービスなど既存システムが設定前と同様に稼働すること
  3. free -h を実行し、Swap領域が確保されていること

ボードゲーム『ウイングスパン拡張 東洋の翼』感想。

鳥をテーマにしたエンジンビルド、『ウイングスパン』の単体でも遊べる拡張。遊べる人数を大幅に減らした分、よりインタラクションがあふれるゲーム性をもたらしてくれました。

対人戦並びに基本を追加しての群鳥モードはプレイしていないので、本作のつがいモード:対オートマ戦での感想になります。

概要

プレイヤー鳥類保護区の管理人となり

  • 餌を集める
  • 卵を産ませる
  • 鳥カードを引く
  • 鳥カードをプレイする

を4ラウンドに渡ってプレイしていき、鳥カード自体の力を借りながら得点を重ねていきます。

本作で追加された要素「つがいモード」

これは、ボード上にある鳥カードをプレイしたときに条件が合えば(草原に餌:穀類を必要とする等)追加ボード上につがいトークンを置くことができます。これによって

  • 場所によっては一時的なボーナスを得られる
  • 最終的に一番つながっているひとまとめごとに勝利点を得られる(例:4個のトークンが固まっていれば4得点を得られます)

良かったと思った点

先置きとエリアマジョリティによるインタラクション

  • 先置きされたら対戦相手は同じ場所に置けない
  • 最終得点でエリアボーナスが発生する

ことによって、ソロゲーム感が強い本シリーズにより一層の対人感が加わります。なので、強いカードをプレイして卵を産ませていけば勝てる的な常道に加えて「どの鳥をプレイすればここにトークンを置けるか?」が加わります。

また、ラウンドごとの目標もつがいトークンを参照するのでエリアマジョリティ捨てて目標達成を目指すか否かのジレンマも程よく発生。

そして、このトークンを置くことができるのはあくまでも鳥カードをプレイしたとき。なので、基本セットの定番だった卵プレイがかなり弱まっているという印章でした。

バランスが取れたカード群

「この鳥さえいれば餌/カードには困らない」的なものがかなり弱まっていました。そのため、ゲームのたびに新たなエンジンを考えていく必要があります。

より強力になったオートマ

オートマはラウンドごとの目標やエリアマジョリティを明確に狙うようになってきています(その強力さは基本セットにあったキューブによる得点調整を必要としないほど)。ゲーム終盤になれば卵プレイも重ねてくる凶悪さ。

元からオートマが持つ餌やカードドローなしにカードを手に入れるも相まって、一筋縄ではいかないプレイ体験を味わえました。

残念だと思った点

箱の小ささと付属品の少なさ

基本セットにもあったカードストレージやダイスタワーも存在しません。それなのに商品を手に取ったときに「鉄でも入ってる?」と錯覚したほどの密度でコンポーネントが詰まっています。故に、タイル抜きやスリーブ入れを行った後に箱に入れるのは容易ではありません。

(本作用にデザインされたオーガナイザーを用いても蓋が浮きました)

収納に関しては

  • プレイ感を無視して無理矢理詰める
  • 他の箱に詰め替える

などの工夫は必須です。

まとめ

「収納に難がある」以外は『ウイングスパン』伝統のゲーム性はそのままに

  • バランスの良い強さのカード
  • 一筋縄ではいかなくなったオートマ
  • 先取りマジョリティ

が非常に脳に効きます。1~2人で遊ぶ場合はこちらを標準にして欲しいほどの作品でした。

Redmine4.2でredmien_tags→redmine_additonal_tagsへのアップグレード。(メンテナ変更)

概要

Redmineのチケット管理に大いに役立てているタグプラグイン。ひっそりとサービス終了していたので、その後継に置き換えます。

プラグイン名

動作を確認した環境

Redmine 4.2

前提:

  • 稼働要件にadditonalsプラグインが必要です。(インストール方法)
  • additonalプラグインと同様に、2023年1月現在のバージョンはRedmine5.xから対応しているため、作業に少し手間が加わります。
  • 既にredmine_tags (https://github.com/ixti/redmine_tags/) を導入している場合は、以下に示す手順によって設定済みのタグをインポートできます。

導入時

Gem追加:要
DBマイグレーション:要

手順

Redmine_Tagsを導入済みの場合は、バックアップを取り、失敗時に復旧できる準備をすることを強く推奨します。

さっくりとした手順

  1. SSHログイン後、作業ディレクトリに移動
  2. wgetでRedmine4.2に即したパッケージをダウンロード
  3. パッケージの配置
  4. 旧プラグインのディレクトリ削除
  5. 新規ジェムをインストール
  6. DBマイグレーション
  7. Webサービス再起動

Redmine4.2に即したバージョンをダウンロードして展開します。

wget https://github.com/AlphaNodes/additional_tags/archive/refs/tags/1.0.4.zip
# リリースノートで、Redmine 4.2に対応したバージョンがこれでした

unzip 1.0.4.zip

sudo chown -R www-data:www-data additional_tags-1.0.4/
# apache / nginxの実行ユーザに所有者を合わせます

Redmineディレクトリにプログラムを配置します。

sudo mv  additional_tags-1.0.4 /home/www-data/redmine/plugins/additional_tags
# 自分の環境に合わせます。また、ディレクトリ名からバージョン名を外すのを忘れないようにしてください

インストール済みのRedmine_Tagsディレクトリを削除します。

※新規インストールの場合はこの作業は不要です

cd /home/www-data/redmine/plugins
# 自分の環境に合わせます。

ls -ld additional_tags redmine_tags
#2つのディレクトリがあることを確認します

sudo rm -rf redmine_tags

ls -ld additional_tags redmine_tags
#additonal_tagsのみがあることを確認します

Gemをインストールします

cd /home/www-data/redmine/
# 自分の環境に合わせます。

sudo -u www-data bundle install

DBのマイグレーションを行います

cd /home/www-data/redmine/
# 自分の環境に合わせます。

sudo -u www-data bundle exec rake redmine:plugins:migrate RAILS_ENV=production

Webサービスを再起動します。

sudo systemctl restart apache2

インストール後の動作

  1. Redmineに管理者アカウントでログインします。
  2. 管理に移動すると、「Tags」メニューが追加されているのでクリックして移動します。
  3. 以下の設定を行います。
    • サイトバーにタグを:シンプルなクラウド
    • タグに金額を表示(※Totalがこう和訳されています):チェック
    • 課題タグを有効にする:チェック
  4. Redmine_tagから移行している場合は、「タグの管理」タブで記載されたタグがあることを確認します。

Redmine4.2にAdditionalプラグインをインストール。

概要

Redmineにかなり強力なmacroを付与するプラグイン:additionalsをインストールします。

プラグイン名

Additionals

https://www.redmine.org/plugins/additionals

前提

2023年1月現在のバージョンはRedmine 5.xから対応しているため、今利用しているRedmine4.2で動かすためには少し作業が必要です。

動作を確認した環境

Redmine 4.2

導入時

Gem追加:要
DBマイグレーション:要

手順

さっくりとした手順

  1. SSHログイン後、作業ディレクトリに移動
  2. wgetでRedmine4.2に即したパッケージをダウンロード
  3. パッケージの配置
  4. 新規ジェムをインストール
  5. DBマイグレーション
  6. Webサービス再起動

作業用ディレクトリに移動します。

cd /hoge
# 任意のディレクトリに移動します

Redmine4.2に即したバージョンをダウンロードして展開します。

wget https://github.com/AlphaNodes/additionals/archive/refs/tags/3.0.5.2.zip
# リリースノートで、Redmine 4.2に対応したバージョンがこれでした

unzip 3.0.5.2.zip

sudo chown -R www-data:www-data additionals-3.0.5.2
# apache / nginxの実行ユーザに所有者を合わせます

Redmineディレクトリにプログラムを配置します。

sudo mv additionals-3.0.5.2 /var/lib/redmine/plugins/additionals
# 自分の環境に合わせます。また、ディレクトリ名からバージョン名を外すのを忘れないようにしてください

Gemをインストールします。

cd /var/lib/redmine/
# 自分の環境に合わせます。

sudo -u www-data bundle install

DBのマイグレーションを行います

cd /var/lib/redmine/
# 自分の環境に合わせます。

sudo -u www-data bundle exec rake redmine:plugins:migrate RAILS_ENV=production

Webサービスを再起動します。

sudo systemctl restart apache2

動作

  1. Redmineに管理者アカウントでログインします。
  2. 管理に「Additionals」が加わっていればインストールされています。

「Additionals」の名前は伊達ではなく、有用なマクロが加わっているという印象です。どういう使い方ができるかは要検証です。

続・アクセス解析システム:matomoとRedmineの連携。(View Customize Plugin対応版)

概要

こちらの「matomoとRedmineの連携」にて「view_customize_pluginで設定がうまくいなかった」件について、Redmine_jpの代表様から直々のコメントをいただきました。

View Customizeプラグインでのトラッキングコード挿入がうまくいかなかった件、matomoで生成したトラッキングコードから と の計2行を削除するとうまくいきそうな気がします。

アクセス解析システムmatomoとredmineの連携。コメント

これを元に設定を行いました。

実施した手順

さっくりとした手順

  1. SSHクライアントからベースファイルの切り戻しを行います。
  2. RedmineのWeb画面「表示のカスタマイズ」から再設定を行います。
  3. matomo管理画面からアクセス解析が有効であることを確認します。

前提

  • Redmine上にview_customize_pluginが導入済みであること。
  • ウェブ解析システムmatomoが導入済みであり、対象Redmineのトラッキングコードを控えていること。

Redmineサーバで実施する作業

ベースファイルのバックアップから切り戻しを行います。

sudo cp -pi /path/to/backup/directory/base.html.erb.$(date +%Y%m%d --date '1 Day ago') /var/lib/redmine/app/views/layouts/base.html.erb
# 変数「date」でバックアップを取っているので、作業した日付に修正します
# 2日前なら'2 Days ago'、1週間前なら'1 Week ago'、3年前なら'3 Years ago'など応用が利きます

diff -u /path/to/backup/directory/base.html.erb.$(date +%Y%m%d --date '1 Day ago') /var/lib/redmine/app/views/layouts/base.html.erb
# バックアップと差分がないことで切り戻しを確認します

切り戻し後にWebサービスの再起動を行います。

sudo systemctl restart apache2.service

aystemctl status apache2.service

# 自分が使っているWebサービスに合わせます

Redmine管理画面で実施する作業

Redmineに管理者アカウントでログインします。

  1. 管理>表示のカスタマイズに進みます。
  2. 「新しい表示のカスタマイズ」をクリックします。

トラッキングコードを設定します。

  • パスのパターン:空白
  • プロジェクトのパターン:空白
  • 挿入位置:全ページのヘッダ
  • 種別:JavaScript
  • コード:matomoで提示されたトラッキングコードから、「上部の<script>と下部の </script>を外したコード

設定後、「有効」にチェックを入れ「保存」をクリックします。

保存後、Redmineサイト内のページをいくつか表示させます。

Web解析システムmatomoで実施する作業

解析対象のRedmineで解析されていることを確認します。

今回の学び

  • ダメだった手順を載せることに意義がありました。
  • ソース修正の時に「ヘッダを確認する」のところで、「view_customize_pluginで設定済みの他のヘッダ」を確認すべきでした。そうすれば、設定の誤りに気づくことができました。

アクセス解析システム:matomoとRedmineの連携。

概要

構築を行ったmatomo。Redmineでアクセス解析ができるように設定をしていきます。

前提

以下の環境で動作を確認しています。

  • Redmine 4.2
  • Matomo 4.13.1

手順

さっくりとした手順

以下、SSHクライアントで実施する作業です

  1. Redmineのベースファイルにトラッキングコードを追記します。
  2. Webサービスを再起動します。

※既存システムに変更を加えるため、設定ファイルのバックアップは必須です※

matomo 管理画面で実施する作業

matomoのWebサイトを構築/初期設定後、以下のようなJavaScriptトラッキングコードが表示されます。

<!-- Matomo -->
<script>
  var _paq = window._paq = window._paq || [];
  /* tracker methods like "setCustomDimension" should be called before "trackPageView" */
 スクリプト
  })();
</script>
<!-- End Matomo Code -->

これを控えておきます。

Redmine稼働サーバで実施する作業

ベースファイルのバックアップを取ります。

sudo cp -pi /var/lib/redmine/app/views/layouts/base.html.erb /path/to/backup/directory/base.html.erb.$(date +%Y%m%d)

diff -u /var/lib/redmine/app/views/layouts/base.html.erb /path/to/backup/directory/base.html.erb.$(date +%Y%m%d)
# 差分が無いことでバックアップが取れていることを確認します。

ベースファイルにトラッキングコードを挿入します。

sudo vi /var/lib/redmine/app/views/layouts/base.html.erb

追記内容と位置

<!-- page specific tags -->
# この直下に、matomoが提供したトラッキングコードを貼り付け
<!-- Matomo -->
<script>
  var _paq = window._paq = window._paq || [];
  /* tracker methods like "setCustomDimension" should be called before "trackPageView" */
 スクリプト
  })();
</script>
<!-- End Matomo Code -->
<%= yield :header_tags -%>
</head>

保存後、差分を確認します。

diff -u /path/to/backup/directory/base.html.erb.$(date +%Y%m%d) /var/lib/redmine/app/views/layouts/base.html.erb 
 <!-- page specific tags -->
+<!-- Matomo -->
+<script>
+  matomoが提供したトラッキングコード
+  })();
+</script>
+<!-- End Matomo Code -->
 <%= yield :header_tags -%>
 </head>

設定を反映します。

sudo systemctl restart apache2.service

aystemctl status apache2.service

# 自分が使っているWebサービスに合わせます

設定反映確認

  1. 設定を行ったRedmineサイトに数回アクセスをします。
  2. ページのソースを確認し、ヘッダ部分に追記したスクリプトがあることを確認します。
  3. matomo Web画面でアクセス解析が表示されていることを確認します。

以上で、設定は完了です。

おまけ

この手のJavaScriptを入れるため、格好のプラグイン「view_customize_plugin」を使えばSSHで作業する必要は無かったと思いますが、筆者の知見不足でその設定はうまくいきませんでした。

やってダメだった設定

  1. Redmineに管理者権限でログインします。
  2. 管理>表示のカスタマイズに移動します。
  3. 新しい表示のカスタマイズをクリックします。

以下の設定を行いました。

  • パスのパターン:空白
  • プロジェクトのパターン:空白
  • 挿入位置:全ページのヘッダ
  • 種別:JavaScript
  • コード: matomoが提供したトラッキングコード

その後、作成をクリックするもヘッダに

})();

と追加されるのみでした。

アクセス解析システム:matomoのインストール。

概要

オープンソースの解析システムであるmatomoをAWS Lightsail上にインストールしました。

参考としたURL

本記事で実施すること

  • AWSサーバに導入されているPHPがサポート終了しているため、7.4から8.1にアップグレードする。
  • Ubuntu 20.04にアクセス解析システム「matomo」をインストールする。
  • その際に常時SSL化を行う。
  • Web画面から初期設定を行う。

※アクセス対象のシステムへの設定は別の記事で紹介します。

前提

  • 既に以下のシステムがWAN環境に揃っていること。
  • Ubuntu 20.04
  • Apache 2.4
  • mysql 8
  • PHP 7.4
  • matomo用のサブドメインを取得していること。
  • それに即した証明書があること。

手順

さっくりとした手順

  1. PHPを7.4から8.1にアップグレードする。
  2. MySQLのDBとユーザを作成する。
  3. ディレクトリにmatomoプログラムを配置する。
  4. Apache設定ファイルを作成し、常時SSLで接続できるようにする。
  5. matomoサイトにログインできることを確認する。
  6. matomo Web画面で初期設定をする。

PHPのアップグレードを行います。

sudo apt-get --purge autoremove php*

sudo aptitude install php8.1
sudo aptitude install php8.1-{opcache,pdo,bcmath,calendar,ctype,fileinfo,ftp,gd,intl,json,ldap,mbstring,mysql,mysqli,posix,readline,sockets,bz2,tokenizer,zip,curl,iconv,phar,xml,dev}
sudo aptitude install php8.1-apcu
sudo aptitude install php8.1-memcached

sudo systemctl restart apache2.service

php -v
# PHP 8.1.14を確認しました。

PHPアップグレード後、PHPを動かしているサーバ内のサイトが正常に動くことを確認しました。

データベースを作成します。

sudo mysql -u root -p
CREATE DATABASE matomodb;
CREATE USER 'matomouser'@'localhost' IDENTIFIED BY 'password';
/* パスワードは自身の環境に合わせ、強固なものを設定してください */
GRANT ALL ON matomodb.* to 'matomouser'@'localhost';
FLUSH PRIVILEGES;
EXIT;

matomoプログラムをディレクトリに配置します。

cd /tmp &&pwd
# tmpにいることを確認します

wget https://builds.matomo.org/matomo-latest.zip

unzip matomo-latest.zip

sudo chown -R www-data:www-data matomo

sudo mv matomo /var/www/html/
# 今回は/var/www/htmlに配置します。

ls -ld /var/www/html/matomo
# 該当ディレクトリにファイル一式があることを確認します

Apache設定ファイルを作成します。

  • 【】内を自分の環境に合わせます。
  • コマンド一式をコピー → 別のエディタにペースト
  • その後、【】内を自分の環境に修正してコピー
  • コマンド一式をSSHクライアントに貼り付ける
cat <<- __EOF__ | sudo tee -a /etc/apache2/sites-available/matomo.conf
<VirtualHost _default_:80>
ServerName 【設定したドメイン名】
 RewriteEngine On
        RewriteCond %{HTTPS} off
        RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
</VirtualHost>

<VirtualHost *:443>
    ServerName 【設定したドメイン名】
    CustomLog 【/var/log/matomo/matomo_access.log combined】
    ErrorLog 【/var/log/matomo/matomo_error.log】
    # アクセスログとエラーログは自分の環境に合わせて設定します。

    DocumentRoot /var/www/html/matomo
    <Directory /var/www/html/matomo>
        Options Indexes FollowSymLinks MultiViews
        AllowOverride All
        Require all granted
    </Directory>

  SSLEngine on

    Protocols h2 http/1.1
    Header always set Strict-Transport-Security "max-age=63072000"

SSLCertificateFile 【SSL証明書のファイルパス】
SSLCertificateKeyFile 【SSL秘密鍵のファイルパス】
# SSLCACertificateFile 【SSL中間証明書のファイルパス】
# 中間証明書が発行元から別ファイルで提供されている場合は、この直上をコメントアウトして中間証明書を指定します

</VirtualHost>

SSLProtocol             all -SSLv3 -TLSv1 -TLSv1.1
SSLCipherSuite          ECDHE-ECDSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-ECDSA-AES256-GCM-SHA384:ECDHE-RSA-AES256-GCM-SHA384:ECDHE-ECDSA-CHACHA20-POLY1305:ECDHE-RSA-CHACHA20-POLY1305:DHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:DHE-RSA-AES256-GCM-SHA384
SSLHonorCipherOrder     off
SSLSessionTickets       off

SSLUseStapling On
SSLStaplingCache "shmcb:logs/ssl_stapling(32768)"
# これらのセクションはSSL暗号化強度を高めるための記述です
# </VirtualHost>の外側に書くことにご注意ください
__EOF__

設定を反映します。

cd /etc/apache2/sites-available && pwd
# 対象ディレクトリにいることを確認します

sudo a2ensite matomo.conf

sudo apache2ctl configtest
# Syntax OKを確認します

sudo systemctl restart apache2.service

ブラウザで

https://【matomoを設定したドメイン名】

にアクセスし、初期画面が出ることを確認します。

初期インストール画面の設定

「次へ」をクリックします。

全てチェックされていることを確認して「次へ」をクリックします。

◎データベースを設定します。

  • ログイン: MySQLのユーザー(matomouser)
  • パスワード: 設定したパスワード
  • データベース名:作成したDB (matomodb)

をそれぞれ入力し、「次へ」をクリックします。正常に入力されれば「テーブルを作成されました」とデルので「次へ」をクリックします。

◎スーパーユーザーを設定します。

  • スーパーユーザーログイン:ログインするユーザー名
  • パスワード:ログイン時のパスワード
  • パスワード(再入力)
  • メールアドレス

をそれぞれ入力して「次へ」をクリックします。

◎アクセス解析を行うウェブサイトを設定します。

  • アクセス解析対象のウェブサイトの名前
  • ウェブサイトのURL (このmatomoサイトではなく、アクセス解析を行いたいWebサイト)
  • ウェブサイトのタイムゾーン
  • eコマースか否か

を設定して「次へ」をクリックします。

これらを設定後、トラッキングタグが表示されます。これらを控えて「次へ」をクリックします。

「おめでとうございます!」と表示されればインストールの一連の作業は完了します。

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