月: 2021年11月 Page 1 of 3

ボードゲーム『大鎌戦役(Scythe)』インスト-11- 戦闘

大鎌戦役の「戦闘」。相手と直接やりあう処理となります。

戦闘フロー図については別項で記載済みです。

戦闘について

  • 英雄かメックが他勢力の英雄and/orメックのいるマスに到達したとき、戦闘が発生します。
  • 侵入した方が攻撃側、された方は防御側です。
  • 戦闘の勝敗はこの上なくシンプルです。「戦力が多い側が勝つ。同点の場合は攻撃側が勝つ」
  • 引き分けはありません。
  • 勝者は星章を1つ獲得できます。
  • この、戦闘による星章は最大2つまで獲得できます。

戦闘の手順

  1. この、数字が書かれたダイヤルで、投入する戦力を指定します。
  2. 所有する戦力より大きな数は指定できません。
  3. 最大7までしか指定できません。
  4. 0を指定することはもちろん適正です。
  5. 戦闘カードを、戦闘ユニットの数だけ追加することができます。(ユニット1体の場合は1枚、2体は2枚)
  6. それぞれの「投入する戦力と戦闘カードの数の合計」を公開します。
  7. このとき、投入する戦力をゲージから減少させます。
  8. 勝敗を確認します。
  9. 敗北したユニットは本拠地に撤退します。

ユニットの撤退

  • 敗北したユニットは本拠地に撤退します。
  • ワーカーもついでに撤退します。
  • 攻撃側がワーカーを撤退させてしまうと「非戦闘員がいる地域で戦闘を行った」として、ワーカーの数だけ支持が減ります。
  • 防御側が一緒に移動してきたワーカーを撤退させた場合は支持は減りません。
  • 資源はそのまま残ります。そして、所有権は勝者のものになります。
  • 攻撃側が資源を一緒に運んでいて敗北した場合は、その資源が防御側のものになります。

戦闘カードについて

  • 数字が書かれたカードが戦闘カードです。
  • 枚数の内訳はボードに書かれています。
  • 戦力投入時に追加することで戦力の足しにできます。
  • 敗北側が戦力を1以上投入していた場合、戦闘カードを引くことができます。
  • このカードは使いきりです。
  • 裏向きに置いておき、あなた以外、内容を見ることはできません。
  • ただし、枚数は公開情報です。

戦闘のポイント

  • 明らかに敗北すると分かっている場合、0~1を投入しましょう。特に1保有していれば、戦闘カードを得られます。
  • ただし、相手もそれを見越して少ない戦力を投入する可能性があります。
  • 連続戦闘は難しい仕様になっています。返り討ちに遭ったり漁夫の利を起こされないよう注意しましょう。
  • 戦闘は「移動」の一環で行われます。そのため、敵の資源がいるところで攻撃し、資源を奪い、奪った資源で下段アクションを行うことも当然適正です!

ボードゲーム『大鎌戦役(Scythe)』インスト-10- 下段アクション(改良)

この項で『大鎌戦役』インストのアクションは完了です。

改良(×6で星章)

実はこのゲーム、リミッターがかかっています。それを解除していくアクションがこれです。

上段アクションの選択肢を増やし、下段アクションに必要な資源を減らしてくれます。序盤はこれを実施していきましょう。

必要な資源: オイル

  • オイルを指定された数だけ消費することで改良を行います。
  • アクションマット上部のキューブを1つ取り、下段の任意のところに置きます。
  • 上段アクションのリミッターを外し、下段アクションの資源が減るようになります。
    • 例1) 改良を行い、生産のキューブをメックのところに置きました。次から、生産できる地域は2から3に上昇し、メック展開に必要な鉄が1減ります。

改良のポイント

「上段アクションのアドバンテージを増やし、下段アクションの必要資源を減らす」改良は真っ先に狙っていきたいアクションです。

特に「移動可能ユニットを2から3に増やす」と「生産可能拠点を3つにする」はいち早く解放していきましょう。

また、交易の下にある下段アクションの資源を減らすことは、最もわかりやすいアドバンテージの取り方です。

ボードゲーム『大鎌戦役(Scythe)』インスト-9- 下段アクション(徴兵)

徴兵を行うと自分と両隣のアクションに誘発して恩恵があります。早期に行えば行うほどアドバンテージを得られる、「改良」と同じぐらい有用なアクションです。

必要な資源: 食料

  • 食料を指定された数だけ消費することで新兵を徴兵します。
  • 発動後、両隣の勢力と自分自身が対応した下段のアクションを実行したときに誘発し、ステータスなどが上昇します。
  • 改良→戦力が1上昇
  • 展開→1コインを得る
  • 建築→支持が1上昇
  • 徴兵→戦闘カードを1枚得る

徴兵ボーナス

  • マット下部にある円筒を取り去り、ボーナスが書かれたところに円筒を置きます。そうすることで、以下のいずれかが「一度だけ」得られます。
  • 戦力2
  • 支持2
  • コイン2
  • 銭湯カード2

徴兵誘発の注意点

  • 徴兵の誘発は「あなた」→「左隣のプレイヤー」→「右隣のプレイヤー」の順番で発動します。
  • 両隣が徴兵を利用しているときは、パラメータ上昇で得られる星章に注意しましょう。

例1) あなたは「改良」を行ったところ、右隣のプレイヤーが改良誘発の徴兵を発動済みでした。右隣は既に5つの星章を獲得していて、戦力は15です。この誘発で戦力が16になり星章は6。その瞬間、ゲームは終わりました。
例2)[例1]と同じような状況ですが、あなたも改良誘発の徴兵を発動しています。あなたの星章も5。戦力も15です。そこで「改良」を行いました。誘発の順番はあなたが先です。なので、6つめの星章はあなたが受け取ります。

徴兵のポイント

これを主軸にすることで、継続戦闘が可能になり、また、終盤の下段アクションを牽制することができます。

特に、クリミアにとってなくてはならないアクションです。

ボードゲーム『大鎌戦役(Scythe)』インスト-8- 下段アクション(建築)

次の下段アクションは建築。ユニットと異なる制約がある分、アドバンテージは多めです。

下段アクション-建築(×4で星章)

必要な資源: 木材

  • 木材を指定の数だけ消費して施設を建てます。
  • マット上部に設置している建物を取り去り、自分のワーカーがいるところに建物を建てます。
  • 既に施設が建てられているところに重複して建築はできません。
  • 施設が建てられているところは「支配された」地域となります。
  • ゲーム終了時、施設ボーナスタイルの条件に応じて追加のコインをもらえます。
鉱山
  • 鉱山が建てられたマスとトンネルの相互移動を可能にします。
  • 鉱山を使えるのは自分の勢力のユニットだけです。
  • メックを展開できない勢力は、このトンネルを軸にして外へと向かいます。
記念碑
  • 戦力を増強するアクションのたびに支持が1増えます。
造兵廠
  • 交易を行うたびに戦力が1増えます。

風車

  • 追加で生産を行います。
  • そこにワーカーがいればワーカーの数+1の資源を生産します。
  • この地域に他勢力のユニットがいた場合、効果を発揮しません。

建築のポイント - 施設ボーナス -

一番お世話になるのは鉱山と風車でしょう。

  • 外へと展開する
  • 少ないワーカーで余分な資源を増やす

内政と進軍に欠かせないものになっています。また、ゲーム終了時に

「施設をどこに建てたか、どのように建てたか」

のボーナスコインが得られるのも特徴です。

ボードゲーム『大鎌戦役(Scythe)』インスト-7- 下段アクション(メック展開)

今回からは下段アクション。いずれもゲーム上でのアドバンテージを確実にします。

下段アクション(全て行えば星章獲得可能)

  • 下段アクションは全て指定の資源を消費します。
  • マットによって得意とするアクションが異なります。
  • 得意なアクションほど多くのコインを得られます。
  • 改良によって必要な資源を減らすことができます。

展開(×4で星章)

必要な資源: 鉄

  • 鉄を指定された数だけ消費することでメックを展開します。
  • 勢力のマットからメックを1つ取り、ワーカーがいるところに置きます。
  • 撤退などでワーカーがフィールドにいない場合、メックは得られません。

メックの能力

  • メックは4種類の能力があります。
  • 勢力によって別の能力が発動します。
  • 1マス余分に動けるもの
  • 川を渡る
  • 湖に侵入する
  • 別の地点へワープ
  • 戦闘で有利になる など、多岐にわたっています。
  • マットから取り去ったところで「見える」部分がそのメックの能力です。

メックの能力共有

  • 見えた「メック」は展開されたメック全員が能力を持ちます。
  • 2体展開すれば、2体それぞれが解放された能力を共有します。
  • メックのみならず英雄もその能力を共有します。
  • 例:ザクセン帝国は「ハイスピード」を持つメックを展開しました。これにより、メックと英雄:ギュンターは2マス分動くことが可能になります。
  • この共有能力によって、別のメックが思わぬところに進軍できます。

メックのポイント

メックは「川に閉ざされた拠点から外へと展開する」手段の一つです。また、ワープ可能な能力を持っています。

そのため、安全なところで生産をしても一気に詰められる可能性があります。

戦闘や運搬、支配の要。そして抑止力にも繋がります。このゲームの花形ユニットだけに、適切な運用をしましょう。

ボードゲーム『大鎌戦役(Scythe)』インスト-6- 上段アクション(下)

今回は、インタラクションの肝となる「移動」についてです。

これで上段アクション全て完了です。

移動とコイン獲得

コイン獲得

  • 1~2のコインを稼ぐアクションです。
  • 移動せずに下段アクションを使うというときに用います。

移動

  • ユニットを2体まで(または3体まで)移動させることができます。
  • 移動の際、任意の資源を望むだけ運ぶことができます。

湖と川

  • 川で区切られたところは能力がない限り越えられません。
  • 渡河能力を持っていても、渡る先が対応していないと越えられません。
  • 湖は特別な能力を持っていれば進入できます。

地形の支配

いずれかのユニットがいるところと、施設が建てられている場所は「支配された」地域です。この、支配された地域が多ければ多いほど有利になります。

取られたところは

  • 戦闘によって追い払う
  • ワーカーを撤退させる

ことで取り戻せます。

また、1つの地形に入れるユニットや資源に上限はありません。

そして、支配されていない地域の資源は誰のものでもありません。(放置したら誰かに奪われる可能性があります)

メックによる「運搬」

  • メックはワーカーを「乗せて」動かすことができます。
  • ワーカーを乗せたメックは「1体分」として扱われます。(たとえ何人のワーカーを乗せていようと)
  • メックで移動中、ワーカーや資源を途中で下ろすことも拾うことも可能です。
  • 移動先にメックや英雄が1体でもいたら戦闘が勃発します。(戦闘については別途章を設けます)

ワーカーの撤退

メック、英雄が「相手のワーカーしかいないところ」に踏み入れたら……

  • そのワーカーが全員、本拠地に撤退します。
  • その地形に資源があったら、全てあなたのものです。
  • その代わり、ワーカーの数だけ支持が減ります。

遭遇イベント

  • マップに点在する丸いトークンがある場所に英雄が到達したとき、遭遇イベントが解決します。
  • 選択肢によって、資源やパラメータに変化があり、追加アクションを取ることができます。
  • 3択問題になっていて、どれを望んでもかまいません。
  • 全ての遭遇イベントは以下の選択肢があります。
    1. 支持を得られる代わりにアドバンテージは少ない
    2. 指定されたコインを払うことでそこそこのアドバンテージが得られる
    3. 支持を失う代わりに多大なアドバンテージを得られる
  • 解決後、トークンは取り除かれ、そこにもう一度立ち寄ってもイベントは発生しません。
  • コインを払えない、支持が一定以上ない場合、その選択肢は選ぶことができません。
  • このとき、パラメータの上昇などで星章が獲得できる場合があります。

ファクトリーとファクトリーカード

  • マップ中央に位置する特別な場所がファクトリーです。
  • 生産で資源を生み出すことはできません。
  • ここに英雄であるあなたが到達すると、ファクトリーカードという特別なアクションカードを得られます。
  • 資源やパラメータを支払うことですごい効果が得られる上段
  • 任意のユニット1体を2回分行動させられる下段

で構成され、勝利に大いに貢献します。

ファクトリーカードは2枚もらえません。その代わり、先に到達したプレイヤーほどカードの選択肢があります。

また、ファクトリーを占有していれば「3領地分」として扱われます。

トンネル

  • 中央部分の6つの地域はトンネルです。
  • それぞれ、ワープゾーンとして扱われます。
  • 施設「鉱山」は、こことトンネルの移動を可能にします。

本拠地

  • 勢力のマークが書かれているところです。
  • 英雄(あなた)のスタート地点です。
  • 撤退したユニットはここに連れ戻されます。
  • ここで資源を産出したり交易することはできません。

移動のポイント

メックによる運搬は

  • 途中でワーカーや資源を下ろす
  • または途中でワーカーや資源を拾って次のマスへ向かう

という小技も可能です。「川の向こうに生産したい資源のマス」がある場合は留意しましょう。

また、メックの渡河能力はそれぞれ適性があります。生産拠点を奪われたくない、戦いたくない場合は相手が侵入できないところに陣を張っておきましょう。

ボードゲーム『大鎌戦役(Scythe)』インスト-5- 上段アクション(中)

内政の中核となるアクション、「生産」についての言及です。

生産

ワーカーがいる地形から、それに呼応する資源を、ワーカーの数だけ生み出すことができます。

  • ツンドラ:オイル
  • 山岳:鉄鋼
  • 森林:木材
  • 農場:食料

そして、村ではワーカーそのものを生み出せます。

生産の注意点

  • 最初は2つの地形からしか資源(ワーカー)を算出できません。
  • 改良することで3つの地形で資源を産出できます。
  • 資源は産出された資源に置かれます。

生産時に減ってしまうもの

ワーカーが多数いると困ったことが起きます。厭戦ムードが漂うのです。

  • ワーカーが4人いる:生産するごとに戦力が1減ります。
  • ワーカーが6人いる:戦力に加えて支持が1減ります。
  • ワーカーが8人いる:かれらは更に給料を要求します。戦力、支持、コインが1ずつ減ります。

ただし、ワーカーが多いと

  • エリア争いで有利になります。
  • より多くの資源を獲得できます。
  • 8人まで生産すれば星章を1つ獲得できます。

生産のポイント

交易と異なり、大量に資源を入手できる「生産」は内政から展開へとつなげられるアクションです。

交易や生産で得た資源をそのまま下段アクションにつなげるのが基本的なアドバンテージ手段となりますので、

「どうすれば下段アクションがやりやすい生産拠点を作れるか」の位置取りが大切です。

ボードゲーム『大鎌戦役(Scythe)』インスト-4- 上段アクション(上)

今回の『大鎌戦役』ルール確認は上段アクションです。

上段アクション(条件によって星章獲得可能)

上段のアクションは基本的な

  • コインを支払って資源を得る
  • コインを支払ってパラメータを上昇させる
  • 移動や生産を行う

が主体になります。

戦力増強と戦闘カード獲得

戦闘については後でまとめて説明します。ここでは、戦闘準備をすると思ってください。

戦力上昇

  • 1コインを支払って戦力を2から3上昇させます。

パラメータ:戦力について

  • 戦力は、その名の通り戦闘の優劣に直結します。戦闘の際にこれを任意の数だけ消費することで戦闘を行います。
  • 特殊な行動によって増減することがあります。
  • 戦力を16まで上昇させれば星章を獲得できます。

戦闘カード獲得

  • この、1~5まで書かれているカードを1~2枚獲得します。
  • 獲得することで戦闘の補助とすることができます。
  • これらは全て裏向きで獲得し、あなたしか見ることができません。

交易とプロパガンダ

プロパガンダ

1コインを支払うことで、支持を1上昇できます。改良されているなら2上昇できます。

パラメータ:支持について

どれだけ人民に愛されているかを表します。この支持を基準にして、最終得点のベースが決まります。

「減らすのはとても楽。増やすのはとても大変」

だと捉えてください。

18まで上昇させれば星章を獲得できます。

交易

1コインを支払うことで、任意の資源2つ(別々でも可)を得られます。序盤から終盤まで使う有用なアクションです。

資源はワーカーがいるところにしか置けません。

カードスタンドと背景。

「収納」というよりは「見せる」道具です。

The Dicetroyer製カードスタンド

イタリアのボードゲームサプライメーカー、The Dicetroyer。イタリアらしい繊細で瀟洒なデザインが好みです。

そこの新たな製品を入手しました。

12スロットのカードスタンド。

意外に使えるものでした。

コンポーネントのディスプレイ

一覧で紹介するのに難があったカード類をスッキリと並べることができます。

『さかな、さざなみ、さようなら』や『Love Letter』と言った種類が少ないものなら全てをまとめることすら可能でした。

背景としてのカード

これによって、「カード主体のボードゲームでもフィギュアの背景として使えることができた」のは非常に大きく。

ボードゲーム本体だけではなく、サプライも使いようがあると思ったわけで。

『キャラホメ』開封の儀と撮影。

テストプレイをご依頼いただいたボードゲーム『キャラホメ』。

ついに完成の運びとなり、それを作者様よりご寄贈いただきました。

パッケージとコンポーネント

内容物は試作品とそう変わりません。

  • ほめカード
  • ハートトークン
  • カードスタンド

となっていました。

カードサイズはミニユーロ。開封と同時にスリーブ入れまで完了です。

「完成版」感想。

やはり「吹き出しになったこと」で、キャラクターが喋っているという没入感が味わえます。

スタンドも高さが追加されていますから取り回しも向上。

厳しいプロジェクトのさなか、このゲームを通して「褒めてもらう」ことによって自己肯定感を取り戻し、なんとか完遂できたことは記憶に新しいです。

なので、完成品を目の当たりにできたことは望外の喜びでした。

改めて御礼申し上げます。

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