日記で断片的に紹介していたスイス旅行記。「ここはいっちょ、しっかりとした旅行記として残しておきたい」という希望に渦巻きました。
ですので、今週は集中して2006年6月下旬に訪れたスイスの「ベルナー・オーバーラント地方」の出来事を紹介していこうと思います。
コトの始まりは2009年5月31日――
英国で過ごし始めてそろそろ1ヶ月になろうかという時です。その日は別の予定があったのですが「場所を間違えて一日を不意にしてしまう」という出来事から始まります。
その「間違えた場所」は大英博物館にほど近い場所にあったので、そこに向かって歩いていたら旅行代理店を発見しました。
「そう言えば『語学学生だろうと各種学割が受けられるカード』の発行がここでできたはず」
と立ち寄りました。生憎と日曜日だったのでカウンターが全て塞がっていたのでパンフレットを見ながら時間を潰していたんですね。「そう言えば、欧州なんだからスイスやらドイツやら近いよね……」思っていた矢先に「Can I help you?」と代理店の人から声をかけられたのが運の尽きというかなんというか……。
そこから先はちょうど開いていたスイスを見て、そのプランニングをすることに。値段を見積もるだけでも勉強になると軽い気持ちだったのも拍車をかけました。
この時に考えていたのは「鉄道周遊券で各地を巡る」旅程でしたが、「そのチケットが発行できるのは英国に滞在して3ヶ月以上」という条件が付いていたのです。やむなく断念し、代理プランを寝ることにします。(今考えたら、その『代理プラン』という時点で完全に代理店の口車に乗せられてますね)
そんなこんなで決まったのが「欧州最高峰のユングフラウを擁するベルナー・オーバーラント地方を集中的に旅する」プランでした。
高校時代に買った『世界の車窓から』のインタラクティブCD-ROMを事あるごとに見ていて「この中を旅できたら」という仄かな希望が今ここに叶った次第です。
・ヒースロー 〜 チューリッヒ空港の往復航空券
・チューリッヒ 〜 インターラーケンの都市間特急の往復乗車券
・チューリッヒの2泊分の宿代(チューリッヒ到着後すぐとインターラーケンから帰るとき)
・インターラーケン4泊分の宿代
・上記6泊分の宿は全て朝食付
それでお値段は当時のポンドのレートでも「8万円弱」。驚愕の安さです。この旅程や見積に異存があるはずもなく。気がつけば決済まで完了しました。
こうして、「ささやかな勘違い」から僕のスイス旅行が始まったわけです。