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ボードゲーム『アルルの丘』(拡張込み)ソロプレイ時の、1~2R目の効率的ルート例。

拡張『紅茶と交易』の『アルルの丘』の序盤のコツです。先述いただいた方の手順を参考に、筆者の好みに沿った動きに仕上げました。(※性質上、Big Boxでも同じ動きが可能です)

はじめに

本作のソロプレイはワーカープレースメントの名を借りた

  • 資源管理
  • 建物コンボ

です。なぜなら、全てのアクションスペースが自由に決められる上に(他のワーカーなどで)ブロックされることが無いからです。

そのため、再現度を突き詰められる手順が存在します。

以下に示すのは、

  • セットアップ時の建物に左右されず
  • 2ラウンド目終了までに
  • 漁船/交易船/荷馬車が揃い
  • 余裕を持った東フリジアの開拓ができる

オススメの1~2ラウンドまでの動きです。

ゲーム開始時の資源

○ トークン・駒

  • 丸太:3個
  • 粘土:3個
  • 紅茶:3個
  • 泥炭(切り出し済み):3個
  • 馬:1頭
  • 泥炭(切り出し前):4個

○ 資源トラック

  • 食料:5(5に1、0に1)
  • 毛糸:1
  • 獣皮:2
  • 麻:3
  • 麦:4

ラウンド行動

1ラウンド目(夏~秋)

これらの順番は任意の順番で行って構いません。

  1. 「入植者」アクションを使います。裏返すのは右側の湿地タイルです。→ 切り出し前の4個の泥炭追加、馬1頭追加。
  2. 「食料雑貨商」アクションを使います。選ぶ資源は馬1頭。→ 馬1頭、革タイル1枚追加、資源トラックの麦を1つ上げます。
  3. 「製帆人」アクションを使い、資源を得ると同時に漁船を作ります。 → 亜麻布1枚追加、泥炭1個追加。→ 木材1と麻を1つ消費して1個の資源スペースがある漁船タイルを1つ置きます。
  4. 「漁師」アクションを使います。 → 道具トラック(やな)を1つ右に上げ、資源トラックの食料を3つ上げます。羊1頭を追加。

棚卸しの前にフリーアクションを行います。漁船の空きスペースに紅茶を1つ配置し、東フリジア茶に変えます。

1ラウンド目の棚卸し

  1. 漁船の空きスペースに置いていた東フリジア茶が手元に戻ります。
  2. 麦畑と麻畑が1つずつあるので、資源トラックでそれぞれを1つずつ上げます。
  3. 食料3つを支払います。
  4. 泥炭2個を支払います。

資源は以下の通りに変化します。

○ トークン・駒

  • 丸太:2個
  • 粘土:3個
  • 紅茶:2個
  • 東フリジア茶:1個
  • 泥炭(切り出し済み):2個
  • 馬:3頭(小屋に配置)
  • 羊:1頭
  • 泥炭(切り出し前):8個
  • 革:1枚
  • 亜麻布:1枚

○ 資源トラック

  • 食料:2(2に1、0に1)
  • 毛糸:1
  • 獣皮:2
  • 麻:3
  • 麦:6

○ 納屋・港

  • 漁船(スペース1個):1

画像では紅茶を1つ東フリジア茶に変換する処理が抜けています。

この後、ラウンドマーカーを「2」に移動させ、ワーカーを冬の箇所に置きます。

2ラウンド目(冬~春)

以下の行動は、1と2の順番が決まっています。

  1. 「祖母」アクションを使います。→東フリジア茶を1個、食料トラックを4上げます。
  2. 東フリジア茶を2個消費して「丸太商人」アクションを2回使います。 → 資源トラックの麦を2個下げ、丸太を8個手に入れます。
  3. 「荷車製造人」アクションを使います。 → 丸太7個と馬1頭を支払い、スペースが4ある荷馬車を倉庫に置きます。
  4. 「船大工」アクションを使います。 → 亜麻布1枚と丸太2個を支払い、交易船スペースに2個のスペースがある交易船を置きます。

棚卸しの前にフリーアクションを行います。

  • 荷馬車に丸太1個、粘土1個&泥炭1個、【Hage】【Bee-Moor】の旅の目的地タイルの計4枚を置きます。 → 食料トラック3上昇、泥炭1個と麻畑1つを消費し、丸太を木材&粘土をレンガに変えます。
  • 《交易→インド》食料トラックを3下げて、交易船スペースに2つの紅茶を置きます。
  • 漁船の空きスペースに紅茶を置き、東フリジア茶に変えます。

2ラウンド目の棚卸し

  1. 漁船の空きスペースに置いていた東フリジア茶が手元に戻ります。
  2. インドからの交易品、紅茶2個を入手します。
  3. 荷馬車に置いていた木材とレンガが手元に戻ります。
  4. 【Hage】【Bee-Moor】の旅の目的地タイルをホームボードの旅の経験トラックに置きます。
  5. 馬1頭が産まれるため、小屋に置きます。
  6. 羊1頭がいるため、資源トラックの毛糸を1上げます。
  7. 食料3つを支払います。

資源は以下の通りに変化します。(1ラウンド目からの持ち越しも含みます)

○ トークン・駒

  • 丸太:0個
  • 木材:1個
  • 粘土:2個
  • レンガ:1個
  • 紅茶:3個
  • 東フリジア茶:1個
  • 泥炭(切り出し済み):1個
  • 馬:3頭(小屋に配置)
  • 羊:1頭
  • 泥炭(切り出し前):8個
  • 革:1枚

○ 資源トラック

  • 食料:6(6に1、0に1)
  • 毛糸:2
  • 獣皮:2
  • 麻:3
  • 麦:4

○ 納屋・港

  • 漁船(空きスペース1):1隻
  • 交易船(空きスペース2):1隻
  • 荷車(空きスペース4):1両

これ以降の動きやコツ

自由です。

ここまで来れば旅による食糧確保も、資源の改良(丸太→木材)もかなり余裕を持って動けることになります。

資源確保(特に粘土/レンガ)さえ気をつければ、15点の建物(アルル教会など)を3つ建てることも不可能ではありません。

特にソロプレイは他の人やボットに邪魔されることなくストイックに村の開拓に寄与できるため、序盤の内に

  • 運搬
  • 交易
  • 加工

システムを確立させ、効率的に資源を管理していきましょう。

東フリジアへの帰還。(ボードゲーム『アルルの丘』ソロプレイ)

がっつりとやりたい気分だったので、重くてもゆったりしたボードゲーム『アルルの丘』の出番です。

泥炭地と堤防にせき止められ、家畜小屋と畑しかない土地が

最終的には城や教会が建ち、家畜も育つ豊かな土地へと変わりました。

漁船に交易船も並び、最終得点は124点となかなかの点数です。

自分にとっての重量級ボードゲームの基本であり何度やっても飽きない座右の一作はやはり繰り返し遊びたいヤツです。

連休のソロゲー。

恒例の、まとまった時間の中でのボードゲームです。

カルカソンヌ

山を3つに分け、捲ったタイルにミープルが置けるならば必ず置かなくてはならないというバーストルール。

ある程度リソースを見ながら行っていたものの、29点止まりでした。

アルルの丘

寝る前にセットアップをしておいたアルルの丘。朝起きてすぐにプレイです。

建物の組み合わせと、「それをどのタイミングで発動させていくか」が決まりました。

最終ラウンドで15点の建物を2つ同時に建てるという豪快なコンボも決まりました。

ボードゲーム『アルルの丘』感想

何度か言及しているボードゲーム『アルルの丘』。作品単体でのレビューは実は初めてです。

(ボドゲーマの寄稿を機に、ここでもご紹介です。
https://bodoge.hoobby.net/games/arler-erde/reviews/43630

自分が最初に購入したウヴェ・ローゼンベルク作品であり、未だに定期的に遊んでいる「座右のボードゲーム」です。

概要

プレイヤーは東フリジア地方を開拓していきます。湿地だらけの土地を切り開きつつ資源を手に入れ、ドイツ各地へと交易を行い、様々な施設を建築していきます。

ゲームシステム

基本的なワーカープレースメントではありますが、大きな特徴があります。

フルオープンのアクションスペース

まず、作品の共通ボードの大きさ広さに驚くでしょう。タイル置き場以外の全てがアクションスペース。「ラウンドごとに開放」ではなく、全てを使うことができます。

加工・運搬システム

「ワーカー固定」を打ち破る概念です。ゲーム中に手押し車や馬車を手に入れることによって、建築素材アップグレードしたり、素材やタイルを売り払って食料へと変換。リソースのやり取りや勝利点の獲得へと繋がります。

アクションの強化

多彩な選択肢を集中させるシステムです。アクションスペースを改良することで、後のラウンドでより多くの資源を得らることができます。(もちろん、これも得点行動に繋がります) 

このゲームで好きなところ

自由な盤面

アクションの選択肢はそのままゲームの自由さに繋がります。

  • ストイックに得点を突き詰める
  • 農村/酪農などに特化した村を作る
  • 商品加工や交易を重ねる

など自由自在。「ボードゲームにおけるオープンワールド」と自分は表現しています。

指標となる建物

本作のリプレイ性を高める要素が、ランダムに割り当てられる建物群です。いずれも地味ですが有用となる効果を備えていて、上位/最上位の建物へとつないだり開拓の指針となっています。

ゆるい食糧事情

『アグリコラ』と異なり、ワーカー維持に必要な食料ががラウンドごとに3で固定。家畜や旅(交易)によって容易に稼げるので、維持はほぼあってないようなもの。

パッケージにも描かれている『アルル教会』のような、食料を15も消費する建物でもゲーム終盤はらくらくと支払えるでしょう。

このゲームが人を選ぶ点

選択肢の多さの弊害

上記の自由な盤面はそのまま欠点となります。基本的に全てのアクションで何らかのアドバンテージは得られるものの、季節ごとに選べる選択肢などが重なって、「何をやっていいかわからない」手詰まり感が発生します。

複雑なルールの弊害

ここに、難解な説明書が加わります。「アクション強化」や「加工/交易」、土地の開拓などなど、なにかアクションをするたびにルールとにらめっこ。

特にフリーアクションの多さもあって、強烈なダウンタイムが発生します。

膨大なコンポーネントと広大なボード

タイル/駒の多さは相当のもの。

当然、セットアップやプレイ時間は長くなるので、かなりの覚悟が必要になります。(ここに拡張が加わるとスペースはさらに増加します)

まとめ

重厚なコンポーネント群に関わらず1〜2人用と規格外。ダウンタイム等を考慮するとむしろソロゲー専用という形です。

  • 並べられたタイルを見て開拓の指針を決め
  • 資源の調達方法を考え
  • 合間合間に計画があっているかを確かめていく

過程がそのままゲームボードに現れていく楽しさは本作ならではです。

  • 一つの作品を繰り返し味わいたい
  • 一人で没入感あふれるゲームをしたい

と、本当に人を選ぶゲーム。

願わくば、本作のビッグボックス発売を機に、上記のような方々に触れてもらえることを願わんばかりです。

日曜日の『アルルの丘』。

先日の続き――

『アグリコラ』で体を慣らし、土曜日の夜にセットアップ。その翌朝にボードゲーム『アルルの丘』をプレイしました。

  • 資源管理
  • 建物コンボ
  • ワークスペースの改良
  • 畜産管理

などのギミックが非常に楽しい上に、ぬかるんでいた土地が段々と整備されていき発展した村へとできあがるのはこのゲームならではです。

今回は徹底した「森林」プレイを実施しました。終盤になるほど「木こり」アクションを使わずに済むのがポイントです。

空きスペースはわずかに4スペースと、盤面も楽しいものになりました。

「自分が最初に触れた重いゲーム」「のびのびとした箱庭が作れる」ということで、本作は時間と体力があるときには何度でも遊びたいものです。(それこそ旅先に持っていきたいほど)

ソロゲーと背景。(2023年3月)

集中してボードゲームソロを行う気分となったので、そのときの簡単な記録と「それを用いた撮影」です。

アルルの丘

準備やプレイ時間の兼ね合いなどで稼働率は低いながらも充実感が強い作品。

今回は割とオーソドックスに「15点建物を3軒建てる」を目標にして120点を取ることができました。

アンダーウォーターシティーズ

コンポーネントが綺麗でフレーバーも大好きなのにゲームシステムが難解な『アンダーウォーターシティーズ』。今度こそクリア(7つの都市をつなげて100点を取る)を目標にしていたものの、90点とあと10点届かず。

コツは飲み込んできたのでもう少しやりこんでみたいです。

アグリコラ

こちらは別項で取り上げるサプライの使い勝手を確かめるために遊んだもの。

職業がかみ合って60点を超えることができました。

コンポーネントをしっかり手に取って動かしながら考えるという行為そのものが好きなので、もう少し時間を作らないとと感じます。

アルル、植林。(ボードゲーム『アルルの丘』ソロプレイ)

土曜日の夜、寝る前にボードゲーム『アルルの丘』をセットアップ。そして、朝の内にソロプレイです。

最終的な盤面はこちら。

序盤から積極的に植林し、木材をため込んでいく方針。

ただ、それが少し禍いして他の資材が間に合わないという状況に陥ります。

それでも順調に開拓を重ねて105点台とまずまずの点数です。

  • 「これでソロゲー?」な多量のコンポーネント
  • アクションスペースが最初からフルオープン
  • そのため毎回異なった開拓を楽しめ
  • 建物コンボと資源変換が小気味よい

自分の最推しの重ゲームだなぁと。

年末年始のボードゲーム-2- 2022年のボードゲーム初め

2022年のお正月、3が日すべて、ボードゲームソロに費やしました。各日、テーマを決めてのゲーム選択です。

2022年1月1日-ウヴェ・ローゼンベルク縛り-

アグリコラ ファミリーバージョン

見通しを立てやすいこのゲーム、ラウンドごとの最適解を探していった結果、87点を取れました。

アルルの丘

こういう機会でなければ回せない重量級ボードゲーム、『アルルの丘』。今回は作業台を参照する建物があったので、これを用いたコンボを狙い123点ほど取得。

アグリコラ

2020年、2021年と元日に『アグリコラ』ソロをおみくじ代わりにしていますので、それに倣いました。

  • 鋤手助手
  • 大工
  • 屋根つけ

といった強力な職業に助けられて67点と満足行く結果です。

2022年1月2日 - 国産ボードゲーム縛り-

コーヒーロースター

煙のチップ処理がうまくいかないということもあり、クリアには二手足りませんでした。

ナショナルエコノミー

自分が最初に買ったワーカープレイスメント。クリア条件である「100点」には及びませんでした。

横濱紳商伝ロール&ライト

契約を14達成できましたけれど、得点を稼げる技術カードがなく108点止まり。

ぬくみ温泉繁盛記

こちらもダイスに泣かされました。158点と辛うじて及第点です。

Aqua Garden

これはうまくいきました。セットコレクションを計算し、63点まで伸びました。

2022年1月3日-釣り/漁をテーマとしたゲーム縛り-

コールドウォーター・クラウン

健闘、一歩及ばず。「寡黙な釣り人」が次々に重さチャレンジをクリアしていく理不尽でした。

フレッシュウォター・フライ

キャンペーンではなく1ゲームのみ。圧倒的大差をつけられて敗北。

Fleet the Dice Game

60点台と、そこそこの数字です。ボットが強くダイスも絡むゲームは致し方ありません。

ヌースフィヨルド

これはやり込んだだけの経験が生きました。効果がマイルドで特典が伸びにくいニシンデッキにも関わらず38点を叩き出しました。長老と漁獲量枠をすべて使い切れたのが満足です。

まとめ

昨年の年末年始以上にボードゲームで充実。その他、いいニュースもありましたがそれはまた別のお話です。

夏の東フリジアの開拓。

準備やプレイ時間、収納に時間がかかりますけれども、このボードゲームは大好きです。

連休初日――

『アルルの丘』をソロプレイ。(拡張込み)

  • 最初から全てのアクションがオープン
  • ワーカー4人完全固定
  • 条件によりアクションが強くなる
  • 旅や加工といったフリーアクションの多彩さ

が特徴で、何よりもこの膨大なコンポーネント広大なスペース。こういうときぐらいしか遊べません。

  • 畜産
  • 農耕
  • 干拓
  • 建築
  • 陸路/海路での交易

など、やることたくさん。今回は得点を気にせずやりたいようにのびのびとした箱庭が構築できました。

破壊された村。

戦略記事に則ったゲームをやってみようと思い立ち、久しぶりにボードゲーム『アルルの丘』を引っ張り出したわけで。

戦略もうまくいき、後はどうやって高得点を目指すかという時に、それはやってきました。

先だっての『ガイアプロジェクト』に勝るとも劣らない重量級ゲームでこれをやられた日には目も当てられません。

個人ボードは比較的マシでしたが、ゲームの舞台である東フリジアの破壊された村が眼前に広がっていました。

なんとかコンポーネントを撤収できたものの、「遊び道具」が無くなったのかご機嫌斜めな猫を前に、「こればかりは仕方ないな」と思うほかにありませんでした。

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