土曜日に手に入れたボードゲーム『アンダーウォーターシティーズ』。
プレイヤーは海底都市国家樹立プロジェクトの責任者として、あらゆる手段を執っていきます。
「海の底に人が住めるようにする」遠大な目標のため、
- 人が住めるような都市を造る
- 住人に食糧が供給されるようにする
- 地上から海底都市へ、そしてまた別の海底都市へとつなぐ交通網を整備する
- 海底の豊富な資源を都市から得られるように生産施設を建築する
- そんな施設を改良していく
と、多岐にわたっています。
しかし、プレイヤーが行うことは「緑・赤・黄色のアクションスペースにタイルを置き、カード1枚を消費する」
のみ。そこからカードの色が合えばスペースの効果にカードの効果も追加されます。
そして資源獲得や施設の建設、他のカードの使用/入手を繰り返して10ターン(3世代)が終わればゲームが終了し、条件に従って得点計算。一番高い勝利点を稼いだ人が勝利です。(ソロプレイでは7つの都市をつなぎ、100点以上稼ぐがクリア条件です)
プレイした印象は「様々なボードゲームにシステムが似ていて、いずれも違う。なのに、楽しい」という不思議な作品でした。
- タイルを置くことでアクションが発動するワーカープレースメント
- 資源獲得
- 食糧供給
- アクションや得られる資源が派手になる拡大再生産
- 各種建物や資源の組み合わせにより得点が変わるセットコレクション
- タイルプレースメントというよりは「ビルディングプレースメント」と言うべき箱庭構築
など、多くのボードゲームで遊んだ人ほど「どこかで見たことある」と思うことしきり。なので、遊んで行くほど
- アクションを先取りされないような立ち回り
- やりたいアクションと一致した色のカードが引けるように祈るときの緊張感
- だんだんと都市ができていく充足感
- 規定ターンに訪れる資源獲得の嬉しさ
- 世代ごとに強くなるカードの爽快感
といったシステムの出来に驚かされます。
何よりも、この、いかにもSFチックな「海底都市」というコンポーネントが没入感へと誘ってくれます。
慣れていないうちは拡大再生産特有の序盤のもたつきによるどん詰まりに苦しめられるので、多少の練習が必要。
この独特の世界観やインパクトの強いコンポーネントに惹かれた方には是非ともおすすめしたいゲームです。