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失敗記録:LVM物理ボリューム縮小とディスク切り詰めの挑戦。

注意事項

  • これは失敗した手順です。
  • なのでやってはいけないやつです。
  • あくまでも私の失敗したときの記録として残します。

何をやりたかったのか?

「KVMで作成したディスク(LVM)を500→200程度に切り詰めようとしたところ失敗した」。

環境

  • ホスト
    • Rocky Linux 8.6
    • KVM
  • ゲスト
    • Rocy Linux 9.7
    • シックボリュームで構築

1. ゲストOS内でのデータ整理

まず、ディスク容量を空けるために /home を削除・再作成し、使用量を削減しました。

  • 状態: 物理ボリューム(PV)500GB に対し、中身の合計(Root+Home+Swap)を 170GB 程度まで圧縮。

2. データの「前詰め」作業(pvmove)

LVMの「末尾」にあるデータを物理的にディスクの「先頭」へ移動させました。

  • コマンド: sudo pvmove --alloc anywhere /dev/vda2
  • 結果: pvdisplay -m にて、使用中セグメントが 0 ~ 73153 PE(約180GB圏内)に固まり、それ以降が FREE になったことを確認。

3. PVリサイズの試行(pvresize)

管理情報を 180GB に書き換えようと試みました。

  • コマンド:
sudo pvresize --setphysicalvolumesize 180G /dev/vda2
  • 結果: cannot resize to 46079 extents as later ones are allocated により失敗。
  • 考察: LVMの内部メタデータや、目に見えない微細なフラグが末尾に残っていた可能性。

4. ホスト側での物理コピー(dd による強行突破)

「データは前に寄せた」という事実に基づき、ホスト側から物理的に180GB 分だけを切り出す作戦を敢行。

  • 手順:
  1. ホスト側で新LV(180GB)を作成。
  2. dd コマンドで旧LVから 180GB 分を抽出コピー。
  3. lvrename を使い、VMが参照するターゲットを 180GB の新ディスクにすり替え。

5. 最終結果

  • 起動: 成功。
  • ログイン: 失敗。
  • 状況: virsh console 等で応答なし。
  • 結論: LVMおよびファイルシステムの整合性において、180GB という境界線で「管理情報の断裂」が発生。

教訓

  • LVMの末尾は聖域: pvmove でデータを寄せても、LVM自身の管理領域(Metadata Area)の整合性を保ったまま物理サイズを削るのは、OS稼働中や単純な dd では極めて困難である。
  • 切り詰めるなら「外から」より「中から」: 今回のように外部から dd で削る手法は、パーティションテーブルとLVMヘッダの整合性が 1 バイトでも狂うとシステム停止に直結する。

やはり、この手のリサイズは「新たにサーバを作成し(リサイズした上で)データを流し込む」という地道な主だが一番です。

RHEL9系でMySQLのrootパスワードを忘れてしまったときの再設定メモ

本手順は、MySQLのrootパスワードを紛失し、通常の方法でログインできなくなった場合に実施する「非常時用」のリカバリ手順です。

作業の前に

この作業は本来ならばあってはならない作業です。パスワード失念はセキュリティ事故の筆頭。ましてやWebシステムの神に等しいDBを司る通行証が消えた。なので、

  • 事前にアカウント情報を記したファイルを保存する
  • 適切な場所、適切なアクセス権で保管する

は必須ですが

往々にしてこの事故は起きます。なので、「マジで起きてしまった。取り敢えずの迅速な復旧」を望んでいる(つまり今回の私のような)方へのメモとなります。

この手順が笑える状況

  • 構築中
  • 検証作業中

のいずれかのみ。本番稼働中だったらまず笑えませんし、許可を得るための政治力・交渉力は甚大なものになります。筆者は「構築中」のパターンです。

環境

  • RHEL9系(RockyLinux9系)
  • MySQL 8

注記:RHEL 9系での注意点

  • 従来の mysqld_safe コマンドは廃止されているため、systemctl set-environment を使用して起動オプションを制御します。
  • MySQL 8.0以降は skip-grant-tables モード中でも FLUSH PRIVILEGES を実行しない限り ALTER USER コマンドが受け付けられない仕様となっています。

作業影響

  • 作業中にMySQLが止まる

これに尽きますが、「起きてしまったことは仕方ない。潔くサパッと止めてサクッと終わらせる」を心がけます。

さっくりとした手順

  1. MySQLサービスを停止します。
  2. 認証をスキップするための環境変数をセットします。
  3. 認証スキップ状態でMySQLを起動します。
  4. rootパスワードのリセットを行います。
  5. 認証を有効化してMySQLサービスを起動します。
  6. リセットされたパスワードでMySQLに入れることを確認します。

MySQLサービスの停止

  • MySQL停止
sudo systemctl stop mysqld
  • MySQL停止確認
systemctl status mysld

inactive(dead)を確認します。

認証をスキップするための環境変数をセットします。

  • 認証スキップのオプションを環境変数に一時セット
systemctl set-environment MYSQLD_OPTS="--skip-grant-tables --skip-networking"

(--skip-networkingを付けることで、作業中の外部接続を遮断し安全を確保します。)

認証スキップ状態でMySQLを起動します。

sudo systemctl start mysqld
  • MySQL起動確認
systemctl status mysld

active(running)を確認します。

rootパスワードのリセットを行います。

認証がスキップされている状態でログインし、権限テーブルを強制ロードしてからパスワードを書き換えます。

  • パスワードなしでrootログイン
mysql -u root

これでログインできたらひとまず成功です。ここからはSQL捜査を行います。

  • 権限テーブルをリロード (ALTER USER を実行可能にするために必須)
FLUSH PRIVILEGES;
  • パスワードの変更を実施します。
ALTER USER 'root'@'localhost' IDENTIFIED BY 'your_strong_password';
  • 変更を確定して終了
FLUSH PRIVILEGES;
exit

認証を有効化してMySQLサービスを起動します。

一時的な環境変数を削除し、通常の認証が有効な状態で再起動します。

  • MySQLを一旦停止
systemctl stop mysqld
  • MySQL停止確認
systemctl status mysld

inactive(dead)を確認します。

  • セットした環境変数を必ず解除 (これを忘れると誰でも入れる状態が続くため重要)
systemctl unset-environment MYSQLD_OPTS
  • 通常どおりサービスを起動
sudo systemctl start mysqld
  • MySQL起動確認
systemctl status mysld

リセットされたパスワードでMySQLに入れることを確認します。

mysql -u root -p

新しいパスワードでログインできたことを確認します。

まとめ

「起きないことが第一」とは言いますが、本当にくだらない理由でこういう事象は発生します。なので

  • 起きてしまったことは潔く認める
  • そこから原状の復旧を目指す。
  • 責任の追及とか誰がイモを引くかはその後で考える

の三段活用。“全裸大佐”が言う

過ちを気に病むことはない。ただ認めて、次の糧にすればいい

という「大人の特権」をフル活用しましょう。

レポジトリ一覧を確認するためのワンライナー。

RHEL系のサーバ設定で結構重要になってくる「サーバがどのレポジトリを使っているか?

これを簡単に調べるワンライナーです。

環境

Rocky Linux 9.10

ワンライナー

echo -e "|Repo-id|Repo-name|\n|---|---|" && dnf repolist -q | awk '$1 != "repo" && NF > 1 {id=$1; $1=""; sub(/^[ \t]+/, ""); print "|" id "|" $0 "|"}'

出力結果

Repo-idRepo-name
appstreamRocky Linux 9 - AppStream
baseosRocky Linux 9 - BaseOS
epelExtra Packages for Enterprise Linux 9 - x86_64
epel-cisco-openh264Extra Packages for Enterprise Linux 9 openh264 (From Cisco) - x86_64
extrasRocky Linux 9 - Extras
remi-modularRemi's Modular repository for Enterprise Linux 9 - x86_64
remi-safeSafe Remi's RPM repository for Enterprise Linux 9 - x86_64
zabbixZabbix Official Repository - x86_64
zabbix-non-supportedZabbix Official Repository (non-supported) - x86_64
zabbix-toolsZabbix Official Repository (tools) - x86_64

と、このままマークダウン記事として貼り付けられるようになっています。

仕組み

1. echo -e "|Repo-id|Repo-name|\n|---|---|"

Markdown形式の表の「見出し」を無理やり作っている部分です。

  • echo -e: 「バックスラッシュ記法」を有効にするオプションです。
  • \n: これがあることで、1行目の見出しと2行目の区切り線(|---|---|)の間で改行されます。

2. dnf repolist -q

システムのレポジトリ一覧を取得するコマンドです。

  • repolist: 有効なレポジトリの ID と名前を表示します。
  • -q (quiet): 「メタデータの期限切れ確認」などの余計なメッセージを非表示にし、純粋なリストの結果だけを出力します。

3. awk '$1 != "repo" && NF > 1 { ... }'

受け取ったテキストを1行ずつ加工しています。

要素意味
$1 != "repo"1番目の項目(Repo-id)が "repo" という文字列ではない行だけを処理する(見出し除外)。
NF > 1項目の数(Number of Fields)が1つより多い行=空行などを除外。
id=$11番目の項目(Repo-id)を変数 id にキープ。
$1=""1番目の項目をデータから消去。これで残りの $0(行全体)が Repo-name だけになります。
sub(/^[ \t]+/, "")1列目を消した後に残ってしまう「先頭の空白」を削除して綺麗にします。
print "|"...最後に、Markdownの枠組み | で囲って出力します。

まとめ

  1. echo で表の見た目を作り、
  2. dnf でデータを静かに(-q)呼び出し、
  3. awk で「いらない行(repo)」を捨てつつ、1列目(ID)とそれ以降(Name)をバラバラにして | で挟み直す。

という流れになっています。

iPhoneの画像データを自宅内のNextcloudに一括送信。

連休で家にいる中でないとできない作業でした。

事前準備

  1. Nextcloud(宅内)のセットアップができている。
  2. NextcloudサーバとNASをNFSでマウントしている。(書き取り可能になっている)
  3. iPhoneにNextcloudアプリを入れ、同じNW内にあるNextcloudと連携が取れている。

2,019年からのiPhoneデータ。相当に苦労しました。

自動アップロード設定画面を開く

Nextcloudアプリの自動アップロード機能を有効化するしていきます。

Nextcloudアプリ右下「その他(…)」 → 「設定」 → 「自動アップロード」

の画面を開きます。

カメラロールの自動アップロードを有効化

iPhoneの写真アプリ内の画像・動画をNextcloudへ自動送信するため「カメラロールをアップロード」をオンにします。

必要に応じて「新しい写真のみ」「すべての写真」などの範囲を選択します。(筆者は全ての写真を選択)

保存先フォルダを指定(重要)

誤ったフォルダを選ぶと整理が崩れるため、最も重要なステップです。

  1. 「リモートフォルダ」をタップ
  2. 事前に作成した NAS側の外部ストレージフォルダ を選択しました。

必要に応じて「カメラロール」専用フォルダをNextcloud側で作っておきましょう。

同期条件を設定して安定性を確保

筆者は「Wi-Fi使用時のみ」をオンにしました。というのも、このNextcloudは完全に宅内で運用するからです。

初回のみ:自動ロックの解除

これがハマりポイントでした。

iPhoneの

設定 > 画面表示と明るさ > 自動ロック

に選び「なし」に変更。その上で先のiPhoneのNextcloudアプリを開きっぱなしにしておきます。

可能であればワイヤレス充電でつけっぱなしにしておくと良いでしょう。

参考までに、宅内無線LAN環境、45,000枚ほどの画像の転送に10時間ほどかかりました。

※この作業が終わったら自動ロックの設定を元に戻すのを忘れないようにしましょう。

Ubuntu26.04でNextcloudをインストール。(Apache/MySQL/PHP8.5-FPM)

概要

  • Ubuntu 26.04
  • Apache

をインストールした状況で、「PHP-FPM」を稼働させた上でNextcloudをインストールしていくためのメモです。

この手順はゴールではなくスタートです

  • 本手順は「構築した」という始まりに過ぎません。
  • 「動く」手順ではありますが「初期設定」は以下が絡むため、これ以上に厄介です。
    • 初期設定
    • メール設定
    • redis設定
    • 各種セキュリティ
    • ログ設定
    • アプリのチューニング…
  • インターネット環境だろうとローカルだろうと、「データを取り扱う器」を構築した以上、データ保全という義務と責任がこれから重くのしかかります。
  • 本手順で「めんどくさい」と思った方は素直にOneDrive/GoogleDrive/Dropboxをお使いください。その方があなたもデータも幸せです。(実際、筆者が使ってるGoogle AI proなら月額2900円で5TBも利用可能です!)

再掲:Nextcloudというかサービス運営者に必要なのは「資格」ではなく「責任」です。

Ubuntu24.04のインストール時にも言いましたが、この理論は未だに私の中では真理です。

巷では「○○の資格があればこの運用は」的な話があるようですが:そもそも運用の方針を取り違えていると思います。

「救急戦隊ゴーゴーファイブ」に曰く

「資格? 馬鹿野郎、誰もそんなもの持ってねぇんだ! いいか、あるのは責任だけだ。戦う責任! あの子を傷つけちまった責任! そいつを果たすには、この地球を守るしかねぇんだ!」

私が言いたいことはこれに尽きます。

なぜ mod_php ではなく PHP-FPM を使うのか?

パフォーマンスとリソース効率を向上させるためです。

従来のmod_phpでは、PHPがApacheの全プロセスに組み込まれるため、画像ファイルのリクエストのようなPHPが不要な処理でもメモリを消費し、無駄が多くなりがちでした。

一方、PHP-FPMはPHPの処理をApacheから完全に独立させた専門のプロセスとして管理します。ApacheはPHPが必要なリクエストだけをPHP-FPMに中継するため、サーバー全体の動作が軽量かつ高速になります。

前提

  • OS: Ubuntu 26.04 LTS
  • → SSH接続できること。
  • ※root権限を持っていること。
  • この権限を持っていない場合、ここから先の設定はできません。
  • データベース: MySQL 8.0
  • Webサーバー: Apache 2.4
  • 実行ユーザーはwww-data
  • ホームディレクトリを /home/www-dataにしています。自分の環境に合わせてください。
  • ドメインとSSL/TLS証明書: 準備済みであること

筆者の好みでaptitudeを用いています。必要に応じてaptをご利用ください。

さっくりとはならない手順

  1. パッケージをインストールしていきます。
  2. PHP-FPMの設定を行います。
  3. PHPのパフォーマンス設定を行います。
  4. MySQLでDB設定を行います。
  5. NextcloudのDBを設定します。
  6. Apacheバーチャルホストの設定を行います。
  7. バーチャルホストの設定を有効化します。
  8. 設定の有効化とサービスの再起動を実施します。
  9. Webブラウザで初期インストールを行います。

必要なパッケージのインストール

PHP本体、PHP-FPM、Nextcloudが必要とする各種PHPモジュールをインストールします。

sudo aptitude install php php-fpm php-opcache php-pdo php-bcmath php-calendar php-ctype php-fileinfo php-ftp php-gd php-intl php-json php-mbstring php-mysql php-posix php-readline php-sockets php-bz2 php-tokenizer php-zip php-curl php-iconv php-xml php-imagick php-gmp php-apcu memcached

バージョンを確認します。

php -v

表示例

PHP 8.5.4 (cli) (built: Apr  1 2026 09:36:11) (NTS)
Copyright (c) The PHP Group
Built by Ubuntu
Zend Engine v4.5.4, Copyright (c) Zend Technologies
    with Zend OPcache v8.5.4, Copyright (c), by Zend Technologies

※Ubuntu 26.04はリポジトリを追加するまでもなくPHP8.5がインストールされます。※

PHP-FPMとApacheの連携設定

従来の mod_php を無効化し、PHP-FPMとの通信に必要な proxy_fcgi モジュールなどを有効化します。

  • mod_phpを無効化(もしインストールされていれば)
sudo a2dismod php
  • 必要なモジュールを有効化
sudo a2enmod proxy_fcgi setenvif header rewrite

PHPのパフォーマンス設定

Nextcloudのパフォーマンス向上のため、PHPのメモリ制限、OPcache、APCuを設定します。

  • php.ini の設定 (memory_limit)
sudo sed -i 's/memory_limit = .*/memory_limit = 512M/g' /etc/php//fpm/php.ini
  • OPcacheとAPCuの有効化

Nextcloud推奨の設定値を /etc/php//mods-available/ に作成・適用します。

  • OPcache設定
cat <<- __EOF__ | sudo tee /etc/php//mods-available/opcache.ini
opcache.enable=1
opcache.enable_cli=1
opcache.interned_strings_buffer=16
opcache.max_accelerated_files=10000
opcache.memory_consumption=128
opcache.save_comments=1
opcache.revalidate_freq=1
__EOF__
  • APCu設定
cat <<- __EOF__ | sudo tee /etc/php//mods-available/apcu.ini
[apcu]
apc.enabled=1 apc.shm_size=32M apc.ttl=7200 apc.enable_cli=1 apc.serializer=php __EOF__
  •  設定の有効化
sudo phpenmod opcache apcu

このphpenmodがハマりポイントでした。従来の ln -sではなく、専用コマンドを用いることでfpm / cli / apache-mod でも安定した運用が可能になります。

データベースの作成

Nextcloudが使用するMySQLデータベースと専用ユーザーを作成します。

  • MySQLにrootでログイン
mysql -u root -p

以下のSQLコマンドを実行します。YOUR_STRONG_PASSWORD は必ず強固なパスワードに変更してください。

CREATE DATABASE IF NOT EXISTS nextcloud CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_general_ci;
CREATE USER 'nextcloud'@'localhost' IDENTIFIED BY 'YOUR_STRONG_PASSWORD';
GRANT ALL PRIVILEGES ON nextcloud.* TO 'nextcloud'@'localhost';
FLUSH PRIVILEGES;
EXIT;

Nextcloudプログラムの配置

Nextcloud本体をダウンロードし、Webサーバーからアクセスできる場所に配置します。

  • 作業ディレクトリへ移動
cd /tmp && pwd

任意のディレクトリを指定します。

  • 最新版をダウンロードして展開
wget https://download.nextcloud.com/server/releases/latest.zip
unzip latest.zip
  • 展開したファイル一式をWeb公開用ディレクトリに移動
sudo mv nextcloud /home/www-data/
  • 所有者をWebサーバーの実行ユーザーに変更
sudo chown -R www-data:www-data /home/www-data/nextcloud

Apacheバーチャルホストの設定

Nextcloud用のApache設定ファイルを作成します。ここでPHP-FPMとの連携設定を組み込みます。

  • ログディレクトリの作成
sudo mkdir /var/log/nextcloud
  • ログディレクトリをwww-dataに修正。

これは、後のメンテナンス性を高めるためです。

sudo chown www-data:www-data /var/log/nextcloud
  • 設定ファイルの作成
/etc/apache2/sites-available/nextcloud.conf

を、teeで一気通貫で作ります。

# 【】内はご自身の環境に合わせてください
cat <<- __EOF__ | sudo tee /etc/apache2/sites-available/nextcloud.conf
<VirtualHost *:80>
    ServerName 【hoge.example.com】
    RewriteEngine On
    RewriteCond %{HTTPS} off
    RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
</VirtualHost>

<VirtualHost *:443>
    ServerName 【hoge.example.com】
    DocumentRoot 【/home/www-data/nextcloud】

    CustomLog /var/log/nextcloud/nextcloud_access.log combined
    ErrorLog /var/log/nextcloud/nextcloud_error.log

    <Directory 【/home/www-data/nextcloud】>
        Options -MultiViews
        AllowOverride All
        Require all granted
    </Directory>

    # PHP-FPM連携設定
    <FilesMatch \.php$>
        # SetHandlerで、phpファイルのリクエストをPHP-FPMのソケットに渡す
        SetHandler "proxy:unix:/var/run/php/php8.5-fpm.sock|fcgi://localhost/"
    </FilesMatch>

    # --- SSL設定 ---
    SSLEngine on
    Protocols h2 http/1.1
    SSLCertificateFile 【/etc/certs/hoge.example.com.crt】
    SSLCertificateKeyFile 【/etc/private/hoge.example.com.key】
    # 中間証明書が別に提供されている場合はこちらを有効化
    # SSLCACertificateFile 【/etc/certs/hoge.example.com.CA.crt】

    # --- 推奨SSL/TLS設定 ---
    SSLProtocol             all -SSLv3 -TLSv1 -TLSv1.1
    SSLCipherSuite          ECDHE-ECDSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-ECDSA-AES256-GCM-SHA384:ECDHE-RSA-AES256-GCM-SHA384:ECDHE-ECDSA-CHACHA20-POLY1305:ECDHE-RSA-CHACHA20-POLY1305:DHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:DHE-RSA-AES256-GCM-SHA384
    SSLHonorCipherOrder     on
    SSLCompression          off
    SSLSessionTickets       off

    # --- セキュリティヘッダー ---
    Header always set Strict-Transport-Security "max-age=15552000; includeSubDomains"
    Header always set Referrer-Policy "no-referrer"
    Header always set X-Content-Type-Options "nosniff"
    Header always set X-Frame-Options "SAMEORIGIN"
    Header always set X-Permitted-Cross-Domain-Policies "none"
</VirtualHost>
__EOF__

※ こちらもMod_Securityによる連携は可能です。

設定の有効化とサービスの再起動

  • 作成したサイト設定を有効化
sudo a2ensite nextcloud.conf
  • 構文チェック
sudo apache2ctl configtest

Syntax OK と表示されることを確認

  • fpm/apacheサービスを再起動
sudo systemctl restart php8.5-fpm.service
sudo systemctl restart apache2.service
  • fpm/apache再起動確認
systemctl status php8.5-fpm.service
systemctl status apache2.service

active (running)と表示されていれば正常です。

Webブラウザでのセットアップ

最後に、Webブラウザで https://【設定したドメイン】 にアクセスし、画面の指示に従ってNextcloudの初期設定を完了させます。

  • 管理者ユーザーのユーザー名とパスワードを入力
  • データベース情報を入力
  • データベースのユーザー名: nextcloud
  • データベースのパスワード: データベースのパスワード
  • データベース名: nextcloud
  • データベースのホスト名: localhost (または localhost:3306)

これで、PHP-FPM上で動作するNextcloud環境の構築が完了します。

Ubuntu26.04にRedmine6.1をインストール。(並びにハマったところのメモ)

以下の環境でインストールを確認しています。

  • Ubuntu 26.04
  • Ruby: 3.3 以上 (Ubuntu標準パッケージ)
  • Redmine: 6.1-stable
  • DB: MySQL 8.x

本記事で実施すること

  1. Redmineを動かすためのパッケージがインストールできるように準備をします。
  2. Redmineを動かすためのパッケージ(Ruby/データベース/Webサービスなど)をインストールします。
  3. データベースやWebサービスの基礎設定を行います。
  4. Redmineの動作確認を行います。

想定している読者

  • 「Redmine」をUbuntuにインストールしてみたい
  • まずは動くところまで確認できればいい

前提

  • Ubuntuサーバの初期設定が終わった直後の状態を想定します。
  • DNSでドメインの名前が解決できることを前提としています
  • 環境は以下の通りです。
  • Apache系
  • MySQL
  • Ruby
    • 3.3 (Ubuntu 26.04)
  • また、パッケージ管理としてaptitudeを用いています。aptが好みの方はこちらに読み替えてください。

特記事項

  • 本手順ではRedmine 6.1.2をインストールします。
  • 本記事のredmineの格納ディレクトリは/home/www-data/redmineです。一般的なディレクトリ(/var/lib/redmine)と異なることを最初に注記します。
  • ほぼコピペだけで済むような構成にしていますが、一部、テキストエディタを使用する箇所があります。
  • また、自身の環境に合わせたりパスワードを設定する項目がありますのでそこは注意してください。

手順

必要なパッケージをインストールします。

  • パッケージ全体のアップデート
sudo aptitude update
  • 必要なパッケージのインストール
sudo aptitude install build-essential zlib1g-dev libssl-dev libreadline-dev libyaml-dev libcurl4-openssl-dev libffi-dev mysql-server mysql-client apache2 apache2-dev libapr1-dev libaprutil1-dev imagemagick libmagick++-dev fonts-takao-pgothic subversion git ruby libruby ruby-dev libmysqlclient-dev

apacheの追加モジュールをインストールします。

sudo aptitude install libapache2-mod-passenger

rubyのパッケージ管理(gem)を用いて必要なライブラリをインストールします。

sudo gem install bundler racc mysql2

「3 gems installed」が表示されればインストール成功です。

必要に応じてmysqlの初期設定を行います。

mysql_secure_installationによる初期設定を行います。

うまくいかない場合は以下を参照してください。

https://barrel.reisalin.com/books/bbf94/page/mysql-secure-installation

mysqlでDBとユーザーを設定します。

sudo mysql -u root -p

上記で設定した「mysqlのrootパスワード」を入力し、mysqlにログインします

CREATE DATABASE redmine character set utf8mb4;

DB "redmine" を作成します

CREATE USER 'redmine'@'localhost' IDENTIFIED BY 'password';

ユーザ "redmine"を作成し、パスワードを設定します。
この'password'は任意のパスワードに変更してください

GRANT ALL ON redmine.* TO 'redmine'@'localhost';
flush privileges;
exit

設定したDBでログインできることを確認します。

mysql -u redmine -p
SHOW DATABASES;
exit
  • 配置ディレクトリ作成
sudo mkdir -p /home/www-data/redmine

自分の環境に合わせます。

  • 所有者変更
sudo chown -R www-data:www-data /home/www-data
  • Redmine 6.1を入手
sudo -u www-data svn co https://svn.redmine.org/redmine/branches/6.1-stable /home/www-data/redmine

Redmineのコンフィグを設定します。

  • サンプルファイルをコピーしてコンフィグを編集
sudo -u www-data cp -pi /home/www-data/redmine/config/database.yml.example /home/www-data/redmine/config/database.yml

/home/www-data/redmine/config/database.yml

このファイルを教義・信仰に従ったエディタで編集してください。

database.yml 編集内容

production:
  adapter: mysql2
  database: redmine
  host: localhost
  username: redmine
  # rootからredmineに変更します
  password: "redmine用のパスワード"
  encoding: utf8mb4
# 本番環境(production)のみ設定を行います

Redmineのマイグレーションを行います。

  • Redmineのルートディレクトリに移動
cd /home/www-data/redmine/ && pwd

/home/www-data/redmine/ (Redmineを配置したディレクトリ)であることを確認します

  • Bundlerの設定

※26.04でハマったところです。Bundlerの設定を行う必要がありました。

sudo -u www-data bundle config set --local path 'vendor/bundle' && sudo -u www-data bundle config set --local without 'development test'
  • stringio競合回避

※これが一番ハマった部分です。Redmineが必要とするライブラリとUbuntu26.04のRubyのgemに齟齬があったため、これに気づかずエラーを繰り返しました。

sudo -u www-data bundle update stringio
  • bundle install
sudo -u www-data bundle install
  • シークレットトークンの発行
sudo -u www-data bundle exec rake generate_secret_token RAILS_ENV=production
  • DBマイグレーション
sudo -u www-data bundle exec rake redmine:load_default_data RAILS_ENV=production
  • 日本語化
sudo -u www-data RAILS_ENV=production REDMINE_LANG=ja bundle exec rake redmine:load_default_data
  • アセットのプリコンパイル

※これもハマりました。表示エラーが出てきました。

sudo -u www-data bundle exec rake assets:precompile RAILS_ENV=production

Apacheの設定ファイルを作成します。

【】を自分の作成したRedmineのサーバ名/ドメイン名に変更します。

cat <<- __EOF__ | sudo tee -a /etc/apache2/sites-available/redmine.conf
<VirtualHost *:80>
    ServerName 【hoge.example.com】
    # ServerNameは自身が設定したredmineに読み替えてください。
    DocumentRoot /home/www-data/redmine/public
    <Directory /home/www-data/redmine/public>
        Options -MultiViews
        AllowOverride All
        Require all granted
    </Directory>
</VirtualHost>
__EOF__

設定を反映させます。

  • ファイル作成確認
ls -l /etc/apache2/sites-available/redmine.conf
  • 設定ファイル有効化
sudo a2ensite redmine.conf
  • 初期サイト設定を無効化
sudo a2dissite 000-default.conf
sudo a2dissite default-ssl.conf
  • コンフィグファイル整合性確認
sudo apache2ctl configtest

Syntax OK を確認します

  • 設定反映前のapacheステータス確認
systemctl status apache2.service

active(running)を確認します

  • apache再起動
sudo systemctl restart apache2.service
  • 設定反映後のapacheステータス確認
systemctl status apache2.service

active(running)を確認します

Webページの表示を確認します。

http://設定したRedmineドメイン

でRedmineのトップページが表示されれば成功です。

直ちにadmin/adminでログインし、強固なパスワードを設定し直します。

Ubuntu26.04とQNAPの連携。

QNAPの構築も一段落したため、やりたいこと「LinuxサーバとQNAPをつなぎ、冗長化を持たせた大容量ストレージにする」を開始します。

そもそもNFS (Network File System) とは?

NFSは、主にUNIXやLinuxなどのOS間でファイルを共有するために開発されたプロトコルです。

一番の特徴は、リモート(NASなど)にあるフォルダを、自分のコンピュータのディレクトリツリー(/mnt/qnap など)の一部として組み込めることです。
一度マウントしてしまえば、ユーザーやアプリからはそれがネットワーク経由であるということを意識せず、通常のファイル操作と同じコマンド(ls, cp, mvなど)で扱えるようになります。

主な用途

  • Webサーバーのデータ共有: 複数台のサーバーで同じ画像データなどを参照する場合。
  • バックアップ: サーバーのログやDBのダンプファイルをNASに直接書き込む。
  • 仮想化環境: 仮想マシンのディスクイメージを保存する場所(ストレージ)として利用。

他の共有方式(SMB/CIFS)との違い

よく比較されるものに、Windowsで一般的に使われる SMB (Server Message Block) があります。QNAPはどちらも使えますが、以下のような違いがあります。

特徴NFSSMB (Windows共有)
主なOSLinux / UNIXWindows (Linuxでも可)
設定のしやすさ非常にシンプル(IPベース)ユーザー名/パスワードが基本
パフォーマンスLinux間なら非常に高速以前は遅かったが今は高速
権限管理LinuxのUID/GIDに依存WindowsのACLに依存

今回目指したこと。

sequenceDiagram autonumber participant U as ユーザー participant S as Linuxサーバ (OS) participant NC as Nextcloud (アプリ) participant Q as QNAP (NAS) Note over S, Q: 1. インフラ層のマウント設定 S->>Q: NFSマウント要求 (linuxserver:/NFS) Q-->>S: 接続許可・ディレクトリを /mnt/qnap に結合 Note over U, Q: 2. Nextcloudでの外部ストレージ利用 U->>NC: ファイル一覧を表示 NC->>S: 外部ストレージ設定に基づき /mnt/qnap を参照 S->>Q: NFSプロトコル経由で実データにアクセス Q-->>S: フォルダ・ファイル情報を返す S-->>NC: データを透過的に引き渡し NC-->>U: ブラウザ上にQNAP内のファイルを表示 Note over U, Q: 3. ファイルのアップロード時 U->>NC: ファイルをアップロード NC->>S: /mnt/qnap 配下に書き込み命令 S->>Q: ネットワーク経由でQNAPにデータを転送・保存 Q-->>U: 保存完了

手順

以下、作業メモです。

ステップ1:QNAP側でのサービス有効化

  1. コントロールパネル > ネットワークとファイルサービス > Win/Mac/NFS/WebDAV を開く。
  2. NFSサービス タブで「NFSサービスを有効にする(v2/v3, v4)」にチェックを入れ、「適用」。

ステップ2:共有フォルダの権限設定

  1. コントロールパネル > 権限 > 共有フォルダ で対象フォルダ(例:NFS)の「アクセス権の編集」を開く。
  2. 「権限タイプの選択」を NFSホストのアクセス に切り替える。
  3. 「追加」 を押し、ホスト名に *(またはLinuxのIP)を入力。
  4. 重要設定:
    • 権限: 「読み取り/書き込み」を選択。
    • Squashオプション: rootユーザーで操作する場合は「なし(NO_ROOT_SQUASH)」を推奨。
  5. 設定を保存し、表示されている ネットワークパス(今回なら /NFS)をメモする。

ステップ3:Linuxサーバー側でのマウント操作

  1. ツールのインストール(未導入の場合):
    • sudo apt install nfs-common (Ubuntu/Debian)
    • sudo yum install nfs-utils (RHEL/CentOS)
  2. マウントポイントの作成:
    • sudo mkdir -p /mnt/qnap
  3. 手動マウントの実行:
    • sudo mount -t nfs QNAPのIP、ホスト名:/NFS /mnt/qnap
  4. 確認:
    • df -h を実行し、ファイルシステム欄に QNAP のパスと容量が表示されれば成功。

ステップ4:自動マウントの設定(永続化)

サーバー再起動後も自動で接続されるよう設定します。

/etc/fstabは正直編集したくないファイル筆頭です。可能な限り先にやっておくことを強く勧めます。

  • /etc/fstabバックアップ

※バックアップと言ったところで、失敗した瞬間にサーバが立ち亜が楽なるは普通に発生します。慎重を期してください。

sudo cp -pi /etc/fstab /path/to/backup/fstab.$(date +%Y%m%d)
  • バックアップ確認
diff -u /path/to/backup/fstab.$(date +%Y%m%d) /etc/fstab

差分がないことを確認します。

  • /etc/fstab追記:
QNAPのIP、ホスト名:/NFS  /mnt/qnap  nfs  defaults,_netdev  0  0

※自分の環境に合わせます。

  • /etc/fstab追記確認:
diff -u /path/to/backup/fstab.$(date +%Y%m%d) /etc/fstab

以下の差分を確認します。

+ QNAPのIP、ホスト名:/NFS  /mnt/qnap  nfs  defaults,_netdev  0  0

テスト

  • NFSマウント解除
sudo umount /mnt/qnap
  • fstabマウント
sudo mount -a
  • マウント確認
df -h

は味気ないので

{
&nbsp; echo "| デバイスパス | タイプ | 全サイズ | 使用率 | マウントポイント |"
&nbsp; echo "| --- | --- | --- | --- | --- |"
&nbsp; df -hPT | grep -vE 'tmpfs|shm|devtmpfs' | tail -n +2 | awk '{printf "| %s | %s | %s | %s | %s |\n", $1, $2, $3, $6, $7}'
}

のワンライナーを用います。

デバイスパスタイプ全サイズ使用率マウントポイント
/dev/sda2ext4233G6%/
efivarfsefivarfs256K12%/sys/firmware/efi/efivars
/dev/sda1vfat1.1G1%/boot/efi
QNAP:/NFSnfs44.2T30%/mnt/qnap

などが表示されればOKです。

サーバの再起動

この段階で

sudo reboot

をかけておきます。序盤でfstabの不具合に気づかないと、後のサーバ運用そのものが詰みます。

Ubuntu26.04にPHP8.5/PHP8.5-FPMをインストール。

概要

Ubuntu 26.04でWebアプリ(Nextcloudを想定)を動かす際の柱であるPHPのインストールを行います。

盛大にはまったポイント

2026/04/23にリリースされた26.04。導入されるミドルウェアの最新性がキモでした。

筆者が前項でやったレポジトリ追加は「26.04には対応してない。そもそもミドルウェアが合ってない」など言われましたが、
「リポジトリを追加するまでもなく最新版がインストールされる」ことに気づきませんでした。

さっくりとした手順

  1. システムを最新化します。
  2. PHP 8.5本体を導入します。
  3. 必須モジュールをインストールします。
  4. PHP-FPMを導入します。
  5. 高速化設定を行います。(OPcache, APCu周り)
  6. 設定を反映します。

システムの更新

まずは標準リポジトリを最新の状態にします。

sudo aptitude update

PHP 8.5 本体と Redis サーバーのインストール

メタパッケージ(バージョン指定なし)を使用することで、OSが最適な 8.5 系を自動選択します。

sudo aptitude install php php-fpm php-common php-cli php-readline redis-server

当初筆者はPHP8.4を選択していたのですが、そこが盛大なはまりポイントでした。(PHPの動向を追っていなかったという失態もあります)

Nextcloud 必須・推奨拡張モジュールのインストール

Nextcloudの動作に不可欠なモジュール群を一括で導入します。

sudo aptitude install php-{bcmath,bz2,curl,gd,gmp,intl,ldap,mbstring,mysql,sockets,xml,zip,imagick,redis,apcu,memcached}

Apache 連携設定 (PHP-FPM版)

Apacheで PHP 8.5 を FPM 経由で動作させる設定です。

sudo a2enmod proxy_fcgi setenvif
sudo a2enconf php8.5-fpm
sudo systemctl restart apache2

5. PHP 8.5 高速化設定 (OPcache / APCu)

Nextcloudの警告を消し、パフォーマンスを最大化するための設定です。

  • OPcache設定の作成
cat <<- __EOF__ | sudo tee /etc/php/8.5/mods-available/opcache.ini > /dev/null
; configuration for php opcache module
opcache.enable=1
opcache.enable_cli=1
opcache.interned_strings_buffer=16
opcache.max_accelerated_files=10000
opcache.memory_consumption=256
opcache.save_comments=1
opcache.revalidate_freq=1
__EOF__

→ 既にあるファイルを上書きます。(切り戻し想定せず)

  • APCu設定の作成
cat <<- __EOF__ | sudo tee /etc/php/8.5/mods-available/apcu.ini > /dev/null
extension=apcu.so
[apcu]
apc.enabled=1 apc.shm_size=32M apc.ttl=7200 apc.enable_cli=1 apc.serializer=php __EOF__

 設定の有効化

sudo phpenmod opcache apcu

このphpenmodもハマりポイントでした。従来の ln -sではなく、専用コマンドを用いることでfpm / cli / apache-mod でも安定した運用が可能になります。

サービスの再起動と確認

sudo systemctl restart php8.5-fpm
sudo systemctl restart redis-server
sudo systemctl restart apache2
  • バージョンの確認
php -v

with Zend OPcache v8.5.4 等 と表示されれば正解です。

備考:PHPを用いるWebアプリ設定の確認

Apacheの各サイト設定ファイル (/etc/apache2/sites-available/*.conf) 内で、必ず 8.5 のソケットを指定してください。

<FilesMatch \.php$>
&nbsp; &nbsp; SetHandler "proxy:unix:/var/run/php/php8.5-fpm.sock|fcgi://localhost/"
</FilesMatch>

これを入れないと、

The requested URL was not found on this server.   
    
Additionally, a 404 Not Found error was encountered while trying to use an ErrorDocument to handle the request.

の非情なるメッセージが返ってきます。

Apacheのインストールと初期設定(Ubuntu 26.04)

概要

Ubuntu26.04にWebサーバーApacheをインストールします。最近のトレンドではNginxではあるものの、

  1. 豊富なモジュールとカスタマイズ
  2. 動的コンテンツの設定をしやすい
  3. 小規模サイトを立ち上げる上での手間の少なさ
  4. 外部ファイルやモジュールの連携により、以下のような細かい設定が可能
  • 自宅等からのアクセスログを残さず、ログの透明化を図る
  • Robots.txtを無視する悪質なクローラーの排除
  • mod_securityに代表されるWAF(Web Application Firewall)の設置

を考慮してのApache設定です。

さっくりとした手順

  1. (未実施の場合必須)UFWの設定を行います。
  2. Apacheのインストールを行います。
  3. Apacheの設定を行います。
  4. 設定の反映を確認します。

(未実施の場合必須)UFWの設定

この作業、サーバ移設などになれている人ほど陥る罠です。「設定はしっかりしている。なのにサンプルページすら引っかからない!」という場合、大概が「UFWでポート80/443を空けていない」パターンが大半を占めます。

大前提

SSH接続を許可(ポート22はSSH記事で許可済みを前提とする)。

設定の前の心構え:

UFWは堅牢であると同時に融通の利かない門番です。設定を間違えると「自分のサーバにログインできない」事態が易々と発生します。

そのため、この作業に臨む際は落ち着いて臨みましょう。コマンドを打つ際に3回ぐらい深呼吸してもいいぐらいの心構えです。

  • http通信を許可する
sudo ufw allow http comment 'Allow HTTP traffic for Apache'
  • https通信を許可する
sudo ufw allow https comment 'Allow HTTPS traffic for Apache'
  • 設定を確認する
 sudo ufw status verbose

上記、http/httpsが有効になっていることを確認します。

  • UFWが有効になっていない場合:有効化
sudo ufw enable 

インストールを行います。

  • パッケージ全体のアップデート
sudo aptitude update 
  • apacheのインストール
sudo aptitude install apache2
  • バージョン確認
apache2ctl -v
  • 表示例
Server version: Apache/2.4.62 (Ubuntu)
Server built:   2024-07-22T12:37:10
  • サービス稼働確認
systemctl status apache2.service

enabledactive (running)を確認します。

設定を行います。

  • 設定ファイルのバックアップ
sudo cp -pi /etc/apache2/apache2.conf /path/to/backup/directory/apache2.conf.$(date +%Y%m%d)

任意のバックアップディレクトリを指定します。

  • 設定ファイルのバックアップ確認
diff -u /path/to/backup/directory/apache2.conf.$(date +%Y%m%d) /etc/apache2/apache2.conf

差分が無いことでバックアップを確認します。

  • 設定ファイル追記
sudo tee -a /etc/apache2/apache2.conf > /dev/null << 'EOF'
ServerSignature Off
ServerTokens Prod
ServerName example.com
EOF

自分のサーバー名を英数字で置き換えてください。

  1. サーバーの署名をオフにして
  2. 最小限の情報のみを公開し
  3. Webサーバの名前を指定する

内容です。

  • 追記確認
diff -u /path/to/backup/directory/apache2.conf.$(date +%Y%m%d) /etc/apache2/apache2.conf
  • 差分内容
+ ServerSignature Off
+ ServerTokens Prod
+ ServerName 自分のサーバー名

設定反映を確認します。

  • 構文確認
sudo apache2ctl configtest

Syntax OKを確認します。

  • サービス再起動
sudo systemctl restart apache2.service
  • サービス再起動確認
systemctl status apache2.service

active (running)を確認します。

  • 設定反映確認
curl -I http://localhost

以下のように、ServerヘッダーにApacheのみが表示されていることを確認します。

Server: Apache

ノートPCサーバ化計画。(ノートPCのオートスリープオフ設定)

こちらで買っていた

LinuxデスクトップPCですら怪しい性能になったので、これをサーバに変えます。

  • Core i-5 7300
  • 8GB Memory
  • 256GB SSD

はサーバとして必要最小限以上の機能。何よりも「UPS/コンソールつきのサーバ」として家庭内運用ではこの上なく役立ちます。

今回の方針

  • Nextcloudサーバにする。
  • ローカルNWでのみ運用。DDNSやブロードバンドルータのポート解放などは行わない。
  • データストレージはNASをNFSマウントして利用。

Linuxサーバのインストール

今回選んだのは2026/04/23にリリースされたばかりのUbuntu26.04。

適当な方法でインストールメディアを作り、画面に従ってインストールするだけ。

ノートPCならではの制限解除

蓋を閉じてもスリープさせない設定

これが地味に重要です。

  • 設定ファイルのバックアップ
sudo cp -pi /etc/systemd/logind.conf /path/to/backup/logind.conf.$(date +%Y%m%d)
  • 設定ファイルのバックアップ確認
diff -u /path/to/backup/logind.conf.$(date +%Y%m%d)

エラーがないことを確認します。

  • 変更箇所

以下を修正していきます。

  • HandleLidSwitch=ignore
  • HandleLidSwitchExternalPower=ignore
  • HandleLidSwitchDocked=ignore
  • LidSwitchIgnoreInhibited=no

修正後、保存します。

  • 差分確認
diff -u /path/to/backup/logind.conf.$(date +%Y%m%d)

以下のような差分を確認します。

-#HandleLidSwitch=suspend
-#HandleLidSwitchExternalPower=suspend
-#HandleLidSwitchDocked=ignore
+HandleLidSwitch=ignore
+HandleLidSwitchExternalPower=ignore
+HandleLidSwitchDocked=ignore
 #HandleSecureAttentionKey=secure-attention-key
 #PowerKeyIgnoreInhibited=no
 #SuspendKeyIgnoreInhibited=no
 #HibernateKeyIgnoreInhibited=no
-#LidSwitchIgnoreInhibited=yes
+LidSwitchIgnoreInhibited=no
  • システム反映
sudo systemctl restart systemd-logind

システムの自動スリープ・サスペンドを分陰

sudo systemctl mask sleep.target suspend.target hibernate.target hybrid-sleep.target

→ システムのスリープ機能そのものを物理的にリンク切れにします。

これから

NASの設定確認やらApache設定やらが待っています。

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