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『ライザのアトリエ3』パーティークエストのTIPS。

特定の行動をこなすことでキャラクターごとのパッシブスキルが得られるパーティークエスト。

その中でのちょっとしたテクニックです。

残りHPが少ない状態で戦闘を終える

  • アンペル『泰然自若』
  • ディアン『限界を超えて』

が相当。この、残りHPが少ないとは戦闘不能を含みます。

低ステータスの装備を持たせて高難易度の敵に放置、戦闘不能後を確認後に高威力のコアアイテムを魔物に当てることでクリアします。

敵をブレイク状態にする

  • リラ『油断大敵』

これはあくまでも、敵のブレイクゲージをなくしたときがトリガーとなります。超特性「ブレイク必中」ではカウントされません。

タクティクスレベルを上げる/フェイタルドライブを使う

  • パトリツィア『実戦経験』
  • ライザ『これぞとっておき』
  • リラ『見せるべき背中』

これに関しては

コアアイテム「時空の天文時計」で上げていくか、ラムロースト3号の「開幕、タクティクスレベルMAX』から行けば問題ありません。

町の人と会話をする

  • フェデリーカ『時には世間話を』
  • カラ『異文化交流』

が該当。(全く同じ条件です)この、町の人の定義は

  • アガーテ、験者などネームドのサブキャラではない
  • 商人(ロミィ含む)はカウントされない
  • ソードマスターなどのクエストに関する人物も含まない

が条件です。サルドニカやクーケン港など、人が密集しているところで達成できます。

特定カテゴリーのアイテムを調合する

  • アンペル『張りのある食生活』
  • クラウディア『クラウディアの収納術』
  • フェデリーカ『通ずる技術』
  • フェデリーカ『次なる学び』

などは、他キャラクターと条件を合わせるなどで狙えます。(ライザの『歩んだ道のり』で調合する古の賢者の石は宝石を含むため、フェデリーカの「宝石を5つ調合する」に入ります。

また、個数ではなく「作成した回数」を含みます。なので、このカテゴリーで一番大変なのはカテゴリ「食材」を持つアイテムを10回作る、アンペルの『張りのある食生活』です。

  1. グラスビーンズ
  2. ドライビスク

2つしか条件に合わないため、お任せ調合などを使うのも視野に入れます。

BBC Newsの見出しを取得するBashスクリプト、更に改良

これを更に改良です。

スクリプト

  • bbc_headlin.sh
#!/bin/bash

# デフォルト値の設定
default_section="world"
default_count=3

# メインセクションのリスト
main_sections=("world" "uk" "business" "politics" "health" "education" "science_and_environment" "technology" "entertainment_and_arts")

# グローバルセクションのリスト
global_sections=("africa" "asia" "europe" "latin_america" "middle_east" "us_and_canada")

# 全セクションのリストを統合
all_sections=("${main_sections[@]}" "${global_sections[@]}")

# 引数の処理
if [[ "$1" =~ ^[0-9]+$ ]]; then
section=$default_section
count=$1
else
section=${1:-$default_section} # 引数1が指定されていない場合はデフォルト値を使用
count=${2:-$default_count}     # 引数2が指定されていない場合はデフォルト値を使用
fi

# 引数の短縮形を対応する正式名に変換
case "$section" in
"usa" | "n-usa") section="us_and_canada" ;;
"me") section="middle_east" ;;
"latam" | "la") section="latin_america" ;;
"eu") section="europe" ;;
"science") section="science_and_environment" ;;
"entertainment") section="entertainment_and_arts" ;;
*) section=$section ;;  # その他はそのまま
esac

# セクションの検証
if [[ ! " ${all_sections[@]} " =~ " ${section} " ]]; then
echo "Error: Invalid section '${section}'. Valid sections are: ${all_sections[*]}"
exit 1
fi

# URLの構築
if [[ " ${main_sections[@]} " =~ " ${section} " ]]; then
url="https://feeds.bbci.co.uk/news/${section}/rss.xml"
else
url="https://feeds.bbci.co.uk/news/world/${section}/rss.xml"
fi

# BBC NewsのRSSフィードから見出しを取得
headlines=$(curl -s "$url" | xmllint --format - | grep -oP '(?<=<title>).*?(?=</title>)' | sed -n '3,'"$((count+2))"'p' | sed 's/<!\[CDATA\[//g' | sed 's/\]\]>//g')

# 見出しの表示
if [ -z "$headlines" ]; then
echo "No headlines found for section '${section}'. Please check the section name or try again later."
else
echo "BBC News - ${section} section (${count} headlines)"
echo "$headlines"
fi

改良点

  • BBC 英国版とワールド版の両方のセクションを参照できるようにしました。
  • us_and_canada, latain_americaなどはusa(n-usa)、latam(la)など、省略形を引数にできます。

使用例

  • ヨーロッパのニュースを4件表示
./bbc_headline.sh eu 4
BBC News - europe section (4 headlines)
Six killed in strike on Russia's Kursk after deadly missile attack on Kyiv
Child, 7, dies in stabbing at Croatian primary school
Italy's deputy PM Salvini cleared in kidnap trial of migrants blocked at sea
Eight migrants drown after boat tries to evade Greek ship
  • サイエンス分野のニュースを表示
./bbc_headline.sh science
BBC News - science_and_environment section (3 headlines)
Ancient landmarks closed off to walkers, campaigners say
Trouble in Arctic town as polar bears and people face warming world
Nasa astronauts Butch and Suni's homecoming delayed again

後はupdate-motdなどに仕込むことで、ターミナルでログインすると同時にニュースの見出しを見ることができます。

Redmineの進捗率を自動クローズ/変更時に元に戻すView_Customize

個人メモとして利用しているRedmine。ステータスに応じて進捗率を設定してしまうと、トラッカーが追えなくなるため、以下のカスタマイズを行いました。

スクリプトの内容

  1. Redmineに管理者権限でログインします。
    1. 管理>表示のカスタマイズに進みます。
    2. 新しい表示のカスタマイズを選択し、
      1. パスのパターン:空白
      2. 挿入位置:全ページのヘッダ
      3. 種別:JavaScript
      4. コード
$(document).on('change', '#issue_status_id', function () {
 const closedStatuses = [5, 6]; // 閉じられたステータスIDを指定(例: 5: 完了, 6: 却下)
 const selectedStatus = parseInt($(this).val(), 10);

 // 元の進捗率を保存するための変数
 let originalDoneRatio = $('#issue_done_ratio').data('original-done-ratio');

 if (!originalDoneRatio) {
   // 初回実行時に元の進捗率を保存
   originalDoneRatio = $('#issue_done_ratio').val();
   $('#issue_done_ratio').data('original-done-ratio', originalDoneRatio);
}

 if (closedStatuses.includes(selectedStatus)) {
   $('#issue_done_ratio').val('100'); // 進捗率を100%に設定
} else {
   // 元の進捗率に戻す
   $('#issue_done_ratio').val(originalDoneRatio);
}
});

動作の解説

  1. チケットのステータスが変更されると、指定された閉じられたステータスIDの場合は、自動で進捗率が100%に変更されます。
  2. その他のステータスに変更された場合は、初回に保存した元の進捗率に戻されます。

これで、進捗率を維持しつつステータスの変更が可能になります。

Apache設定ファイル反映を効率化するスクリプトをコマンド化。

先日ご紹介したApache環境のWebサービス再起動を効率的に行うスクリプトをコマンドとして登録します。

コマンドとして登録

  • 実行権限付与
sudo chmod +x apache_check_restart.sh
  • シンボリックリンク付与
sudo ln -s /path/to/script/apache_check_restart.sh /usr/local/bin/apache_check_restart

スクリプトが配置されたディレクトリをフルパスで書きます。

  • シンボリックリンク付与確認
 which apache_check
/usr/local/bin/apache_check_restart

実行例

sudo apache_check_restart
==== 有効なサイト設定ファイル ====
設定ファイル: atelier.conf
ServerName atelier.reisalin.com
servername atelier.reisalin.com
設定ファイル: bookstack.conf
ServerName barrel.reisalin.com
servername barrel.reisalin.com
構文チェック中...
Syntax OK
構文チェック完了: 問題ありません。
Apacheを再起動しますか? (y/n): 

Apacheが正常に再起動されました。

となり、yならapacheサービスを再起動後にステータスを表示。nならそのままスクリプトを抜けます。

Apacheのサービス再起動と確認スクリプト。

Ubuntu 24.04/Apache環境で

  • 再起動前に稼働しているサイトを確認
  • 構文チェック
  • 再起動
  • 再起動後のサービス状況

を一括で行うスクリプトです。

スクリプト

  • apache_check_restart.sh
#!/bin/bash


# サイト設定ディレクトリ
SITES_DIR="/etc/apache2/sites-enabled"

# スクリプトを root ユーザーで実行しているかチェック
if [ "$EUID" -ne 0 ]; then
    echo "このスクリプトは root 権限で実行する必要があります。"
    exit 1
fi

# 1. /etc/apache2/sites-enabled 配下のファイルとURL表示
echo "==== 有効なサイト設定ファイル ===="
if [ -z "$(ls -A $SITES_DIR)" ]; then
    echo "サイト設定が存在しません。"
else
    for site in "$SITES_DIR"/*; do
        echo "設定ファイル: $(basename "$site")"
        # URL部分を含むServerNameやServerAliasをgrepして表示 (重複行を削除)
        grep -Ei "ServerName|ServerAlias" "$site" | sed 's/^[ \t]*//' | sort | uniq
    done
fi

echo "=================================="

# 2. Apache構文チェック
echo "構文チェック中..."
apachectl configtest
if [ $? -ne 0 ]; then
    echo "構文エラーが検出されました。Apacheを再起動できません。"
    exit 1
fi
echo "構文チェック完了: 問題ありません。"

# 3. Apache再起動の確認
read -p "Apacheを再起動しますか? (y/n): " CONFIRM
if [[ "$CONFIRM" =~ ^[Yy]$ ]]; then
    echo "Apacheを再起動します..."
    systemctl restart apache2
    if [ $? -ne 0 ]; then
        echo "Apacheの再起動に失敗しました。"
        exit 1
    fi
    echo "Apacheが正常に再起動されました。"

    # 4. Apacheステータス確認
    echo "==== Apacheステータス ===="
    systemctl status apache2 --no-pager
else
    echo "Apacheの再起動はキャンセルされました。"
fi

root権限で作成し、

sudo chmod +x apache_check_restart.sh

で実行権限を付与します。

動作例

sudo bash apache_check_restart.sh
==== 有効なサイト設定ファイル ====
設定ファイル: atelier.conf
ServerName atelier.reisalin.com
servername atelier.reisalin.com
設定ファイル: bookstack.conf
ServerName barrel.reisalin.com
servername barrel.reisalin.com
構文チェック中...
Syntax OK
構文チェック完了: 問題ありません。
Apacheを再起動しますか? (y/n): 

Apacheが正常に再起動されました。
==== Apacheステータス ====
● apache2.service - The Apache HTTP Server
     Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/apache2.service; enabled; preset: enabled)
     Active: active (running) since Wed 2024-12-18 08:23:29 JST; 12ms ago
       Docs: https://httpd.apache.org/docs/2.4/
    Process: 335542 ExecStart=/usr/sbin/apachectl start (code=exited, status=0/SUCCESS)
      Tasks: 11 (limit: 4690)
     Memory: 535.1M (peak: 2.2G swap: 0B swap peak: 67.9M)
        CPU: 510ms
     CGroup: /system.slice/apache2.service
             ├─335551 "Passenger core"
             ├─335577 "PassengerWatchdog (cleaning up...)"
             └─335580 /usr/sbin/apache2 -k start

と表示されます。上記、一連の流れを一括で行うので便利です。

Redmineに「いいね」機能を付与。

Redmineにソーシャルネットワークのように「いいね!」をつけるプラグインです。

環境

以下の環境で確認しています。

  • Ubuntu 24.04
  • Redmine 5.1
  • MySQL
  • Apache 2.4
  • Ruby 3.2

Redmine heartsインストール

  • Redmine プラグインディレクトリに移動
cd /path/to/redmine/root/directory/plugins

自分の環境に合わせます。

  • git clone
sudo -u www-data git clone --branch v3.0.0 --depth 1  https://github.com/cat-in-136/redmine_hearts

バージョンを指定したのは、本Redmineが4.2からアップデートしたこともあります。

  • マイグレーション
cd /path/to/redmine/root/directory/

Redmineのルートディレクトリに移動します。

 sudo -u www-data bundle exec rake redmine:plugins:migrate RAILS_ENV=production
  • Webサービス再起動
sudo systemctl restart apache2.service && echo $?

0が返ってくることを確認します。

  • 確認

設定後のRedmineにブラウザでアクセス。

いいね!欄がつけばOKです。

inotifywaitコマンドによるファイル書き換え状況の調査。

ちょっとした調査のためにinotifywaitを使ったので、そのメモです。

概要

inotifywait は、Linux の inotify インターフェースを利用してファイルやディレクトリの変更をリアルタイムで監視するコマンドです。これにより、ファイルの作成、削除、変更などのイベントを検知できます。

インストール方法

好みに応じてapt-getを利用します。

sudo aptitude install inotify-tools

基本的な使用例

特定のディレクトリ内でのファイル変更を監視する基本的な例です。

inotifywait -m /path/to/directory

このコマンドは、指定したディレクトリ内のファイル変更を監視し、変更があるたびにそのイベントを表示します。

特定のイベントを監視

特定のイベント(例: ファイルの修正)のみを監視する場合は、-e オプションを使用します。

inotifywait -m -e modify /path/to/directory

出力を tee コマンドでログに追記

監視結果をリアルタイムで表示しつつ、ログファイルに追記するには tee コマンドを使用します。

inotifywait -m /path/to/directory | tee -a /path/to/logfile.log

表示例

以下は、inotifywait コマンド実行時の表示例です。

inotifywait -m -e modify /path/to/directory
Setting up watches.
Watches established.
`/path/to/directory/modified_file.txt` MODIFY

この例では、/path/to/directory 内の modified_file.txt が修正されたことが検知されています。

tee コマンドを使用したログ追記例

監視結果をログファイルに追記する例を示します。以下のコマンドは、/home/mongodb ディレクトリ内での変更を監視し、イベントが発生するたびにその内容を mongodb_changes.log に記録します。

sudo inotifywait -m -e modify,create,delete /home/mongodb/ | tee -a mongodb_changes.log

実行例:

Setting up watches.
Watches established.
`/home/mongodb/` MODIFY index-143--5004584659078615538.wt
`/home/mongodb/` MODIFY WiredTiger.wt
`/home/mongodb/` CREATE WiredTiger.turtle.set
`/home/mongodb/` MODIFY collection-4--5004584659078615538.wt

このコマンドは、変更イベントをリアルタイムで表示するとともに、mongodb_changes.log にも追記します。

CSSの要素を表示するシェルスクリプト。

こういうさらっとしたツールを作る際にGTPは役立ちます。

興味でCSSをいじることがあり、どのCSSにどの要素が含まれているかを解析するためのコードを生成してもらいました。

スクリプト内容

  • css-inspector.sh
#!/bin/bash

# CSSファイルを引数として受け取る
if [ "$#" -ne 1 ]; then
  echo "Usage: $0 <css_file>"
  exit 1
fi

CSS_FILE="$1"

# ファイルが存在するか確認
if [ ! -f "$CSS_FILE" ]; then
  echo "Error: File '$CSS_FILE' does not exist."
  exit 1
fi

# CSS要素を抽出して解説する
awk '
BEGIN {
  print "CSS要素を抽出し、それぞれを解説します:\n"
}
{
  if ($0 ~ /\{/ || $0 ~ /\}/) {
    current_selector = $0
    gsub(/\{|\}/, "", current_selector)
    gsub(/^\s+|\s+$/, "", current_selector)
  }

  if ($0 ~ /font-size/) {
    print "font-sizeが見つかりました: テキストのサイズを指定します。セレクタ -> " current_selector ". 値 -> " $0
  }

  if ($0 ~ /background-color/) {
    print "background-colorが見つかりました: 要素の背景色を定義します。セレクタ -> " current_selector ". 値 -> " $0
  }

  if ($0 ~ /color:/) {
    print "colorが見つかりました: テキストの色を設定します。セレクタ -> " current_selector ". 値 -> " $0
  }

  if ($0 ~ /line-height/) {
    print "line-heightが見つかりました: テキスト行間のスペースを制御します。セレクタ -> " current_selector ". 値 -> " $0
  }

  if ($0 ~ /margin/) {
    print "marginが見つかりました: 要素の周囲の余白を定義します。セレクタ -> " current_selector ". 値 -> " $0
  }

  if ($0 ~ /padding/) {
    print "paddingが見つかりました: コンテンツとボーダー間の余白を定義します。セレクタ -> " current_selector ". 値 -> " $0
  }

  if ($0 ~ /border/) {
    print "borderが見つかりました: 要素のボーダーのスタイル、幅、色を指定します。セレクタ -> " current_selector ". 値 -> " $0
  }

  if ($0 ~ /width/) {
    print "widthが見つかりました: 要素の幅を設定します。セレクタ -> " current_selector ". 値 -> " $0
  }

  if ($0 ~ /height/) {
    print "heightが見つかりました: 要素の高さを設定します。セレクタ -> " current_selector ". 値 -> " $0
  }
}
END {
  print "\nCSS要素の抽出と解説が完了しました。"
}' "$CSS_FILE"

echo "\n完了しました!"

後は

スクリプト実行結果

chmod +x css-inspector.sh

として実行権を付与し、

./css-inspector.sh css_file

で解析します。

CSS要素を抽出し、それぞれを解説します:

font-sizeが見つかりました: テキストのサイズを指定します。セレクタ -> :root. 値 ->   --font-size: 1.1em; /* 1.1emで10%大きく */
font-sizeが見つかりました: テキストのサイズを指定します。セレクタ -> .issue, .description, .journal, .wiki. 値 ->   font-size: var(--font-size); /* 定義したサイズを適用 */
font-sizeが見つかりました: テキストのサイズを指定します。セレクタ -> code, pre. 値 ->   font-size: var(--font-size); /* ターミナル風のフォントでもサイズを変更 */

CSS要素の抽出と解説が完了しました。
\n完了しました!

さっくりとしたものですが、それでも、ターミナル上での視認性が良くなりました。

ボードゲーム『ニューファンドランド』の感想とボードゲーム評価のきっかけ。

16世紀の大航海時代を舞台にしたボードゲーム。自分にとって一つのきっかけとなった作品なので、改めて記します。(余談の方がむしろ本題です)

概要

プレイヤーは欧州列強の船団を率いる総督であり、北大西洋の植民地を開拓していきます。

船を建造し、積み荷の選定や開拓を進め、得た資源を元に出荷を行います。

ゲームのルール

複数の要素が絡み合っていますが、本作の最大の特徴は「資源管理による超・超拡大生産」です。ワーカープレースメントっぽいルールも味付けにすぎません。

ゲームの流れ

ゲームは以下の3つのフェイズに分かれていて、4ラウンドが終わった後に得点を計算。最も高い得点を稼いだプレイヤーが勝者となります。

  1. 船の購入:いわゆるワーカーを増やすフェイズです。ワーカー枠を増やしたり各国ごとの固有能力を発動させることもできます。
  2. アクションの計画と実行:アクションごとに船を配置して以下を実行します。
    • 積み荷(積み荷カードから資源や臨時船を得る)
    • 植民(配置されたタイルから資源/勝利点を得る)
    • 出荷(資源を消費して勝利点を得る)
    • 発見(タイルを配置して資源/勝利点を得る)
  3. 目的の達成:人数に応じてタイルを配置。目的達成カードの条件を満たすようであれば公開して得点トラックを進めます。

4ラウンド終了時に最終得点を行います。

このゲームの好きなところ

超・超拡大生産による爽快感

全ての得点の7~8割を最終4ラウンド目に稼ぐという豪快さです。

遊び始めた頃は2~3点ほどしか進まず、「これ、本当にトラックが50(100)も必要なのか?」と思いましたが、ラウンドが進むごとに得点は加速。4ラウンド目は船団を率いての大航海となります。

「速さ」がものを言うシステム

ワーカープレースメント“っぽい”ルールと称した理由です。本作はスタートプレイヤーが有利ではありません

  • 船(ワーカー)に示された速力が高いほど
  • 先に得点トラックを進めたプレイヤーほど

有利な選択を選べるようになっています。これらは公開情報となっているので、他のプレイヤーの狙いもわかりやすく、それをカットするか別の道を選ぶかのディシジョンメイキングが可能です。

特に発見や出荷の完成ボーナスにも関わってくるため、終盤ほど速度競争は重要になっていきます。

トラックボーナスと目的達成ボーナスのジレンマ

得点トラックの合間を通過するたびに目的達成カードや提督カードを取得できます。この目的達成カードは2つの条件があるため、

  • 易しい達成度で次のトラックボーナスへと進むか?
  • 難しい達成度にして最終的な得点を得るか?

のジレンマが生まれます。特に、後述する提督カードの選択肢はゲームの勝敗を決定づける側面もあるので、中盤の悩ましさは相当です。

国と提督による二層の非対称性

国ごとに

  • 特定のアクションを強める(イギリス/フランス/スペイン)
  • 速さを高める(オランダ)
  • ワーカー枠を増やす(ポルトガル)

の特徴があります。

さらに、提督カードは資源を受け取る、アクションや速力を強化するなどの強力な効果を持っています。

この2つの組み合わせにより、ゲームのリプレイ性は高くなっています。

いずれの能力も当時の歴史に思いをはせることができる内容であり、没入感がとても高いです。

このゲームの残念なところ

マイナー故の入手性

2018年に発売されたまま、再販されていません。日本語化もされていないので入手は困難です。

トラックボーナスのルールが不明瞭

得点を進めることで得られるトラックボーナスは、通過するごとに「ボーナスが3マス後ろに下がる」ルールです。最初はこれに気づかず、なぜ1位通過したプレイヤーの得点が下がるのかと勘違いしていました。

頻繁なシャッフル

積み荷カードと島タイルの枚数が十分ではなく、切れるたびに捨て札をシャッフルします。そのため、ゲームが止まりがちです。

まとめ

  • すさまじい拡大再生産による爽快感
  • テーマに合致したルールとコンポーネント
  • 90分台のゲームでありながら軽いプレイ感

など、入手してから度々開けているゲームです。特に自分や友人はこの手の歴史が好きなので、欧州列強の非道さをネタにしながら遊べるのもお気に入りのポイントです。


余談:このゲームが特別な理由

このゲームが特別なのは、自分に新たな視点や価値観をもたらしてくれたからです。

福袋での偶然の出会い

この作品はボードゲームの福袋に入っていたものです。当初、知らない作品だったため少しがっかりしました。さらに、レビューサイトや動画でも評価は芳しくなく、「外れを引いたかもしれない」と思っていました。

ルールを読み解く中で生まれた期待

しかし、実際にルールを読み込むうちに「これは面白いのでは?」と感じる点がいくつかありました。試しに友人とプレイしたところ、その直感は正しかったのです。特に、レビューで指摘されていた“つまらない”とされる点は、ルールの読み違いであることが判明しました。

自分の体験から見えた新たな価値

結果として、このゲームは友人とのクローズ会でも頻繁に遊ばれるようになり、「意外と良作だった」という高評価を得ることができました。これをきっかけに、自分の中である持論が芽生えました。それは、

「レビューはあくまで参考であり、最終的な評価は自分の体験によって下すべきである」

というものです。

自ら航路を切り開く楽しさ

本作のテーマである大航海時代における航路開拓になぞらえるならば、ボードゲームもまた未知なる大地を探検するようなものです。他者の意見に左右されるのではなく、自分で手に取り、自分の感性で評価する—そうした姿勢を象徴する存在がこのゲームでした。

これ以降、ボードゲームを選ぶ際にはレビューや噂に過度に依存することなく、まずは自分で確かめることを大切にしています。それこそが、このゲームが私にとって特別な理由なのです。

ボードゲーム『カスカディアローリング 波立つ川』感想。

今年遊んだボードゲームの中でも特にお気に入りの作品、『カスカディア』の紙ペン版です。
自然や動物をの調和を目指す本家『カスカディア』の魅力を引き継ぎつつ、独自の楽しさを提供する本作。
全てのシートをソロプレイで行った上での感想です。

ゲームの概要

『カスカディアローリング 波立つ川』(と同時発売の『カスカディアローリング なだらかな丘』)は、本家『カスカディア』と同じく、自然豊かなカスカディア地方を舞台にしたゲームです。

紙ペンゲームとして設計されているにもかかわらず、元のゲームと同じような調和や戦略性を感じられるプレイ感が魅力です。カードやサイコロを用いる新しい仕組みが取り入れられており、短時間で手軽に楽しむことができます。

ゲームのルール

『カスカディアローリング 波立つ川』は、フリップ&ロール&ライトを採用しています。以下が主な流れです。

  1. サイコロを振る
  • 共通ダイスと個別ダイスを振り、出目に応じた動物を一種類選んで記録します。
  • 特殊ダイスを活用すれば、さらに効果的な選択が可能です。
  1. 自然トークンの活用
  • 出目の操作や、動物を二種類記録することができます。
  1. 目標達成カードの達成
  • 記録した動物を使って目標達成カードを達成できます(1ラウンドに1回、1枚のみ)。
  • 達成することで探検値やボーナスを獲得できます。
  1. 探検値の記録
  • 獲得した探検値をシートに記録し、20ラウンド経過後に最終スコアを競います。

このシンプルな流れながら、戦略的な選択が求められる仕組みが秀逸です。

このゲームの好きなところ

スライドするカードによるリプレイ性

目標達成カードは右へスライドし、一定期間を過ぎると消えてしまいます。この仕組みにより、どの目標を「いつ」達成するかのジレンマが生まれ、何度でもプレイしたくなる高いリプレイ性を実現しています。また、ダイス運の影響も程よく、プレイごとに新たな挑戦が楽しめます。

難易度の違う4つのシート

初心者から上級者まで楽しめるよう、難易度の異なる4種類のシートが用意されています。特に高難易度シートは、本家『カスカディア』と同じように動物と地形のセットコレクションが求められ、やり応え十分です。

失点要素のない伸びやかなゲーム

紙ペンゲームにありがちな「書けなかったら失点」というプレッシャーがありません。そのため、ストレスフリーで得点を伸ばすことに集中でき、楽しいプレイ体験が得られます。

このゲームの少し残念なところ

アイコンの視認性が良くない

中央の特殊ダイスはアイコンの視認性がやや低く、例外処理が発生する場面で混乱しがちです。ルールをしっかり確認しながら進める必要があります。

セットアップとインストが少し手間

カードを抜き出してシャッフルする作業が必要なため、意外と時間がかかることがあります。

「取る」→「配置する」が基本の『カスカディア』と異なり、ダイス効果に記録するタイミング、ボーナス発生時の書き方などやや複雑なルールもあります。

慣れるまでは本家『カスカディア』以上に準備に時間を取られるかもしれません。

まとめ

最初は「少し残念な点」が気になるかもしれませんが、何度もプレイするうちに本作の魅力がじわじわと感じられるはずです。本家『カスカディア』と同じプレイ感を持ちながら、紙ペンゲームとしての手軽さが加わっています。すっきりとしたコンポーネントとカスカディアの自然を感じさせる世界観も健在です。
個人的に、本家の動物ディスクと違って転がり落ちるコンポーネントがダイスのみというのは好感が持てます。

チャレンジモードもあるのでソロプレイヤーも大満足です。(元々本家がソロプレイ感強めではありますが)

紙ペンゲーム初心者にもオススメできる本作、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?

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