美味しいお店のメニューの狙いを見るのが好きです。
ある日にいただいたカレーの戦略性をこっちで勝手に推理してみます。

見た目は本当に日本の家のカレー。
- ジャガイモ
- にんじん
- タマネギ
- 肉
違いがあるとすれば福神漬けの代わりに細切り唐辛子。まずは食べてみます。
「肉」
でした。それも普通にお目にかかれないような圧倒的な牛肉の旨味と歯ごたえ、筋の柔らかさがこれでもかと出てきます。
そして飛び込んでくるほくほくのジャガイモとにんじん、ジャガイモの甘みがご飯と一体化。
そして、やや辛のスパイスが刺激し、全てを平らげてくれます。
この店の狙い、推測
ここで、一つ謎が出てきました。なぜこの店は、この牛肉で勝負ができるカレーを
- おしゃれなカレーポットに入れず
- 奇をてらわない平皿盛りで
- 日本のカレーの見た目にしたのか
です。それは、この「圧倒的な牛肉」を強烈に意識させるためではないかという仮説。
どうしたって人はバイアスに捕らわれます。そこで高級店のカレーのスタイルで出てくれば「さすがは高級店」と、比較対象が別のものになります。
しかし、店のカレーが、こちらのように家庭的な見た目ならば、どうしたって「家のカレーとどう違うのか」の確固たる評価軸が出てきます。
その上で「肉が違う。この肉の出し方は自分には難しい」と思わせる戦略。
正直、普段の手作りカレーが一歩下がるような感覚でした。つまりこれは、味の美味しさで勝負するのはもちろん
「あなたの普段食べているカレーとは素材が違います」
をすり込むための擬態、とも取れそうです。実際問題、もう一度このカレーを食べたいという気持ちにあふれていますので。
『メリー・ポピンズ リターンズ』
Cover is not the book / 心が目に見えないように本も
So open it up and take a look / 表紙の美しさに騙されちゃダメ
'Cause under the covers one discovers / 中身読んだらやさしい王様
That the king may be a crook / 詐欺師だとわかるかも
を地で行くカレーでした。