AWS Lightsailで検証したNextcloudをアンインストールします。

導入していた環境

以下の環境で動かしていたNextcloudをアンインストールします。

  • Ubuntu 20.04
  • Apache 2.4
  • PHP 8.1
  • MySQL 8.0.3

そもそも:なぜアンインストールを行ったか?

スペック不足。

外部公開を目指しAWSのLightsailインスタンスで立ち上げましたが、

  • 表示速度
  • 処理能力

その他が納得いくものではありませんでした。

機能が被っている

  1. タスク管理/文書管理としてRedmine
  2. フォトアルバムとしてPiwigo

をインストールしているため、これらと機能が被るものを同一サーバにインストールするには望ましくありません。

ローカル環境との混同

これが一番の問題でした。ローカル(自宅環境)で既に運用しているNextcloudにはかなりのセンシティブ情報が含まれています。これが外部環境に誤ってアップロードされてしまうのはセキュリティポリシー上問題があると判断。

実施した手順

さっくりとした手順

  1. 本当にアンインストールしていいかいったん深呼吸します。
  2. クライアントからアカウントを削除します。(PCを利用している場合)
  3. バーチャルファイルを無効にします。
  4. DBを削除します。
  5. バーチャルファイルを削除します。
  6. ファイルを削除します。

アンインストールでも残すもの

  • PHPは既に他のサービスで動かしているので残します。
  • MySQL/Apacheについても同様です。

削除対象の確認

  1. 深呼吸する
  2. お茶を入れて飲みながらじっくり考え

削除を決意。

重要なファイルがあるかを確認

もう一度確認します。

PCクライアントから設定削除

WindowsなどでNextcloudのアカウントを設定していたので、こちらを削除します。

バーチャルファイル無効化

  • バーチャルファイル無効化
cd /etc/apache2/sites-available && pwd

sudo a2dissite nextcloud.conf
# 自分が設定した環境に合わせます。
  • 無効化反映
sudo systemctl restart apache2.service

この時点でアクセスできないことを確認です。

DB削除

mysql -u root -p
# mysqlのrootパスワードでログイン
SHOW DATABASES;
/* 削除対象を確認します */

DROP DATABASE nextcloud;
/* DB名を再度確認します */
/* 容赦なく削除されるので慎重に行ってください */

SHOW DATABASES;
/* DBがないことを確認します */

EXIT

プログラム一式を削除

  • nextcloud配置ディレクトリ削除
cd /var/www/html && pwd
# nextcloudが格納しているディレクトリ

ls -ld nextcloud
# ディレクトリがあることを確認します

sudo rm -rf nextcloud

ls -ld nextcloud
# ディレクトリがないことを確認します
  • nextcloudバーチャルファイル削除
cd /etc/apache2/sites-available && pwd
# 対象ディレクトリにいることを確認します

sudo rm nextcloud.conf 

後始末

  • 独自ドメインで運用していたのであれば、Nextcloudのために設定していたDNS情報を削除します。
  • 削除されたことを確認します。

最後に

スペックや機能の面でほぼほぼ「こうなるだろうな」という予感はありました。
ですが、一応、やってみるだけの価値はありました。(ローカル環境と比べ著しく遅いと体感でき、後の未練を断つことができました)