大本のゲーム(デュエル含む)未プレイ、ソロプレイでの感想です。

リソース管理、アドバンテージの獲得、アクションの連鎖が心地よいプレイ感を醸し出していました。

概要

プレイヤーは御維新の横濱で交易を行う商人。

  • 適切に人員を配置し
  • 交易品を調達
  • 時には新技術や信仰の力を借りて
  • 港へ商品を卸し
  • 商店/商館を建築

していきます。

良かったと思った点

アクションの連鎖

  • 雇用カードを取得したとき
  • 複数にまたがっての契約を達成したとき
  • 従業員を条件に従って配置したとき
  • 資金/信仰が一定数に達したとき
  • 技術カードによって

交易品/舶来品(勝利点)/資金などを得られます。この、細かなアドバンテージの積み重ねが連鎖することによって次なる契約を得たり追加アクションにつながる体験はなかなか得がたいです。

雇用人数のバランス

雇用人数を決定するカードは

  • 人数が少ない:得られる雇用ボーナスが大きい
  • 人数が多い:雇用ボーナスが少なかったり追加アクションが得られないデメリットあり

というバランスで成り立っています。先の「アクションの連鎖」は、どの雇用カードを選んでいくかによるところも大きいので、12ラウンド中ずっとジレンマに悩まされることになります。

また、雇用人数は出た目に割り当てるのではなく「出た目に雇用できる従業員は最大2人、他は連続して0~1人を割り当てていく」システムも秀逸。出目のバランスを軽減し、上述した「従業員を一列埋めたボーナス」を狙う意義も生まれてきます。

高いリプレイ性

ダイスと雇用カードのランダム性はもちろんのこと、ゲーム開始時のランダムなエリア配置と技術カードの組み合わせにより戦略はがらりと変わります。

  • 技術カードによる効率化と勝利点を狙うか
  • 商店/商館で契約達成時の高得点を狙うか
  • 舶来品を集めていくか

など、状況に合わせたパズルチックな思考がフル回転です。

やや難点だと思ったところ

ロール&ライトにしては場所を取る

エリアカードと技術カードを並べていく関係上、それなりの場所が必要です。

ダイスの視認性の悪さ

白/灰/黒 なので、灰色を取り違えます。「どの色のダイスを取るか」は極めて重要な選択肢なので別のダイスを用意した方がいいと思いました。

まとめ

  • どのエリアにどれだけの従業員を割り当てるか
  • どの順番でボーナスを得ていくか
  • 何を主眼に得点を稼ぐか

の悩ましさが12ラウンドに渡って繰り広げられることに感動しました。リソース管理が好きでストイックに得点を稼ぐのが好きという方にはプレイいただきたい一本です。