月: 2020年4月 Page 1 of 3

部屋の冗長化とボードゲーム『みんなでソロキャン!』感想。

此度のStay homeに先立ち、リモートワークやらなんやらの部屋として空き室をちょっとだけ整理しました。

ボードゲームを並べるためのテーブルとサブテーブル、そしてキャンピングチェアは元々使っているので問題なし。

ノートPCやサブディスプレイも置けます。

とはいえ、GW期間中であるため、まずは、軽めのボードゲーム『みんなでソロキャン!』を並べてみたわけです。

気軽にドラフトの魅力を味わえるし、フレーバーも大好きな一作。紹介は既にボドゲーマに寄稿しているので、ここに改めて転載します。


「準備パートでドラフトしたキャンプ道具を適切な時間帯に出していきパラメーターを上げていく」が基本的な流れとなっているハンドマネージメント系ゲームではありますが、

「ドラフトとは何か」をボドゲ初心者に伝えるには最適だと思いました。

  • プレイヤーが担当するキャンパーが使える道具/使えない道具がハッキリしているためバッティングが起こりにくい
  • 必ずピックするカードはテントと寝袋各1枚に食事2食分と分かりやすい
  • 各時間帯で設置できる道具に限りがあるため見通しが立てやすい
  • 道具の役割や前提となる道具は「実際に使う道具」のためイメージさせやすい
  • 言語情報少なめのため、複雑なテキストで進行が止まりにくい

など、キャンプに慣れていたりキャンプ系の漫画/アニメを見ている方をドラフトに引き込める良作です。(この「引き込むことができる」はキャンプ場カードなどのウラ面に書かれているルール補足が顕著だと思います。

アクシデントにしてもえげつないものがありますが、「こういうアクシデントがある」と事前に説明しておけばどれも対処できるもの。

道具の中にもキャンパーの能力を底上げしたりコンボとなるものが多いのも魅力的。

  • もし、自分がソロキャンプをしたらどういう流れになるか
  • 手持ちの道具をどう効率的に使っていくか
  • 等々

考えることはあるものの、初心者にインストしながらでも1時間で終わりますし、経験者なら30分程度で終わります。

箱の小ささやピックしたら「順番にカードを出して満足度を上げる」のみのお手軽さも高ポイントです。

新たな収納場所の確保。

Stay homeなGW初日。ひとまず、はちきれんばかりのボードゲームを少しだけ収納しました。

比較的箱が小さいボードゲームを中心的に選び、暫定的な物置だったカラーボックスの箱を開けました。

途中、予定調和的に猫が入ってきて作業中断を余儀なくされたものの、

なんとかきれいに収まりました。

とはいえ、対処療法的なものですし、モノが増えるとなると新しい棚を差し替える必要が出てきます。

ボードゲーム『ニュートン』拡張『偉大な発見』感想。

追加されたコンポーネントはそのサブタイトル通り「偉大な発見」が待っていました。

多重/特殊アクションカード

「強さ2」で実行できる多重シンボルカードはわかりやすくて強力。これにより、もう1歩先の目的地へコマを置きたいときに2金を払わずに済みます。

また、特殊アクションカードは手札からプレイした場合は通常通り扱いますが、ラウンド終了時に個人ボードの下に差し込んだ後、同じ列にアクションカードをプレイしたとき効果を発揮します。

  • その手番中、1金を支払うことで薬品トークンを得たりもう一度ボーナスの効果を発動できる
  • 左側のアクションを実行した時、右側のアクションを追加で実行する

など、いずれも「あと一手、後一アイテム」に泣くこのゲームのジレンマを解消する強力なものです。

「偉大な発見」タイル

こちらはクイックアクションに「偉大な発見」タイルを購入できるというもの。購入された場合、上の永続効果(本やラウンド終了時の定期収入)をもたらすとともに、好きなタイミングで裏返すことで下半分の効果(条件に即した勝利点)を得ることができます。

どちらの追加要素もこのゲームの特徴である「どう行動して高い勝利点へと導いていくか」を更に深堀するものとなっていました。

実際に試したところ、特殊アクションカードとのコンボが早速決まる形となりました。

黙々と邪魔されず思考を組み立てていくソロゲー感が強い作品なだけに、こういう「後少しで点が伸びる」要素は大歓迎です。

ボードゲームという『箱庭』。

なんとなく見ていたテレビ番組に、「なぜ自分がここまでボードゲームに惹かれるのか」の一つの答えがありました。

旅番組で自分が大好きな街、尾道が紹介されていて、

「箱庭の町」という表現が実に腑に落ちました。そこで、ふと思い当たったのです。自分の好きな概念が「箱庭」で、それを見たり構築するために「箱庭系」のボードゲーム」を集めているのではないかと。

自分が好みのものはワーカープレースメントやら拡大再生産やら。とりわけ、ボードにコマやタイルを配置していって「自分の空間」を作るのが大好きです。

盤上の「箱庭」を作り、見ることで心身を整理しているのだと思いました。

部屋の片付けの余波。(ボードゲームの整理)

家族が一斉に部屋を整理したところ、思わぬ収穫がありました。

ひょんなことから色別のミニコンテナが大量に手に入り、「これはボードゲームのコンポーネントの整理にぴったりだ」と試したところ、高さも面積も申し分なし。

特に、コンテナの蓋も色別なので、収納や展開で迷うことはありません。もちろん、ラベリング時には以前にご紹介したマスキングテープライターが役立ったのは言うまでもなく。

また、並行して中箱以上のボードゲーム全てに「買った年/月と場所」を追記。これはゲームの箱の下側面に貼ることで上下の区別をつけやすくする目印も兼ねています。

気が滅入る状況の中、こういう作業は気分の沈静化にも重要だと思いました。

ボードゲーム『コールドウォーター・クラウン拡張』感想。

独特のシステムと分かりやすいシステムが相まってここのところのお気に入りの『コールドウォーター・クラウン』。その拡張が既に出ているということで抑えました。

追加コンポーネント

新たに追加されたのは

  • 釣りエリア「海」の追加
  • 船コマ
  • 海で釣れる4種20枚の魚カード
  • 6枚の釣り名人向けカード[Squid]
  • 釣り道具[Anchor]

と、「海」を強く意識したものとなっています。

追加ルール

港の1アクションに新たに船コマを海エリアに置く「沖合に出る」が追加されました。プレイヤーが沖合にいると

  • 海エリアの魚を釣ることができる。
  • 通常の釣りエリア(湖、海岸、川)の魚を釣り上げることはできない。
  • 釣り人コマを各エリアに置く/取り除くことで通常通り個人ボードの餌を取り除くことができ、ボード上のゾーンが空になったときに、海エリアにある各ゾーンの魚を釣り上げることができる。(海エリアの魚は餌を問わない)
  • 沖合にいるとき、[Squid]以外の釣り名人向けカードカードに餌をキャストすることはできない。
  • プレイヤーが沖合に出る場合は港アクションが必要だが、陸上に戻る場合は手番の前か後で船コマを手元に戻すだけでよい。

と、かなり勝手が違うものの、海にいるというのが比較的イメージしやすくなっていました。

そして、[Small species challenge]と排他的オプションとして[Mean species challenge]と[Trout species challenge]が追加。セットコレクションに幅が加わり、リプレイ性が増しました。

新しい釣り道具[anchor]は手番中、港アクションの1つが取れるお役立ちアイテム。

追加ルール感想

単純に種類が増えたことにより、終了のトリガー「12種類を釣り上げる」がやりやすくなり、「8種先取」の競争も激化。

海用のコンテストは「釣り上げた海の魚の重さの合計の絶対数」となり、勝利点も最大で8点と大盤振る舞いのために無視することはできません。

なにより、動きが増えたことにより中盤以降のマンネリ化を防ぐとことができるので、良い拡張と結論付けられます。

ボードゲーム『コールドウォーター・クラウン』ソロゲームのバリアント。(調整中)

前にも書いた釣りのボードゲーム『コールドウォーター・クラウン』。ソロゲームは「寡黙な釣り人」と釣果を競います

ですが、恐ろしい勢いで魚を釣り上げるため、一方的な展開になりがち。そこで、少しでも実力差を縮めるためにいくつかのバリアント(というかナーフ化)を試みました。

[Small Species Challenge]を保有しない

「寡黙な釣り人」は最初から[Peach][Flounder][Roach]を3引きつりあげたことで得られる[Small Species Challenge]の5点分のアドバンテージを得ていますが、これを撤廃。

取れるアクションは常に1回。

寡黙な釣り人の手番開始時に、プレイヤーが釣り上げている釣り名人向けカード以外の魚カードの合計枚数が、寡黙な釣り人のそれよりも少ない場合、餌を引くアクションは2回となりますが、それを無視することで釣果は均衡になります。(尤も、これを廃止したところで寡黙な釣り人は本当に黙々と釣り続けます

透明な餌トークンの処理

プレイヤー、寡黙な釣り人のどちらかに透明な餌トークンが現れた場合、

  1. 透明な餌トークンをいったん脇に避ける。
  2. 釣り名人向けカードの山札の一番上のカードを寡黙な釣り人の得点エリアに置く。
  3. 廃棄エリアにある全ての餌トークンを通常通り布袋に戻す

の処理を実行した後に

  • 釣り名人向け魚カードの山札の上からもう1枚引き、寡黙な釣り人の得点エリアに置く
  • 布袋からランダムに7個の餌トークンを引いて、廃棄エリアに配置する

の2択を選んだ後に透明な餌トークンを布袋に入れます。そこで、本バリアントではこの2択を廃止し、上記(1)〜(3)の後、単に布袋に入れるだけとします。

「調整」の結果……

2枚めが自分、3枚めが寡黙な釣り人の釣果。差は歴然で弱くしすぎてしまったきらいがあります。

もう少し試してみて、常にプレイヤーが活用であれば更に変更が必要です。

数日ぶりの物理での『大鎌戦役』。

自宅待機要請を受けてから、自室に猫が来るようになり、思うようにテーブルに広げられない日が続いたものの、今日は運良く『大鎌戦役』ができた次第。

ポーラニアを使い、ラスヴィエトとタイマン。初心者向けオートマだったこと&戦闘カードの引きに恵まれ勝利。

手軽さではアプリに敵いませんが、この、ワチャワチャとした物理的なコンポーネントを手にとって動かしていくのは「作業をしている」感覚でとてもよいものです。

そして、「効率の良い動きを求める」のは思考ロジックの涵養にもつながるわけで。

メックやキャラクターの造形も、多くのファンがいるわけだと思いました。

テーブルゲームにおけるテーブルの問題。(追記あり)

積んであるゲームを崩そうと思った矢先、大きな問題が待ち構えていました。

ゲームは水力発電ゲーム『バラージ』。重厚なコンポーネントに惹かれ買って整理したまではいいけれどルールを読み込めなかった作品。いい加減、その時期だと思って取り敢えずボードを並べたら

かなりいっぱいいっぱい。ボードだけでもこのレベルなのですから、その他のコマ・タイルなどはプレイに支障をきたすでしょう。

ある程度の重ゲーにも耐えられるような広さのテーブルを用意し、更に追加のサブテーブルまで用意したのに、ユーロゲーム特有の「日本の住宅事情を一切考慮しない広さ」が仇になりました。

こういうときのためにホビーショップで広げたいのですが、今の御時世ではそれができず。

テーブルの広さを広げるか、もうちょっと小さいスペースでもプレイできるソロ可能なものを用意するかの二択になりそうですが、後者を選びそうな感じです。

2020/06/07 追記

専用オーガナイザー導入と置き場所の工夫でどうにかなりました。

ボードゲーム『コールドウォーター・クラウン』ソロプレイ時のルール。

釣りゲー『コールドウォーター・クラウン』。専用のソロルールがあったのでメモ代わりの記事です。

ソロプレイでは「寡黙な釣り人」と対戦することになります。

準備

  • ボードを広げます。
  • 青と赤の湖用の魚デッキを、重さが書かれている面を全て裏にしてシャッフルし、上から4枚を『The Lake』に並べ、その脇に残りを起きます。
  • [2]と同様に黒と黄色の川用のデッキを『The River』にシャッフルして並べます。
  • [2],[3]と同じく緑と紫の海用のデッキを『The Shore』にシャッフルして並べます。

タイルを並べていきます。

  • Mystery Weight Challengeのタイルを裏向きにシャッフルし裏向きに重ねた後、一番上を公開します。
  • 釣り名人向けカードの同種三匹と4種類のタイルを表向きに置きます。
  • 『Lake』『Shore』『River』コンテストのタイルは「5」と「3」の2枚のみを抜き出し、所定の位置に表向きに置きます。
  • 『8 species challenge』も「5」と「3」の2枚のみを抜き出します。
  • 『12 species challenge』タイルを所定の位置に置きます。
  • 『Small species challenge』は「3」のみを置きます。「5」のタイルは「寡黙な釣り人」が既に所有しています。
  • 釣り名人向けカードを裏向きでシャッフルし、ボードの脇に置きます。そして4枚を表向きに並べます。
  • 各種の餌6種類を9個ずつと透明な餌1つを抜き出し、袋に入れます。それ以外は箱に戻します。
  • ゲームボードの脇に餌トークンをランダムに7つ置きます。
  • 個人ボードの「3」に3つの餌、「4」に4つの餌をそれぞれ起きます。透明な餌が出てきたら一度袋に戻して別の餌を置きます。
  • 釣り人コマを①を上にして脇に置きます。
  • 釣り道具を①つランダムに引きます。

※「寡黙な釣り人」は個人ボードを用いません。

  • 釣り人コマ3個を①を表にして赤、黄、緑に置きます。
  • カラータグを『TAGGED FISH』にランダムに引いて置きます。

ゲーム進行

プレイヤーの先攻で始まります。通常通り、

  1. 手元の釣り人コマを空いている釣りスペース/港に置き、効果を発動する。
  2. [1]で置いた以外の釣り人コマを回収し、効果を発動する。裏と表をひっくり返して手元に戻す。

を実施します。その後、「寡黙な釣り人」のターンです。あなたより少ない魚を得ていた場合、以下の手順を2回繰り返します。

釣り餌の袋から餌を1個引きます。この時、引いた餌の色のスペースに釣り人コマが置かれていた場合、時計回りに次のスペースに移動させます。移動の順番は

港→紫→緑→青→赤→黄色→黒

です。

引いた餌の色のスペースに釣り人がいない場合、先の順番に従い、その1個手前の釣り人コマが所定の色のスペースに移動します。

釣り人が移動した後、引いた餌の色と廃棄スペースにあるその色の餌の合計を数えます。

その数字が3、4、5、6であった場合、寡黙な釣り人は、その色に相当するゾーンから魚を釣り上げます。

寡黙な釣り人が魚を釣り上げた場合、カードをめくって重さを確認します。それがミステリー重さチャレンジと一致していた場合、寡黙な釣り人はそのタイルを自動的に獲得します。(もちろん、プレイヤーが引いた場合はプレイヤーが獲得します)

港で餌を補充した、寡黙な釣り人のターンで「透明な餌」が公開された場合

  • 透明な餌を脇に置き、処理を続けます。
  • 寡黙な釣り人は釣り名人向けカードの山札から1番上をめくり、そのカードを獲得します。
  • 廃棄スペースにある全ての餌を袋に戻します。

その後、プレイヤーは次の2つから選びます。

  1. 釣り名人向けカードをもう1枚、寡黙な釣り人に渡す。
  2. ランダムに7個の餌を廃棄スペースに置く。

こうしてゲームを続け、終了条件を満たしたら通常通りコンテストに従って勝利点を競います。

まとめ

処理が多いものの、しっかりと人と対戦しているように見られるのが好みでした。特に思わぬところにコマが移動するので思うように餌をキャストできないことがしばしば。

これ、やり方次第で難易度も調整できそうです。

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