月: 2020年2月

ボードゲーム『ダイスセトラーズ』感想。

自分がボードゲームにハマって割と最初の方に買っている『ダイスセトラーズ』。プレイ時間は長めであるものの、独特の魅力を持っています。

イラストの雰囲気やマップの地勢、そしてアクション「研究」で得られる技術(『明白なる使命』や『ゴールドラッシュ』など)からしても、開拓当初のアメリカを舞台にしていることは明白。プレイヤーは新大陸に入賞してきたばかりの開拓者。そんな新天地をダイスを用いて

  • 探検
  • 入植
  • 雇用
  • 収穫
  • 襲撃
  • 研究
  • 公益

していき、最終的に「他の誰よりも新天地の支配」していくというのがゲームの目的。

“ダイス”を軸にしている以上、運の要素はありますが

  • 出目を操作する
  • 追加で引ける

が用意されているので、このゲームの本質は「ダイスを軸にした行動エンジンを作っていく」ものです。

また、ゲームの終了条件が

  • 用意されているダイスが2色以下に減る
  • 地図タイルをこれ以上引けない
  • 勝利点が尽きる
  • 誰かが自分の家を5軒建てる

と、多岐にわたっているから盤面の俯瞰が必要になりますし、「ゲームの進行につれてダイスが増え、一つ一つのアクションが非常に強力になる」ため、中盤から終盤にかけての緊張感はヒリつくものがあります。

誰かが地図を引いたときに隣接したプレイヤーは「相乗り」できたり、他のプレイヤーのテントを「襲撃」するなど、インタラクションも非常に強め。

  • ダイスを入れる布袋が小さすぎる
  • プレイスペースの他に資源の共通ストックや技術カードを広げるエリアが必要

という欠点があるので、それらをカバーできれば

  • 有利な条件でゲームを終わらせるアクションビルドの醍醐味
  • 「ザ・拡大生産」と言うべき中盤以降の派手な動き
  • 特殊なダイスをジャラジャラ振っていく快感
  • 誰かが終了条件のトリガーを引いても、最後の1ターンで捲れる緊張感

と、「色々な状況に合わせて新たな道を切り開く」フロンティア・スピリットを体現している重量級ゲームでした。

なお、自分が一番気に入っているのは、特殊ダイスとタイルだけで人と戦っているような動きをするソロプレイルールです。

上野やら久々の鈴本やら。

先週の東京散歩で「休日の過ごし方の選択肢が増えた」こと、そして、落語をモチーフにしたボードゲーム『真打』で火がついたってんで、鈴本の定席にて落語鑑賞としゃれ込みました。

不忍池
不忍池

まずは不忍池を軽く回り、

そして、いよいよ久々の鈴本演芸場。2015年12月以来です。鑑賞した演目は……

  • 『元犬』
  • 『一目上がり』
  • 奇術
  • 『金明竹』
  • 『ぐつぐつ』
  • ギター漫談
  • 『宮戸川』
  • 『長短』
  • 曲芸
  • 『支度部屋外伝』
  • ~お仲入り~
  • パントマイム
  • 『茗荷宿』
  • 『辻占の独楽(悋気の独楽)』
  • 漫才
  • 『夜鷹そば屋』

知らない演目が大半以上でしたが、特徴をググれば原題にたどり着くのが今のご時世の素晴らしいところ。

噺、合間の色物などの順番はどれも互いを引き立て、トリを気持ちよく聞けるよう工夫が凝らしてあったのは「寄席」というものが生まれてからの変わらぬ伝統と言ったところ。

4時間たっぷり演芸を楽しんだ後、軽く秋葉原まで歩き

万世橋からお茶の水方面
万世橋

サクッとスナップを撮ったところで今日は“お開き”と相成りました。

東京ドームでの試し撮り。

“発掘”されたカメラとレンズ、何だかんだでスナップにちょうどいいため、通勤鞄に詰め込んで軽く夜景を撮りました。

タイトルにあるように東京ドーム。都心にありながら夜空が広くイルミネーションも多彩。性能を試すにはもってこいです。

単焦点は端整に、フィッシュアイは遠近感を強調。特に後者は水平を崩した方が味があります。

丸みは直に、直線のビルは蒟蒻のように。写真そのものも黒がしっかり撮れ、手持ちでブレないのが有り難いです。

今日のベスト。好きな構図の上に光の波をフィルターで際立たせられたのです。

それにしても、撮ったものを即座にフィードバックできる今のモバイル環境恐るべしです。

百均グッズによるボドゲ収納『ニューファンドランド』の整理。

『アグリコラ』の二匹目のドジョウの記事。こちらには知名度で大きく劣りますが、とても大好きな作品の収納についてです。箱に余裕があってサイズを見切れれば遊び心満載の収納になりました。

海洋に覇を唱えた帝国の総督となって北大西洋の島々を開拓、植民し、得た資源を欧州各地に配達するボードゲーム『ニューファンドランド(Race to the Newfoundland)』。

  • ワーカープレースメント
  • タイルプレースメント
  • エリアマジョリティ
  • 資源獲得

などをギュッと詰めた“双六”と言うべきもの。様々な要素が絡んでいるのに90分ほどで終わり、運の要素もそこそこ。しかもワーカーの維持に支払いが必要ないからボドゲ初心者のステップアップにもいいという、個人的な名作。

前置きはこんな感じで、コンポーネント別に「どう収納していったか」を説明します。

ゲームボード・個人ボード

ボードはなんと六つ折り。そこにマスキングテープライターで和訳を貼った個人ボードを箱の下に置きます。

実は箱に余裕があります。(ボール紙製のインサートで底上げされていたほど)なので、その他コンポーネントは思いっきり趣味を入れました。

船タイル

船となるワーカーを収める箱はキャンドゥで購入。

この通り、宝箱型です。フレーバーにも雰囲気もぴったり。サイズも測ったようだったのが幸いでした。

各種タイル

  • コンパスタイル
  • 契約タイル
  • 島タイル

は同じくキャンドゥの宝箱型ケース(小)と鞄型ケース。これまた情感を醸し出すのにマッチしていると自賛しています。

カード類、プレイヤー初期セット、マーカー

これらに関しては実用性を優先。ミニユーロサイズを入れるにはこのケース、各種キューブは80mmタッパーセットと、ある程度の経験則によるものです。

資源

『アグリコラ』でも用いているダイソーの『Case and Case 4分割』。大概のアクションで得たり支払ったりする資源は、プレイヤー間でパスできるのが、このケース最大の魅力です。

ケースに入れる前に……

小さくないスペースが生まれました。スペースが足りないのは大問題ですが、余裕があって運ぶときに各パーツが浮き上がってしまうのも困りもの。さて、どうしたものかと思っていたところに

「資源やカード置き場を追加で入れてしまえ」とおしぼりの皿が実にうまい具合にハマりました。

各パーツをブレイクダウンし、用途やジャンルごとにまとめられたことは、これ自体が「三次元タイルプレースメント」というべきもの。楽しい作業でした。

近現代建築探訪の収穫。

2月1日、都心部の近現代建築を巡ったわけで。その時にフィッシュアイだけではなく、発掘した単焦点も活躍。ここでは特に気に入った2つの建物を撮影したのを投稿です。

島薗邸

島薗邸・書斎
島薗邸・サンルーム
島薗邸・廊下
島薗邸・階段より

医学博士の子息の結婚に際して建てられたということもあり「裕福な昭和初期の暮らし」をまざまざと見せつけられました。言葉通りの意味で“サンルーム“の明るさに端整で落ち着いた書斎。それ以上に廊下・階段の造りが琴線に触れました。

旧安田邸

旧安田邸・洋室
旧安田邸・和室
旧安田邸・和室より裏庭
旧安田邸・廊下と階段

島薗邸と同じ通りにあるこちらは旧財閥の邸宅だけあり絵に描いたようなお屋敷。調度品は言うまでもなく健在も今では手に入らない一級品が惜しげもなく使われていました。

旧安田邸・床の間の柱

こちらはiPhoneでの撮影。この床の間の柱は四方全てが真っ直ぐ。これを買うだけでいったい普通の一軒家がどれだけ建つのやら。

発掘した単焦点、とかく自分の好きな距離で明るく撮れると分かったのが大収穫。使い倒していきます。

百均グッズによるボドゲ収納『アグリコラ(リバイスド エディション)』の整理。

過日投稿した「ボードゲームの収納問題」の個別記事。「どのようにして『アグリコラ(リバイスド エディション)』のコンポーネントを整理していったか」がテーマとなります。

『アグリコラ』に限らず、割と時間がかかるボードゲームのコンポーネントは以下のように分類されると思います。

  1. セットアップの時に使うもの
  2. ゲーム中、頻繁にやりとりするもの
  3. ゲームの進行で増減があるもの

概ね、この3つのカテゴリーに分けることでセットアップやクロージングがスムーズに行え、プレイ感も軽くなります。

ゲームボード

セットアップ時に使い、最後まで用いるもの。これは箱の下に収納。偏りがないよう並べます。

ワーカー、厩、柵

ダイソーのビースケース2つ(4セクション)がうまくフィットしてくれました。薄い上に視認性が高く積み重ねも簡単です。

家畜・畑/部屋・スタプレ

ダイソーのビースケース(6セクション)2つ。特に畑/部屋タイルが誂えたようにハマった時は感動しかなかったです。(ただ、畑/木の部屋全てが入らなかったのでスタプレマークの下に1枚敷いています。

資材・食料・物乞い

累積のチキンレース、獲得や消費で頻繁にやり取りする資材・食料についてはダイソーのCase and Case(4分割)が最適にも程がありました。サイズ、置きやすさ、取り回しのよさ等すべてがボードゲームのために作られたのではレベル。

各種カード

こちらはキャンドゥのTCGケース。場に並べるアクションと大進歩はハードスリーブ、手札となる職業に小進歩はソフトスリーブで区別しています。

最後に……

これらのケースを順序よく配置して蓋をし、バンドでまとめて完成。

工夫とサイズ感の把握、コンポーネントひいてはゲーム進行の理解で専用オーガナイザーを使わずとも

  • セットアップのしやすさ
  • プレイ感の向上

を両立させた整理はどうにかなるなと思った次第です。

Apple Pencilを使ってみて。

先のエントリーで「ノベルティのタッチペンでも遜色ない使い勝手」とは言いましたが、その舌の根の乾かぬうちに、手に入れてしまいました。

もはや説明不要。iPad miniでも(第五世代からなら)使えるようになったApple Pencil。

元々、これを買う前提でiPadも買ったのですが、予想よりも3週間は早い購入の運びとなりました。

従来のタッチペンより「充電が必要」「ペアリングの手間がかかる」小さくないデメリットがあるものの、それによって得られるものは大きかったです。

万年筆やボールペンを使って紙で書くような重さと引っかかり、普通のタッチペン以上に手を高速に動かしても反応できる追随性。

絵を描くだけではなく長文を書くにも適したデバイスです。現に、電車内、比較的長文も苦もなく書くことができました。

ホードゲーム『真打』感想。

元々好きな落語をテーマにしたボードゲームがあると知り、早速入手して遊んでみました。

まず目につくのは抽象的ながらも演目のイメージに沿ったカード。このカードを場に出すことでゲームは進行していきます。

  1. 親から順番に演目のカードを出す。
  2. 一番演目の高い人がそのラウンド(落語会)のトリを務め、次の親となる。
  3. トリは演目の上に落語会カードを置いて得点の目印とする。
  4. 一番低い人から場にある演目のカードを選ぶ。
  5. 演目カードを並べ、次のラウンドに進む。

と、各ラウンドごとにやることも単純。

数字の高い大ネタを出せばトリの可能性は高くなります。しかしながら大ネタを出した人ほど次に仕入れるカードの選択肢が狭まります。

また、『寿限無』『初天神』などの前座噺をかけないとマイナスになる条件カードや同じ噺を3回高座にかけると『十八番』として最終得点が追加されたり、噺を特定の時期にかけると加点されるシステムが実に“らしく“グッときます。

そして、9ラウンドを終えて最も多くの点数を稼いだ人の勝利。

  • 落語というなじみやすいテーマ
  • 実際の演目や演芸場のある地名
  • 短期(各ラウンド)、中期(次に仕入れるネタの選択)、長期(称号や十八番を見据えた動き)の目標がハッキリしている
  • 勝負のしどころを見極め、ここ一番で大ネタを仕掛けられたときの爽快感

など、テーマも戦略性も素晴らしい小箱ボードゲームでした。

フィッシュアイで撮影した東京近現代建築。

今日は滋賀から訪れたフォロワーさんと東京都心の近現代建築を探訪しました。好天に恵まれ、普段訪れることのない東京の新たな魅力を発掘したのですが、この撮影ではまた、新たに発掘されたレンズも用いました――

9mm F8.0 Fisheye

ボディキャップかと見紛うばかりの薄型魚眼レンズ。これまた単焦点と一緒にクローゼットの奥底に眠っていました。

これを見つけたのも何かの縁と言うことで、早速、今日の建物探訪で撮影した次第です。

旧古河庭園

旧古河庭園、日本庭園
旧古河庭園、日本庭園

バラ園で有名な洋館と庭園。予想していたよりも明るく、また、思わぬ広さで撮影できました。

島薗邸

島薗邸1F・サンルームからダイニングを望む
島薗邸1F・書斎

ここは本当に気に入りました。千駄木駅からほど近い住宅街にある建物は、

脚気とビタミン不足との関係を発見した東大医学部教授島薗順次郎氏の長男、島薗順雄(のりお)氏が結婚を機に昭和7年に建てた家。

https://tatemono-ouendan.org/page007.html

昭和初期の裕福な家庭がどのような造りだったかを示す絶好の資料となっていて、居室や家具のモダンなセンスが素敵極まりなかったのです。

そんな素敵な建物もレトロな雰囲気かつ広さを強調した構図で撮れました。

日本橋

三越前
三井住友信託銀行前

夜景もまたメリハリがききます。列柱が弧状になっているのもまたたまりません。

もちろん、フィッシュアイだけでは無く単焦点も用いましたが、それはまた別の機会にご紹介です。

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