ボードゲーム『アイドルアライブ』感想。

箱絵と説明に惹かれたこと、そして公式のルール動画がとてもわかりやすかったため、購入を決めました。

1箱の内容を2人で共有するカジュアル構築、1人1箱を用いた上でのエキスパート構築の両方を試した上での感想です。

ゲームの概要

『アイドルアライブ』はデッキ構築型の2人用の対戦カードゲームです。

プレイヤーはプロデューサーとなり、3人のアイドルユニットを編成しながらライブを成功に導いていきます。

ゲームの目的は、楽曲で場のボルテージを高め、ファンを獲得し、イベント等を活用して得点を稼ぐことです。先に20点を獲得したプレイヤーが勝利となります。

ゲームの素晴らしい点

楽曲カードの視認性

誰の持ち歌なのか、何人で歌う曲なのか、どのような効果があるのかが分かりやすく、TCGに慣れていない人でも直感的に理解しやすくなっています。

また、各アイドルのイメージに沿ったジャケット風のイラストも魅力的で、没入感を高めています。

多様な戦略

登場する6人(拡張を含めると9人)のアイドルは、それぞれ個性的なセンター能力を持っています。3人のアイドルを組み合わせることで、多様な戦略が生まれます。

加えて、声援やイベントのシステムが戦略の奥深さを増し、ゲーム終盤にはまるで臨場感あふれるライブを演出しているかのような感覚が味わえます。

また、センターや楽曲デッキの調整ができるため、リプレイ性が非常に高い点も魅力的です。

分かりやすい位相管理

アイドル駒の位置が

  • 「バックステージ=未行動」
  • 「ステージ or ファンサエリア=行動済み」

となっており、アクションの進行状況を視覚的に把握しやすい設計になっています。

ファンを中心としたインタラクション

ゲームでは、主にファンを獲得することで得点を得ますが、ファンにもさまざまな種類が存在します。

たとえば、価値の高い「コアファン」や、一度に複数獲得すると不利になってしまう「やっかいなファン」などがいます。

これにより、

  • 特定のファンを狙い撃ちする
  • ファン以外の勝利点獲得を目指す
  • デメリットを気にせずまとめ取りをする

といった多様な戦略が生まれ、場の状況に応じた柔軟なプレイが求められます。

さらに、序盤の布石が終盤のライブに大きな影響を与えるなど、インタラクションの深みが増しています。

ゲームの問題点

特定の戦略を封じる「やっかいなファン」

「やっかいなファン」は、一度に獲得すると自分の最も価値の高いファンが離れてしまう効果を持っています。このシステムにより、一度に多くのファンを獲得する戦略が阻害されます。

ある意味ではリアルな要素ですが、特定の状況ではゲームの膠着――ひいては「このゲーム、本当に面白いのか?」というゲームへの疑念を引き起こす要因となっています。

ただし、拡張セットではこれを緩和するシステムが追加されているため、拡張の導入は必須といえるでしょう。

カジュアル構築ではゲームの魅力を引き出しにくい

本作には2つの構築ルールが存在します。

  1. 1箱を2人で使うカジュアル構築
  2. 1人1箱ずつ使うエキスパート構築

カジュアル構築では、デッキ(特に初期デッキ)の相性差が顕著に出てしまい、特定の戦略が非常に有利です。

そのため、軽く遊ぶには適していますが、ゲームの奥深さを楽しむにはエキスパート構築(それも拡張あり)が前提です。

ただし、エキスパート構築を行うためには、プレイヤー全員が個別に1セットを用意する必要があり、金銭的なハードルが上がる点がネックになります。(筆者は2箱購入しました)

まとめ

『アイドルアライブ』は、既に「2025年に筆者が遊んだボードゲームの中でも特に面白い作品のひとつ」としてノミネート済みです。

  • 没入感あふれるコンポーネントとイラスト
  • 直感的に理解しやすいルール
  • アイドルたちによるファンの奪い合いと、ある意味リアルなファン層の表現

これらを30分程度で楽しめる点は驚嘆に値します。

リプレイ性も非常に高く、「この引きが良かった/悪かった」「次はこのアイドルを使いたい」といった感想戦でも盛り上がれるのが魅力です。

まずは一度プレイしてみて、面白いと感じたらエキスパート構築、そして拡張込みで遊んでみることをおすすめします。

ボードゲーム『エレベータ前で』感想。

デザイナーのファンであることと、気軽に遊べそうなプレイ時間に魅力を感じて購入。4人でプレイしての感想です。

言語依存のないコンポーネントとシンプルながらイメージしやすいルールで、短時間のプレイでもジレンマや劇的な逆転劇を楽しめる作品でした。

ゲーム概要

本作はエレベーターホールを舞台にしたカードゲームです。

プレイヤーは、エレベーターに乗り込もうとする家族たちを配置していきます。最終的にうまくエレベーターに乗れた家族を担当するプレイヤーが勝利するというルールです。

ルール概要

  1. 手札のカードを規則に従って配置します。
  • 割り込みルール(例:男子は母の前に割り込むなど)により、順番が変化します。
  • 迷子やカフェのルールにより、列が後方にずれたり、家族が消えたりします。
  1. 山札からカードを1枚補充します。
  2. この手順を続け、各プレイヤーの手札が1枚になったらラウンド終了し、得点計算を行います。
  3. 3ラウンド終了時に最も得点の高いプレイヤーが勝利します。

このゲームの素晴らしい点

言語依存のないコンポーネント

ルール説明(インスト)がしやすく、幅広いプレイヤー層に対応できます。

ドラスティックな足きりと加点

得点計算時、エレベーターカードの前に並んでいる3~4人しか得点できません。

そして、得点圏内の後ろに滑り込めた家族ほど高得点を得られます。

さらに、特定の家族(父、祖父など)が指定されている場合は得点が倍になります。

このため、早取りが有利かと思いきや、以下の要素が本作をより深いものにしています。

割り込みによる戦略性

  • 女子→男子の前に並ぶ。
  • 男子→母親の前に並ぶ。

等の割り込みルールが存在するため、順番が頻繁に変わります。自分の担当する家族を優先させたり、得点圏内にいる他プレイヤーの家族を妨害したりと、読み合いが白熱します。

カフェと迷子のジレンマ

同じ種類の家族が3人並ぶと、列から消えて得点レースから外れます(同年代が意気投合してカフェに行ってしまうイメージ)。

迷子が列に加わると、その色の家族全てが後方に移動します(家族全員が迷子を探すイメージ)。

これらのルールにより、最後まで気の抜けない展開が続きます。

自分の担当する色以外の配置の影響

割り込みルールによって他プレイヤーを利する可能性もあるため、終盤ほど手番の重みが増します。

気になった点

言外のルールがやや分かりづらい

例えば、カフェに行ってしまった家族が1点(迷子は2点)になることや、迷子はエレベーターに乗れたとしても0点になることが最初は分かりにくかったです。

収納面の問題

カードをスリーブに入れると、オリジナルの箱に収まらない点が気になりました。

まとめ

  • すっきりとしたコンポーネント
  • インストしやすく、分かりやすいルール
  • イメージしやすいシステム
  • 白熱する読み合いとジレンマ

総じて、『エレベータ前で』は短時間(20分以内)でプレイできる小箱ゲームのお手本的な作品。

手軽に遊べながら、読み合いやジレンマの要素がしっかりと組み込まれており、運と戦略のバランスも高いと感じました。

ボードゲーム初心者から上級者まで幅広い層におすすめできます。

ボードゲーム『アイドルアライブ』エキスパート構築の対戦記録。

ボードゲーム『アイドルアライブ』対戦、1人一箱を用いての「エキスパート構築」を実戦で回しました。

今日のデッキ

アイドル

  • 瑠璃川音羽(センター)
  • 天羽かのん
  • 愛澤日和

何故この3人か?

「厄介ファンをモノともしない突破力」を目指しました。また、センターを変えて日和やかのんの3人曲を、イベント「誰がためのアリア」で撃てるようにした構成です。

イベント

  • 誰がためのアリア
  • センタースイッチ
  • ライブビューイング

楽曲デッキ

1人曲

  • 3: 紫苑~SHION~
  • 1: \カワイイ💗/の対価を要求しますっ!
  • 2: Magic Time!

2人曲

  • 3: Part of You
  • 2: Travel Music ..zzZ
  • 1: Goストレート!!

3人曲

  • 2: DETERMINATION
  • 2: かのん☆しょーたいむ!
  • 2: ROCKET DASH!!

デッキコンセプト:

ミッドレンジ寄りのアグロデッキ。

  1. センター:音羽で不要牌を弾いていき
    1. 紫苑やPart Of Youで手札を挙げつつボルテージを上げます。
  2. 3人曲が歌えるようになったら適当なところでかのんか日和にスイッチ。
  3. 誰がためのアリアで楽曲デッキを刈り取っていく

形にしています。そのため、厄介ファンを無視できるかのんは必須。スイッチ先は日和の数の暴力か、かのんの自動声援チップと状況に合わせています。

また、イベントに必要とするメモリーの消費がかなり多めなので1Tで動けるように1枚目と2枚目を調整しました。

相手は

  • 天羽かのん
  • 香月文乃
  • 篠田紗季

の3人、やはり、環境に跋扈する「厄介ファン」をどうするか?」を鍵にしました。

プレイの流れ

こちらは『紫苑』と『Part Of Your』で手札を補充しつつ、ボルテージを100前後まで上げていきます。
ボルテージが上がっていったらイベント「センターチェンジ」でかのんに変更。

かのんの自動声援チップにより楽曲デッキを更に掘り、

最後は『誰がためのアリア』→『かのん☆しょーたいむ!』により楽曲楽器を全て弾ききって勝利。

雑感

音羽の初期手札の数とファンデッキのコントロールにより、アリアを一撃で撃ち、大量得点を稼ぐ想定したゲームメーキングができていたことが良かったです。
また、軸になるのは音羽のボルテージ強化(ドロー)がの楽曲ありきのため、友に3枚ずつの構成にしました。

この構成によって、観客デッキを引き切って勝ち残れたのが印象的。

今回、共にアグロデッキだったため、こちらのアリアが速くて助かりました。

他の動きやコンボなどで回収の余地が生まれるのが、本ゲームの魅力です。

『ライザのアトリエ3』到達しづらいランドマークへのアクセス方法-2-

この記事の続きです。

今回のパターンは

「クエストで行く機会があるが手段が別にある」

古びた大邸宅へと訪れます。

必要なもの

  • アドベンチャー効果を持つ
  • 氷属性

が必須。「虚ろの鍵」解禁時、これを持つ鍵はなかなか見つからないので、セーブ&ロードによる繰り返しも視野に入れておくと良いでしょう。

アクセス方法

噴水庭園まで行きます。

その東側に井戸があるので、下ります。

地下道を北西方面へと進んでいきます。

そうすると、透明な結界で遮られている通路があります。

この結界にアドベンチャー効果を持つ鍵を使います。

後ははしごを伝って上にのぼっていくと、邸内にたどり着くことができます。

ここの

  • 寂れた炊事場
  • 歌無き舞台

の2つのランドマークは多くの光る素材に恵まれている採取場です。特に、装備品に超特性を付与することができる金属系やゼッテルの基礎となる紙くずなどで重宝します。

Redmineサイトのセキュリティヘッダー修正。(脆弱性サイトの評価をA→A+に引き上げ)

外部に公開しているRedmineサイト。

https://plan.io/redmine-security-scanner

で確認したところ、評価はA。

X-Content-Type-Options header not set Content sniffing may enable cross-site scripting attacks. Since your Redmine server is not properly sending the X-Content-Type-Options header, your users are vulnerable to this attack vector.

の診断が出てA+に至りませんでした。

そこで、設定を修正し、脆弱性評価をA+に引き上げます。

環境

  • Ubuntu 24.04
  • Apache 2.4
  • Redmine 5.1
  • mod_headers モジュール有効化済み

現状のセキュリティヘッダー確認

  • /etc/apache2/sites-available/redmine.conf

で以下の箇所を確認。

    Header always set Strict-Transport-Security "max-age=63072000"
  Header set X-Content-Type-Options "nosniff"
  Header always append X-Frame-Options "SAMEORIGIN"
  Header set X-XSS-Protection "1; mode=block"

セキュリティヘッダーの適用方法を見直し、適切に設定されるよう修正します。

設定修正

  • ファイルのバックアップ
sudo cp -pi /etc/apache2/sites-available/redmine.conf /path/to/backup/directory/redmine.conf.$(date +%Y%m%d)

※自分のRedmineサイトの設定ファイルを指定します。

任意のバックアップディレクトリを指定します。(筆者環境 /etc/apache2/old/redmine.conf.$(date +%Y%m%d)

  • diffによるファイルバックアップ確認
diff -u /path/to/backup/directory/redmine.conf.$(date +%Y%m%d) /etc/apache2/sites-available/redmine.conf 

差分がなければ(エラーがなければ)バックアップ成功です。

  • ファイルの修正

上記のredmine.confを、以下の差分になるように修正します。(管理者権限が必要)

-    Header set X-Content-Type-Options "nosniff"
-   Header always append X-Frame-Options "SAMEORIGIN"
-   Header set X-XSS-Protection "1; mode=block"
+   Header always set X-Content-Type-Options "nosniff"
+   Header always set X-Frame-Options "SAMEORIGIN"
+   Header always set X-XSS-Protection "1; mode=block"
  • ファイル修正確認
diff -u /path/to/backup/directory/redmine.conf.$(date +%Y%m%d) /etc/apache2/sites-available/redmine.conf 

上記の差分が出てくればOKです。

設定反映

  • 構文確認
sudo apache2ctl configtest

Syntax OKを確認します。

  • Apacheステータス確認(反映前)
systemctl status apache2.service

active (running)を確認します。

  • Apache再起動
sudo systemctl restart apache2.service && echo $?

→ 成功時は 0 が出力されます。

  • Apacheステータス確認(反映後)
systemctl status apache2.service

active (running)を確認します。

修正確認

  • curlによる確認
curl -I https://redmineサイト

以下のような表示を確認します。

X-Permitted-Cross-Domain-Policies: none
X-XSS-Protection: 1; mode=block
X-Request-Id: ***********
X-Download-Options: noopen
X-Frame-Options: SAMEORIGIN
X-Runtime: 0.615862
X-Content-Type-Options: nosniff
  • 脆弱性診断サイトによる確認

https://plan.io/redmine-security-scanner

でURLを入力します。

過去の診断結果が表示されるため、『Re-Scan』をクリックして最新の診断結果を取得します。

「A+」の評価と、以下のような表示が出れば修正できています。

It looks like you are running Redmine 5.1.4. That's a version without any known security issues. Your Redmine is protected by properly configured TLS/SSL. All security relevant headers are configured properly. It appears that you have 3 or more Redmine plugins installed.

Firefly-iii 6.1.5→6.2.5アップグレード失敗と切り戻し

firefly-iiiのアップグレードを試みたところ、失敗。その記録と原因についてメモを残します。

環境

  • Ubuntu 24.04
  • Apache 2.4
  • MySQL 8.0.39
  • PHP 8.3.16
  • Composer 2.7.9
  • firefly-iii 6.1.5
  • → 6.2.5にアップグレードを試みた

試した手順

  1. DBのバックアップを取得します。
  2. 最新版のパッケージをダウンロードして展開します。
  3. 利用中のfirefly-iiiを待避させます。
  4. 待避させたfirefly-iiiからファイル/ディレクトリをコピーします。
  5. アップグレードを行います。(失敗)

DBのバックアップ

  • 作業ディレクトリに移動
cd /hoge && pwd

任意の作業ディレクトリに移動します。

  • DBバックアップ
mysqldump --no-tablespaces --single-transaction -u username -h localhost -p database_name > DB_Backup.$(date +%Y%m%d).sql

usenamedatabase_name、及びDB_Backupは自分の環境に合わせます。

  • バックアップ確認
head -100 DB_Backup.$(date +%Y%m%d).sql

バックアップができていること、平文でSQLが読めることを確認します。

パッケージ取得

  • 作業ディレクトリに移動
cd /hoge && pwd

任意の作業ディレクトリに移動します。

  • wget
wget https://github.com/firefly-iii/firefly-iii/releases/download/v6.2.5/FireflyIII-v6.2.5.zip
  • ファイル所有者変更
sudo chown www-data:www-data FireflyIII-v6.2.5.zip
  • ファイル確認
ls -l FireflyIII-v6.2.5.zip

ファイルがあること、所有者がWebアプリ実行ユーザ(www-data)であることを確認します。

アップデート前のfirefly-iiiを待避

  • ディレクトリごと待避
sudo mv /home/www-data/firefly-iii /home/www-data/firefly-iii.$(date +%Y%m%d)

自分の環境に合わせます。firefly-iiiがインストールされているディレクトリをまるごと移動します。

  • 待避確認
ls -ld /home/www-data/firefly-iii

→ ディレクトリが無いこと

ls -ld /home/www-data/firefly-iii.$(date +%Y%m%d)

→ ディレクトリがあること

アップデートパッケージの解凍と配置

  • 解凍
sudo -u www-data unzip -o /hoge/FireflyIII-v6.2.5.zip -x "storage/*" -d /home/www-data/firefly-iii

/hogeは先ほど取得したパッケージがある場所です。アップデート前と同じ位置、名前に解凍します。

  • 解凍・配置確認
ls -l /home/www-data/firefly-iii

ファイル一式があり、www-dataが所有者になっていること

アップデート前のファイル・ディレクトリをコピー

  • 待避させたディレクトリに移動
cd /home/www-data/firefly-iii.$(date +%Y%m%d) && pwd

自分の環境に合わせます。

  • .envファイルをコピー
sudo -u www-data cp -pi .env /home/www-data/firefly-iii/.env

コピー先のディレクトリは自分の環境に合わせます。

  • .envファイルコピー確認
ls -l /home/www-data/firefly-iii/.env

ファイルがあることを確認します。

  • storageディレクトリのコピー
sudo -u www-data cp -pir storage /home/www-data/firefly-iii/
  • storageディレクトリのコピー確認
ls -l /home/www-data/firefly-iii/storage

ファイルやディレクトリがあることを確認します。

アップグレード → 失敗

  • アップグレード後のディレクトリに移動
cd /home/www-data/firefly-iii && pwd

先ほど展開したディレクトリに移動します。

  • DBマイグレーション
sudo -u www-data php artisan migrate --seed

ここで失敗。以下のエラーが出ました。

Composer detected issues in your platform:

Your Composer dependencies require a PHP version ">= 8.4.0". You are running 8.3.16.

PHP Fatal error: Composer detected issues in your platform: Your Composer dependencies require a PHP version ">= 8.4.0". You are running 8.3.16. in /home/www-data/firefly-iii/vendor/composer/platform_check.php on line 22

そのため、切り戻しを行います。

失敗したため切り戻し

  • Webコンテンツ配置ディレクトリに移動
cd /home/www-data && pwd

自分の環境に合わせます。

  • 展開したディレクトリ削除
sudo rm -rf /home/www-data/firefly-iii
  • ディレクトリ退避から復旧
sudo mv /home/www-data/firefly-iii.$(date +%Y%m%d) /home/www-data/firefly-iii
  • ディレクトリ復旧確認
ls -l /home/www-data/firefly-iii

ファイル一式があり、www-dataが所有者になっていること

切り戻し反映・確認

  • Webサービス再起動
sudo systemctl restart apache2.service
  • Webサービス再起動確認
systemctl status apache2.service
  • 霧もろし確認
  1. アップデートを行ったfirefly-iiiサイトにブラウザでアクセスします。
  2. ログインできることを確認します。
  3. バージョンが上がっていることを確認します。
  4. 登録操作などができることを確認します。

失敗の要因

これは明白にして単純です。

リリースノートを確認していなかった

に尽きます。LAMP環境で動くからこそ、ミドルウェアのバージョン(この場合はPHP)の必要とするバージョンを確認していなかった自分の落ち度です。

v6.2.0のリリースノートに

Firefly III requires PHP 8.4.

と書かれていることを見落としていました。

切り戻しが迅速だった要因

「切り戻しを前提としていた手順」に助けられました。

  • 作業前にDBのバックアップ
  • 動いていた環境を退避

させる二段構えにより、迅速な切り戻しが可能になりました。

結局のところ、

「自分の確認不足」から来るミスを「自分の確認不足を想定した手順」でカバーした形です。

防護と回収。(統率者メモ2025/02/10)

昨日の続き。「サワギバを統率者とした場合のデッキ」を割とテコ入れです。

統率者

  • リスの将軍、サワギバ/Chatterfang, Squirrel General

デッキ

クリーチャー

  • 大釜の使い魔/Cauldron Familiar
  • マリオネットの見習い/Marionette Apprentice
  • ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat
  • 実験的な菓子職人/Experimental Confectioner
  • 無情な無頼漢/Ruthless Knave
  • 巣穴の魂商人/Warren Soultrader
  • 血魔道の集会/Veinwitch Coven
  • ネイディアの夜刃/Nadier's Nightblade
  • 悲哀の徘徊者/Woe Strider
  • 無慈悲な略奪者/Pitiless Plunderer
  • 無情な屍技術師/Ruthless Technomancer
  • ヘイゼルの醸造主/Hazel's Brewmaster
  • 溜め込む親玉/Hoarding Broodlord
  • 森を護る者/Sylvan Safekeeper
  • 金のガチョウ/Gilded Goose
  • エルフの神秘家/Elvish Mystic
  • ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
  • 極楽鳥/Birds of Paradise
  • 献身のドルイド/Devoted Druid
  • 茨越えの餌あさり/Thornvault Forager
  • 裕福な亭主/Prosperous Innkeeper
  • ペレグリン・トゥック/Peregrin Took
  • 不屈の補給兵/Tireless Provisioner
  • 小走り樫/Scurry Oak
  • リスの小走り/Scurry of Squirrels
  • 秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets
  • 永久の証人/Timeless Witness
  • 深き森の隠遁者/Deep Forest Hermit
  • 悪魔の職工/Fiend Artisan
  • 蔦刈りの導師/Vinereap Mentor
  • 根花のヘイゼル/Hazel of the Rootbloom
  • 歩行バリスタ/Walking Ballista
  • アカデミーの整備士/Academy Manufactor
  • カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster
  • マイアの戦闘球/Myr Battlesphere

インスタント

  • 命取りの論争/Deadly Dispute
  • 切断マジック/Saw in Half
  • 蓄え放題/Cache Grab
  • 新緑の命令/Verdant Command
  • 暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy
  • ウィンドグレイスの裁き/Windgrace's Judgment

ソーサリー

  • 発掘/Unearth
  • 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
  • 根鋳造の弟子入り/Rootcast Apprenticeship
  • 群がり庭の虐殺/Swarmyard Massacre

エンチャント

  • 清掃人の才能/Scavenger's Talent
  • アクロゾズの約定/Promise of Aclazotz
  • 想起の拠点/Bastion of Remembrance
  • 美食家の才能/Gourmand's Talent
  • パンくずの道標/Trail of Crumbs
  • 殺しのサービス/Killer Service
  • イトリモクの成長儀式/Growing Rites of Itlimoc
  • 獣使いの昇天/Beastmaster Ascension
  • 似通った生命/Parallel Lives

アーティファクト

  • 魔女のかまど/Witch's Oven
  • 太陽の指輪/Sol Ring
  • 頭蓋骨絞め/Skullclamp
  • 恐竜の遺伝子/Dino DNA
  • ヌカコーラ自動販売機/Nuka-Cola Vending Machine
  • アシュノッドの供犠台/Ashnod's Altar
  • 前兆の時計/Clock of Omens
  • 旗印/Coat of Arms
  • 囀り吐き/Chitterspitter

プレインズウォーカー

  • 飢餓の潮流、グリスト/Grist, the Hunger Tide

バトル

  • イコリアへの侵攻/Invasion of Ikoria

土地

  • 7:沼/Swamp
  • 8:森/Forest
  • 見捨てられたぬかるみ、竹沼/Takenuma, Abandoned Mire
  • 成長の揺り篭、ヤヴィマヤ/Yavimaya, Cradle of Growth
  • 眠らずの小屋/Restless Cottage
  • 屍花の交錯/Necroblossom Snarl
  • 疾病の神殿/Temple of Malady
  • 緑ばんだ沼/Viridescent Bog
  • 草むした墓/Overgrown Tomb
  • 汚れた森/Tainted Wood
  • 森林の墓地/Woodland Cemetery
  • 憑依されたぬかるみ/Haunted Mire
  • 黄昏のぬかるみ/Twilight Mire
  • ゴルガリの腐敗農場/Golgari Rot Farm
  • ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
  • 群がりの庭/Swarmyard
  • 不気味な辺境林/Grim Backwoods
  • 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
  • 風変わりな果樹園/Exotic Orchard
  • 祖先の道/Path of Ancestry
  • 統率の塔/Command Tower

主な変更点

  • 猫かまどを追加。
    • 食物もあるし、地上も止めたいため。また、1ターンとはいえ無料のサクり台は貴重です。
    • また、アカデミーの整備士+前兆の時計でも無限ドレインを狙えます。
  • 回収手段
    • ピンポイントで除去されすぎて統率者税が払えず憤死しました。そこで、発掘や竹沼などで回収を試みます。
  • サーチと防護
    • 森を護る者、イコリアへの侵攻の丸めのカードを入れてみました。

まずは改良の筋道を立てたので、次は実戦です。

強化と拡張。

アナログゲームを色々買い足しました。

統率者用パーツ

2月最初にサワギバデッキを試したところ、

  • 年末に鮮やかな勝利を決めたことからヘイトが上がっている
  • 統率者故に確実に除去される

などの弱点を補う形です。

ボードゲーム『アイドルアライブ』一式

  • カジュアルプレイ(1箱を2人で構築)は明らかに愛称の差があり
  • 拡張版を合わせてのカジュアルでようやく勝負ができた

ことから、本ゲームは「エキスパート構築」でないとカードの愛称を覆そうにないと判断。

  • 本体×2
  • 拡張×2

に加えて

  • 専用プレイマット
  • アップグレードトークンを兼ねたアクリルスタンド9体分
  • 1stシングル(プロモカード付き)

を一気に揃えました。

これで、かなり戦略に差が生まれるので、本格的なゲームの評価ができそうです。

『ライザのアトリエ3』到達しづらいランドマークへのアクセス方法-1-

実績の一つ、「全てのランドマークを見つける」の一助となるTIPSです。

ランドマークは

  • ストーリー進行で確実に訪れることができる
  • ワールド/キャラクタークエストなどで訪れる
  • 寄り道しないと見つけられない
    • 更にエメラルドバンドが必要
    • 秘密の鍵を使う

の3~5種類に分けられます。ここでは

  • 寄り道しないと見つけられない
    • 更にエメラルドバンドが必要

の代表、クーケン島周辺エリアにあるランドマークです。

切り株のステージ

ライザ1/ライザ2(クーケン島ツアー)では地続きでアクセスできたこのランドマーク。

今作では橋が崩れていて、別のルートからたどる必要があります。

必要な道具:エメラルドバンド

やりかたによってはカーク群島探索時に調合可能。(あまり現実的ではないので推奨はしません)

アクセス方法

吊り橋の手前の分かれ道に戻り、エメラルドバンドで向こう岸にジャンプします。

後は

  • 蔦を上る
  • 更にエメラルドバンドでジャンプ

して、ここに到達です。

イベントからまず、特殊な条件がそろっているので見つけにくいランドマーク。

リーゼ峡谷の石巨人塚も同様の場所となっています。

Ubuntu 22.04でのNextcloudのPHPを8.1→8.2にバージョンアップ。

概要

  • Ubuntu 22.04
  • PHP 8.1
  • Apache 2.4
  • MySQL

環境でNextcloudを30.xの最新版にアップデート後、以下の警告が出ました。

One or more mimetype migrations are available. Occasionally new mimetypes are added to better handle certain file types. Migrating the mimetypes take a long time on larger instances so this is not done automatically during upgrades. Use the command occ maintenance:repair --include-expensive to perform the migrations.

現在、あなたは PHP 8.1.31 を実行しています。PHP 8.1 は Nextcloud 30 では非推奨となっています。Nextcloud 31 では少なくとも PHP 8.2 が必要になる可能性があります。できるだけ早く、PHP グループが提供する公式にサポートされている PHP のバージョンにアップグレードしてください。 詳細については、ドキュメント↗を参照してください。


いくつかの欠落しているオプションのインデックスを検出しました。データベースのパフォーマンスを向上させるために、(Nextcloudまたはインストールされたアプリケーションによって)新しいインデックスが追加されることがあります。インデックスの追加には時間がかかり、一時的にパフォーマンスが低下することがあるため、アップグレード時には自動的には行われません。インデックスが追加されると、それらのテーブルへのクエリが速くなるはずです。インデックスを追加するには、occ db:add-missing-indices コマンドを使用してください。インデックスが不足: "fs_name_hash" テーブル内の "filecache". 詳細については、ドキュメント↗を参照してください。

これに対して対応を行います。

備考

Webサーバの全体的な変更を伴います。作業は慎重に、可能な限り検証環境で試してからの反映を強く推奨します。

ややさっくりしない手順

  1. Nextcloudのメンテナンスモードを有効化します。
  2. Nextcloudで用いているDBのバックアップを取ります。
  3. PHP8.2をインストールします。
  4. PHP8.2の設定を行います。
  5. PHP8.1の無効化とPHP8.2の有効化を行います。
  6. 警告に対する対処を行います。
  7. Nextcloudのメンテナンスモードを無効化します。
  8. 復旧を確認します。

メンテナンスモードを有効化

  • Nextcloudのルートディレクトリ移動
cd /path/to/nextcloud/root/directory && pwd

自分の環境に合わせます。(筆者環境/home/www-data/nextcloud)

  • メンテナンスモード有効化
sudo -u www-data php occ maintenance:mode --on
  • メンテナンスモード確認

運用中のNextcloudのURLにアクセスし、メンテナンスモードであることを確認します。

mysqldumpでバックアップを取得する

  • 作業ディレクトリに移動
cd /hoge && pwd

任意のディレクトリを指定します。

  • DBバックアップ作成
mysqldump -h localhost -u nextcloud -p --no-tablespaces --single-transaction nextcloud > nextcloud_backup.$(date +%Y%m%d).sql

DB名やユーザーは自分の環境に合わせます。

  • DBバックアップ作成確認
ls -la nextcloud_backup.$(date +%Y%m%d).sql

ファイルがあることを確認します。

必要パッケージをインストールします。

  • PHP8.2インストール
sudo aptitude install php8.2

→ 好みでaptitudeを用いています。aptでもOKです。

  • PHPモジュールインストール
sudo aptitude install php8.2-{opcache,pdo,bcmath,calendar,ctype,fileinfo,ftp,gd,intl,json,ldap,mbstring,mysql,posix,readline,sockets,bz2,tokenizer,zip,curl,iconv,phar,xml,dev,imagick,gmp}
  • PHP8.2対応
sudo aptitude install libapache2-mod-php8.2
  • PHP8.1無効化
sudo a2dismod php8.1
  • PHP8.2有効化
sudo a2enmod php8.2
  • Apache再起動
sudo systemctl reload apache2.service
  • PHPアップグレード確認
php -v

表示例PHP 8.2.27 (cli) (built: Jan 2 2025 15:36:15) (NTS)

Nextcloudに併せたPHPの設定を行います。

  • memcacheとAPCuの有効化
cd /etc/php/8.2/cli/conf.d
cat <<- __EOF__ | sudo tee -a /etc/php/8.2/cli/conf.d/10-opcache.ini
opcache.enable=1
opcache.enable_cli=1
opcache.interned_strings_buffer=16
opcache.max_accelerated_files=10000
opcache.memory_consumption=128
opcache.save_comments=1
opcache.revalidate_freq=1
__EOF__
cat <<- __EOF__ | sudo tee -a /etc/php/8.2/cli/conf.d/20-apcu.ini
[apcu]
apc.enabled=1
apc.shm_size=32M
apc.ttl=7200
apc.enable_cli=1
apc.serializer=php
__EOF__

php.iniバックアップ

sudo cp -pi /etc/php/8.2/apache2/php.ini /path/to/backup/php.ini.$(date +%Y%m%d)

任意のバックアップディレクトリを指定します。(筆者環境/etc/old/)

  • バックアップ確認
diff -u /etc/php/8.2/apache2/php.ini /path/to/backup/php.ini.$(date +%Y%m%d)

差分が存在しないことにより、バックアップが取れていることを確認します。

  • sedによるファイル書き換え
sudo sed -i 's/memory_limit = 128M/memory_limit = 512M/g' /etc/php/8.2/apache2/php.ini

memory_limitを推奨値の512Mに置き換えます。

  • 書き換え後の差分確認
diff -u  /path/to/backup/php.ini.$(date +%Y%m%d) /etc/php/8.2/apache2/php.ini
  • 差分
-memory_limit = 128M
+memory_limit = 512M
  • apache 再起動
sudo systemctl restart apache2.service

Nextcloudの警告解消

  • Nextcloudのディレクトリに移動
cd /path/to/nextcloud/root/directory && pwd

自分の環境に合わせます。

  • DBリペア
sudo -u www-data php8.2 occ maintenance:repair --include-expensive
  • DB追記
sudo -u www-data php8.2 occ db:add-missing-indices
  • メンテナンスモード無効化
sudo -u www-data php8.2 occ maintenance:mode --off

復旧確認

  1. 設定を行ったNextcloudにアクセスします。
  2. メンテナンスモードが解除されていることを確認します。
  3. 管理者権限でアクセスし、管理者設定から上記のエラーやワーニングがないことを確認します。

備考:切り戻し

何か不具合があった場合の切り戻し手順です。上記、メンテナンスモードを有効化してから行ってください。

  • PHP8.2無効化
sudo a2dismod php8.2
  • PHP8.1有効化
sudo a2enmod php8.1
  • Apache再起動
sudo systemctl restart apache2.service
  • PHP切り戻し確認
php -v

→ 8.1に戻っていることを確認します。

  • バックアップしたDBがあることを再確認する
ls -l /hoge/nextcloud_backup.$(date +%Y%m%d).sql

バックアップを行ったディレクトリを指定します。

head -100 /hoge/nextcloud_backup.$(date +%Y%m%d).sql

ファイルがあること、平文で読めることを確認します。

  • 管理者権限でMySQLにログインする
mysql -u root -p
  • 対象のDBを確認する
SHOW DATABASES;

nextcloudが動いているDBであることを再確認してください。

  • 本当に削除すべきDBかを確認する
SELECT COUNT(*) FROM nextcloud.oc_users;
  • 不具合が発生したDBを削除する

二回ほど深呼吸して、落ち着いて作業しましょう。

DROP DATABASE nextcloud;
  • DBを再作成する
CREATE DATABASE IF NOT EXISTS nextcloud CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_general_ci;
  • MySQLから抜ける
EXIT
  • DB復元
mysql -h localhost -u nextcloud -p nextcloud < /hoge/nextcloud_backup.$(date +%Y%m%d).sql

この後、メンテナンスモードを解除して、以前と同じ状態か確認します。

作業後:バックアップDBの削除

平文でSQLがサーバ上にあるのは危険な状態なので、以下の措置を執ります。

  • 作業ディレクトリに移動
cd /hoge && pwd

バックアップを行ったディレクトリを指定します。

  • DBバックアップ確認
ls -la nextcloud_backup.$(date +%Y%m%d).sql

ファイルがあることを確認します。

  • バックアップしたDBの削除
shred -u nextcloud_backup.$(date +%Y%m%d).sql
  • DBバックアップ削除確認
ls -la nextcloud_backup.$(date +%Y%m%d).sql

ファイルが無いことを確認します。

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