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九州旅行4日目-1:柳川(2013年9月20日)

九州周遊ツアーもいよいよ残り2日。2日目の大分〜鹿児島、3日目の鹿児島〜熊本と結構な移動がありましたが、4日目のこの日は各立ち寄り先をじっくり楽しめました。

内牧温泉で朝湯を楽しんだ後、川下りや鰻で有名な柳川に訪れました。

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しかし、既にその両者は過去に堪能しているのでオプショナルツアーの川下りを選択せず、自由散策をした次第。「限られた時間で柳川を観光するにはどうするか」と少し考えて『柳川藩主邸 御花』に入りました。

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上野・池の端にある旧岩崎邸に匹敵する洋館に思わず戦慄を覚えます。以前はここを訪れなかったなんて不覚です。

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邸内は洋館と数寄屋屋敷が隣接している形。中庭の何気ない風景だけでも、柳川藩主の好事家ぶりが伺えるというものです。

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ですが、僕としては洋館よりも屋敷の方が好みでした。廊下に並ぶ兜は安土桃山時代に使われていた年季の入れ用です。

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その廊下から眺める洋館。青空、真っ白の壁、庭木の緑と見事なコントラストを見せていました。

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先の廊下は大広間につながっていました。こんなところで一度食事をしてみたいと思う反面、実際に食べるとなると落ち着かなくて味がわからないだろうなと益体もない想像をふくらませます。

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旅先で様々な庭園を見てきましたけれども、ここのインパクトは歴代でも最高峰です。「松島を模した庭園」というスケールの大きさにぐうの音も出ません。

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テラスから庭園を見るとこの形。小さくなって小舟に乗ったら「松島をクルージングしている」と錯覚するのではないかと思いました。

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周りの堀も鬱蒼としながらどこか品性のある造りになっており、当時の威勢が忍ばれます。

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そして、この旅で何度目になるかわからない曼珠沙華を撮影し、この地を後にしました。

次の投稿では長崎の光景をご紹介する予定です。

(続きます)

九州旅行記3日目:鹿児島(2013年9月19日)

周遊ツアー折り返しとなる3日目は鹿児島を中心に巡りました。

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まず立ち寄ったのが鹿児島名産の軽羹と薩摩揚げの工場兼直売所。両方共大好物なので、この直売は正直嬉しかったです。特に大好きな「餡なしの軽羹」は関東ではなかなかお目にかかれませんから。

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青空の下、桜島が姿を見せています。「一日に七回姿を変える」の談が良くわかります。

そこから向かった先は知覧。

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ここでは特攻平和会館を訪れました。

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館内は撮影禁止。ここは撮影が許されていた「三角兵舎」です。各地から集められた特攻隊員たちはここで僅かな日を過ごしていたと言います。館内やここを見ると、言葉を失いました。ただ、The Back Hornの『コバルトブルー』が脳内で再生されただけです。

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特攻に用いられた戦闘機のレプリカが慰霊碑のようになっていたのも胸を打ちました。

昼食を頂いた後に訪れたのが仙厳園。島津公ゆかりの庭園です。

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眼前には桜島がその威容をたたえていました。

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庭園内も武家が好みそうなシンプルかつ瀟洒な造り。ツアーという限られた時間ではなく、たっぷりと余裕がある時に再度訪れてみたい場所でした。

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園内で印象深かったのは「猫神神社」。曰く、朝鮮出兵の際に島津義弘公が猫7匹を朝鮮に連れて行き、猫の眼の瞳孔の開き具合で時間を計っていたそうで、その折に生還した2匹の猫を祀った神社だとか。

個人的には「時間を計る」は建前で「猫と一緒にいたかった」としか思えません。さておき、ここで我が家の猫達のために首輪を購入。

この日の観光はこれで終了。なんと、鹿児島から一気に阿蘇の内牧温泉まで北上しました。そうして、中秋の名月を楽しみながら露天風呂を楽しみ、旅は後半戦へと差し掛かります。

(続きます)

九州旅行記2日目:別府・やまなみハイウェイ・高千穂・霧島(2013年9月18日)

相変わらず快晴が続く九州。2日目は別府から宮崎の高千穂を経由して霧島へと向かう大移動となりました。

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まず向かったのは別府の湯の花採取場。粘土と藁葺き屋根を用いて昔ながらの製法で作っているそうです。

それからやまなみハイウェイを用いて南進していきます。「やまなみ」の言葉が示す通り、青空の下で見る九州の山々は絶景の一言。特に感動したのは

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この、車窓から撮影した阿蘇連山。涅槃像のようになっているのが印象的でした。

様々な景色を楽しみながら観光バスは大分を突っ切り、宮崎の高千穂渓谷に向かいます。ここは前から行きたかった、言わばメインイベントです。

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2つの橋がお出迎え。降り注ぐ陽光と爽やかな湿度の中、軽くウォーキングをしていきます。

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この自然が織りなす渓谷の素晴らしい風景は「神話の故郷」高千穂に相応しいものです。

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パンフレットにもよく出てくる「真名井の滝」を撮影。滝の至近距離にボートが浮かんでいるのは、なかなか他では見られない光景です。

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真上から見下ろす水の色も特筆すべきものがありました。この、深い緑は他の渓谷でも見られるものではありません。

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昼食をいただき、腹ごなしの散歩で見つけた曼珠沙華。そうして、渓谷美を堪能した後に高千穂神社を参拝しました。

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本殿はもとより、境内からひしひしと感じる荘厳な雰囲気に圧倒されました。そこでおみくじを引いたら「大吉」。僕は神社ではよく大吉を引きますが、それは「ご祭神と相性がいい証拠」だそうで、有難いことです。

その後は一般道や高速を乗って行き、鹿児島に大移動。最後の目的地は天孫降臨と馴染みが深い霧島神社です。

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この辺りは僕の先祖の故郷の地なので、「身体がここを知っている」不思議な感覚に包まれました。そして、「西の日光」と言われるだけの絢爛な建物の造りと、今日一番感動した場所でした。

それから程なくして、2日目の宿に到着。

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宿の窓から桜島が見える絶好のロケーション。温泉の質も肌に合い、ようやく「九州で温泉を堪能」した形となりました。

3日目は一度桜島の近くに訪れた後、また北上する移動が続きます。尤も、それも「美味しい部分だけ巡る」ツアーの利点でもありますけれど。

(続きます)

九州旅行記1日目:湯布院(2013年9月17日)

いよいよ夏休みのメインイベントである九州周遊ツアーが始まりました。

昨日は羽田空港から大分空港に飛び、湯布院に向かいます。先刻の日記の通り、ここを訪れるのは5年ぶりです。

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抜けるような青空のもと、金鱗湖は青々とした緑を反射していました。

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街を見下ろすようにそびえる由布岳。

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湯布院の目抜き通りを散策。古い建物を活かした土産物屋が建ち並び、その風情は瀟洒な温泉街の佇まいを見せています。

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土産物屋の軒先に傘。そこにミストを噴霧しているディスプレイは初めて見ました。こんな陽光の下ですが、それがかえって傘の鮮やかさを引き立たせています。

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ディスプレイとして使われている車。塗装のヒビやサビがこの街並みに実に合います。

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5年前には見なかった、ピーターラビットの世界観を模したショッピングエリア。「ピーターラビット」の舞台は湖水地方なのに、建物はコッツォルズ風……。 まぁ、でも、くすんだ空の下だったら映える気がしました。

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再び金鱗湖に戻り、まだ試していなかったミニチュアフィルタで撮影。やはり、スナップメインですとGR Lensが特に映えます。ここの所、動いているものばかり撮影していたので風景を撮影するのは逆に新鮮だったり。

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そして、今日のベストショットは曼珠沙華。背後に湖のマスコット的存在のガチョウがいました。

この日は羽田から大分の移動で終わり。2日目は、一番の移動日となります。

初夏のコーンウォール旅行記まとめ(2010年6月)

先月より進めていた2010年のコーンウォール旅行記、ようやく全てのエントリーを書き上げることができたので各エントリーへのリンクです。

2010年6月21日:

  1. ロンドン〜パディントン駅
  2. ナイト・リビエラ・スリーパー

2010年6月22日:

  1. ペンザンス、セント・マイケルズ・マウント
  2. ランズ・エンド(1)
  3. ランズ・エンド(2)
  4. ランズ・エンド〜ミナックシアター
  5. ミナックシアター
  6. セント・マイケルズ・マウント

2010年6月23日:

  1. ペンザンス 〜 セント・アイヴズ
  2. セント・アイヴズ(2)
  3. セント・アイヴズ(3)
  4. セント・アイヴズ(4)
  5. セント・アイヴズ(5)
  6. セント・マイケルズ・マウント

2010年6月24日:

  1. セント・マイケルズ・マウント(1)
  2. セント・マイケルズ・マウント(2)
  3. セント・マイケルズ・マウント(3)
  4. セント・マイケルズ・マウント(4)
  5. セント・マイケルズ・マウント(5)
  6. ペンザンス

以上20エントリー。生涯で最も記憶に残った旅の一つなので、完成して大満足です。そして、もう一度、コーンウォールの旅を満喫したいものです。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月24日-6 ペンザンス

泊まっていたB&Bで荷物を受け取り、ペンザンスの街を彷徨います。

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さっきまで晴天だったセント・マイケルズ・マウントはうっすらと雲がかかりました。潮も満ち、その姿は「島」へと変貌を遂げました。

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街の中心。真ん中の特徴ある建物は銀行になっています。

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こういう路地を撮影するだけでも、当時の情緒を思い出すことができます。

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ペンザンスの波止場。フェリーや貨物船、この更に西にあるシリー諸島への船なんかも出港します。

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チョコレートハウスのポップな看板と、奥に見えるのは教会の塔。

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中心には地元のコミュニティであるパブもあり、家が建ち並びます。一度、こんな場所に腰を据えて滞在したいですねぇ……。

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そして、駅へと続く道を淡々と進んでいき、電車に乗ってロンドンへと変えるのでした。

因みにこの日は2010年ワールドカップの日本 vs デンマークで、日本が劇的な勝利を収めた日。電車の中でツイッターを開き、フォロアーの実況を見ながらの帰還となりました。

こうして、僕の英国での最後の旅行は終わりを告げました。

(終わり)

 

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月24日-5 セント・マイケルズ・マウント(5)

セント・マイケルズ・マウント併設のレストランで素晴らしいサンドウィッチをいただき、いよいよ庭園を訪れることにします。

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城をバックに、本当に色とりどりの花が咲き誇っていました。ブリティッシュガーデンの本領発揮です。

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また、当然ながら海を臨む場所にあるため、海風を防ぐための植え込みにも余念がありません。

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また、サボテンのような植物もありました。漆のような黒い葉が周りの草原を引き立て合います。

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こちらはサボテン園。「陽の沈まぬ帝国」の名を恣にしていた頃、彼らが英国に持ち込んだのはこういう植物も大量にあったわけで……。

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庭園には井戸がありました。ただ、ここはいくら深く組み上げても塩水しか出ない気がします。彼らは昔、水の確保を同していたのかが気になるところですね。

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そんなこんなで庭園を満喫したら、潮が満ちており、島への陸路が閉ざされました。と、言う事は……

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船で対岸に戻ります。

いよいよ旅も終わりに近づきました。大満足です。サイクリングも楽しみましたし、普段見られないものも沢山見られました。後は電車を待つばかりです。

次のエントリーはいよいよ最終回。ペンザンスの街並みをご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月24日-4 セント・マイケルズ・マウント(4)

セント・マイケルズ・マウントの城内を堪能し、麓へと降りていきます。

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ほんのちょっとだけ雲が見えてきましたが、むしろ歩くには丁度いい気温になりました。そしてお昼ごはん。前回訪れていた時のレストランが絶品だったので、再びそこで頂くことにします。

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前回と異なり、ほぼ満員。注文するものは決まっていました。

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ここで獲れたカニを使ったサンドイッチ。"A true taste of the sea" と自信たっぷりな宣伝文句を信用しました。

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果たして――提供されたサンドウィッチは、それはそれは素敵な味でした。噛めば噛むほどカニの味わいが口の中全体に行き渡り、野菜やパンとの相性抜群。更に、付け合わせのサラダにはカニの肉汁がタップリと入っていて、言葉通りの意味でカニづくし。英国とは思えない料理に舌鼓を打ちました。

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食後は、前回訪れることができなかった庭園に向かいます。その途中では、島の人たちが植えた花が咲き誇り、ブリティッシュガーデンの心意気を見せています。

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庭園への道。英国にしては珍しい気温帯に位置しているため、ロンドンとは全く違う植生を見せています。

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一面の芝生、生い茂る様々な植物。庭園好きにとっては極上の世界が繰り広げられます。

次回のエントリーでは、そんな「極上の庭」をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月24日-3 セント・マイケルズ・マウント(3)

先日の日記に引き続き、セント・マイケルズ・マウントの館内を巡って行きます。

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館内を進んでいくと屋上に出ました。ここは礼拝堂になっています。

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屋上には日時計が今でも時を刻んでいます。

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礼拝堂の中。ステンドグラスの重みは紋章は一朝一夕で出来上がったものではありません。歴史の風格はそれを守る人々の心意気で作られていくんですね。

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小さな教会ではありますが、それが「城の中に作られている」事を考えると驚愕の一言。

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その礼拝堂の向かい側にはゲストルームが設えられていました。この、ヴィクトリア朝やエドワード朝を思わせる絢爛な家具はそれだけでも一級品の美術品です。

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ここからは18世紀以降に建てられたスペースを向かっていきます。この廊下はそれこそ、ヴィクトリア朝のドラマに出てきそうです。

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武器庫には、中世〜近代の刀剣や銃、鎧などが所狭しと保管されておりました。

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そんな中でひときわ目立っていた日本の鎧兜。おそらく、江戸期の工芸品だと思いますが…… 別スペースで飾っている辺り、領主様のお気に入りなのでしょうね。

次のエントリーでは、セント・マイケルズ・マウントでの昼食や庭園をご紹介です。

初夏のコーンウォール旅行記:2010年6月24日-2 セント・マイケルズ・マウント(2)

イギリス版モン・サン=ミッシェルと言えるセント・マイケルズ・マウント。過去は修道院として使われていましたが、今は貴族の館で、実際に生活スペースが存在します。

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しかし、観光客のために展示スペースが設けられている次第。僕が以前訪れた時、館内撮影はできなかったのですが、この時は撮影が出来るようになっていて、思わず小躍りするほどでした。

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城の入口近くには、清教徒革命時に使われていたと思しき大砲台が残されていました。

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中は資料館としての側面も持ちあわせており、この山を題材とした絵画も掲げられています。

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書斎。これだけの蔵書量があることからも、この館の資産家ぶりが伺えます。

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館内の大食堂。鏡のように磨きこまれた木のテーブルは、風格たっぷり。将に「貴族が住むに相応しい」光景です。

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昔使われていた鎧も飾られていました。夜中、この中には入りたくないですねぇ……。

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執務室の机。対面式の机が印象的でした。

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執務室内の暖炉。風格と歴史が鈍い輝きを放っています。これの維持だけでも膨大な金額がかかるでしょうね。

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出窓というよりもサンルームのようなスペースは、ゆっくり休むのにも丁度いい場所です。

次回のエントリーでも、城内の光景をご紹介です。

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