合間のソロゲー。

週末、様々な作業の裏でやっていたソロのボードゲームです。

ダイスセトラーズ

「思いっきりダイスを振りたい」ということでセレクト。

久しぶりにプレイして勘が取り戻せなかった&ボットに高得点の土地を取られて敗北。

クランズ・オブ・カレドニア

こちらの記事を書いているさなか、「キッチリと文書通りに動くか」の検証のためにプレイしました。

最初は176点取れたと思っていましたが、ラウンドごとの栄光点に誤り。「1つごとに2点/3点」ではなく、「2つごとに」だったため、147点と、ギリギリ熟練者でした。

ただ、これに関しては戦略のコツがつかみかけてきたのでまだ余地はあります。

ヌースフィヨルド

船を造らず漁獲量を増やしていくコンボのお陰で19金を得られたのですが、いかんせん、船の点数が取れなかったのが足を引っ張りました。

まだまだ楽しめるソロゲーはあるので、新作は余り手を出さずに既存策で遊んでいるという形です。

本と教室。

このスタジオツアーに訪れたことがきっかけで、「もう一度『ハリー・ポッター』シリーズを履修したい」って気概が生まれました。

そのさなか、「室内の撮影にも使える」と思って手に入れたのがこちらです。

レゴ:『魔法薬学』

レゴブロックと『ハリー・ポッター』シリーズのコラボ品。劇中に出て来た魔法薬学の教室を組み立てるというものです。

開封

中はざっとこんな感じ。これを組み立てていきます。

組み立て

教室の壁となる本の表紙を組み立て

壁や仕切りもできあがっています。薬品ボトルの一部はブロックで表現です。

完成

完成にそれほど時間は掛かりませんでした。

劇中での雰囲気をそのままにレゴに落とし込まれたという形です。

変形収納

最大の特徴はこのように全てが本の一部として収納できること。

普段はコンパクトで、展開も簡単というギミックは気に入りました。

背景としての転用

そして、「魔法薬学」を最初に選んだのはこの錬金術としての背景に使えるという目論見からでした。

その目論見は当たったのが嬉しいところです。

ボードゲーム『クランズ・オブ・カレドニア』ソロプレイのルール確認。

ソロプレイ時にルールブックを参照しすぎたため、紙の劣化が激しくなってきました。そのため、ここに記します。

ソロプレイ時のセットアップ

ソロゲームの違い

  • ソロ専用の特殊ダイスを2つ用います。
  • 交易ボーナスは発生しません。
  • 特殊ダイスによって相場が変わります。
  • ソロ専用のスコアがあります。
ソロゲームで用いる特殊ダイス

準備

  1. マップは2人用に準拠します。霧がかかったエリアを使うことはできません。
  2. 市場ボード/輸出ボードは2人用を用います。
  3. ソロプレイ用の輸出ボックスタイルを使います。
  4. 氏族とスタートタイルの組み合わせは2つ用意して、どちらか1つを決めます。
  5. 配置コスト「£1」の部分に、別の色の駒を置きます。その駒にプレイヤーは駒を置くことはできません。
  6. プレイヤーは、別の色の駒が置かれたエリア以外のところに配置してゲームスタートです。
£1で置ける安いエリアは塞がれます。ただでさえ厳しい資金繰りが更に辛くなります。

ゲーム進行

ラウンドは通常通り行います。改良を2つ連続で行うといったアクションを連続で行うことが可能です。売買を行った場合に、市場価格を変動させるのを忘れないようにしましょう。

パスを行った場合、ボーナスとして£16を得ます。

パスのあと、通常通り生産とラウンドごとの得点計算を行います。

追加フェイズ-1- 市場フェイズ

2〜5ラウンドの開始時、「市場フェイズ」が追加されます。特殊ダイスを2つ振ります。

商品が書かれたダイスの分、+3〜-3まで書かれたダイス:その値分だけ、以下のルールに従って上下します。

  • ダイスで出た商品が市場ボードの中間価格(〔〕でくくられたエリア)にある場合:
    • もう一つのダイスの出目に従い、価格を上下させます。(+2が出たら2上昇、-1だったら1下降)
  • ダイスで出た商品が市場ボードの高価格帯(〔〕でくくられたエリアより上)にある場合:
    • + / - の値は無視し、出た数だけ商品価格を下げます。
  • ダイスで出た商品が市場ボードの低価格帯(〔〕でくくられたエリアより下)にある場合:
    • + / - の値は無視し、出た数だけ商品価格を上げます。
この例の場合、羊毛の価格が-3されます。

この手順を3回繰り返します。このフェイズ中、この方法で価格の変動があった商品があった場合、もう一度商品ダイスのみを振り直します。

追加フェイズ-2- 輸出契約の補充フェイズ

まず、輸出ボードのすべてのマスに輸出契約タイルを補充します。

次に追加フェイズ1で最後に振った+ / - のダイスの出目を確認し、その目に対応するタイルを取り除きます。(例:+2の場合、中断の右のタイルが取り除かれます)

得点計算

5ラウンドが終了したら、上記の追加フェイズは行わず、最終得点フェイズに入ります。

以下の独自ルールがあります。

輸出の追加得点

達成した契約の数に応じて追加の勝利点を得ます。

  • 輸出契約を7つ以上履行した:12勝利点
  • 輸出契約を6つ履行した:8勝利点
  • 輸出契約を5つ履行した:4勝利点

4つ以下の場合の追加勝利点はありません。

入植地の追加得点

2〜4人時と異なり、「船舶輸送力でつながっている入植地のひとかたまり」を参照します。(つまり、川や湖で離れた箇所でも、ゲーム中に得た輸送能力が繋がっていれば“つながっている”とみなします)

  • 14以上の入植地:18勝利点
  • 11〜13の入植地:12勝利点
  • 8〜10の入植地:6勝利点

7以下の場合の追加勝利点はありません。

得点ごとに得られる称号

上記の追加得点を考慮した上で、以下の称号を得ます。

獲得勝利点得られる称号
0〜115初心者
116〜130新人
131〜145平均的
146〜160熟練者
161以上天才!

スコアテンプレート

https://barrel.reisalin.com/books/1ff8a/page/ea5d2

こちらにスコア用のテンプレートを用意しています。マークダウン形式でエクスポート可能です。

古地図と背景。-百均グッズの撮影用小物(その51)-

シンプルに使い出のいいものが手に入ったという形です。

古地図風ペーパー

インテリアペーパーなるもの。古紙風の紙で作られていて、質感があります。

これはフィギュア撮影用の風景に使えそうだと思いました。

位置調整

サイズ的にもぴったりだとわかったので、撮影してみます。

1/7での撮影

落ち着いた色合いが被写体を引き立ててくれました。

他スケール

1/6やねんどろいどにも併せられました。

今後のシンプル背景に新たな選択肢が加わりました。

ボードゲーム『アグリコラ』ソロキャンペーンルール確認。

体に染みついているルールではありますが、改めてメモに残しておきます。

準備

  • ボードは1~2用に基づきセットアップを行います。
  • そのため、以下のアクションスペースは用いません。
    • 小さな森/林
    • 資材市場
    • 窪地
    • 授業(2つめ)
    • 小劇場
  • 大進歩カードを所定の場所に置きます。
  • アクションスペースカードを用意します。
  • 資源を分かりやすい場所に置いておきます。(自分の資源と混ざらないようにしましょう)
  • 農場ボードに家族(ワーカー)を2人、木の部屋に配置します。
  • それ以外のワーカー/柵/厩は脇に置いておきます。
  • 職業カードのうち、「3+」及び「4+」と書かれたものは予め箱にしまっておきます。
  • アクションスペース「森」には、木は3つではなく2つ置かれます。\
  • プレイヤーは、食料を持たずにスタートします。

初期カードについて

以下のどちらかを選びます。

  1. 職業カードと小進歩カードをシャッフル後、7枚ずつ引く。
  2. 職業カードと小進歩カードをシャッフル後、10枚引いた後に3枚を取り除く。

ゲーム進行

  1. 手番の交代は(当然)行われません。ラウンド中にワーカーを設置したら次ラウンドのアクションスペースカードが置かれます。
  2. 累積資源スペース「森」に木を置くとき、3個ではなく2個置きます。
  3. 収穫フェイズ中、家族(ワーカー)1人につき、3食料を支払います。
  4. 次のプレイヤーに「移動する」小進歩カードは、使った後にゲームから取り除かれます。
  5. 14ラウンド終了後、ゲームは終了します。

スコア

2人以上と同じように計算します。

オプションルール

  • 職業カードや小さい進歩カードは自由に選ぶこともできます。
  • ステージごとのアクションスペースカードの順番は予め決めることができます。

ソロキャンペーンモード

全8ゲームにわたるソロキャンペーンモードが用意されています。

キャンペーン基本ルール(最初のプレイ)

  1. 全8ゲームに渡ってゲームを行います。
  2. ソロプレイと同じく、食料は0からスタートします。
  3. 職業と少進歩7枚ずつをランダムに手元に置いておきます。(3+ / 4+の職業カードは使えません。
  4. 最初のゲームは50点を超えないと「クリア」と見なされません。

キャンペーン基本ルール(2ゲーム目以降)

  1. ゲームごとに、後述する「目標点」を超えた点数を2で割った数(余りは切り捨て)の数に等しい食料を受け取ることができます。(例えば1ゲーム目で55点取った場合、5÷2(余り切り捨て)で2食料が渡されます)
  2. 前ゲームで出した職業カードのうち、1枚をゲーム開始時に出すことができます。この効果は残りのゲーム中永続します。

ゲームごとの目標点

  • 1ゲーム目:50点
  • 2ゲーム目:55点
  • 3ゲーム目:59点
  • 4ゲーム目:62点
  • 5ゲーム目:64点
  • 6ゲーム目:65点
  • 7ゲーム目:66点
  • 8ゲーム目:67点

キャンペーンルール備考

  • 資源を受け取ることができる職業を「引き継ぎボーナス」で出した場合、ゲーム開始時にそれらを受け取ります。(例:《大鎌使い》は即座に小麦1を受け取ります)
  • 逆に、資源を支払う必要がある職業を「引き継ぎボーナス」で出した場合、それらを支払わなければ効果は発揮しません。(例:《屋根付け》で食料が支払えない場合)
  • 職業を順番を参照するカード(《家庭教師》など)は、永続しているゲームの順番通りに置かれます。
  • そのため、各ゲームが終了するたびに、得点だけでなく出した職業の順番を記録しておきましょう。

Redmineにヘッダ画像を付与。(Redmine View Customizeを利用したCSS編集)

RedmineのView Customize Pluginを利用して、ちょっとだけサイトを装飾してみました。

やったこと

このように、Redmineサイトのヘッダに画像を入れました。

https://atelier.reisalin.com/

前提

画像ロゴを用意します。

個人/私的利用のため、Bing Image Creatorにて生成しています。

用意した後、適切な箇所にアップロードします。(筆者はDMSFプラグインでアップロードしています)

表示を変更していきます。

画面遷移

  1. Redmineサイトに管理者権限でログインします。
  2. 管理>表示のカスタマイズに進みます。
  3. 「新しい表示のカスタマイズ」をクリックします。

設定

以下の通り設定します。

  • パスのパターン:
  • 空白
  • プロジェクトのパターン:
  • 空白
  • 挿入位置:
  • 全ページのヘッダ
  • 種別
  • CSS
  • コード
#header {
background-image: url("画像への適切なパス");
background-repeat: no-repeat;
background-size: contain;
background-position: 80% center;
height: 100px; 
/* 位置・高さはサイトやテーマに合わせてください */
}

設定後、「有効」にチェックを入れて「作成」をクリックします。

表示を確認します。

ヘッダに設定した画像が出てくれば成功です。

規格化と拡張化。(情報カードの改良)

アナログツールとして非常に気に入ってしまった情報カード。それをもっと効率的に使おうということで手に入れたのがこちらです。

B6用クリップボード

取り寄せたのはB6のクリップボード。

情報カードは元々B6サイズに規格化されているため、サイズは完璧です。

収納

既にある布のケースにもしっかりフィットしました。

壁に掛けるリングにキーリングを着けることで、さらに取り出しやすくしています。

「既存のもので改良する余地がある」のは、規格化された文具の利点で美点です。

BookStack、テンプレートとアクセス権。

この合わせ技によって、効率的な記入ができるようになります。

BookStackのテンプレート機能

  • 議事録
  • 報告書
  • 購入記録

など、書くフォーマットが決まっている文書はかなりあります。そのテンプレートの使い方が以下の通り。

テンプレート機能の設定方法

  • 任意の文章を作成します。
  1. 右のボタン「テンプレート」をクリックします。
  2. テンプレートに設定するにチェックを入れて保存します。

一度保存してしまえば、どのブックのどのページでも参照できます。

閲覧権限の設定

非常に便利な機能ですが、一般公開しているURLに設定していると、このテンプレートが閲覧されます。

そこで使うのが「権限設定」です。

  1. テンプレートを設定したページに移動します。
  2. 「権限」をクリックします。

権限を設定します。(以下、設定例)

  1. 権限を上書きする役割:Viewer(ログインしなくても閲覧できる役割)
  2. 権限:なし(全てのチェックを外す)
  3. その他の全員:「デフォルトを継承」のチェックを外します。

設定後、保存をします。

設定確認

ブラウザのゲスト機能などを用いて、ログインしていない状態で、先ほど権限を設定したURLにアクセスします。

閲覧できないことを確認します。

これで、管理者だけがテンプレートを参照できる環境ができます。

ボードゲーム『アルルの丘』感想

何度か言及しているボードゲーム『アルルの丘』。作品単体でのレビューは実は初めてです。

(ボドゲーマの寄稿を機に、ここでもご紹介です。
https://bodoge.hoobby.net/games/arler-erde/reviews/43630

自分が最初に購入したウヴェ・ローゼンベルク作品であり、未だに定期的に遊んでいる「座右のボードゲーム」です。

概要

プレイヤーは東フリジア地方を開拓していきます。湿地だらけの土地を切り開きつつ資源を手に入れ、ドイツ各地へと交易を行い、様々な施設を建築していきます。

ゲームシステム

基本的なワーカープレースメントではありますが、大きな特徴があります。

フルオープンのアクションスペース

まず、作品の共通ボードの大きさ広さに驚くでしょう。タイル置き場以外の全てがアクションスペース。「ラウンドごとに開放」ではなく、全てを使うことができます。

加工・運搬システム

「ワーカー固定」を打ち破る概念です。ゲーム中に手押し車や馬車を手に入れることによって、建築素材アップグレードしたり、素材やタイルを売り払って食料へと変換。リソースのやり取りや勝利点の獲得へと繋がります。

アクションの強化

多彩な選択肢を集中させるシステムです。アクションスペースを改良することで、後のラウンドでより多くの資源を得らることができます。(もちろん、これも得点行動に繋がります) 

このゲームで好きなところ

自由な盤面

アクションの選択肢はそのままゲームの自由さに繋がります。

  • ストイックに得点を突き詰める
  • 農村/酪農などに特化した村を作る
  • 商品加工や交易を重ねる

など自由自在。「ボードゲームにおけるオープンワールド」と自分は表現しています。

指標となる建物

本作のリプレイ性を高める要素が、ランダムに割り当てられる建物群です。いずれも地味ですが有用となる効果を備えていて、上位/最上位の建物へとつないだり開拓の指針となっています。

ゆるい食糧事情

『アグリコラ』と異なり、ワーカー維持に必要な食料ががラウンドごとに3で固定。家畜や旅(交易)によって容易に稼げるので、維持はほぼあってないようなもの。

パッケージにも描かれている『アルル教会』のような、食料を15も消費する建物でもゲーム終盤はらくらくと支払えるでしょう。

このゲームが人を選ぶ点

選択肢の多さの弊害

上記の自由な盤面はそのまま欠点となります。基本的に全てのアクションで何らかのアドバンテージは得られるものの、季節ごとに選べる選択肢などが重なって、「何をやっていいかわからない」手詰まり感が発生します。

複雑なルールの弊害

ここに、難解な説明書が加わります。「アクション強化」や「加工/交易」、土地の開拓などなど、なにかアクションをするたびにルールとにらめっこ。

特にフリーアクションの多さもあって、強烈なダウンタイムが発生します。

膨大なコンポーネントと広大なボード

タイル/駒の多さは相当のもの。

当然、セットアップやプレイ時間は長くなるので、かなりの覚悟が必要になります。(ここに拡張が加わるとスペースはさらに増加します)

まとめ

重厚なコンポーネント群に関わらず1〜2人用と規格外。ダウンタイム等を考慮するとむしろソロゲー専用という形です。

  • 並べられたタイルを見て開拓の指針を決め
  • 資源の調達方法を考え
  • 合間合間に計画があっているかを確かめていく

過程がそのままゲームボードに現れていく楽しさは本作ならではです。

  • 一つの作品を繰り返し味わいたい
  • 一人で没入感あふれるゲームをしたい

と、本当に人を選ぶゲーム。

願わくば、本作のビッグボックス発売を機に、上記のような方々に触れてもらえることを願わんばかりです。

ボードゲーム『グラスロード(ミニ拡張同梱版)』感想。

※本記事は『ボドゲーマ』にも寄稿済みです。
https://bodoge.hoobby.net/games/glass-road-mini-expansion/reviews/43618

ボードゲーム『グラスロード』

ボードゲームの様々なメカニズムが詰め込まれているのに比較的とっつきやすく、リプレイ性も高い作品。
特に、人数によってプレイ感が変わるのが印象的でした。

クローズドのゲーム会で持ち込んでいただき、気に入って即購入したという作品です。

概要

プレイヤーはガラス/レンガ工房の村を発展させていきます。元々いる職人たちと利害の折り合いをつけながら、誰が村の発展に寄与するでしょうか?

ゲームシステム

プレイヤーのアクションは基本的にカードを出すだけです。なのに、

  • カードによる事前プロット
  • その際に発生するバッティングとバリアブルフェイズオーダー
  • 資源管理
  • タイルプレースメント

等の要素がギュッと詰まっていました。

特筆すべき内容として、ダイヤルによる資源管理。「ある程度の基本資源が増産されると、上位資源が増える代わりに基本資源が減ってしまう」特徴があります。

これは利点であり欠点です。

  1. 得点を生み出す建物を作るためには上位資源が必要。
  2. 上位資源は勝手に生み出されてしまうので建物の資源が足りなくなる。

のジレンマ。そこに、バッティングが加わります。他の人とアクションが被ってしまうと、同じアクションを強制的に取ります。これによって、「資源を生産してから建物を建てたいのに、空振りになってしまう」ままならなさが終始生まれてしまいます。

それだけに一つの手番が極めて重く、勝利点一つが極めて高いひりつくゲームを楽しむことができました。

このゲームで感じたところ

「人数でプレイ感ががらりと変わってしまう」ところです。

  • 4人
  • 2人
  • ソロ

で思ったことを以下に記します。

4人プレイの場合

「ベスト人数」と言うだけのことはありました。とかくバッティングの読み合いが熾烈です。

  • 両方のアクションをプレイしたい(被らないアクションを取りたい)
  • 相手のバッティングを可能な限り誘発させたい
  • けど、それぞれによって目算が狂いたくない

のトリレンマ。状況を見定めて出し抜いていくバチバチのインタラクションが発生します。

2人プレイの場合

手札以外の全てが公開情報であるため、相手の狙いが見えてきます。そんな中でのバッティングの有無は非常にシビア。手札と手数がモノを言う本作の魅力を別の意味で味わえます。

バッティングが互いに発生する状況としない状況が顕著に分かれていて、そこからのゲームプランに差がつくという形でした。

ソロプレイの場合

本作の対人戦とソロプレイは全くの、完全に別ゲームです。

「事前にアクションをカードで決めていく」までは一緒ですが、なんと、「ランダムな順番でプレイする」という豪胆なルールが設定されています。

しかも、アクションがフルで使えるのはプロットしたカードの1枚だけです。そのために

  • リスクをできるだけ回避して着実に資源を増やすか?
  • 最善手が出ることを期待してイチバチの勝負に出るか?

の「ざわ・・ ざわ・・」としたディシジョンメイキングと運否天賦(ある意味でのリスク管理)が痺れます。

他のウヴェ・ローゼンベルクの作品との比較

ここで、他のウヴェ作品のソロバリアントとの比較は、興味をお持ちの方にとっての一助となるかと思います。

  • アグリコラ (ラウンドカードのめくれ運があるものの、手持ちの小進歩と職業でゲームプランは行いやすい)
  • ヌースフィヨルド(準完全公開で資源は予測可能。Cデッキのめくれ運はカバー可能)
  • アルルの丘(全てのアクションが完全公開。運要素はセットアップのみ)
  • レイクホルト(目標が見えているし支援カードやシナリオでゲームメイクは支援されている)

等に慣れている方にとって、本作はかなり面食らうでしょう。

なにせ、上記の定跡である「事前に渡されるものがある程度見えているので最善手を取れる」がほぼ通じないのです。他の方がレビューされたように、本作のソロはある種、ソロで行う麻雀に近いものが感じられます。運と実力の両方を天秤にかけつつ得点を稼いでいくシステムが今から10年も前に作られていたことに脱帽するほかはありません。

まとめ

  • 様々なメカニズムを有しているのに中量級
  • バッティングの読み合いによるインタラクション
  • 勝手が違うソロプレイ

など、独自面がことさらに強調されているボードゲームという印象です。

個人的に気に入っているのがテキスト量の少なさ。やることもシンプルでタイル類も少なめだったので、ボードゲームをそれほどやりこんでいない友人にも導入できるという特徴はとても気に入りました。

ソロプレイの(いい意味での)ままならなさとセットアップのしやすさも魅力的。程よいプレイ時間で色々なボードゲームのメカニクスも味わえる珠玉の作品です。

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