Ubuntu 7.1.0はかなり大きめの仕様変更がありました。

https://github.com/weseek/growi/releases/tag/v7.1.0

いくつかハマったポイントがありましたが、「自分はこの手順でうまくいった」 というメモを残します。

バージョンアップ前環境

  • Ubuntu 24.04
  • Mongodb 6.0.19
  • npm 10.9.0
  • node v20.18.0
  • yarn 1.22.22
  • Growi 7.0.23

以下の手順に沿ってインストール済みです。

https://barrel.reisalin.com/books/growi/page/ubuntu2404growi-v7v710

バージョンアップ後環境

  • Ubuntu 24.04
  • Mongodb 6.0.19
  • npm 10.9.0
  • node v20.18.0
  • pnpm 9.12.3
  • Growi 7.1.0

ここで分かるように、パッケージ管理がyarnからpnpmへと変わっています。

さっくりとした手順

  1. Growiサービスを停止します。
  2. Growiのディレクトリを退避します。
  3. 新たにgit cloneを行います。
  4. チェックアウトを行います。
  5. pnpmのインストールを行います。
  6. アプリのビルドを行います。
  7. Growiスタートアップスクリプトをコピーします。
  8. Growiサービスを起動します。
  9. バージョンアップを確認します。

なぜか通常のgit checkoutはビルドがうまくいきませんでした。

Growiサービスの停止

  • Growiサービス停止前確認
systemctl status growi.service

active(running)を確認します。

  • Growiサービス停止
sudo systemctl stop growi.service
  • Growiサービス停止後確認
systemctl stop growi.service

inactive(dead)を確認します。

Growiディレクトリの退避

  • ディレクトリ退避

筆者環境は/home/www-data/growiです。

sudo mv /home/www-data/growi /path/to/backup/directory/growi_org
  • ディレクトリ退避確認
ls -l /path/to/backup/directory/growi_org

ファイル一覧が参照できることを確認します。

Growiデータの新規取得

  • git clone
sudo git clone https://github.com/weseek/growi /home/www-data/growi

※任意のディレクトリを指定します。

  • ディレクトリ移動
cd /home/www-data/growi && pwd

先ほどcloneしたディレクトリですが、退避前のディレクトリと同じことを確認します。

Growi v7.1.0をチェックアウト

  • チェックアウト
sudo git checkout -b v7.1.0 refs/tags/v7.1.0
  • lfs pull
sudo git lfs pull

pnpmパッケージのインストール

  • npm install
sudo npm install -g pnpm
  • インストール確認
pnpm --version

9.12.3を確認(2024/11/02現在)

Growiインストール

  • lfs pull
sudo git lfs pull
  • pnpmインストール
sudo pnpm install

※ マシンスペックによっては相当時間がかかります
※ Done in 【時間】と書かれていたらアップグレード完了です

  • ビルド
sudo npm run app:build

退避させたGrowiから起動スクリプトのコピー

筆者のように、起動スクリプトをGrowiのインストールディレクトリに仕込んでいる場合の手順です。

  • スクリプトコピー
sudo cp -pi /path/to/backup/directory/growi_org/growi-start.sh /home/www-data/growi/

それぞれ、バックアップしたディレクトリとcloneしたディレクトリです。

  • コピー確認
ls -l /home/www-data/growi/growi-start.sh

ファイルがあることを確認します。

growiサービスを起動します。

  • 再開前のステータス確認
systemctl status growi.service

inactive (dead)を確認します

  • サービス再起動
sudo systemctl start growi.service

※ 完全に起動していないと、アクセスしても503エラーが発生します。

  • 再開後のステータス確認
systemctl status growi.service
サービススクリプトを[growi]にしている場合

active (running)を確認します

バージョンアップを確認します。

  1. ブラウザから設定したgrowiのドメイン/IPにアクセスします。
  2. 画面下部にあるバージョンが7.1.0であることを確認します。