はじめに
筆者はある種の験担ぎに『アグリコラ』ソロプレイ(ヒトリコラ)を行っています。その盤面や最終得点により
- 思考や行動に異常はないか?
- 運気は巡っているか?
などを占っています。そんな「占い」で吉と出た日の記録を残しておきます。
『アグリコラ』ソロプレイの厳しさ
拙稿でも書いたとおり
- ワーカー1人につき3食料と引き上げられ
- 蓄積スペースの木材が3→2に引き下げられ
- 初期食料が0
- 木材(ゲーム終了までに28)やレンガ(同左、14)と言った資源は明確に固定化
なのに50点がゲームクリアの基準。
いわば「ワーカーは扶養する 得点行動は最大化させる」の“両方”をこなす
辛さがあります。そんな厳しさの中でアドバンテージを与えてくれるのが職業の存在。今回は、そんな職業に助けられ、ゲーム終了時に61点を取得しました。(詳細は後述)

初期手札に配られた職業からの戦略の組み立て
- 手番の圧縮に貢献する「季節労働者」
- 資源の自動取得と変換を行う「夢遊病者」と「小作人」
が手札にあったため、この3種類の職業は手番を消費してでも獲得する必要があると判断しました。
第1ステージ(ラウンド1〜4)
食料0で獲得できる最初の職業は「小作人」です。そして、日雇い労働による食料確保を中心に、職業カードの展開を進め、2R目に「季節労働者」を配備。食料獲得と後の食料の基板を作りました。
第1ステージ終了時点の資源状況:
- 食料:1(支出後)
- 麦:3
- 木材:3
- 葦:4
第2ステージ(ラウンド5〜7)
ここからは、農場を大きく拡張していくと同時に「繋ぎの食料」を用意する一番厳しいステージです。
ラウンド5では、木材14本と葦4を支払い、部屋2つと厩2つを建築。ラウンド6では、家族を増やすためのアクションを実行し、レンガ6を獲得。
ラウンド7は量で食料7つを獲得。その後4人目のワーカーと同時に小進歩「小川」を出せました。
最後に日雇い労働で野菜を獲得。食料の供給と大きな手番圧縮を行いました。
第2ステージ終了時点の資源状況:
- 食料:0(支出後)
- 麦:3
- 野菜:1
- レンガ:6
第3ステージ(ラウンド8~9)
ラウンド8で2スペース分の木材6本を獲得して厩つきのスペースに囲みます。そして満を持して「夢遊病者」を配置。(これを獲得するための食料は「小川」が満たしてくれました)
ラウンド9で羊を獲得し、牧場に投入。
ここから資源計算がガバガバになっていきます。
- 畑の耕作
- 麦や野菜の種まき
- 夢遊病者で2食料が3食料(羊→猪に変換)になり石材獲得
など、『やりたい放題』になっているからです。
第4ステージ以降(ラウンド10~14)
4人のワーカーと圧倒的な資源管理を軸に以下を行いました。
- 改築と同時にパン焼き窯を手に入れて得点行動と食料獲得を一気に圧縮。
- レンガ1のためにワーカーを配置し石焼き窯で更に食料生産を容易に
- (敢えて日雇い労働と麦の種を獲得する等の行動もありました)
- ラウンド12では最終アクションの粒度を高める部屋不要のワーカー増員も加わって、最終ラウンドは盤石のものになります。
最終結果詳細
- 畑5枚:4点
- 柵3:3点
- 柵囲いの厩3:3点
- 羊8頭:4点
- 猪7頭:4点
- 牛6頭:4点
- 麦9:4点
- 野菜5:4点
- 石の部屋4:8点
- 家族5人:15点
- 得点カード:
- 石窯:3点
- レンガ窯:2点
- 調理場:1点
- カゴ製作所:2点(ボーナスなし)
合計得点は61点。
これは、クリア基準の50点を大きく超える、実に満足のいく“占い”となりました。
余談
ある人に曰く
「ファウストは、メフィストフェレスに心を売って明日を得た。
マクベスは、3人の魔女の予言に乗って、地獄に落ちた」
今回、アグリコラのソロプレイ(ヒトリコラ)で筆者が占ったのは「職業による手番効率化」です。
この効率化が獲得できれば、職業3つのプレイという重い選択も、確実な資源の増加という確かな見返りにつながったのです。