GrowiのDB保存先を、冗長性を持たせたディスクに移設したときのメモです。
動作を確認した環境
- Ubuntu 20.04
- MongoDB v4.4.13
- Growi 6.1.14
さっくりとした手順
- MongoDBサービスを停止します。
- DBの格納ディレクトリを作成します。
- MongoDBの設定ファイルを編集します。
- MongoDBサービスを再開します。
- 格納ディレクトリが変わったことを確認します。
MongoDBの停止
これは確実に行ってください。でないと、作業中にDBが書き換えられ不具合が発生する可能性があります。
(共有Wikiであればなおさらです)
sudo systemctl stop mongodb
systemctl status mongodb
# inactive(dead)を確認します
新規格納ディレクトリの作成
sudo mkdir /home/mongodb
# 任意の保存ディレクトリを作成します
sudo chown -R mongodb:mongodb /home/mongodb
ls -ld /home/mongodb
# ディレクトリの所有者がmongodbであることを確認します
既存データのコピー
- ディレクトリ移動
cd /var/lib/mongodb && pwd
ll
# .wtで終わるファイルがあることを確認します
- ファイルコピー
sudo cp -pir * /home/mongodb
# 先ほど作成したディレクトリにコピーします
- ファイルコピー確認
cd /home/mongodb && pwd
ll
# コピーしたファイル一式があることを確認します
設定ファイル修正
- 設定ファイルのバックアップ取得
sudo cp -pi /etc/mongod.conf /path/to/backup/mongod.conf.$(date +%Y%m%d)
# 任意のバックアップディレクトリを指定します。
diff -u /etc/mongod.conf /path/to/backup/mongod.conf.$(date +%Y%m%d)
# バックアップが保存されたか、差分がないことで確認します。
- 設定ファイル編集
/etc/mongod.conf
を教義・信仰に沿ったエディタで修正します。
- 編集内容
dbPath: /home/mongodb
- 差分内容
- dbPath: /var/lib/mongodb
+ dbPath: /home/mongodb
設定反映 (MongoDB再開)
sudo systemctl start mongod.service
systemctl status mongod.service
# active(running)を確認します
設定反映確認
- ブラウザでの確認
- MongoDBを利用しているアプリ(Growi)にアクセスします。
- 正常にアクセスできて、Wikiの閲覧や編集、作成ができることを確認します。
- サーバでの確認
cd /home/mongodb && pwd
ls -lart
# .wtファイルの更新時刻がブラウザで編集した時と同じであることを確認します。
cd /var/lib/mongodb && pwd
ls -lart
# .wtファイルの更新時刻が操作前と同じことを確認します。
事後作業(必要に応じて)
問題なく稼働することが確認されたら、元の保存ファイルを削除(退避)させます。