本記事はNextcloudに関する記事を再構成して2023年8月現在の安定版27.0.2に合わせた設定となっています。
メール設定後、Nextcloudのセキュリティ&セットアップ警告をまとめて対応します。
- データベースは取引ファイルを見ることに使われています。パフォーマンスをあげるには、可能であればメモリーのキャッシュを設定してください。
- ご使用のシステムには、デフォルトの電話地域が設定されていません。
メモリーキャッシュが構成されていません。
動作を確認した環境
- Ubuntu 20.04
- Apache 2.4系
- PHP8.1
- Nextcloud 27.0.2
さっくりとした手順
- 追加パッケージ(redis-server)をインストールします。
- config.phpを追記・修正します。
- Apacheを再起動します。
追加パッケージのインストール
※Nextcloud 27系からキャッシュサーバの組み込みは推奨となりました。
- redisインストール
sudo aptitude install redis-server php8.1-redis
# 必要に応じてaptを用いてください。
# 自分のPHPバージョンを付与することを忘れないようにしてください。(でないと、最新のPHPもインストールされます)
- redisインストール確認
systemctl status redis-server.service
# active (running)を確認します
- hosts確認
cat /etc/hosts
を実行し、
127.0.1.1 localhost
と表示されていれば、
127.0.0.1 localhost
に修正します。Ubuntu20.04系はなぜかlocalhostを127.0.1.1と設定されるケースがありました。
コンフィグ追記
- ディレクトリ移動
cd /var/www/html/nextcloud/config && pwd
# 移動先は自身の環境に合わせます。
# そのディレクトリにいることを確認します。
- バックアップ
sudo cp -pi config.php /path/to/backup/config.php.$(date +%Y%m%d)
# バックアップ先は任意のディレクトリを指定してください。
- バックアップ取得確認
sudo diff -u config.php /path/to/backup/config.php.$(date +%Y%m%d)
# エラーなく実行され、差分が表示されなければバックアップはできています。
- ファイル追記
教義、信仰に合わせたエディタで以下を追記して保存します。
注意点:最下行の);直上に追記します。
'default_phone_region' => 'JP',
'memcache.local' => '\OC\Memcache\APCu',
'filelocking.enabled' => true,
'memcache.locking' => '\\OC\\Memcache\\Redis',
'redis' =>
array (
'host' => 'localhost',
'port' => 6379,
'timeout' => 3,
),
- ファイル差分確認
sudo diff -u /path/to/backup/config.php.$(date +%Y%m%d) config.php
# 先程保存したバックアップを指定します。
- 差分内容
+ 'default_phone_region' => 'JP',
+ 'memcache.local' => '\OC\Memcache\APCu',
+ 'filelocking.enabled' => true,
+ 'memcache.locking' => '\\OC\\Memcache\\Redis',
+ 'redis' =>
+ array (
+ 'host' => 'localhost',
+ 'port' => 6379,
+ 'timeout' => 3,
+ ),
);
Webサービス再起動
- サービス再起動
sudo systemctl restart apache2.service
- 再起動確認
systemctl status apache2.service
# active (running)を確認します。
設定反映確認
- Nextcloudに管理者権限でログインします。
- 管理>概要で以下の画面が表示されれば、設定は反映されています。