ネタになるかと思って購入。試してみたら野菜/果物/穀類に関する雑学で盛り上がり、読み合いも楽しい作品という印象でした。
概要
説明書に曰く「野菜不足な現代人のためのボードゲーム」。
ゲームとしては「サラダマスター」を目指すべく、自分や相手の手札を確認しながら
- タンパク質やカロリーが多い/少ない
- 2番目に多い栄養素
- 2枚からの差が一番少ない
といったお題に沿っていそうなカード1~2枚を手札から出していきます。
ただし、自分が見えるのは野菜カードの題名のみ。インディアンポーカーのように野菜の詳細なデータは自分だけには見えないのです。
非対称性の情報を元にお題に合致した者を出したプレイヤーがお題を受け取り、次のゲームへと進みます。最終的に3つのお題を獲得したプレイヤーが「サラダマスター」の栄冠を勝ち取ります。
このゲームのいいところ
知ってそうで知らない野菜の一面を知ることができる
上述したように、自分に見えているのは名前とイラストのみ。なので、いざ表にして判定の段になると
「え? タンパク質こんなにあった?」
「思ったよりも繊維の塊だ」
「さすが酒の材料になるだけある」
といった会話で盛り上がります。
カードに記されている栄養素が100g辺りというのも意外さを知る一助となります。(100g辺りの換算だとキャベツよりも繊維が多いワサビなど)
データを知っていても読めないお題の判定とインタラクション
お題カードは
- (栄養素が)二番目に多い
- 二枚の(栄養素の)差が少ない
など、場の状況を鑑みないと出せない/カードの両方を知らないと出せないなどの絶妙なもの。
そこに上述したデータの非対称性や『相手はそもそも情報を知っているのだろうか?』の疑心暗鬼。これらを掻い潜った上でのしてやったり感や勘違いのガッカリ感は相当なものです。
このゲームの少し残念なところ
スリーブサイズと収納
カード系ボードゲーム全般が持っている宿痾です。微妙に小さいカードサイズはスリーブ探しや収納が難しいです。
まとめ
誰もが知っている(というか日常的に接している)野菜類をテーマにした上で雑学/パーティーゲームに落とし込んだのは敬服。
栄養士さんたちがゲームで遊んだとしてもなお迷う絶妙なお題、
- カロリー
- タンパク質
- 炭水化物
- 食物繊維
だけに絞って読みやすくしたデザイン、カードスタンド付きの親切設計もお気に入り。
ちょっとした時間で終わり、ボードゲーム会のスターターやアイスブレイクにもちょうどいい小箱ゲームでした。
コメントを残す