今年の9月の最初から約一ヶ月半。再び鬼怒川に訪れました。前回、スタンプラリーをしたおかげで地理感覚はバッチリです。だからこそ、いろいろな面が見えてきました。

峡谷の両脇には衣装を凝らした温泉宿。しかし、中心部からやや離れたところは……

経営不振で打ち捨てられた「ホテルだった場所」がそこにはありました。

維持することも、壊すこともかなわず。その廃墟が「貝塚」のように他のゴミを吸い寄せていました。

奥まった橋から「廃墟群」を一望します。過去は、これらの建物が多くの温泉客で賑わっていたんでしょうねぇ…。

一見、まともに見える建物も、黄昏時に「全く灯りがついていない」ことで、その「主なき姿」が浮き彫りにされます。

不夜城となった客室の明かり。その内部は

絢爛豪華な世界。その落差に違和感を覚える自分は不思議な感覚に包まれました。

つまるところ、こんな「現代の遺跡」をのちのち見守っていくのは、この地名の元となった「鬼」なのでしょうか?

そんな、センチメンタルな心境になった二度目の訪問です。