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ApacheによるGrowiサーバのリバースプロキシー化。

Growiの使い勝手が非常に良かったので、環境を整えました。

やりたいこと

  • 導入したGrowiサーバ、「IPアドレス:3000」ではなく「ドメイン名」でアクセスできるようにしたい。
  • 既にapacheで稼働しているLychee(フォトアルバム)やZabbixは平行稼働させたい。
  • ローカルとは言えSSL通信を行いたい。

やったこと

  1. hostファイル書き換え
  2. ローカルDNS登録
    1. これに即したSSL証明書をmkcertsで作成
  3. Apacheによるリバースプロキシー有効化
  4. 設定ファイル差し替え
  5. 動作確認

前提

以下の環境を導入済みです。

  • Kubuntu Linux 20.04
  • Apache 2.4
  • Growi 5.1

手順

※ディレクトリ、ドメインなどは個人の環境に読み替えてください。

host書き換え

sudo vi /etc/hosts
追記内容
127.0.0.1       localhost
127.0.0.1       paddington.corn.wall   paddington
# ※Ubuntuの環境では「127.0.1.1」となっていましたので、localhostと同じにします
127.0.0.1       chisataki.lyco.reco     chisataki
# ※別ドメインで通信を行いたいので、この行を追加しました

DNS登録

今回、新たに「lyco.reco」というローカルドメインを作成して「chisataki.lyco.reco」で名前解決できるようにしました。

参照:

mkcertsによるローカルSSL証明書発行

mkcertsを導入したサーバで、以下を発行します。

 mkcert -key-file lyco.reco.key.202208 -cert-file lyco.reco.cert.202208 lyco.reco chisataki.lyco.reco "*.lyco.reco"

この時に発行した証明書と秘密鍵をGrowiサーバの以下に格納します。

  • /etc/certs → 証明書
  • /etc/private → 秘密鍵

参照:

秘密鍵のシンボリックリンク化

証明書と秘密鍵を格納したサーバで

cd /etc/cets
sudo ln -s lyco.reco.cert.202208 lyco.reco.cert
​
cd /etc/private
sudo ln -s lyco.reco.key.202208 lyco.reco.key
# mkcertsの証明書は有効期限が3ヶ月と短いため、更新時にはリンクの貼り替えだけで済むようにあらかじめシンボリックリンクを設定します

としておきます。

リバースプロキシー有効化

sudo a2enmod proxy proxy_http proxy_wstunnel
sudo systemctl restart apache2.service

ログ格納ディレクトリ作成

sudo mkdir /var/log/apache/chisataki.lyco.reco
sudo chown -R www-data:www-data /var/log/apache/chisataki.lyco.reco

リバースプロキシー用apache設定ファイル作成

参考:

https://docs.growi.org/ja/admin-guide/getting-started/ubuntu-server.html

sudo vi /etc/apache2/sites-available/growi.conf
設定ファイル内容

※ServerNameやログなどは読み替えてください。

<VirtualHost _default_:80>
ServerName chisataki.lyco.reco
RewriteEngine On
      RewriteCond %{HTTPS} off
      RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
</VirtualHost>

<VirtualHost _default_:443>
ServerName chisataki.lyco.reco
CustomLog /var/log/apache2/chisataki.lyco.reco/access.log combined
ErrorLog /var/log/apache2/chisataki.lyco.reco/error.log
SSLEngine on
  SSLProtocol All -SSLv2 -SSLv3 -TLSv1
    SSLCipherSuite ECDHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-ECDSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-RSA-AES256-GCM-SHA384:ECDHE-ECDSA-AES256-GCM-SHA384:DHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:DHE-DSS-AES128-GCM-SHA256:kEDH+AESGCM:ECDHE-RSA-AES128-SHA256:ECDHE-ECDSA-AES128-SHA256:ECDHE-RSA-AES128-SHA:ECDHE-ECDSA-AES128-SHA:ECDHE-RSA-AES256-SHA384:ECDHE-ECDSA-AES256-SHA384:ECDHE-RSA-AES256-SHA:ECDHE-ECDSA-AES256-SHA:DHE-RSA-AES128-SHA256:DHE-RSA-AES128-SHA:DHE-DSS-AES128-SHA256:DHE-RSA-AES256-SHA256:DHE-DSS-AES256-SHA:DHE-RSA-AES256-SHA:AES128-GCM-SHA256:AES256-GCM-SHA384:AES128-SHA256:AES256-SHA256:AES128-SHA:AES256-SHA:AES:CAMELLIA:DES-CBC3-SHA:!aNULL:!eNULL:!EXPORT:!DES:!RC4:!MD5:!PSK:!aECDH:!EDH-DSS-DES-CBC3-SHA:!EDH-RSA-DES-CBC3-SHA:!KRB5-DES-CBC3-SHA
  SSLCertificateFile /etc/certs/lyco.reco.crt
  SSLCertificateKeyFile /etc/private/lyco.reco.key

  RewriteEngine On
  RewriteCond %{HTTP:Upgrade} websocket [NC]
  RewriteCond %{REQUEST_URI} ^/socket.io           [NC]
  RewriteCond %{QUERY_STRING} transport=websocket   [NC]
  RewriteRule /(.*) ws://localhost:3000/$1 [P,L]

  ProxyPass / http://localhost:3000/
  ProxyPassReverse / http://localhost:3000/

</VirtualHost>

設定ファイル有効化

sudo a2ensite growi

設定ファイル反映

sudo apache2ctl configtest
 # → syntax OK を確認します
sudo systemctl restart apache2.service

設定後、

「http://[ドメイン]」

にアクセスすることで

  • https通信へのリダイレクト
  • 指定したディレクトリにアクセスログが流れること

を確認しました。

Mod Securityが検知したIPアドレスの抜き出し。

やりたいこと

Mod Securityを導入してから、不正アクセスがerror.logに現れるようになりました。
そのアドレスをネガティブリストに放り込むことで後続のアクセスをブロックする方法は設定しました。

そこで、

  • 日ごとにerror.logで検知したログを確認し
  • IPアドレスのみを抜き出してリスト化する

設定を行います。

環境

  • Ubuntu 20.04(Linux Mint)
  • Apache 2.4
  • Mod Security

※ログは/var/lib/redmine/log に格納されています。

手順

一般ユーザで実施します。

参考:

https://linux.just4fun.biz/?%E9%80%86%E5%BC%95%E3%81%8DUNIX%E3%82%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89/%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%8B%E3%82%89IP%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%81%BF%E6%8A%BD%E5%87%BA%E3%81%99%E3%82%8B

apacheのerror.logからIPアドレスを抜き出します。

cd /var/lib/redmine/log
cat error.log | awk 'match($0,/[0-9]+\.[0-9]+\.[0-9]+\.[0-9]+/) { print  substr($0, RSTART, RLENGTH) }'
# IPアドレスのみ表示されることを確認。

IPアドレスを並べ替え、重複を除外します。

cd /var/lib/redmine/log
cat error.log | awk 'match($0,/[0-9]+\.[0-9]+\.[0-9]+\.[0-9]+/) { print  substr($0, RSTART, RLENGTH) }' | sort | uniq
# 一意のアドレスのみが表示されることを確認。

自動実行するスクリプトを作成します。

cd /hoge/
vi negativelist.sh
スクリプト内容
#!/bin/sh

SHELL=/bin/sh
PATH=/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin

cd /var/lib/redmine/log
cat error.log | awk 'match($0,/[0-9]+\.[0-9]+\.[0-9]+\.[0-9]+/) { print  substr($0, RSTART, RLENGTH) }' | sort | uniq > /var/lib/redmine/log/suspicious_ip.`date +%Y%m%d`

スクリプトに実行権限を付与します。

chmod +x negativelist.sh

日ごとに実行されるように設定します。

sudo su -
crontab -u www-data -e
# redmineのログプラグインで閲覧できるよう、apache実行ユーザのcronを編集します
cron内容
0 8 * * * /hoge/negativelist.sh

これで、「Mod Securityが不正アクセスと見なしたIPアドレスを日ごとに抜き出す」仕組みが整いました。

(シェルスクリプトで指定したディレクトリ内に、suspicious_ip.yyyymmdd というファイルが作成されます。
 また、/var/lib/redmine/log 配下に置くことで、redmineのログプラグインで表示することができます。)

直接ネガティブリストに追記しないのは、偽陽性で自分自身がブロックされるのを防ぐためです。

Mod SecurityによるIPアドレスブロック。(ネガティブリスト型)

攻撃の兆候

Mod Securityを導入して一昼夜――

公表していないURLであるにも関わらず、しっかりと攻撃の予兆がログに現れました。

※この方法で、サーバにアクセスすることなく、redmineへのログを一元管理しています。

この、不正アクセスの予兆を示したアクセス元を調べると

Torから来ている望ましくないものまであり、昨今の驚異を嫌でも感じずにいられません。

そこで、Apacheの設定ファイルではなくMod Securityの機能を用いてIPアドレスを遮断していきます。

参考:

Apache×Mod SecurityでカンタンWAF構築

https://qiita.com/m0nch1/items/ac7255399366fb113a82

環境

  • Ubuntu 20.o4 (Linux Mintでも同様)
  • Apache 2.4
  • Mod Security導入済み

手順

すべて管理者権限で実施しています。

バーチャルファイル編集

vi /etc/apache2/sites-available/VIRTUALHOST.conf
# 使っているバーチャルファイルに読み替えます
追記内容
## Negativelist
SecRule REMOTE_ADDR "@pmFromFile negativelist.txt" "phase:1,id:2,deny,msg:'Negativelisted IP address'"

ネガティブリスト作成

vi /etc/etc/apache2/sites-available/negativelist.txt
ネガティブリストの内容
XXX.XXX.XXX.XXX
YYY.YYY.YYY.YYY
#ブロックしたいIPアドレスを記入していきます
# 設定確認のため、自分自身のアクセス元を記入しました

ネガティブリスト反映

cd /etc/apache2/site-enabled
ln -s ../sites-available/negativelist.txt negativelist.txt
# 設定ファイルの位置を明示していないのでシンボリックリンクを張ります

設定変更

apache2ctl configtest
#Syntax OK を確認します
systemctl restart apache2

設定確認

上記手順で、「自分自身をブロックする」設定を入れ、redmineにアクセスして「403」が返ってくることとエラーログにその旨が記録されていることを確認。(その後、このアドレスは削除しています)

今後の展望

  • 不正アクセスを検知したらそのIPアドレスを自動的に追記する
  • 数が増え続けるため、いっそのことポジティブリストに切り替える

などが必要になってきます。

Apache + redmine環境にMod Security導入。

インターネット環境に構築したredmineに不正アクセスが飛んでくるというエントリーを投稿したところ、

「Mod Security導入も一つの手」

というコメントをいただき、早速導入することにしました。

環境

  • Ubuntu 20.04 (Linux Mintでも動作確認済み)
  • Apache 2.4

参考

インストール方法

全て管理者権限で実施しました。

システム全体のアップグレード

aptitude update
aptitude upgrade

Ubuntu 20.04にMod Securityをインストールします。

aptitude install libapache2-mod-security2
systemctl restart apache2

ModSecurity 設定ファイル/ディレクトリをコピーしていきます。

cp -pi /etc/modsecurity/modsecurity.conf-recommended /etc/modsecurity/modsecurity.conf
cd /tmp
git clone https://github.com/SpiderLabs/owasp-modsecurity-crs.git
cd /owasp-modsecurity-crs
cp -pi crs-setup.conf.example /etc/modsecurity/crs-setup.conf
cp -pir rules/ /etc/modsecurity/

ModSecurityの設定を行います。

vi /etc/apache2/mods-available/security2.conf
設定ファイル内容
<IfModule security2_module>
   # Default Debian dir for modsecurity's persistent data
   SecDataDir /var/cache/modsecurity

   # Include all the *.conf files in /etc/modsecurity.
   # Keeping your local configuration in that directory
   # will allow for an easy upgrade of THIS file and
   # make your life easier
   IncludeOptional /etc/modsecurity/*.conf
   Include /etc/modsecurity/rules/*.conf
</IfModule>

設定反映

systemctl restart apache2

redmine設定ファイル修正

vi /etc/apache2/sites-available/VIRTUALHOST.conf
# 各自のバーチャルホストファイルに読み替えます
追記内容
# Mod Security
SecRuleEngine On
## ModSecurity有効化
SecRequestBodyInMemoryLimit 524288000
SecRequestBodyLimit 524288000
## ファイルのアップロードをできるようにします。
SecRuleRemoveById 949110
SecRuleRemoveById 941310
SecRuleRemoveById 980130
SecRuleRemoveById 911100
SecRuleRemoveById 200002
SecRuleRemoveById 200003
## 上記を無効化しないとチケット更新時にエラーとなりました(偽陽性)ため、上記ルールを除外します。
    SecRule ARGS:modsecparam "@contains test" "id:4321,deny,status:403,msg:'ModSecurity test rule has triggered'"
## テスト用の検知パラメータを付け加えます。

設定反映

systemctl restart apache2

設定確認

ブラウザから

http://your-site-domain/redmine/?modsecparam=test

にアクセスし、「Forbidden」が表示されることを確認します。

また、

  • チケットの更新ができること
  • ファイルのアップロードができること

をそれぞれ確認しました。

ApacheによるredmineサイトのIPブロック。

事の発端

AWS Lightsailを利用して外部公開しているredmine。(Apache2.4/redmine 4.2)
アクセスログを確認すると以下の不審なIPからログインを試みている痕跡がありました。

これは無差別攻撃を仕掛けられているのでは? と思い、対処を行いました。

以下、その時のメモとなります。

IP アドレスチェック

https://www.abuseipdb.com/

こちらのサイトを利用して、アクセス元のIPアドレスが攻撃を意図しているものかを確認します。

ものの見事に「Confidence of Abuse is 100%」と出ました。

対処方針

ドメイン等を公称していなくても、この手の不正アクセスはついて回ります。
(自分が当初ローカルでredmineを構築したのは、これを避けるためだという明確な理由がありました)

本来なら「指定したIPのみ許可する」ポジティブリストにすべきですが、出先からでもアクセスしたいのでこの方法は使えません。

そこで、今回は対処療法と承知していても「不審なアクセスがあった元をブロックする」ネガティブリスト型で実施します。

参考:
https://notepad-blog.com/content/196/

手順

今回、以下の環境で動作確認をしました。

  • Linux Mint 20.3
  • Apache 2.4
  • redmine 4.2

全て管理者権限で実施しました。

confファイルのバックアップを取ります。

/etc/apache2/sites-available
mkdir ../old
cp -pi redmine.conf ../old/redmine.conf.yyyymmdd
# バーチャルファイルは適宜読み替えてください

confファイルを以下のように修正します。

修正前の箇所
<Location /redmine>
PassengerBaseURI /redmine
PassengerAppRoot /var/lib/redmine
Require all granted
</Location>
修正後の箇所
<Location /redmine>
PassengerBaseURI /redmine
PassengerAppRoot /var/lib/redmine
<RequireAll>
Require all granted
# 2022/05/23 from hoge
Require not ip xxx.xxx.xxx.xxx
</RequireAll>
</Location>
差分
 PassengerBaseURI /redmine
 PassengerAppRoot /var/lib/redmine
+<RequireAll>
 Require all granted
+# 2022/05/23 from hoge
+Require not ip xxx.xxx.xxx.xxx/xx
# ブロックしたいIPを指定
# 後のメンテナンスを考えて、NWアドレス単位で指定します
+</RequireAll>
 </Location>

構文確認後、apacheサービスを再起動します。

apache2ctl configtest
# syntaxOK を確認します
systemctl restart apache2

サービス再起動後、正常に表示されることを確認します。
(最初は自分がアクセスしているIPを指定して「redmineにアクセスできないこと」を確認した方が確実です)

まとめと今後の展望

AWSのACLならGUIでの設定は用意ですが、上述したように、今回の処置は対処療法にすぎません。また、ネガティブリスト型のブロックには限界があります。
他の効率的な方法や、アクセスされても被害の拡大を防ぐ手段を考えていくのが目下の課題です。

redmineのアクセスログを統合。

Redmineのログ表示プラグインを導入しているのだから、ここにapacheのアクセスログを一緒にしました。

環境

  • Linux Mint 20.03(Ubuntu 20.04)
  • Redmine 4.2
  • Apache/2.4.41

前提

こちらの記事にある

  • redmineのログ管理プラグイン導入
  • redmineのログローテート設定

設定は行っているものとします。

また、redmineのproduction.logは/var/log/redmine配下に移動。(本来のログのところにシンボリックリンクを張っています)

手順

全てアクセス権限で行っています。

ログ設定

cd /etc/apache2/sites-available/
vi redmine.conf
追記内容
CustomLog /var/log/redmine/access.log combined
ErrorLog /var/log/redmine/error.log

システムへの反映

systemctl restart apache2

ログ確認(サーバ)

tail -f /var/log/redmine/access.log

を流しながら該当のredmineにアクセスし、ログが出ることを確認しました。

ログ確認(redmine)

  1. 管理者権限でログイン
  2. 管理>ログに移動
  3. /var/lib/redmine/log/access.logをクリック

しましたが、ここで404エラー。

サーバ側で

chown www-data:www-data /var/lib/redmine/log/access.log

を設定後、再度redmineのログを確認し、表示されていることを確認です。

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