タグ: 登山列車

スイス旅行記4日目-3:ミューレン(2009年6月25日)

天候にも恵まれ、穏やかなハイキングを楽しんだ6月25日の朝。更に「他の日本人ツアーが行ったことがなさそうな場所にでも行ってみよう」と調子に乗っていたかのような僕をあざ笑うかのような出来事がこの数時間後に発生するのでした。

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ユングフラウ登山列車を尻目に、再びラウターブルンネンに戻ります。

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車窓からの壮大なパノラマ。山荘が建ち並ぶ奥には断崖絶壁と滝。これぞスイスという心持ち。

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ラウターブルンネンからケーブルカーでグリュッチアルプに行きます。ここは『007』にも縁がある人気の観光地で、結構混雑していました。

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ケーブルカーと鉄道は連動していて、難なくミューレン行きの列車に乗ります。この山沿いを走る単線はそれこそ『世界の車窓から』の世界に相応しいものがあります。

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ここの登山列車はクリーム色とえんじ色のツートンカラー。一つの地方なのにいろんな電車を見られるためテンションはマックスです。

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爽やかな空に映える白い壁。こんな所で泊まるのも素敵、重いながらどんどんと歩いて行きます。

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到着したのはミューレン。右の人の列でもお分かりのように、ここから『007』のロケ地に向かうという案配。しかし、僕は「トリュンメルバッハの滝」という氷河をくり抜いてできた滝に向かう事に夢中でした。

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先ほどの登山列車は折り返しで進んでいます。このときの僕は「ハイキングを2回も成功に終わったんだし、次の目的地にもそう遠くなくたどり着ける」そう思っていました。

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しかし、それはとてつもなく甘い考えだったのです。もくもくとわき起こる積乱雲は、その予兆に過ぎませんでした。

(続きます)

スイス旅行記3日目-2:クライネ・シャイデック 〜 ユングフラウヨッホ

クライネ・シャイデック駅で乗り換え、ユングフラウヨッホ駅に向かう電車を待ちます。

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赤い車体が特徴的。ここから富士の8〜9合目に近いところまで電車で登っていくわけです。

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車内は今までとは異なり近代的。高度2〜3000メートルを耐えるための空調設備がしっかり整ってる感じです。なお、ここからは先だっての「ベルナー・オーバーラント周遊パス」の対象外。割引価格とはいえ50フラン(当時で4500円ほど)取られました。尤も、インターラーケン 〜 ユングフラウヨッホを普通に往復しただけで100フランはするのですから、良心的と言えます。

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列車は万年雪に覆われた山脈の「内部」をゆっくりと登っていきます。上の写真の三角の頂きが目指す場所、ユングフラウ。ちなみに、山の名前が「ユングフラウ」であり、駅が「ユングフラウヨッホ」です。

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長く、暗いトンネルに入る前で待機していたラッセル車。ユーモラスな顔が特徴的。そして、電車はくり抜かれたトンネルに入り、途中駅に到着しました。

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2865mのアイガーワンド駅。想像の域を出ませんが、このトンネルを作るときの「途中に設けられた拠点」としてちょっとしたスペースを作り、その名残が駅として残っているのでしょうね。

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山の中の「駅」というよりも「秘密基地」といった趣のスペース。当然のように空気が薄く、ひんやりとしています。

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外壁にはアクリルの窓が設けられており、雄大な、余りにも雄大なアルプスのパノラマを目の当たりにできました。翌々考えたら、普段着にほぼ近い格好で4000メートルはある山の頂上付近まで行く事ができるのです。そう考えたら、値段云々を言うのが馬鹿らしくなってきました。

そして、列車は順調にトンネルを登っていき(高地特有のキーンとした耳鳴りもありました)、ついに

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ユングフラウヨッホ駅にたどり着きました! 「TOP OF EUROPE」の文字が燦然と目に付きます。

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なんと、駅にはプラットフォームがありません。「作れない」というのが実情でしょうけれど。それにしても「空気の薄さ」が実感としてわかります。「高山病に注意して、ゆっくりと動きましょう」的な文がガイドブックにも書かれていました。

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展望台に入ってすぐの場所に、どこか懐かしさがある建造物が。富士山五合目の郵便局と姉妹提携を結んでおり、その記念として寄贈された赤ポストだとか。もちろん、普通のポストとして使うことができ、ここから投函すれば記念消印付きで各地に郵送されるという次第。

明日の日記は、「ヨーロッパの頂上」の絶景を2日ぐらいに亘ってご紹介する予定です。

(続きます)

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