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ボードゲーム『ことりファイト!』感想。

可愛いイラストが描かれていながら、シビアな戦略とバチバチのインタラクションが味わえる秀逸な小箱です。

【概要】

プレイヤーは森の精霊たち。お気に入りの小鳥(推し鳥)「のみ」を繁栄させるべく裏から手を回していきます。

【ゲームシステム】

ここでは対戦モードのシステムをご紹介。

ゲームのルールは手順ごとに数字が書かれた手札のカードを配置するだけ。ゲーム終了のトリガーもカードが5×5に配置されたタイミングと単純なものになっています。

このとき、プレイヤーの手札にカードが必ず1枚残ります。これが「推し鳥」となります。

そこから

  • 左→右の行
  • 上→下の列

の数字を色ごとに足していき、数字が一番高い色を持つ鳥が脇に置かれた得点チップを得る…… とは限りません。

  • 最大の数字が複数ある:それらの色はチップを獲得できず、次に大きい色を持つ鳥が得点チップを得ます。
  • 全ての色が同じ数字となっている:いずれの色の鳥も得点チップを得られません。

こうして色ごとに点数を足していきます。

プレイヤーの得点は

「推し鳥(手札に残った色のカードの点数 ) + その推し鳥たちが獲得したチップの合計」

となります。

上記の流れを2回繰り返し、2回の合計得点が一番高いプレイヤーが勝者となります。

【素晴らしいと思ったところ】

ルールと裏腹のシビアなゲーム

カードを1枚場に出すだけのシンプルなシステムなのに

  • エリアマジョリティ
  • バッティング
  • 損切り
  • 他プレイヤーが推す鳥の推測

の読み合いが非常に激しく、小箱とは思えぬ疲労感に包まれます。

また、イラストのかわいさがそのシビアさをより苛烈なものにしています。

「推し鳥」に何を残すかの悩ましさ

本作の最高のキモと言えます。対戦モードの得点は

「自分が最後に残した鳥カードの点数 + その色が獲得したチップの得点」

ですので、手札に残したいのは高得点の鳥カード。しかし、それだとエリアマジョリティに負けたりバッティングが発生して得点を得られない可能性もあるのです。

そこに、場が埋まるにつれて手札が減る(選択肢が限られてくる)も拍車がかかります。結果として、終盤になるほど皆が悩む事態が発生します。

パッケージを用いたスコアリング

得点計算の際、パッケージに書かれた4羽の鳥それぞれにチップを置くことで、煩雑なスコア計算が非常に楽なものになっています。

箱自体もまた一つのコンポーネントとなっているのです。

【やや残念と思ったところ】

イラストと裏腹に敷居が高い

上記で示した読み合いが前提として求められるので、これらが苦手な方には不向きです。

良くも悪くも人を選ぶゲームです。

【まとめ】

  • カードとチップのみのコンポーネントでありながら高い戦略性
  • イラストと全くマッチしていないえげつなさ
  • 短時間でひりつく展開が味わえるゲーム
  • 読み合いに勝てたときの爽快感(と負けてしまったときの『もう一回!』度)

は、将に秀逸。

パッケージに書かれている

“あのくちばしを見てごらん、命を刈り奪る形をしているだろう?”

が本作の本質を物語っていました。

連休で遊んだボードゲーム。

休みを利用してのクローズボードゲーム会。軽めのものを中心に遊んできました。

ドラゴミノ

  1. タイルを配置する
  2. 2つの地形が連結されたら卵を取る
  3. 裏返してドラゴンだったら得点

と、非常にシンプルなタイル配置。気軽に遊べるし戦略と運の要素もバランスが良いゲームです。

メラナ

カードの指示に従って柱を立て床板を配置するゲーム。この手のものには珍しく、協力ゲームなのがキモです。

旅のあと

チップを個人ボードに配置していき、共有ボードのタイルの形に合わせていくひねりの利いたタイルプレースメント。

昨年末にプレイして「これは是非4人でやりたい」と思っていた念願が叶いました。

ことりファイト!

こちらも同様に4人フルで楽しめました。4人だと既に配置された鳥を別の場所へと追いやるフクロウが加わるので、計算が大きく狂うことになります。

他にも

  • コンプレット
  • コード破り

などの軽量~中量級を楽しみました。

ボドゲカフェで遊んだ作品。(2022年5月)

今月、

  • 8人ほどのボードゲームオフ
  • 2人のボドゲオフ

と立て続けに実施。先週末、ボードゲームカフェで遊んできました。

紅茶ロマン紀行

あまりボードゲームをやり込んでいない友人にも好評でしたこの作品。

  • やることが明確で
  • インタラクションがあり
  • 接戦になる

のもまた素晴らしいです。

ことりファイト!

「5×5のマスになるように鳥のカードを1枚、隣接しておいていく」だけなのに

  • エリアマジョリティ
  • バッティング
  • 損切

などの判断が非常に悩ましい名作。絵柄とゲームの苛烈さのギャップは今まで遊んだ中でも随一です。

九龍戦術

コンポーネントが電子化されている珍しい形のゲーム。『アカギ』『カイジ』のような心理的駆け引きが楽しめました。(ゲーム内容としては『天 天和通りの快男児』に出てくる“ナイン”に近いです)

宝石の煌めき

アプリで鍛えた経験差が出ました。16vs11の快勝です。

ドラゴミノ

これは「2021年のボードゲームで受賞するのも納得」と感じ行った作品。

『キングドミノ』の入門編といった体であり、

  • 簡単なインスト
  • ちょっとしためくり運
  • 駆け引きの妙

など、お手軽なタイル配置です。

その他

ワードクローバーやハーベイシャスをプレイ。

4時間ほどの充実した時間を楽しみました。

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