Redmineのかんばんプラグイン、
海外のメンテナが作成した「Kanban Board Plugin」
こちらの無料版を使ってみます。

https://redmine-kanban.com/plugins/kanban

環境

  • Ubuntu 20.04
  • Redmine 4.2系
  • Apache 2.4系
  • MySQL 8.3系

さっくりとした手順

  1. DBのバックアップを取ります。
  2. プラグインを入手します。
  3. プラグインを配置します。
  4. プラグインのインストールを行います。
  5. 動作を確認します。

※オプション※DBユーザーの権限変更

DBをバックアップできるようにします。

mysql -u root -p
GRANT RELOAD ON *.* TO 'redmine'@'localhost';
FLUSH PRIVILEGES;
EXIT

ユーザーはRedmineのDBユーザーを選んでください。

DBバックアップ

mysqldump -h localhost -u redmine -p --no-tablespaces --single-transaction redmine > redmine_backup.$(date +%Y%m%d).sql

いざというときに切り戻しをできるようにします。

※オプション※既存プラグインの退避

HappySE LifeのKanbanプラグインを退避します。(その他のかんばんプラグインは勝手が異なります。注意してください)

cd /vaw/lib/redmine/plugin && pwd

自分の環境に合わせます。

sudo mv kanban /path/to/backup/directory/kanban_org

プラグイン退避確認

  • Webサービス再起動
sudo systemctl restart apache2.service

再起動後、以下を確認します。

  1. Redmineにアクセスできること
  2. かんばんプラグインがないこと

プラグイン入手

  • 作業ディレクトリ移動
cd /hoge && pwd

任意の作業用のディレクトリに移動します。

  • ファイルのダウンロード
wget https://redmine-kanban.com/files/redmine_kanban.zip
  • ファイル展開
unzip redmine_kanban.zip
  • 所有者変更
sudo chown -R www-data:www-data redmine_kanban

プラグイン配置

  • プラグインディレクトリを配置
sudo mv redmine_kanban /var/lib/redmine/plugins/

自分の環境に合わせます。

  • 配置確認
ls -ld /var/lib/redmine/plugins/redmine_kanban

ファイルがあることを確認します。

プラグインのインストール

  • Redmine配置ディレクトリに移動
cd /var/lib/redmine
  • Gemインストール
sudo -u www-data bundle install
  • DBのマイグレーション
sudo -u www-data bundle exec rake redmine:plugins:migrate RAILS_ENV=production

インストール後の確認

  • Webサービス再起動
sudo systemctl restart apache2

その後、Redmineにアクセスして以下を確認します。

  1. Redmineにログインできること。
  2. 上部ツールバーに「Boards」というメニューができていること。
  3. このメニューをクリックして、以下のようにチケット一覧がかんばんとして配置されていること。

特徴と現段階の問題点

Pros:

  • 基本的なかんばんシステムは持っています。ドラッグ&ドロップでチケットの進行を可視化できます。
  • かんばん上のチケットをクリックすることで、概要の閲覧が可能です。

Cons:

  • 上記でわかるように、割り当てられていないステータスは文字が上下逆になっています。
  • また、アバターアイコンが見えません。

欠点があるものの、

  • チケットがモーダルで表示される
  • チケットのリンクもコピーできる
  • 詳細は別タブで開ける
  • Ajaxにより軽快な動作が行える

など、利点は大きいです。