本記事はボドゲーマに寄稿したものを一部修正しました。

プレイする機会があったので、改めてメモです。

インストやゲーム進行中に参照できるチートシートという形にしています。

【初期手札】

プレイ人数によって、ライブラリーから以下の枚数を受け取ります。

  • 2~3人:手札は7枚です。
  • 4~6人:手札は6枚です。
  • 7~8人:手札は5枚です。

【初期位置】

各プレイヤーは「[1]喜びの城」が初期位置です。博士は「[15]サンセットビーチ」から、猫は「[8]天文台」からそれぞれスタートします。

【視線】

プレイヤーと博士は境界線に隣接しているエリアを互いに見ることができます。他プレイヤーの視線が通っている場合、博士の殺害を実行することができません。また、博士を含めた他プレイヤーの視線が通っている場合、カードを引くこともできません。

【妨害チェック】

災難や殺害を実行したプレイヤーに対し、他のプレイヤーはその妨害を阻止することができます。

・対象が博士の場合
 左隣のプレイヤーから順番に幸運(クローバーマークを持つカード)を捨てることで、その阻止ができます。災難の度合い、殺傷力以上の幸運が捨てられれば、それは阻止されます。
 もし、誰も阻止することをせず(あるいは出来なかった)実行したプレイヤーまで回った場合、直ちにゲームは終了し、災難を起こした(殺害を試みた)プレイヤーがゲームの勝者になります。

  • 例1:
    プレイヤーAは「サンセットビーチ」にいる博士に対し、《ヒアリ》を起こしました。災難の度合いは1なので、プレイヤーBは幸運1を持つ武器《六角ボルト》を捨てて阻止しました。
  • 例2:
    プレイヤーCは殺傷力2ある状態で殺傷力1の《煙草》と共に攻撃しました。プレイヤーDは幸運2のカードしか持っていません。まずはそれを捨て、隣のプレイヤーに阻止を任せました。プレイヤーEは《失敗(ミスした)》を捨てます。Dと併せてクローバーマークの合計が4ですので、攻撃は阻止されます。
  • 例3:
    例2と同じく、プレイヤーCは殺傷力2ある状態で《煙草》と共に攻撃しました。《煙草》の素の殺傷力は1ですが、博士とCは「やけっぱち絶壁」にいます。そのため、全体の殺傷力が6となりますため、捨てなければならないクローバーマークの数は6となってしまいます。

・対象が他のプレイヤーの場合

 上記と同様、クローバーマークの数を捨てることで阻止ができます。それができない場合、手札1枚を災難を起こしたプレイヤーにカードを渡します。

【猫】

プレイヤーを移動させる代わりに黒い円盤で表される猫を好きなエリアに移動させることができます。猫がいるエリアは、他のプレイヤーは隣のエリアを見ることができません。そのため、博士の殺害やカードを引くことができるようになります。(もちろん、他の隣接するエリアに別のプレイヤーがいる場合はその限りではありません)

【ターンの進行】

フェイズごとの表にまとめました。

フェイズ1:次のいずれかを最大1つ実行します。

アクション制限備考
自身の移動・初期値は1。つまり、隣り合うエリアに移動できます。
・災難をプレイすることで移動力が加算されます。(1+左に置かれた移動力カードの分だけ移動可能となります)
島の数カ所には飛行機が止められています。プレイヤーはその飛行機で、別の飛行機が書かれたエリアに一瞬で移動できます。
猫の移動・猫はどんな場所でも一瞬で移動できます。前述したようにエリア内の視線を封じることができます。
災難カードを1枚だけプレイ以下の条件を満たしたときに災難をプレイできます。
・そのエリアに相当する地形が書かれている。
・そのエリアにいるのが一人だけ。(猫は含めません
・博士を対象として成功すれば勝ちとなりゲームは終了します。
・他プレイヤーに阻止され失敗した場合は、そのカードを裏返してプレイヤーカードの「移動力」の左横に置きます。
後述する殺害と異なり、視線が通っていても一人きりであればプレイできます。

フェイズ2:条件を満たすときに限り、次のいずれかを最大1つ実行します。

アクション制限備考
カードを1枚引く・視線が通っていない(隣接するエリアに誰もいない)場合にのみ実行できます。猫は視線に入りませんが、博士は隣のエリアを見ています。
山札がつきた場合、カードを引くことはできません。(このゲームは山札の再構築がありません
武器カードを最大1枚用いて殺害を試みる同じエリアに博士と二人っきりで、隣接するエリアから他プレイヤーの視線が通っていない場合に実行できます。
・初期値は1ですが、武器を用いることで殺傷力が加算されます。(1+右に置かれた殺傷力カード+武器の殺傷力)を判定します。
・殺害に成功した瞬間、そのプレイヤーがゲームの勝者となりゲームは終了します。
・阻止された場合、武器カードを用いていれば、それを裏返してプレイヤーカードの殺傷力の右隣に置きます。
・視線がとにかく重要なので、うまく博士の進路を先回りしたり、猫を用いてやりすごしましょう。
・すべての武器カードは特定の地名で使えば効果は絶大です。ラッキー博士と同じぐらいの幸運に感謝しましょう。

【博士の移動】

プレイヤーのターンが終了したら、博士は次の番号のエリアに移動します。「[24]ローンホース牧場」に到達したら、「[1]喜びの城」に戻り、2→3へと続きます。通常は時計回り(左隣のプレイヤー)にターンが移りますが、次の例外があります。

  • 例外1:移動先にプレイヤーがいる
    そのプレイヤーにターンが移ります。(ターンプレイヤー含む)
    例:博士は「[14]カエル池」にいます。プレイヤーCは「[15]サンセットビーチ」で行動を終えました。博士の移動先にプレイヤーCがいるため、プレイヤーBはターンを飛ばされ、プレイヤーCからターンがスタートします。
  • 例外2:移動先に複数のプレイヤーがいる
    ターンプレイヤーから一番左に近いプレイヤーにターンが移ります。
    例:プレイヤーBがターンを終え、博士の移動先にAとEがいます。Bにとって一番左に近いのがEのため、Eがターンを開始します。

※上記の例外は各プレイヤーが最低1手番を終えた後から実行されます。

島の屋内エリア([1]喜びの城など)に博士が移動するとき、以下の条件を満たしたときに各プレイヤーはカードを1枚引けます。

  • その移動先に誰もいない。(猫は除く)
  • 各プレイヤーの手札が3枚未満

つまり、誰かにカードを引かれたくない場合は積極的にそこに移動しましょう。(次のターンにはあなたが動けるというオマケ付きです!)

【勝者と敗者】

勝者は余りにも単純です。あらゆる妨害や悪運をはねのけ、ラッキー博士を殺したプレイヤーです。

(以下、マニュアル抜粋)

「敗者」とは、幸運をプレイできたはずなのに、しなかったプレイヤーです! すべてのゲームに敗者がいるわけではありません。敗者にはならないようにしましょう。