以前の日記で「このソフトのためだけにPS Vitaを購入した」と書きましたが…… 第二章の時点でちょっと看過できない不具合、不満点の数々が発生しているので書かざるを得ません。
なお、僕は『軌跡シリーズ』は『空SC』移行は全て発売日に入手しているシリーズの大ファンであることを申し添えておきます。
(ネタバレが含まれるのでページを分けます)
度重なるフリーズ。(攻略サイトなどで散々指摘されているのにかかわらず、2012/10/29時点でのFalcomからの改善案などは無し)
- 戦闘終了と同時にフリーズ
- ATボーナス「Team Rush」で声が出なくなりフリーズ
- 画面切り替えと同時にフリーズ
- 「Now Loading」の画面のままフリーズ
と枚挙にいとまがありません。PS Vitaのシステムバージョンが1.8以降で頻発するようですが…… PS Vitaは基本的にシステムウェアのダウングレードが無いために一番現実的な回避策は「こまめにセーブをし、フリーズに怯えながらゲームをプレイする」という至って消極的なもの。しかし、そのこまめなセーブを「次の問題点」が襲いかかります。
セーブシステムの改悪。
PSP版と比べて、セーブできるスロットが格段に少なくなっています。また、セーブ時の周囲の状況がスクリーンショットとして保存されません。『軌跡シリーズ』はストーリーの進行と同時に他のキャラクターの会話内容が変わったり「その時しかもらえないアイテム」があったりと、他のRPG以上に「複数のセーブデータ管理」が必要になってきます。
しかし、上記の改悪で「どれかを上書きする必要がある」「どの状況まで戻ったらいいのか理解しづらい」という状況が生まれました。
『零』→『碧』での追加点・変更点が反映されていない。
- 追加された顔グラフィック(遊撃士受付ミシェル、アッバス、ミレーユ等)が無い
- バランスブレイカーなクラフトが『零』そのままで暴れ回れる。(エリィのホーリーバレット、ランディのヘヴィスマッシュなど)
クラフトは、まぁ、仕方ないかと思いますが上記のキャラクターは『零』でも重要な立ち位置にいるだけに、Vitaの綺麗な環境で見られないのが残念でした。
イベント時、脇役の演技の拙さ。
今回の移植に当たっての最大の売りは「イベントシーンのフルボイス化」です。事実、特務支援課のキャラクターはとても素晴らしいものがあります(特にランディ役の三木眞一郎氏)。しかし…… そこに「素人目から見ても養成所入りたてだろ」的な棒読みや区切りすぎる台詞を吐くモブキャラが水を差します。
例えるならば「和牛ステーキの付け合わせが粉末マッシュポテトだった」みたいな感じです。メインを張ってる声優の演技が神がかっているだけに、モブの拙さが悪目立ちするのです。
まとめ
「軌跡シリーズによほどの愛着を持ってない限りは、このリリースは苦痛でしか無い」と結論したいです。確かに、PSP → Vitaとハードウェアが優秀になったことでグラフィックがとても綺麗になり、音質も上がり、セーブ&ロードも超高速になりました。
しかし、軌跡シリーズの最大の魅力である「テンポとバランスの良いストーリー」が先の問題点で損なわれています。フリーズの恐怖に怯えながらプレイするのでストーリーを追っかける余裕もなく、肝心のストーリーは「異音」で水を差される。
何というか…… 『空の軌跡』がPCからPSPに移植されたときは改悪な所は無く、声やグラフィックが追加されていたと言うことで楽しみにしていましたのに……。 今後、ストーリーは佳境を迎えるわけで。
大好きなシリーズですから最後までプレイはしますし、周回も考えていますが…… タメ息です。
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