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スイス旅行記2日目-2:ベルン〜インターラーケン(2009年6月23日)

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今日の旅行記はベルン駅での乗り換えからスタート。列車が天井スレスレだったのが印象的でした。いよいよ、目的地であるベルナー・オーバーラント地方の入り口であるインターラーケンへと向かいます。

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スイスの電車のトイレはこんな感じになっています。下世話な話ではありますが、日本人の感覚からすれば「狭い」です。電車と言うよりは飛行機のトイレといった感じ。

さておいて……。 この列車での最大の衝撃はこちら。

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コンパートメント(個室)です。「二等列車」の「自由席」です。余計な料金を取られることなく贅沢な列車旅を楽しめることに感激を禁じえませんでした。

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車窓からの景色は雑誌やテレビで見るような光景が見えてきました。青々とした草原に山。また、雲の位置が低いことは標高の高さを実感できます。青空だったら、それこそ絵葉書のような世界が流れていくのでしょうね。

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湖沿いに立ち並ぶ山小屋のような家は、ここがスイスだということを実感させてくれます。スイスはご承知の通り海のない国ですが、大小様々な湖が点在しているようで……。

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電車は湖沿いを走り始めました。雲が湖面スレスレ。なのに、水面がそれほど波が立っていません。居並ぶ絶景を前にして、眠気が吹き飛んでいきます。

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車窓からの景色を目に焼き付けておこうとしたのは何も「外国人」の僕だけではないようで……。 現地の子供もコンパートメントの逆側の窓からの景色を楽しんでいました。

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風景画をそのまま切り出したような教会です。むしろ、RPGの世界。セーブできたり次のレベルまでの経験値を教えてくれそうな神父様がいるような勢いです。

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まばらだった家は段々と密度を増していき、豪華な建物も見えてきます。ということは、もうすぐ目的地であるインターラーケン駅です。

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そうして―― 今回の旅行の「拠点」であるインターラーケン東駅に到着しました。ホテルのチェックインまではまだ間があるので、時間を潰すために観光をすることにしました。そこで僕は「最初の挫折」と「思わぬ幸運」に出会うことになるのです。

(続きます)

スイス旅行記2日目-1:チューリッヒ〜ベルン(2009年6月23日)

チューリッヒの宿に到着して、ゆっくりと眠ることが「できなかった」翌日。移動日の疲れは気合でカバーといった心持ちです。

まずは朝食を取ることにします。宿の朝食会場は山小屋を思わせるシックな雰囲気。さすがはスイスです。

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とはいえ、様々な食材がプレートを埋め尽くす英国と異なり、「大陸側」の朝食は極めてシンプル。

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こんなどデカいパンが置かれていただけだったのには閉口しました。流石にコーヒー・紅茶を入れる設備はありましたが、「パンは用意してやるから適当に喰え」的なもてなしはある種のカルチャーショックです。これとチーズを紅茶・牛乳で流し込んで出立の準備。「どういうルートを使えばインターラーケンまでたどり着けるか」は既にネットで調べていたものの、緊張感と寝不足でドキドキです。

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このタイミングで、やっとこ宿の全景を見ることができました。この宿、最終日にも立ち寄って散々な目に遭ったのですが、それはまた別のお話です。

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「鉄道立国」として名高いスイス。その中心都市ということもあり、鉄道と列車が偉容を讃えています。前日と同じ近未来的な路面電車を用いて乗車駅である「チューリッヒ空港」に向かい、昼食その他の準備。マクドナルドでもいいよね……。 思っていたら、この旅行最初の衝撃に出会います。

「尋常ではない高さ」です。ビッグマックセットで1000円オーバー。一番安いハンバーガーでも300円近くするのです! この「食事代の高さ」は最後までつきまとう問題だと知るのはそれほど時間がかかりませんでしたが……。 なんでもいいから胃に何か入れないということで、空港内のスーパーマーケットでミニロールや牛乳を適当に買い込み、ホームに降ります。

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こちらがスイスの都市間を結ぶ高速列車。新幹線のような流線型のデザインに慣れていたので、この「貨物列車」のような電車は一体どうなっているのか思いながらいよいよ乗車です。

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車内の広さは想像をはるかに超えていました。この写真でお分かりのように、テーブルを広げるとムックが4分の1に収まります。座席の座り心地も快適そのものでした。

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検札は車内で車掌が回って確認します。改札口のチェックが緩く、切符を買ってなかったとしてもその場で買えるみたいです。写真でもお分かりのように、高さも広さもかなりの余裕があります。

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チューリッヒ中央駅で数分停車。向かい側のホームには食堂車が見えました。どんな料理が出るのか以上に「どれだけ高いのか」が当時も今でも率直に思います。

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車窓からは「これぞ田園風景」と言った趣の光景が眠る隙を与えてくれません。「ああ、今、僕は『世界の車窓から』の世界にいるんだな」と感動しながら列車は乗換駅であるベルンへと向かいます。

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降車時に見つけた「サロン席」! こんなものまで用意されているとは…… 鉄道マニアの楽園と呼ばれる理由が言葉ではなく心で理解した瞬間でした。

そして電車に揺られること1時間半程度。都市間高速列車はスイスの首都、ベルン駅へと滑り込みました――

(続きます)

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