九州周遊ツアーもいよいよ残り2日。2日目の大分〜鹿児島、3日目の鹿児島〜熊本と結構な移動がありましたが、4日目のこの日は各立ち寄り先をじっくり楽しめました。
内牧温泉で朝湯を楽しんだ後、川下りや鰻で有名な柳川に訪れました。
しかし、既にその両者は過去に堪能しているのでオプショナルツアーの川下りを選択せず、自由散策をした次第。「限られた時間で柳川を観光するにはどうするか」と少し考えて『柳川藩主邸 御花』に入りました。
上野・池の端にある旧岩崎邸に匹敵する洋館に思わず戦慄を覚えます。以前はここを訪れなかったなんて不覚です。
邸内は洋館と数寄屋屋敷が隣接している形。中庭の何気ない風景だけでも、柳川藩主の好事家ぶりが伺えるというものです。
ですが、僕としては洋館よりも屋敷の方が好みでした。廊下に並ぶ兜は安土桃山時代に使われていた年季の入れ用です。
その廊下から眺める洋館。青空、真っ白の壁、庭木の緑と見事なコントラストを見せていました。
先の廊下は大広間につながっていました。こんなところで一度食事をしてみたいと思う反面、実際に食べるとなると落ち着かなくて味がわからないだろうなと益体もない想像をふくらませます。
旅先で様々な庭園を見てきましたけれども、ここのインパクトは歴代でも最高峰です。「松島を模した庭園」というスケールの大きさにぐうの音も出ません。
テラスから庭園を見るとこの形。小さくなって小舟に乗ったら「松島をクルージングしている」と錯覚するのではないかと思いました。
周りの堀も鬱蒼としながらどこか品性のある造りになっており、当時の威勢が忍ばれます。
そして、この旅で何度目になるかわからない曼珠沙華を撮影し、この地を後にしました。
次の投稿では長崎の光景をご紹介する予定です。
(続きます)