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スイス旅行記3日目-6:クライネ・シャイディック~グリンデルワルド~フィルスト(2009年6月24日)

ユングフラウヨッホからクライネ・シャイディックへと降り立ちましたが、まだまだ時間も体力も十分残っています。と言うわけで、ガイドブックのおすすめハイキングコースへと足を伸ばしました。

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クライネ・シャイディック駅からグリンデルワルド駅へと向かう登山列車に乗り込みました。乗った当時は気付かなかったのですが、ホームがとても低いのですね。

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車窓からはハイキングをする人たちが見えました。この陽光と季節は確かに歩くのに凄くちょうどいいです。

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そんなこんなで「日本人に一番人気」というグリンデルワルドに到着しました。狭い街並みにホテルはもちろん、様々なコテージが建ち並びます。ハーダークルム展望台でお世話になったご夫婦もこの近くの山小屋を借りているとのことでした。

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グリンデルワルド駅から歩いて10分程度。やってきたのは「ロープウェイ駅」です。鉄道王国スイスといえども、レールを敷設できない場所は「空中にルートを作る」ことで観光客の足を確保しています。ちなみに、これも先の「周遊パス」の対象。行って帰って50スイスフランが優に取られるのですから、このパスの存在を知っておいて良かったこと。

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ロープウェイと言いつつ実際は「ゴンドラになっているリフト」です。高所恐怖症の人には存在自体が許されないような乗り物ですね。さておき、乗り込んで小一時間の空中散歩です。

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ゴンドラからは想像を遙かに超える絶景が広がっていました。

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山小屋が点在するエリアを抜け……

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ため池の回りの「様々な色の緑」に感動し……

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途中のチェックポイント。乗り換え駅と言った方がいいのでしょうか。この眺めを身ながらの食事も素晴らしそうですね。

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山肌を流れる滝に感心しつつ、フィルストロープウェイ駅へと向かいます。

(続きます)

スイス旅行記3日目-5:クライネ・シャイデック(2009年6月24日)

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アイガー・クレッチャー駅からクライネ・シャイデックまでハイキングと洒落込むことにしたわけで。駅舎には山小屋が併設されていて、観光客のベースキャンプにもなっているみたいです。

それにしても、眩しいぐらいのいい天気で「この日が到着した時みたいな曇り空じゃなくて本当に助かった」と思うことしきり。

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登山列車のレールはむき出し。踏切もフェンスもあったものじゃありません。人通りの少なさがなせるのか、はたまた景観の邪魔だからなのでしょうか。風もほとんどないため、格好のハイキング日和の中、ゆっくりと下っていきます。

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眼下にはクライネ・シャイデック駅がミニチュアのように見えています。穏やかでのどかな光景。しかも、この天気の中のこの地方は「どこをどう撮影しても絵葉書になる」詐欺のようなロケーションです。

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そんな中で、この旅行中の――否、2009年でもベスト5には確実に入るベストショットを撮影しました。手前の花、奥のユングフラウ、その間の草原や線路など構図も全て決まりました。この写真を撮るためにここまで来たといっても過言ではありません。事実、これをデジカメのプレビューで見た時にガッツポーズが出たほどです。

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その後も絵葉書ショットは続きます。見てお分かりのように、この写真は線路を「横切りながら」撮ったもの。

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この中をサイクリングしている人たちも発見しました。当時は「あ〜、こんなところでも乗れるんだ」みたいに思っていましたが、今なら「羨ましい」と思ういます。

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先ほどまで乗っていたユングフラウヨッホへと向かう電車を目の当たりにしました。ということは、駅はもうすぐですか。

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果たせるかな、歩きはじめは遥か遠くに見えていた駅がカフェの様子を見ることができるほど近づいてきました。この写真を見ると、当時の空気を思い出すかのような錯覚に陥ります。

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そんなこんなでクライネ・シャイデック駅に到着。まだまだ時間はあります。次なるハイキング先へと向かうことにしました。

(続きます)

スイス旅行記3日目-4:ユングフラウヨッホ-2(2009年6月24日)

昨日から引き続き、ユングフラウヨッホの光景をご紹介です。

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展望台には「氷の宮殿」なるアトラクションがありました。日本人が多く訪れるということもあり、しっかりと入り口には日本語で表記されています。万年雪に覆われた場所ならではの「展示物」ですね。

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「宮殿」というよりも「洞窟」です。というよりも『ドラゴンクエストV』にこんなダンジョンがありましたねぇ。滑らないようにおっかなびっくりの足取りで進んでいきます。

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内部には様々な氷の彫刻が飾られていました。ベルナー・オーバーラント地方の州旗にも描かれている熊ですね。

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そして、氷系のお約束であるペンギン。そうして、展示物を見て回るとさすがの寒さで凍えそうです。「背に腹は変えられない」といった心持ちでレストランで食事を取ることにしました。

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物理的な意味でヨーロッパで一番高いレストランです。「山の上価格」は承知していましたが、意外にも1500円程度で頂くことができました。実はこのラザニアがこの旅行で唯一「レストランで取った食事(朝食を除く)」だったりします。良い感じにお腹も温まり、家族や友人に手紙を書き、赤ポストから投函。

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展望台周辺の天気情報が表示されていました。この日の気温は「1.3℃」で「比較的温かい方に入る」そうで。まぁ、確かに我慢できない寒さではありませんでした。

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帰り際に高地の写真を収め、「外界」へと下っていきます。再び、登山列車に乗車して

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僕が降りたのはクライネ・シャイデック駅ではなく、その一駅手前であるアイガー・クレッチャー駅。クライネ・シャイデック駅までのハイキングと洒落込むことにしました。

(続きます)

スイス旅行記3日目-3:ユングフラウヨッホ-1(2009年6月24日)

「ヨーロッパの頂上」ことユングフラウの頂にほど近いユングフラウヨッホ駅に到着し、その光景をカメラに収めようと喜び勇んで展望台へと通じるトンネルに向かいます。

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しかし、思ったよりもはしゃぎ過ぎてしまい目眩を覚えます。どうやら、テンションが上がって心臓の鼓動が速まり、軽い高山病にかかったようで。少し休憩して、気を取り直します。

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エレベーターで更に上の展望台を目指し、誇らしげにそびえ立つモニュメント。高度はなんと3571メートル。富士山よりも若干低い位置に「ほぼ無装備」で来られた、スイスの観光業の底力を思い知りました。

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そして、眼前に広がる凄い風景。青空と万年雪に閉ざされた霊峰。ここを拠点に登山をする人もいるみたいです。

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戸外の「フェニックス展望台」に降り立ちます。寒いことは確かですが幸い風がなく、ゆっくりと過ごせます。スイスの白抜きの十字旗がその威容に華を添えていました。

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展望台には観測用のドームやアンテナなどが備え付けられています。各種実験などには最適の場所なのでしょうね。

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これら、氷河の起点にはしばし言葉を失いました。想像を絶する年月を経て麓にゆっくりと流れていくのです。大自然が織りなす芸術にはただただ感服するばかりです。

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しかし、そこに住む人々はその自然を時に利用し、時には抗い、またある時には受け流すことで街を作り上げてきました。氷河はそんな「人の変遷」を有給の流れの中で見届けていたのでしょうね。とにかく感慨深い世界でした。

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フェニックス展望台からエレベーターを降りて、駅と同じ位置にある展望台からの風景。このような場所に、こんな建物を作り、観光・研究施設を作るのは、並大抵のものではないと改めて思ったわけで。

(続きます)

スイス旅行記3日目-2:クライネ・シャイデック 〜 ユングフラウヨッホ

クライネ・シャイデック駅で乗り換え、ユングフラウヨッホ駅に向かう電車を待ちます。

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赤い車体が特徴的。ここから富士の8〜9合目に近いところまで電車で登っていくわけです。

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車内は今までとは異なり近代的。高度2〜3000メートルを耐えるための空調設備がしっかり整ってる感じです。なお、ここからは先だっての「ベルナー・オーバーラント周遊パス」の対象外。割引価格とはいえ50フラン(当時で4500円ほど)取られました。尤も、インターラーケン 〜 ユングフラウヨッホを普通に往復しただけで100フランはするのですから、良心的と言えます。

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列車は万年雪に覆われた山脈の「内部」をゆっくりと登っていきます。上の写真の三角の頂きが目指す場所、ユングフラウ。ちなみに、山の名前が「ユングフラウ」であり、駅が「ユングフラウヨッホ」です。

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長く、暗いトンネルに入る前で待機していたラッセル車。ユーモラスな顔が特徴的。そして、電車はくり抜かれたトンネルに入り、途中駅に到着しました。

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2865mのアイガーワンド駅。想像の域を出ませんが、このトンネルを作るときの「途中に設けられた拠点」としてちょっとしたスペースを作り、その名残が駅として残っているのでしょうね。

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山の中の「駅」というよりも「秘密基地」といった趣のスペース。当然のように空気が薄く、ひんやりとしています。

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外壁にはアクリルの窓が設けられており、雄大な、余りにも雄大なアルプスのパノラマを目の当たりにできました。翌々考えたら、普段着にほぼ近い格好で4000メートルはある山の頂上付近まで行く事ができるのです。そう考えたら、値段云々を言うのが馬鹿らしくなってきました。

そして、列車は順調にトンネルを登っていき(高地特有のキーンとした耳鳴りもありました)、ついに

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ユングフラウヨッホ駅にたどり着きました! 「TOP OF EUROPE」の文字が燦然と目に付きます。

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なんと、駅にはプラットフォームがありません。「作れない」というのが実情でしょうけれど。それにしても「空気の薄さ」が実感としてわかります。「高山病に注意して、ゆっくりと動きましょう」的な文がガイドブックにも書かれていました。

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展望台に入ってすぐの場所に、どこか懐かしさがある建造物が。富士山五合目の郵便局と姉妹提携を結んでおり、その記念として寄贈された赤ポストだとか。もちろん、普通のポストとして使うことができ、ここから投函すれば記念消印付きで各地に郵送されるという次第。

明日の日記は、「ヨーロッパの頂上」の絶景を2日ぐらいに亘ってご紹介する予定です。

(続きます)

スイス旅行記3日目-1:インターラーケン 〜 クライネ・シャイデック(2009年6月24日)

ほぼ完徹だったチューリッヒ〜インターラーケン。 夕飯にやや難があったものの泥のように眠って体調はどうにか全快。

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朝ごはんはチューリッヒの時よりも豪華です。パン・ハムに加えて果物も用意されていたのですから。ただ、パンはゴワゴワしています。その理由はスイスの「国民皆兵」にあります。有事に備えて新しい小麦は常に軍隊に回されるため、一般市場に出回るのは1年が過ぎたものが使われているとか何とか。

ともかく、今日の目的は欧州最高峰の「ユングフラウ」の頂を電車で一気に登る長丁場。しっかりと栄養を取って情況を開始します。

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雲の中にいるようだった前日とは打って変わって、この日は快晴! アルプスの山々がとてもクリアに見えます。「ここぞという時の天候運には愛されている」自負がある僕です。この空を見て「今日はいい日になる」と確信しました。

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インターラーケンからユングフラウヨッホ駅に向かうにはその麓であるクライネ・シャイデック駅に向かう必要があります。そのルートは日本人宿泊者が最も多い「グリンデルワルド」を通るルートと、一種独特の滝で有名な「ラウターブルンネン」を通るルートの2種類。今回はグリンデルワルド経由を使います。

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車窓からちょっと驚きの光景。「清流」とはとても言い難い濁った激流です。その理由は、ここが「氷河直近だから」です。岩をも削る氷河の雪解け水が凄まじい勢いでここまで流れている次第です。因みに、この旅行では氷河の凄さを3回ほど体験するのですが、それはその時にお話します。

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列車は結構な斜度をものともせずに登っていきます。様々な緑色を持った森や牧草地が目に痛いぐらいです。そして、車窓の景色を楽しみ――

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乗換駅であるグリンデルワルドでクライネ・シャイデック駅を目指します。6月後半という「本格的な旅行シーズンの前」なのに、ホームは日本人のツアー客でいっぱい。そう言えば、トップシーズンはそれこそ動く隙間がないほどの人で埋め尽くされていましたっけ。

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今度の列車は鮮やかな黄色が特徴的。それにしても、この空の青さが本当に素敵。この何気ない一枚で絵葉書のように見えるのですから……。

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乗車率はそれなりに。日本の通勤列車が豪華に見えるほどの質素な作りです。急勾配を登っていくのですから、軽量化する必要があるといえばそれまでですが……。

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高度は一段と増してきますが、そこで生まれ育つ牛がゆったりと草を食んでいました。移動しながらこんな素晴らしい景色が拝める。電車の旅の醍醐味です。

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そうして、第二のチェックポイントクライネ・シャイデック駅に到着です。高さは富士の五合目とほぼ同じ。そんな場所に鉄道駅をはじめとして観光街が形成されているのですから、驚きは尽きません。

明日の日記では、いよいよ「ヨーロッパの頂上」ユングフラウヨッホまでの光景をご紹介です。

(続きます)

スイス旅行記2日目-4:シーニゲ・プラッテ植物園(2009年6月23日)

ハーダークルム展望台でお会いしたご夫婦から教えていただいた「ベルナー・オーバーラント地方の周遊パス」を初日に入手したことは本当に幸いでした。

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ほとんどの電車、ケーブルカー、ロープウェイ、リフトをカバーできるだけではなくユングフラウヨッホ駅も特別割引で行けるまさに「魔法のパスポート」です。早速、おすすめの観光スポットである「シーニゲ・プラッテ植物園」を訪れることにしました。

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インターラーケン東駅からひと駅ほど。植物園行きの専用列車が待ち構えていました。

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中の座席は「ベンチ」です。素朴というか、レトロ感があるというか…… それなりの急勾配を列車は登って行きました。

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途中で下りの列車とすれ違い。よく見ると、レールの真ん中に歯車があって、それでトルクを得ているのですね。そうやって電車は雲の中へと突入していき――

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シーニゲ・プラッテ植物園駅に到着。ここは鉱山植物園ということで六甲山の植物園と提携しているとか。霧に見えるのは雲。この日は曇りだというのは理解していたのですが「雲がここまで身近にある」とは思っても見ませんでした。

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ハイキングコースのような植物園。そこにアルプスならではの植物が豊富に植えられています。

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視界不良でも「知ったことか」とばかりに咲き誇るアルプスの花。言葉通りの意味で「高嶺の花」です。

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岩の間を突き破るかのような淡い紫の植物。

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もちろん、斜面も色とりどり。6月下旬〜7月は「アルプスの花のトップシーズン」だそうで、そういう意味ではこの時期に旅行をして幸運でした。

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そして、写真をあらかた撮影して宿に到着。掛け値なしにボロボロのフラフラで、スーパーで買ったスイスロールで適度に腹を満たし、泥のように眠りました。

(続きます)

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