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スイス旅行記5日目-4:インターラーケン~シーニゲ・プラッテ植物園(2009年6月26日)

探索の拠点であるインターラーケンに戻って「さて、何をしようか」と思った僕が決めたのは「2日目に行った植物園をもう一度」というプランでした。その日は眠気で朦朧としていた上に、天気も良くありませんでしたから、ちょうどいい機会です。

天気も落ち着き、とても素晴らしい車窓が楽しめました。

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インターラーケンを象徴する湖。気になったのは「何故か軌道内にあるベンチ」。ハイキングでうっかり迷い込んだ人が使うのでしょうか。

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列車のすれ違い時、線路の点検をしていた車掌さん。きかんしゃトーマスの世界です。

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レールはハイキングルートと平行しているようで、ちょっとした見晴台がありました。スイスの国旗が湖と森に映えています。

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車内からの風景。最初に訪れていたときは殆ど寝ていたので気付かなかったのですが、こんなに壮大なパノラマが広がっていたのですね。

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そんなこんなで登山列車は順調に登っていきました。

(続きます)

スイス旅行記5日目-3:オーバラー・グリンデルワルト氷河-2(2009年6月26日)

オーバラー・グリンデルワルト氷河に続く890段の階段を登り切った僕を待っていたのは、更にぞっとする光景でした。

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この吊り橋を渡る。先の階段で心臓が落ち着いた頃だというのに、別の意味で心臓がドキドキです。長さ50メートル、頑丈な作りをしていそうですが「何かあったら」と考えずにはいられません。

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しかし、「カメラを構えた者の悲しいサガ」と言うべきでしょうか。身の毛のよだつ風景を前にしても、「それを撮影せずにはいられない」と、ファインダー越しに「真下の奈落」をしっかりと捉えます。

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そして、見えました! 溶けかかっているものの、間違いなく氷河です! これがあの川の流れや滝を生み出すのか…… 何万年をかけてここまでたどり着いたのでしょうか? 悠久な時の流れを想像するコトしきりです。

大満足な光景です。昼食を撮るには絶好のロケーションです。しかし、このときの僕は「何か嫌な予感がして」早々と降りることに決めました。

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先の日記で念仏のように「890段を登る」と言いましたが…… 逆を返せば、帰り道はそれを下ることに他なりません。即ち、往路以上の恐怖を伴います。登っているときは岸壁しか見えませんが、下っているときは嫌でも下界の風景が目に付くわけで…… 正直、生きた心地がしませんでした。

“下界”へとやってきて、言葉通りの意味で腰が抜けました。心底ほっとした野も束の間、結構な強さのにわか雨。……自分自身の悪運に惚れ惚れです。もし、あの氷河を前にして昼食を取っていたら、間違いなく下りの階段で雨に遭ったわけで。

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しばし雨宿りをしてインターラーケンに戻ろうと元の道を歩き始めます。ここはまだ「綺麗な」水の流れでした。

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良く見ると、山肌に直結するような建物があります。観測所なのか、登山客用に用意された山小屋なのか…… いずれにせよ、こんな場所に建築した彼らの胆力は凄まじいものがあります。

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犬の散歩道にもなっていた橋。おとぎ話のような風景です。

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かと思えば大量の薪が積まれていたり…… 恐怖感を吹き飛ばすかのように様々なものをシャッターに収めていました。

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そして、バスに乗って再びグリンデルワルド。雨で濡れていますが、インターラーケーンに降りた頃には、また日が照っていました。変わりやすい天候の中、それほど悪天候に見舞われなかったのは僥倖と言うべきでした。

(続きます)

スイス旅行記5日目-2:オーバラー・グリンデルワルト氷河-1(2009年6月26日)

登山列車、ゴンドラ、ロープウェイ、ケーブルカー、バスと様々な移動手段を用いて到着した氷河の終端。そこでの移動手段は人力によるものでした。

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木漏れ日が差す林道を抜け、オーバラー・グリンデルワルト氷河へ歩いて行きます。その林道を抜けて、目を疑いました。

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岸壁……いや、断崖絶壁の階段です。なんと890段! 東京タワーの大展望台までの高さを階段で上るわけです。

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それも、鉄骨なんていう無粋なものではありません。木製です。段差も均一ではないあたりが恐怖を倍増させています。「諦める」って考えはその時ありませんでした。心を無にして一段一段を踏みしめていきます。

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ですが、途中の光景は嫌でも見えてきます。「ぞっとしない、ゾッとする風景」という奴です。

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どこまで上れば、その先にたどり着けるのか…… 精神力の戦いです。

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高度は更に増していきます。グリンデルワルドの山小屋が建ち並んでいるのがハッキリと見えます。

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ようやく、階段を登り切りました。こんな所にも山小屋があるのは「流石」と言うべきでしょうか。(物資の運搬は人力ではなく、ワイヤーを用いた物だそうです)

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890段を登ったものの、氷河の終端を拝むにはこの岩山を歩く必要があるようで……。

(続きます)

スイス旅行記5日目-1:インターラーケン~オーバラー・グリンデルワルト氷河(2009年6月26日)

スイス旅行記も5日目を迎えます。流石に疲れがピークに達しており、ゆっくりとハイキングをしよう…… と考えていたのに、予想以上に肝が冷えた一日でした。

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最早見慣れてしまった感のあるインターラーケンの街。歩きながら「どんなコースを歩こうか」と考えていきます。

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こちらでも紫陽花は咲いているのですね。淡いピンク色が特徴的でした。

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インターラーケンの目抜き通りにある高級ホテル。近代ヨーロッパを思わせる佇まい。

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インターラーケン駅に到着する頃にはルートが決まっていました。まずはラウターブルンネンまで電車で移動し、4日目にハイキングをしたメンリッヒェンへ移動。そこからグリンデルワルドに近いグルントのロープウェイに降りて山を横切ります。

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メンリッヒェンからグリンデルワルドへ下るロープウェイはフィルストと同じくゴンドラ方式。そこで珍しいものに出会いました。赤十字のロープウェイ。急病人やけが人を運ぶための専用ゴンドラです。

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移動中にも荷物運搬専用のゴンドラが流れていました。観光客を運ぶだけではなく、インフラとしても機能しているのですね。山岳地帯でも効率的に荷物を運ぶ生活の知恵に感嘆しました。

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そろそろグリンデルワルドに到着しようかと言うとき、濁流が目の前に広がります。25日のトリュンメルバッハでも思いましたが、あれだけ強烈な水量を誇るのですから、流れも強烈なのが頷けます。

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グルント駅からグリンデルワルド駅はわずか一駅。一車両のみの電車に乗っていきます。せっかくの乗り放題パス。様々なルートを試してみようと考えたのは正解でした。

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グリンデルワルド駅からバスに乗り換え。多少の乗り換え違いはあったものの、この日のメインイベント。「オーバラー・グリンデルワルト氷河で氷河の終端を見る」を実行です。

(続きます)

スイス旅行記4日目-5:トリュンメルバッハの滝(2009年6月25日)

先の日記では「地図を豪快に読み違えたために遭難一歩手前」に陥ったお話をしました。今度こそ気を取り直して本来の目的地である「トリュンメルバッハの滝」に向かい、ラウターブルンネンへと戻っていきます。

その移動の最中、にわか雨が相当量降っていて「決断が15分でも遅れていたら、もっと危なかった」と思い知らされます。

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滝へと向かうバスを発見したときは心の底からほっとしたと共に、自分の見識と装備の至らなさを恥じ入りました。このバスは周遊パスの対象外って事で、小銭を用意しました。

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これでもかと言わんばかりの案内図。そうですよね。普通、名勝ならばこんな風にハッキリとした看板がありますよね。どうしてあのときは「この道を下っていけば目的地に着く」と思っていたのでしょうか……。

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さて、この「トリュンメルバッハの滝」は何と言っても「洞窟内を落ちる滝」というのが最大の特徴。氷河が終端にやってきた際に、崖の手前の「軟らかい層」を段々と削っていったため、外から見ることはできなくなったそうです。その洞窟は上から順に見所があると言うことで、向かった先は……

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リフトです。流石は欧州最高峰への鉄道を通した国。洞窟内にこんなのを通すのは朝飯前なのでしょうね。

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奥が見えない長く急な斜面を結構な速度で登っていきます。

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そして、目の前にあったものは想像を遙かに超えるもの凄い光景と「轟音」って言葉がチャチに思えるほどの水の響く音でした。「狭い洞窟に滝がある」話だけ聞けば単純です。しかし、普段、僕たちが目にする滝は屋外であっても瀑布の音が50メートル先にあっても余裕で聞こえるのです。それが屋内にあったら? 答は言うまでもありません。自分の声すらかき消されるような、強烈な音です。

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下る途中、ぽっかりと穴の空いたような場所から外界を見ると、ラウターブルンネンの滝が。背後の瀑布の音と相まって、臨場感タップリです。

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僅かな光が差し込む場所は、とても幻想的。何でも、「2秒でオリンピックプールが一杯になる」凄まじい水量。ドラクエにもこんなダンジョンがありましたが、こんな水量と落差では滝の中を行くなんてのは自殺行為です。

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滝の出口。「まぶしい」と思うよりも先に「随分と耳が落ち着いた」のが正直なところ。いやはや、平衡感覚が大きく狂いました。

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帰りのバスを待っているときに見た光景。3日目、グリンデルワルドに向かうときに見た川の流れの源流みたいなもの。こんな風に水が落ちるのであれば、あれだけの急流は納得がいきます。

流石にこれだけ巡れば一日も終わり。洞窟内で細かな水しぶきがカメラに入り、オートフォーカスが一時的に使えなくなるというトラブルがあったものの、宿に着いて簡単な食事を取った途端にベッドに直行しました。

(続きます)

スイス旅行記4日目-4:ベルナー・オーバーラント地方のどこか(2009年6月25日)

今だからこそ懺悔します。このときの僕はハイキングや山を嘗めきってました。「適当に歩けば目的地まで簡単にたどり着ける」。そう安易に考えていました。

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最初の過ちは「案内板も何も無い」脇道を「正しい道だ」と根拠もなく考えていたこと。

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第二の過ちは明らかに人の手が入ってないうらぶれた山小屋を写真に収めたのに「ここがどういう場所か」を考えなかったこと。

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第三の――最大の過ちは「間違えたとしても、下っていけば人里に着くだろう」と考えていたこと。これら三つは初心者が特に犯しやすい、遭難直行の基本的な考えだと、僕が知るのはスイスの地を離れた後でした。

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40分も歩いた頃、流石に焦りが出てきます。分け入っても分け入っても緑。おまけに人の足跡が数えるばかり(しかも数日経ってる)なのです。

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水飲み場が見えましたが、「このまま考えなしに歩いていたらかなり危険なことになる」と危険信号が脳裏をよぎりました。この選択肢が不幸中の幸いとなります。リュックを下ろし、パンや林檎で一息ついて脳に栄養が行き渡り、開けた地で周囲を見渡せる事も死地からの帰還につながりました。

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ユングフラウの山頂に薄い雲が「傘のように」かかっています。あれ? 「傘富士」って雨の予兆? 雨具を持っているとは言え、これは危険です。今までの甘い考えを捨て「元の位置に戻ろう」と、ようやく直感に従う心持ちになってきました。

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そこから無我夢中で山道を登っていき、人の気配が見えたときは声を上げてしまいそうでした。さて、ここで種明かし。「何故、道を間違えてしまったのか」

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地図の右から2番目の写真が目的地。僕が彷徨っていたのは左から二番目の緑の四角のあたり。で、よくみると滝の写真には矢印が付いているんですね。即ち「全く見当違いの場所を歩いていた」ことに。

「自然を絶対に嘗めてはいけない」
「素人考えは厳に慎むべき」

といったことを、この「遭難一歩手前の出来事」は教えてくれました。

スイス旅行記4日目-3:ミューレン(2009年6月25日)

天候にも恵まれ、穏やかなハイキングを楽しんだ6月25日の朝。更に「他の日本人ツアーが行ったことがなさそうな場所にでも行ってみよう」と調子に乗っていたかのような僕をあざ笑うかのような出来事がこの数時間後に発生するのでした。

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ユングフラウ登山列車を尻目に、再びラウターブルンネンに戻ります。

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車窓からの壮大なパノラマ。山荘が建ち並ぶ奥には断崖絶壁と滝。これぞスイスという心持ち。

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ラウターブルンネンからケーブルカーでグリュッチアルプに行きます。ここは『007』にも縁がある人気の観光地で、結構混雑していました。

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ケーブルカーと鉄道は連動していて、難なくミューレン行きの列車に乗ります。この山沿いを走る単線はそれこそ『世界の車窓から』の世界に相応しいものがあります。

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ここの登山列車はクリーム色とえんじ色のツートンカラー。一つの地方なのにいろんな電車を見られるためテンションはマックスです。

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爽やかな空に映える白い壁。こんな所で泊まるのも素敵、重いながらどんどんと歩いて行きます。

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到着したのはミューレン。右の人の列でもお分かりのように、ここから『007』のロケ地に向かうという案配。しかし、僕は「トリュンメルバッハの滝」という氷河をくり抜いてできた滝に向かう事に夢中でした。

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先ほどの登山列車は折り返しで進んでいます。このときの僕は「ハイキングを2回も成功に終わったんだし、次の目的地にもそう遠くなくたどり着ける」そう思っていました。

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しかし、それはとてつもなく甘い考えだったのです。もくもくとわき起こる積乱雲は、その予兆に過ぎませんでした。

(続きます)

スイス旅行記4日目-2:メンリッヒェン~クライネ・シャイディック(2009年6月25日)

「メンリッヒェン」から稜線を歩くハイキング。本当に様々な絶景と巡り会う時間でした。

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水飲み場。木をそのままくり抜いた桶が特徴的です。脇には誰かが添えたのか花がワンポイントになっていました。

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山の陰は雪が残っており、ユンボが道を作っていました。ちなみに、このエリアは迂回路が用意されていましたので、そこを使ったという次第。空を歩いているような感覚で写真撮影しながら歩き、視界が開けた先には……

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遙か向こうに24日に訪れたフェニックス展望台が見えました。こんな所に人が居るのも驚きですが、人力で昇った人もいるのも凄いです。

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三角屋根が特徴的なユングフラウ三山の一つ。

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6月下旬~7月中のスイスは様々な花が咲き乱れる行楽日和。天気に恵まれていることを本当に感謝した物です。

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巨岩がその偉容をたたえていました。この場所までザイルを使って昇った人も、当然のように居るんでしょうねぇ……。

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いきなり出会えたこの日のベストショット群。特に水面は鏡のように静かでした。楽しいハイキングは終わりに近づき、見覚えのあるクライネ・シャイディック駅へとやってきました。

(続きます)

スイス旅行記4日目-1:インターラーケン~ラウターブルンネン~メンリッヒェン(2009年6月25日)

気がつけばスイス旅行記も折り返し。テーマは「ハイキング」です。

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ホテルからインターラーケン駅への散歩道。昔はこの水くみ場が言葉通りの意味でライフラインだったのでしょうね。

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24日は西回りの電車でクライネ・シャイディック方面に向かいましたが、今日は東回り。「ラウターブルンネン駅」に乗り換えます。日本人が大勢いたグリンデルワルドと異なり、こちらは大陸系の人々が多かったです。

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街の象徴はなんといっても、このむき出しの滝。街の名前もこの滝から来ています。乗り換え駅からはわずか一駅で乗り継ぐための「移動手段」駅に移動しました。

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フィルストへはリフト形式のゴンドラを使いましたが、ここでの乗り物はケーブルカーのような大きなロープウェイ。山頂まで一息で向かうのです。

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今、改めて思いましたが…… 鉄道、ゴンドラ、ロープウェイと「窓のガラスがとてもクリア」です。高高度や気圧変化に耐えられるのに、こんなに視界が良好です。

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「斜め上」から見下ろすラウターブルンネンの滝は、日本の滝とはちょっと異なった雰囲気です。この断崖絶壁に沿うような細い流れは異国情緒満載です。

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ロープウェイのゴンドラは急斜面を「浮かぶように」昇っていきます。雲の形とその印影までハッキリしている辺り、この地方の高度がうかがえるという物です。

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そうして、メンリッヒェン発着所に到着。ここからクライネ・シャイディックまでは1時間半ほど。

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「初心者にもオススメ、しかもなだらかな下り道」ってことで多くの人で賑わっていました。この「手を伸ばせば届きそうな雲」はうっとりしそうです。

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と、なだらかな稜線のアルプスを歩きます。24日のハイキングでも思いましたが「どこをどう撮っても絵はがきになる」インチキじみた光景を歩く幸福を味わいます。

(続きます)

スイス旅行記3日目-7:フィルスト(2009年6月24日)

スイス旅行記の3日目はこのエントリーで終わり。色々と凄い日程を組んでいたんだなと改めて思います。

ロープウェイでフィルストにやってきた僕を待ち受けていたのは、「雲と同じ位置のハイキングコース」でした。

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数時間前は確かにその頂上にいたユングフラウを背後に、フィルストの湖に向かって歩いて行きます。

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整備されているとは言え、山際とほぼ同じ位置にある道を、黄色い高山植物が彩っていました。

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良く見ると、崖の所にベンチがあります。ここで休憩しても心臓が縮み上がりそうでちょっと怖い、そう思いました。

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道を遮るように雪解け水が鮮烈な勢いで流れていきます。しかし、氷河が山肌を削り取っているのか、少し濁っていました。

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小さな女の子もハイキングをしています。

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そんな中で背後のユングフラウを振り返ると、雲が多くなってきました。午前中は快晴に近かったのに、流石は山の天気の変わりやすさ。この「変わりやすい天気」で相当な機器を味わったのですが、それはまた別のお話です。

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1時間20分ほど歩いた頃でしょうか。目玉の湖に到着しました。少し風邪が出ていて、「山を写す水鏡」にならなかったのはとても残念。次に訪れるときは完全な反射で撮ってみたいと思ったわけで。

それから帰り道。日が長くても、お店が閉まる時間は早く、長居したらスーパーマーケットでの買い物時間をふいにしてしまいます。

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帰りのロープウェイから、往路のロープウェイを捉えます。こんな細いワイヤーで観光客を支えていたのですね。

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『アルプスの少女ハイジ』でお馴染みの山羊。酪農でも名を馳せている国は伊達じゃありません。

そして、グリンデルワルドのスーパーで夕飯になりそうなパンやハム、インスタントスープなどを購入すると聞き覚えのある話し声がしてきました。

振り返ると、ハーダークルム展望台でお世話になったご夫婦。「素晴らしいハイキングルートを歩いてきた」と教わってきました。

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これがその地図。「メンリッヒェン」というところから「クライネ・シャイディック」までなだらかな下り坂が続き、絶好のパノラマが楽しめるという触れ込み。これは明日の予定が決まりました。

歩き回り、着替えを洗濯したらコンコンとこの日は眠りに落ちました。

(続きます)

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