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スイス旅行記3日目-4:ユングフラウヨッホ-2(2009年6月24日)

昨日から引き続き、ユングフラウヨッホの光景をご紹介です。

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展望台には「氷の宮殿」なるアトラクションがありました。日本人が多く訪れるということもあり、しっかりと入り口には日本語で表記されています。万年雪に覆われた場所ならではの「展示物」ですね。

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「宮殿」というよりも「洞窟」です。というよりも『ドラゴンクエストV』にこんなダンジョンがありましたねぇ。滑らないようにおっかなびっくりの足取りで進んでいきます。

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内部には様々な氷の彫刻が飾られていました。ベルナー・オーバーラント地方の州旗にも描かれている熊ですね。

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そして、氷系のお約束であるペンギン。そうして、展示物を見て回るとさすがの寒さで凍えそうです。「背に腹は変えられない」といった心持ちでレストランで食事を取ることにしました。

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物理的な意味でヨーロッパで一番高いレストランです。「山の上価格」は承知していましたが、意外にも1500円程度で頂くことができました。実はこのラザニアがこの旅行で唯一「レストランで取った食事(朝食を除く)」だったりします。良い感じにお腹も温まり、家族や友人に手紙を書き、赤ポストから投函。

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展望台周辺の天気情報が表示されていました。この日の気温は「1.3℃」で「比較的温かい方に入る」そうで。まぁ、確かに我慢できない寒さではありませんでした。

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帰り際に高地の写真を収め、「外界」へと下っていきます。再び、登山列車に乗車して

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僕が降りたのはクライネ・シャイデック駅ではなく、その一駅手前であるアイガー・クレッチャー駅。クライネ・シャイデック駅までのハイキングと洒落込むことにしました。

(続きます)

スイス旅行記3日目-3:ユングフラウヨッホ-1(2009年6月24日)

「ヨーロッパの頂上」ことユングフラウの頂にほど近いユングフラウヨッホ駅に到着し、その光景をカメラに収めようと喜び勇んで展望台へと通じるトンネルに向かいます。

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しかし、思ったよりもはしゃぎ過ぎてしまい目眩を覚えます。どうやら、テンションが上がって心臓の鼓動が速まり、軽い高山病にかかったようで。少し休憩して、気を取り直します。

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エレベーターで更に上の展望台を目指し、誇らしげにそびえ立つモニュメント。高度はなんと3571メートル。富士山よりも若干低い位置に「ほぼ無装備」で来られた、スイスの観光業の底力を思い知りました。

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そして、眼前に広がる凄い風景。青空と万年雪に閉ざされた霊峰。ここを拠点に登山をする人もいるみたいです。

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戸外の「フェニックス展望台」に降り立ちます。寒いことは確かですが幸い風がなく、ゆっくりと過ごせます。スイスの白抜きの十字旗がその威容に華を添えていました。

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展望台には観測用のドームやアンテナなどが備え付けられています。各種実験などには最適の場所なのでしょうね。

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これら、氷河の起点にはしばし言葉を失いました。想像を絶する年月を経て麓にゆっくりと流れていくのです。大自然が織りなす芸術にはただただ感服するばかりです。

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しかし、そこに住む人々はその自然を時に利用し、時には抗い、またある時には受け流すことで街を作り上げてきました。氷河はそんな「人の変遷」を有給の流れの中で見届けていたのでしょうね。とにかく感慨深い世界でした。

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フェニックス展望台からエレベーターを降りて、駅と同じ位置にある展望台からの風景。このような場所に、こんな建物を作り、観光・研究施設を作るのは、並大抵のものではないと改めて思ったわけで。

(続きます)

スイス旅行記3日目-2:クライネ・シャイデック 〜 ユングフラウヨッホ

クライネ・シャイデック駅で乗り換え、ユングフラウヨッホ駅に向かう電車を待ちます。

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赤い車体が特徴的。ここから富士の8〜9合目に近いところまで電車で登っていくわけです。

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車内は今までとは異なり近代的。高度2〜3000メートルを耐えるための空調設備がしっかり整ってる感じです。なお、ここからは先だっての「ベルナー・オーバーラント周遊パス」の対象外。割引価格とはいえ50フラン(当時で4500円ほど)取られました。尤も、インターラーケン 〜 ユングフラウヨッホを普通に往復しただけで100フランはするのですから、良心的と言えます。

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列車は万年雪に覆われた山脈の「内部」をゆっくりと登っていきます。上の写真の三角の頂きが目指す場所、ユングフラウ。ちなみに、山の名前が「ユングフラウ」であり、駅が「ユングフラウヨッホ」です。

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長く、暗いトンネルに入る前で待機していたラッセル車。ユーモラスな顔が特徴的。そして、電車はくり抜かれたトンネルに入り、途中駅に到着しました。

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2865mのアイガーワンド駅。想像の域を出ませんが、このトンネルを作るときの「途中に設けられた拠点」としてちょっとしたスペースを作り、その名残が駅として残っているのでしょうね。

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山の中の「駅」というよりも「秘密基地」といった趣のスペース。当然のように空気が薄く、ひんやりとしています。

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外壁にはアクリルの窓が設けられており、雄大な、余りにも雄大なアルプスのパノラマを目の当たりにできました。翌々考えたら、普段着にほぼ近い格好で4000メートルはある山の頂上付近まで行く事ができるのです。そう考えたら、値段云々を言うのが馬鹿らしくなってきました。

そして、列車は順調にトンネルを登っていき(高地特有のキーンとした耳鳴りもありました)、ついに

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ユングフラウヨッホ駅にたどり着きました! 「TOP OF EUROPE」の文字が燦然と目に付きます。

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なんと、駅にはプラットフォームがありません。「作れない」というのが実情でしょうけれど。それにしても「空気の薄さ」が実感としてわかります。「高山病に注意して、ゆっくりと動きましょう」的な文がガイドブックにも書かれていました。

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展望台に入ってすぐの場所に、どこか懐かしさがある建造物が。富士山五合目の郵便局と姉妹提携を結んでおり、その記念として寄贈された赤ポストだとか。もちろん、普通のポストとして使うことができ、ここから投函すれば記念消印付きで各地に郵送されるという次第。

明日の日記は、「ヨーロッパの頂上」の絶景を2日ぐらいに亘ってご紹介する予定です。

(続きます)

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