作業を実施した背景
とても安価なのに書き味がよく、コンバータと組み合わせることで様々なインクを入れることができる万年筆「プレピー」。
シールキャップによりインクの持ちが良かったのが(自分にとって)徒となりました。
インク、何を入れたのか問題
調子に乗って本数を増やし、その場のノリでインクを詰めていたので、いざ、インクを補充する時に
「これ、何色を詰めたっけ」
という疑問が湧き起こります。特に、青系のインクは似通っていたので更に迷いました。
解決策
そこで、ほとんどのプレピーのインクが尽きたタイミングを見計らって
- 全てのプレピーを分解洗浄し
- 乾燥し
- インクを再詰め替え
- その際にしっかりと記録を行う
でした。
作業開始に当たって
分解洗浄後、1週間ほど乾燥させるので作業忘れを懸念。そこで、Redmineでチケットを発行。早速の作業を開始です。
インクを抜きつつ水洗い
水を入れた容器に浸しつつ、インクを抜いては水をコンバータ内に入れて洗っていきます。定期的に水を交換し、インクの水色がなくなるまで繰り返します。
超音波洗浄
全てのパーツを分解。
更に超音波洗浄器に入れてこびりついたインクを抜きます。全部で9本あったのでここが一番時間がかかりました。
乾燥
入念に乾燥。ほぼ1週間をかけました。これで、ようやく準備が整います。
インクの再定義
同じ轍を踏まないように、以下、何を詰めたかの記録を行ってからインクを詰めます。
万年筆ボディ | インク色 | 備考 |
---|
プレピー黒(0.3mm) | 霧雨 | 蜂のシール |
プレピー黒(0.2mm) | 竹炭 | |
プレピー黒(0.2mm) | LAMY黒インク | マステ |
プレピー黄色(0.3mm) | 蛍火 | |
プレピー紫(0.3mm) | 写楽黒茶 | |
プレピー緑(0.3mm) | 竹林 | |
プレピー赤(0.3mm) | 歌麿梅紫 | |
プレピーピンク(0.3mm) | 秋桜 | |
プレピー青(0.3mm) | 深海 | |
こうしてできあがったのがこちら。
こういう洗浄は他にも定期的に行いたいものです。
また、こういう風にいくつかのステップがある作業をRedmineのチケットに残すことの重要さを改めて思い知りました。
https://atelier.reisalin.com/issues/13