今年はサーバ運用で色々とありましたので、年末らしい振り返りを。
1~4月:地獄だったが学びのあった「150日の亡霊」
「MongoDBをs3fsで繋いでしまった」
ことによる課金地獄。
とはいえ、これにより
- クラウドストレージの正しい使い道
- 合う運用/合わない運用
何よりも
「全ての責任が自分である以上、最後まで問題に取り組む」
という、エンジニアの必須スキルを改めて学べました。
5月:取れてしまったドメイン。
元々、VPS運用を更に決定づけたドメイン「reisalin.com」の所有者ではありますが、新たに「ryza.jp」というわずか4文字で意味あるドメインが取れたことで、ますます「サーバ運用に真摯に向き合う」気概が生まれました。
8月:VPS変更。WebArena→XServerに。
月額980円キャンペーン期間が切れるタイミングでXServerに切り替え。月額1400円程度に上がりましたが、その分、
CPUモデル : AMD EPYC-Milan Processor
CPUコア数 : 4
合計メモリ : 5.78 GiB
利用可能メモリ : 1.97 GiB
合計スワップ : 2.00 GiB
に底上げ。
余談:上記を一発で知るワンライナー
CPUとメモリを知ることができるワンライナーです
awk 'BEGIN {FS=":"; OFS="\t"} /^model name/ && !cpu_model {cpu_model=$2; gsub(/^ */, "", cpu_model)} /^processor/ {cores++} /^MemTotal/ {mem_total=$2} /^MemAvailable/ {mem_avail=$2} /^SwapTotal/ {swap_total=$2} END {printf "CPUモデル\t: %s\n", cpu_model; printf "CPUコア数\t: %s\n", cores; printf "合計メモリ\t: %.2f GiB\n", mem_total/1024/1024; printf "利用可能メモリ\t: %.2f GiB\n", mem_avail/1024/1024; printf "合計スワップ\t: %.2f GiB\n", swap_total/1024/1024}' /proc/cpuinfo /proc/meminfo
この底上げは何がありがたいかというと、今まで諦めていた
- Growi
- Redmine
- BookStack
- NextCloud
の同時稼働ができるようになったこと。また、折角だからとmod-phpからphp-fpmへとよりセキュアな構成にできたのもありがたいです。
10~11月「ONE OUTSシステムの刷新」
- ModSecurity
- Apache
- シェルスクリプト
の三構成によりオープンソースでありながら十分なセキュリティ強度を持たせた「ONE OUTS」を
「自分の投稿は偽陽性にならず、相手の疑わしい攻撃を検知する」
ものへと刷新することができました。
12月「クリスマスアタック」
直近の出来事ですが、これをは特に印象深い出来事です。12月25日というクリスマスの朝、自サーバを襲ったDDoS。これを「前もって用意していた」ipsetでカウンターで来たことは何より重畳。
最後に
昨年末の「Wasabiクラウドの重課金」は「これ、私、今後、vpsを運用する資格があるのか?」思いましたが:
「資格? 馬鹿野郎、誰もそんなもの持ってねぇんだ! いいか、あるのは責任だけだ。戦う責任! あの子を傷つけちまった責任! そいつを果たすには、この地球を守るしかねぇんだ!
俺は慰めねぇぞ。励ますつもりもねぇ。自分の責任は自分でとれ! 立ち上がってこい、ダイモン! そしたら俺たちはいくらでも支えてやる」
――『救急戦隊ゴーゴーファイブ』第27話『イエロー戦線離脱!』
この言葉に救われました。このおかげで、今年は乗り切ることができたということで、今年のサーバ運用の締めくくりとしたいです。